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南の辺境ヘルハーフェン
37.そういう人だから、加護を得ることができたのね
しおりを挟むルナフィルラ?
どこかで聞いた名前だと記憶を辿るのだが、不意に浮かんだのはルナティエラ嬢の笑顔。
ふむ……ルナティエラ嬢に関連した記憶だろうか。
少し考えていたら、最近、彼女が楽しそうに語ってくれたことの中に、似たような名前があったことを思い出す。
しかし、それは神の名ではなく、花の名前であったような───
『僕の愛し子のことは、どんな些細なことでも覚えているようだな。この世界の月の女神はルナフィルラというが、彼女の名前を授けた花が、僕の愛し子が今いる世界にあるということだ』
主神オーディナルの説明を聞きながら、そういうことかと頷くと同時に、この世界の神々の名をほとんど知らない事実に気づく。
神殿にある書物に記されているのは主神オーディナルの名前のみで、他の神々に名は無い。
今までは、そういうものなのだろうと深く考えもしなかったが、ルナティエラ嬢がいる世界の様子を見ていると、それが奇妙なことのように思えてしまう。
この世界では、主神オーディナル以外の名を知らないのは当たり前であるが、何か意味があるのだろうか。
そういえば、主神オーディナルはルナティエラ嬢を名で呼ばない。
大切に想っていることは疑いようも無いが、彼女のことを『ルナティエラ』と呼ぶことは無かった。
何か意味があるのか、ただ単に『僕の愛し子』という単語を気に入っているのかは定かでは無いが、妙な感覚に囚われてしまう。
「ね、ねえ……本当に、オーディナル様の……加護を受けてるっていうの?」
さすがに、自分の理解を超えた物を見せられて考えを改めたのか、アーヤリシュカ第一王女殿下は、恐る恐ると言った様子で声をかけてくる。
彼女の隣に座っているナルジェス・フルーネフェルト卿は、かける言葉も見つからないというように、成り行きを見守ることにしたようだ。
「それを証明しろと言われたら困りますが、否定はしません」
『証明する方法など、いくらでもある』
憮然とした主神オーディナルの声が響き、いきなり室内にあった観葉植物が真っ二つに割れる。
それだけでも恐ろしい光景だというのに、それは跡形も無く塵となって消え去り、パンの実であるロナ・ポウンが出現してしまったのだ。
こんな奇跡を行使できる者がいたとしたら、それは、主神オーディナルのみ───
そのことを、瞬時に理解したのだろう。
私とノエルとマテオさん以外の人々が凍り付き、一斉に床へひれ伏してしまった。
ああ……またか───そう思いながらも、私は、この光景になれなければならないのだろうかと溜め息が出てしまう。
不機嫌ながらも色々と配慮した結果であるとわかっていても、主神オーディナルに「無駄な力を使うのはおやめください」と注意するが、先ほどからのフラストレーションがたまっていたからか、腕組みをして面白くないとでも言うように顔を背けてしまった。
私のことを侮辱されたことが気に入らないのだろうか。
いや、主神オーディナルの加護が私に実際あるのかどうか疑われたことに対し、腹を立ててしまったのだろう。
気持ちは大変有り難いのだが、主神オーディナルの負担が増えては元も子もないのだ。
それに、ヤツのこともある。
黒狼の主は、主神オーディナルを探しているのだから、自己主張が強すぎるのも考え物だ。
「すみませんが、顔を上げて席についてください。主神オーディナルは此方で何とかします」
「ベオに加護を与えているのは当たり前だよねー、オーディナル様にとって、ベオは息子同然だもんっ」
「あの……オーディナル様は、そこまで怒っていらっしゃらないのではありませんか?」
マテオさんの意外な言葉に私とノエルは驚き、彼を見る。
「本当に怒っていらっしゃったら、ロナ・ポウンを植えたりはしないかと……オーディナル様は、お優しい神ですから」
優しく微笑むマテオさんの言葉通り、先ほどの場所に植えられたロナ・ポウンを見つめた。
少し小ぶりではあるが、とても立派で実のつきも良い。
観賞用としても、申し分の無いバランスである。
「主神オーディナル、ありがとうございます」
『……パンを作ってくれるなら、許そう』
「それは、私に負担がかかるのですが?」
『教えて作らせれば良い』
「でも、オーディナル様は、ベオかルナが作った料理じゃないと食べられないんでしょー? 作って貰えばいいのにー! ボクもベオの料理が食べたーい!」
ねーねー、作ってよー! と、言いながら私の膝の上でゴロゴロ転がるノエルを片手でわしゃわしゃ撫でつけながら、わかったわかったと呟けば、喜びを分かち合うためか主神オーディナルの足下へ飛んでいき、周囲をぴょんぴょん跳ね回る。
「オーディナル様、良かったねー! ベオのパン、今日も食べられるよー!」
『そうだな。アレは旨いからな』
そこまで喜びをあらわにして言われたら、悪い気はしない。
仕方が無い、作るしか無いな。
「ノエルちゃんの飛び跳ねる中心に……」
「殿下、あまり視線を投げかけると失礼にあたります」
「で、でも……本当に? だ、だって……神話の……神様よ? しかも、一番偉い神様よっ!?」
未だ混乱が収まらないアーヤリシュカ第一王女殿下の横で、ナルジェス・フルーネフェルト卿は、主神オーディナルへ向かって深々と頭を下げる。
「このたびは、不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。私に出来る最高のおもてなしをさせていただきます。無礼を働いたことに関しては、私の命で何卒お怒りを鎮めていただけませんでしょうか」
『そんな物を貰ったら、僕の愛し子に何を言われるかわからんし、ベオルフに説教をされるどころの騒ぎでは無くなってしまう! いらんことを考えるな!』
焦りを見せる主神オーディナルの言葉に呆れながらも、私は「主神オーディナルは、そのようなことを望んではいないし、心の広い神なので気にしていらっしゃらない」と説明した。
ノエルは何か言いたげに此方を見るが、そういうことにしておいてくれと視線で言い含めると、何が楽しかったのか尻尾をブンブン振りながら何度も頷いている。
全く……
行く先々で、こういう面倒ごとを起こすのか? と、少し不安にはなる。
普通の人に、私に与えられた加護を把握しろというのは無理があるのだから、勘弁して貰いたい。
あとで、この件について話し合わなければならないな……
「あ、あの……オーディナル様、私も……すみませんでした。それに、ベオルフ様も、疑ってごめんなさい。彼の手紙が偽物だとは思わなくて……ここまで、完璧に似せてくるなんて、不可能だと思っていたから……」
「普通なら、できません。ただ、それが出来てしまう相手が、今の私と対峙している厄介なヤツなのです」
だいたい、王家で使っている物を偽装するなど、考えても出来ない物だ。
複製が難しいほど、質も技術も最高峰の物を王家では使用しているのである。
だが、相手が悪かったとしか言いようがない。
アレは、規格外なのだから───
「えっと……謝罪を受け入れてくれる?」
「もともと怒ってはおりません」
「本当に、変わった人……でも、そういう人だから、加護を得ることができたのね。本当に、ありがとう」
警戒心を解いたアーヤリシュカ第一王女殿下は、ニッコリと笑って片手を上げた。
背後に控えていた二人が、剣から手を離すのが見える。
この狭い室内で斬りかかってくることがあっても、十分対応できるように注意深く気を配っていたが、その必要もなくなったようだ。
気配からも腕利きであることがわかる彼らだからこそ、私に斬りかかった瞬間にやられることも理解していたのだろう。
無言で背後にある壁まで下がり、大きく息をついたあと袖口で額の汗を拭っている。
目の前に迫った死を回避出来た安堵は大きく、立っているのもようやくという状況なのか、顔色も優れない。
私が装備している武具は、対『黒狼の主』専用装備ではあるが、人間相手でも比類無き性能を発揮してくれるはずだ。
しかし、必要の無い争いをしたくはないし、命まで奪おうとも考えていない。
ただ、先ほどの塵となった観葉植物を見てもわかるように、主神オーディナルを激怒させたらどうなるかわからないので、ヘタに刺激をして欲しくないというのが本音である。
「とりあえず、もうわかっているかもしれないけれども、自己紹介をしておくわ。エスターテ王国の第一王女で、アーヤリシュカよ。オーディナル様の加護を得ている貴方だったら問題もないだろうから、アーヤって呼んでね」
「いえ、さすがに問題がありますので、アーヤリシュカ第一王女殿下と……」
「堅苦しいわね」
「必要なことです」
「でも、それって親しくしたくないって意味じゃ……」
「フルネームで呼んでいるわけではありませんから、該当しません」
「え? そうなの?」
「例えるなら……ルナティエラ嬢のことを、ルナティエラ・クロイツェル侯爵令嬢と呼ぶような感じです」
「グレンドルグ王国は、変なしきたりがあるのね」
「それにも慣れていただかなくてはなりません。貴女は、王太子殿下の妻となる方なのですから」
私の言葉を聞いた彼女は、ぱあっと顔を輝かせて「そうよね」と微笑む。
全くもって、わかりやすい方だ。
「ですから、先ほどのように猪突猛進では困ります。周囲の意見や、言動に感情をあらわにする前に、ご一考ください」
「うぅ……耳にいたい言葉だわ。わ、わかったわよ。もう少し、思慮深く……よね?」
「そうしていただけると、無用な騒動は避けられるはずです」
「もしかして、王太子殿下は貴方のこと側近にしたがっていない? 絶対に欲しがる人材だと思うんだけど……」
「私の弟が側近となりました」
「……そ、そうなの? 弟も、似たようなタイプ?」
「いいえ。どちらかというと……獣でしょうか」
「とても、弟に対する評価では無いわよっ!?」
「野生の勘と本能に従っていれば、ほぼ間違いはありません。アレは天性の物です」
ああ、そういうタイプなのね……と、アーヤリシュカ第一王女殿下は、何となく納得したように頷く。
「裏表の無い性格なので、王太子殿下には良いかと……」
「貴方もそうでしょ?」
「私は……どうでしょう」
「ダメダメ! ベオは今すっごーく、お怒りモードを抱えている感じだから、裏表アリアリなんだよー?」
「え、あの……やっぱり、怒って……」
「そっちじゃないよー、黒狼の主とセルフィスだっけ? あー、あと、あの礼儀知らずのミュリアってヤツも! ベオは、その3人にお怒りモードなの! ルナに知られないようにしているところなんだよねー?」
全く……いらないことをペラペラと……
近くへ戻ってきていたノエルの首根っこを掴んで膝の上へ戻すと、「いらんことを言うな」と言いながら口元を引っ張ってやった。
「にょひるー、にょひひゃうよー」
「伸びるわけがなかろう」
「ぷはっ……ルナにはしないくせにーっ」
「必要とあらば、問答無用でやる」
「……やるんだ」
それなら仕方ないねーと独特な笑い声を上げているノエルを放置し、あることを思い出した私は、鞄の中を探る。
主神オーディナルやノエルなど、様々なことが起こって忘れていたが、南の辺境へ来たのは国王陛下から直々に依頼された案件があってのことだ。
「すっかり忘れていた……国王陛下からの調査依頼申請書を、王太子殿下から渡されていたのだ」
「そういえば、王太子殿下が船を見送っていらっしゃいましたが、やはりベオルフ様のことを見ていらっしゃったのですね」
「ああ、乗船などの手配を全て、王太子殿下がしてくださったのだ」
アーヤリシュカ第一王女殿下が貰ったという王太子殿下の手紙の横に、私は鞄から取り出した国王陛下の印が押された『調査依頼申請書』を置く。
黒狼の主が準備した手紙に細工があってはいけないので、確認のために触れると、一瞬だけチリッとしたものを感じた。
すぐさま主神オーディナルの方を振り返り見ると、かの方は静かに頷き、手紙をいとも容易く消失させたのである。
それは見事なほど白く輝く炎に包まれ、黒い塵が霧散していく様子に異様な物を感じたのか、アーヤリシュカ第一王女殿下は一瞬身を固くした。
「手紙は……」
『ベオルフが触れたおかげで、余分な術が解けたから、術の本質がよく見えた。とても良くない物がかけられていたな。ずっと手紙を持っていたら、ヤツの操り人形になるところだ』
「意識系を乗っ取る術……ですか」
『僕の愛し子にかけられていた呪いと似たような物だな。此方の方が効果は弱いがな』
主神オーディナルの説明を聞き、理解した私は、心配そうに此方を見ているアーヤリシュカ第一王女殿下へ説明をする。
「持っていたら、黒狼の主に操られていた可能性が高かったようなので、主神オーディナルが消滅させました」
「そ、そうなの……助かったわ。あ、あの、ありがとうございます。オーディナル様」
「オーディナル様のご配慮に感謝いたします。あと、ここに居る者たちには、このことを公言しないように命じておきますので、ご安心ください」
深く頭を下げるアーヤリシュカ第一王女殿下とナルジェス・フルーネフェルト卿に、主神オーディナルは小さく頷く。
その表情に、先ほどの不機嫌な様子は全くない。
心からの謝罪をする者に対して追い打ちをかけるようなマネはしないのが、この方の良いところである。
「それに、ロナ・ポウンをいただき、誠にありがとうございました。家宝にいたします」
「ソレは、オーディナル様がベオにパンを作って欲しかったから植えたんだよー」
言われなくてもわかっていたが───
そうなのか? と、視線で問うてくるナルジェス・フルーネフェルト卿に眉間を指でもんでみせると、隣のマテオさんが苦笑交じりに「お疲れ様です」と労ってくれた。
主神オーディナルとノエルに振り回されるのは、致し方が無いことだ。
それだけ寂しい思いをさせたのだし、少しくらいは目をつむろう。
「パン……?」
不思議そうに首を傾げるナルジェス・フルーネフェルト卿に、わかりやすく簡単に説明をするために口を開いた。
「その、ロナ・ポウンの実を使って、パンを作るのです。中身を小麦粉に混ぜて焼くと、柔らかくて美味しいパンができあがります。主神オーディナルとノエルが食べたいと言うので、あとで厨房を貸していただきたいのですが……」
「それは構わないが……本当に料理が出来るのか?」
「一応、先ほども申しましたが、ルナティエラ嬢から教わったアップルローズタルトは、私が作りましたので……」
「そ、そうだったな」
信じられないという視線をアップルローズタルトへ向けていた彼は、とりあえず、執事にケーキを食べるための準備を命じてから、私が置いた手紙へ手を伸ばす。
かなり厚みがあり、何を書いているのか内容すら知らない。
「国王陛下からの、調査依頼申請書?」
手紙の封を開いて中身を確認し始めた彼は、すぐさま疑問を口にする。
「ミュリア・セルシア男爵令嬢誘拐未遂事件の再調査を、国王陛下から直々に依頼されております」
「再調査……では、やはり、あの誘拐未遂事件には、怪しいところがあると?」
「それを調査しております」
さすがに、国王陛下の名が出てきたため、アーヤリシュカ第一王女殿下は黙って成り行きを見守ることにしたようだ。
ナルジェス・フルーネフェルト卿の反応を、大人しく待っている。
彼は手紙に書かれた文面を暫く目で追っていたが、ふぅと一息ついて此方を見つめた。
「なるほど……貴方にできる限り協力をして欲しいと言う協力要請と、『黒狼の主』に気をつけるように───とのことでした。国王陛下も危険視されているのですか」
「人を殺すことにためらいがありませんし、王太子殿下とクロイツェル侯爵夫妻の命を狙った不届き者ですから、警戒するのも当然かと……」
「なんですって!?」
声を上げて立ち上がろうとしたアーヤリシュカ第一王女殿下は、一拍おいて大きく息を吐き、小さく謝罪をした。
感情の起伏が激しい御仁であるが、何も学ばない方ではないようだ。
ある意味、感心してしまうほどエネルギーに満ちている彼女を、うらやましいとすら感じてしまう。
私には無い感覚である。
こういうところがあれば、もっとルナティエラ嬢の心に寄り添えたのだろうか。
彼女を、無為に泣かせることも無かったかもしれない。
少しばかりの後悔が胸をよぎり、口の中に苦い物が広がった。
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