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王都の聖域
20.『ジャガイモの聖女』の称号が役に立ちそうですね
しおりを挟む「無駄な事をする……」
まるで結界の穴でも探すように、位置を微妙に変えて黒い影が弾けては消えていく。
それが見えているのは、私とラハト。そして、主神オーディナルと神獣たちだ。
他の者に悟られないよう振る舞っていたが、黒狼の主ハティの粘着質な性格が鬱陶しくなってくる。
「まあ……それだけ必死なんだろ? ある意味、聖域化の性能を目の当たりにした俺は安心したけどさ……」
あの後、それぞれが暫くの間ではあるが滞在できるよう、クロイツェル侯爵夫妻が部屋を用意してくれた。
私に用意してくれた部屋は、気を利かせてくれたのか、ルナティエラ嬢の部屋の隣になっている。
私の隣の部屋に、ラハトとマテオさんの部屋を準備してくれたのは有り難い。
本当は相部屋でも良かったのだが、一応体裁があるということで、ラハトとマテオさんに断られてしまったのは残念だ。
まあ……主神オーディナルとノエルと紫黒がいるのだから、そちらの方が良かったのだろう。
私たちが割り当てられた部屋で旅の荷物を整理している間、母とアーヤリシュカ第一王女殿下は、精神的に弱っているクロイツェル侯爵夫人をケアするために、お茶会を開いていた。
こういうお茶会は、女性に欠かせない交流の場である。
しかも、ルナティエラ嬢の件が広まってからというもの、お茶会やパーティーの手紙がよく届くようになって困っていたようなので、母がよきアドバイザーとなるだろう。
ルナティエラ嬢がいれば、彼女が捌いていたかも知れないが……今は、母に任せておくのが一番だ。
それに、アーヤリシュカ第一王女殿下にも良い情報となるだろう。
「彼奴は、ある程度力を取り戻して王都へ舞い戻ってきたのだろうな。ここ暫くで、王都から離れた者、もしくは病気で動けなかった者を当たれば面白い事が判るかもしれん」
優雅にお茶を楽しんでいた主神オーディナルの言葉に、緑茶を追加で淹れようとしていたマテオさんの手が止まる。
「病で動けないという方もですか?」
「うむ。おそらくだが、本体は王都から離れていない。だからこそ、王都周辺で活動していたはずだ。しかも、今回は人がいる村には手を出せていないだろう。毛皮、牙、骨などの、動物系の物資が普段よりも多く流通する可能性が高いな」
「獣の命で補ったというわけですね」
私の言葉に、主神オーディナルは静かに頷く。
「人がいる村にちょっかいを出すには時間がかかる。種を仕込んだとしても、すぐさま深刻な事態になり得ない。短時間で発症し、拡散して死者が出るようでは、彼奴らも困るのだ」
「……なるほど。あまり問題視されるような病が流行すれば、戦争どころではなくなるからですか」
「ベオルフは頭の回転が良くて助かる」
主神オーディナルは私の回答に満足したのか、とても良い笑みを浮かべている。
戦争をするにしても、兵士がいなければ話にならないという事だ。
そうなれば、相手は大きな犠牲を出す事を、現時点では避けなければならない状態だとも言える。
しかし、話の内容が笑えないな……。
ルナティエラ嬢が教えてくれた予防方法を徹底する書面の作成を、現在、宰相殿が行っていた。
公には出来ない動きをしている宰相殿と父に、貴族たちが気づくのも時間の問題だろう。
その間に、色々と手を打っておきたいものだ。
特に――魔物に関することは、絶対にバレてはいけない。
世界に混乱を招くことになりかねないからである。
「主神オーディナル、パンの実のことなのですが……」
「ああ、王都にもそれなりに生やしておいた。貧困地域ほど必要になるだろうから、多めにな」
「ありがとうございます」
「パンの実のことは気にしなくて良い。早々に、王室から民へ報せが行くだろう。これだけでも、大きな成果だ」
「そうですね……」
さて……そろそろ、ちょっかいを出しているアイツと対峙するか――と、腰を上げた私はノックの音に動きを止める。
「ベオルフ、少しいいかしら。パーティールームで少々込み入った話をしたいの。みんな知っておいた方が良い話よ」
「わかりました、すぐに向かいます」
屋敷の結界は揺らぎもしないどころか、黒狼の主ハティを近づけることもしていない。
これなら問題はないかと、優先順位を変えてパーティールームへ急いだ。
「おくつろぎのところ、申し訳ありません。少々困ったことになった報せが入りまして……」
クロイツェル侯爵夫妻に出迎えられ、その隣では、ナルジェス卿とアーヤリシュカ第一王女殿下も難しい顔をしている。
アーヤリシュカ第一王女殿下の手には、先程までなかった封書が握られていた。
先程の来客と、何か関係があるのだろうか……?
その様子から察するに、クロイツェル侯爵夫妻の話ではなさそうだ。
そう判断して、勧められるままに席へついた。
勿論、主神オーディナルも私の隣へ腰をおちつける。
ノエルと紫黒を膝へ乗せ、話を聞く姿勢に入ったのが判ったので、私は全員を見渡して問いかけた。
「何があったのですか?」
「一応、娘にも言っていたのですが……事態はより深刻になったので、報告しておいたほうが良いかと……」
一度前置きをしたクロイツェル侯爵は、重々しく口を開く。
「実は、我が娘のことでオーディナル様の怒りを買ったという噂が広まり、他国へ民が流れているのです。このことは、エスターテ王国でも問題視されているようで……」
「そうなのよ。父から手紙を持たされた使者が定期的に訪れるんだけど、その手紙の中にグレンドルグ王国からの難民問題が深刻化しているって書かれていたの。このままだと、変に関係性が拗れそうな感じなのよね」
「なるほど……王都で、そのような動きは?」
王太子殿下に尋ねると、彼は静かに首を振った。
「無い。むしろ、そんな動きがあるとは知らなかった。いや……意図的に、情報を握りつぶされていたのかもしれないな」
「ふむ……その犯人のあぶり出しはできそうですか?」
「既に手配しているが、根本的な問題の改善にはならないだろう」
それはもっともな意見だ。
主神オーディナルが怒っていないと知らしめるには、どうすれば良いのだろうか。
民は、ルナティエラ嬢というオーディナル様が大切にしている聖なる存在を虐げた、一部の貴族や王族に不信感を抱いている。
王族が何を言おうと、貴族が何を言おうと、保身から出た言葉だと懐疑的になり、到底信じるとは思えない。
「エスターテ王国に流れた民の数は把握できますか?」
「数は把握していないわ。目安というか、大まかな感じになっちゃうけど……最初は廃村になった場所をあてがって事なきを得たみたい。最近ではそれでも追いつかなくなって、王都のスラム街が大きくなって治安がヤバイって話ね」
「王太子殿下の暗殺が難しくなった時の次の策が、これか……」
良い手だと言わざるを得ない。
王族と貴族に不信感を抱いている民の不安を、言葉巧みにあおり立てた者がいるのだ。
そうなってしまえば、我々に打てる手は少ない。
これ以上、民が流れ込まないようにしなければならないが……検問を厳しくするくらいで止められるとは思えなかった。
「主神オーディナルが怒っていないと判れば良いのだろうか……」
「僕の言葉を人に届けるのは難しい。それを知った上でやっているのなら、人の不安につけ込んだ効果的な作戦だ。打ち破るには、それを上回る何かがあれば良いのかもしれんが……」
上回るなにか……そんなものが思い浮かぶなら、みんな、こんなに不安げな……難しい顔などしていない。
ルナティエラ嬢が虐げられていた噂だけを先行させ、王族と貴族に不信感を植え付けるだけで良いのなら簡単な物だ。
「言いづらいのだが……ベオルフとルナティエラ嬢が離ればなれになってしまったのも、主神オーディナルが怒り、【黎明の守護騎士】を見捨てたからだと……」
ナルジェス卿の言葉に、主神オーディナルの眉がピクリと動く。
「つまり、僕のベオルフへの愛情が疑われているということか?」
ひゅうぅっと冷たい空気が部屋を満たしはじめる。
私や神獣達以外、全員が凍り付く中、仕方が無いので主神オーディナルの腕をポンポン叩いて落ち着くように言うと、判りやすく口を尖らせて拗ねてしまった。
ルナティエラ嬢の真似なのだろうが、彼女がするから可愛いのであって主神オーディナルがしても可愛らしくは……いや、多少は……いや、やはり可愛らしくない。
「主神オーディナルが私やルナティエラ嬢を大切にしてくださっていることは、誰よりも、我々が知っておりますゆえ。そんなことで心を乱さないでください」
「……まあ、そうだな。そういうことなら良い。そうか……お前達は判っているのだな?」
「勿論です。いつも、心から感謝しております」
「うむ。それならば良い」
これだけでニコニコ笑ってくれる主神オーディナルに、ホッと安堵の溜め息をこぼしたが、全く厄介なことをしてくれる……と、外の影を睨み付けた。
しかし、これは本当に厄介だと頭を悩ませる。
私とルナティエラ嬢の噂が、更に王族と貴族のしてきたことを裏付ける結果となっているのだとしたら……母が広めた噂を上手く利用されたことになるのだ。
腹立たしいことこの上ない。
しかも、私が【黎明の守護騎士】だとういう噂を広めれば広めるほど、保身に走っているように見えて印象は最悪な物となるだろう。
私がここでヘタに動けば、【黎明の守護騎士】だけではない、英雄である父の名も失墜してしまう。
その両方が狙いなのは明白だ。
だが、それを上回る良い案など、すぐに浮かぶはずもない。
ここは、ルナティエラ嬢の笑顔を思い出して心を落ち着けようと、彼女の姿を脳裏に思い浮かべ……あれ? と、私は首を傾げた。
いつも思い浮かべている彼女は柔らかく可愛らしい笑みを浮かべているのに、今日は何故か手にジャガイモを持っていたからである。
そういえば、ピザの具材に使うジャガイモを両手に持って、ドヤ顔をしていた事を思い出す。
今のタイミングで、何故ソレを思い出すのか不思議であったが、同時に神託でも賜ったような妙案が浮かぶ。
「……待てよ。それを逆利用すれば良いのではないか?」
私は暗雲が立ちこめていた頭の中に、光が射すのを感じた。
そう……コレを逆手に取れば、民は必ず動き出すはずだ。
「ベオルフ? 何か妙案でも?」
「北の辺境伯に協力を仰がなくてはなりませんが、打開策があります」
「彼でしたら私が連絡を取りましょう。彼は娘のことで怒っているかもしれませんが、親友でしたので……」
クロイツェル侯爵の言葉に、私は頷く。
連絡手段があるのは助かる。
それに、私も一応は面識がある人だ。何とかなるだろう。
「それでしたら、私の手紙も添えてください。手紙は妨害が予想されるので……ノエル、配達を頼めるか?」
「任せてー! ベオが行ってた北の地域でしょ? ボク、ものすごく詳しいよ! ベオの後について散歩してたからー!」
いつの間に……と、私が驚いていると、主神オーディナルが笑いながら教えてくれた。
どうやら、私が王都を出る時は必ず、ノエルが後をついてきていたらしい。
万が一の時は、人知れず助ける算段だったようだ。
「気づかれるか気づかれないかのギリギリ行動が面白かったんだー!」
「もしかして……時々感じていた妙な気配は、ノエルだったのか?」
「うん! ボクだよー」
あっけらかんと答えるノエルに、私は頭を抱えた。
あの頃、未知なる何かを感じ、妙に緊張した覚えがあったが……まさかノエルだったとは意外だ。
「普段からサポートしたかったんだけど、変なのもついてきてたから、最小限にしたのー」
「変なもの?」
「絶対、アレってハティだよ! 嫌な気配が一緒だもん!」
「ああ、そういうことか……」
つまり、記憶が無かった時代から、ハティとノエルには付きまとわれていたという事実に、私は深い溜め息をついた。
いや、ある意味、ノエルに関しては喜ぶべきことかも知れない。
ただ……こんなに可愛いノエルが、あの奇妙な気配であったことを知らない自分が、必要以上に警戒していただけの話だ。
「しかし、北の辺境伯に何を頼むのだ? 方向が正反対だろうに」
「それだから良いのです。噂を逆手に取られたので、取り返しましょう。彼女の……『ジャガイモの聖女』の称号が役に立ちそうですね」
ニヤリと笑う私の笑みを見た王太子殿下が、頬を引きつらせて背もたれへ逃げる。
何故、そんな反応になるのだろうか。
「ベオルフ……お前、すげぇ悪い事考えているだろ」
ラハトの指摘に、いつの間にか彼の頭上で寛いでいた紫黒がコクコク頷く。
「悪い事は考えていない。ただ……ルナティエラ嬢が知れば、怒られるだろうな……とは思う」
「お前なぁ……」
「何も、非人道的なことをするのではない。事実をほんの少し脚色して広めるだけだ」
「それで、どうしてルナティエラ様が怒るんだ?」
「彼女は、自分が『ジャガイモの聖女』と呼ばれていると知らないのだ。だからこそ、活用する。まあ……知られたところで、私がペチペチ叩かれるだけだから、全く問題無い」
「むしろ、お前にはご褒美だろうが!」
ラハトの叫びに、ナルジェス卿とアーヤリシュカ第一王女殿下だけではなく、王太子殿下も深く頷く。
マテオさんとクロイツェル侯爵夫妻は曖昧な笑みを浮かべ、母だけはニマニマ笑っていた。
「兄上って……姉上を弄るのが本当に好きなのですね」
「反応が可愛くてつい……な」
「お姉様も受け入れているみたいですから、問題無いのですね」
まあ……そうなるのか?
弟コンビの言葉に私が困惑していると、主神オーディナルとノエルと紫黒が笑い出す。
「良い案が浮かんだようだし……北の辺境であれば、色々と出来るな」
意味深な笑みを浮かべる主神オーディナルに、私の考えは筒抜けなのだと苦笑する。
しかし、止めないところを見ると、それが最良だと判断されたのだろう。
それならば、この計画は上手くいく。
この計画が発動したとき、奴がどういう反応をするのかが見物だと、私と主神オーディナルは確かに悪い笑みを浮かべていた。
ラハトがジト目で私たちを見ているが気にしない。
「まあ、本当の意味で泣くのはハティの野郎なんだろうけどな……」
「当たり前だ。ルナティエラ嬢を本気で泣かすわけがなかろう。その辺のラインは、誰よりも知っている」
「自信満々に言うことじゃねぇんだよなぁ……まあ……二人で戯れているだけだから良いんだけどさ」
ラハトや仲間達の苦笑。
私たちのやりとりを微笑ましそうに見守るクロイツェル侯爵夫妻と母。
みんなが暗い顔をしていないことを確認して、チラリと外へ視線を送る。
今は静かになっているが、どうせまた来るだろう。
その時は、仲間達の心労分くらいの仕返しはしておこうと心に決めた。
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