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南の辺境ヘルハーフェン
23.それくらいのことができないのであれば、会う価値すらない
しおりを挟むひとまず、食堂を後にして階段を上り、二階にあるマテオさんの部屋で詳細を聞くことにした。
商談のことも考えてか、簡単な応接セットがある部屋を使っていたようで、私たちはそちらへ移動してソファーに座る。
港町の小さな宿屋にしては、良い家具を使っているし、敷物もエスターテ王国から仕入れてきたのか、明るい色使いだが上品であり、部屋を華やかに彩っていた。
マテオさんから労るように肩を支えられてソファーへ座らされた少年は、涙をためている様子は変わらない。
しかし、現状を詳しく説明しなければならないと考えたのか、乱暴に目元を袖口で拭い、唇を強く噛みしめたあと、ゆっくりと口を開き話し始める。
マテオさんは、いつも南の辺境伯と面会する時、この少年を使いに出し、手紙と共に手土産の菓子を持たせるのだそうだ。
そして、その場で手紙を読み、返事を持たせるのが、南の辺境伯であるナルジェス・フルーネフェルト卿と───いや、先代から続く取り決めみたいなものであったという。
しかし、今回はそうならなかった。
手紙を読み、手土産を開けて笑った世代交代をしたばかりの南の辺境伯であるナルジェス・フルーネフェルト卿は、彼が持ってきた物を突き返したのだ。
そうして、彼は淡々と語ったという。
「王都で流行っている菓子は華やかさに欠ける、手土産としては失礼極まりないものであり、どうしても面会をしたいというのであれば、私に似合う華やかな菓子を本日中に持参するといい」
無理難題を突きつけられているとわかっていても、商会の仲でも最年少である彼に、反論や機転を利かせることができるはずもない。
突き返された菓子を手に、このことを早く伝えようと馬を駆りようとしても、どこも馬は先約があって借りることが出来ず、仕方が無く馬車を乗り継ぎ戻ってきたということであった。
「ナルジェス様が……そんなことを? うむぅ……」
マテオさんから聞く南の辺境伯は、少々クセはあるが気さくな面もあり、領民に好かれていると聞いている。
こんな無理難題を押しつけるような人物では無い。
だからこそ、マテオさんは対処法が思い浮かばずに悩んでいるのだろう。
彼がまとっていた気配から、黒狼の主の仕業だろうと考えていたが……どうやら、そう簡単な話ではないようだ。
黒狼の主が妨害してきているにしては弱いように感じる。
ルナティエラ嬢のように精神を汚染され干渉されていないから、この程度で済んでいるのだろうか。
使い魔を失ったことにより、ヤツもかなりのダメージを受けて弱っていると考えれば、納得は出来るだろうが……
情報が少なく、自らの目で見たわけではないので、結論づけるには早い気がした。
『華やかな……菓子か』
主神オーディナルの言葉を聞き、やはりその点が引っかかったかと視線を向ける。
私も、その言葉に何かしらの意味があるのではないかと感じていた。
この世界で、そんな物を作れる人物がいるだろうか……
たった一人だけ思い浮かぶが、この世界にはいない。
しかも、それを何故……彼が知っているのだろうかという疑問が残る。
それだけではない。
最大の疑問は、彼が何故、そんな条件をつけてきたのか───ということだ。
華やかな菓子を作ることが出来る相手として、ルナティエラ嬢を想定しているのなら、彼がそのような条件をつけてきた理由を考えてみて、自らの立場が盲点であったことに気づかされた。
その可能性を、全く考えていなかった自らに呆れてしまい、思わず溜め息がこぼれ落ちる。
王太子殿下の報せが行っているはずだが、それを妨害されていたら、私はなんの前触れも無く現れたことになり、マテオさんという伝手を使って接触を図っていると考えているのかもしれない。
そうなると、巷に流れている噂は、全く逆の意味を持ち始めるのだ。
「すみません。もしかしたら、私の同行がいけなかったのかもしれません」
「ベオルフ様の同行が……ですか?」
「華やかな菓子を作ることが出来る相手……多分、ルナティエラ嬢のことでしょう。その彼女と懇意にしているという噂が流れていますが、私は彼女との婚約を破棄したセルフィス殿下の友人でもあります」
現在では、私の殴り飛ばしたい男の代名詞だと言っても過言では無いが……
学生時代は友人であった。
私自身、派閥などを考えずに交流をしていたが、そういう面でうるさい人物たちには、かなり煙たがられたことも知っている。
卒業すれば国を出るという考えがあったため、その辺りをおろそかにしていたことがアダとなったのだろう。
セルフィス殿下の信頼が地に落ちると同時に、私とルナティエラ嬢の仲が噂されるようになり、邪推する者であれば、ラブロマンスよりも自身の保身を考えて噂を流しているのでは無いかと考えるかもしれない。
噂通りにルナティエラ嬢と仲が良いのであれば、彼女しか作ることができない菓子ですら、容易く準備できるだろうと暗に言われたのだ。
それくらいのことができないのであれば、会う価値すらない。
つまり、そういうことではないだろうか。
「し、しかし、そのようなことが……可能なのですか? ルナティエラ様は、神の花嫁である前に、貴族の……あ、でも……パンを考えたのは、あのお方でしたね」
「何故、南の辺境伯が知っているのかはわからないが、彼女であれば作ることができるだろう」
「でもさー、ベオ。ルナに聞くにも、夜まで待たないとだよー?」
「いや、もしかしたら会話だけなら出来るかもしれん。時々、通じることがある」
「そうなのーっ!? いいなーっ」
ボクだっておしゃべりしたいよーと駄々をこねるように文句を言っているノエルの頭を撫でて宥めていると、主神オーディナルが柔らかく微笑んだ。
『ふむ。お前たちならではの交信だな。少しだけ手助けをしよう。きっと、つながるはずだ』
妙に自信満々にそういった主神オーディナルは、私がノエルにしているように頭へ手を乗せて撫でてくれる。
髪が風も無いのにふわりと動いたのに驚いたのは、正面に座っていたマテオさんたちで、せわしなく視線を動かしてから「奇跡とも言える瞬間が、当たり前のように起きるというのは……慣れるものでしょうか」と苦笑を漏らす。
いや、先ほどの食堂でも慣れた様子であったし、最初はもっと驚いていたから大丈夫だと思うのだが……
そういう私も、かなり慣れた。
むしろ、最初にあった敬うような態度や言葉遣いなど、どこへいったのかと言われそう───いや、主神オーディナルはそんなことを言わないな。むしろ、「もっと砕けた態度で良いのだぞ」と言いそうで怖い。
「オーディナル様が力を貸せば、しっかりお話しできるー?」
『可能だ。もともと、僕の愛し子とベオルフは繋がっているのだからな』
「そうだよね。ベオとルナは通じ合っているもんねーっ、いっつも一緒にいたもんねーっ」
何を思いだしたのか、前足で口元を隠して「ぷくくっ」と楽しげに笑うノエルを一瞥したあと、主神オーディナルを見上げる。
「申し訳ありませんが、お力添えを願えますか」
『任せておくが良い』
「マテオさん、すみません。少し、ルナティエラ嬢と話をしてきます。多分、彼女なら解決策を提示してくれるでしょう」
「は、はい、よろしくお願いいたしますっ! お、オーディナル様も、お力添えいただき、本当にありがとうございますっ」
床にひれ伏しそうな勢いのマテオさんに驚き、話についていけていない少年が目を白黒させていたのだが、いまは時間が惜しい。
急ぎ、目を閉じて意識を集中させる。
彼女の名を心の中で呟くと、誰かが此方だと導いてくれたのか、光の道しるべが見えた。
導いてくれる光は、上下左右に動き、本当に落下せずに飛べるのかも怪しい。
この危なっかしい感じの飛び方は───
思わず、大丈夫か? と、問いかけようとしたのだが、すぐにもう一つの光がフォローするように飛び始めたので任せることにした。
真っ黒な世界に現れた光の道と二つの光に導かれて歩いていた私の目の前に、まばゆい光を放つ白い扉が現れたのである。
銀色の装飾は品があって美しく、とても心を落ち着ける香りが漂ってくるのだが、この香りには覚えがあった。
その芸術的な扉の中に入って良いものかと悩み、暫く眺めていると、ぽすんっと頭上に重みを感じる。
昨夜も感じた重みであった。
「道案内、感謝する」
「ぴゅぁっ」
その返答から、見えていなくても「すごいでしょっ」というように、胸を張っているのだろうと簡単に想像が出来きてしまう。
頭上にある二つの重みへ手を伸ばし、ねぎらいの意味も込めて撫でてやると、それで満足したのか、あっさりと姿を消してしまったが、またすぐに会えるような予感がして寂しくは無い。
「さて……居てくれると良いのだが……」
扉を開き入ると、穏やかな日差しがふりそそぐ庭園のような場所へ出た。
入ってきた扉が消え去ったのを確認してから、ゆっくりと周囲を見渡す。
見たことも無い建造物は、一見して異国の物だとわかるほど独特な造形をしていた。
材質がよくわからないが、光沢のある白い壁と、規則正しく並ぶ屋根の石……みたいなものは上品な黒色をしていて、とても美しいコントラストを描いている。
庭には、ちょっとしたテーブルセットらしきものが設置されており、椅子とテーブルがあったので近づいてみてみると、椅子は木製ではなく、鉄製のようで驚いた。
ここまで歪みも無く、均一に仕上げられている物は見たことが無い。
職人が見れば驚きを隠せないほど、精巧な作りである。
テーブルには、これまた見事な細工が施されていた。
なめらかに磨き上げられた色石を敷き詰め、美しい模様に仕上げた見栄えの良い台があり、その上には透明度が素晴らしいガラスの板がはめこまれている。
それだけでも十分驚きだ。
だが、そのテーブルの形は円形である。
加工するには、とても難しい形状であるが、少しも歪に見えない円形のテーブルに溜め息がこぼれ落ちてしまった。
全く、すさまじい技術力である。
丁寧に刈り込まれた芝生と色とりどりの草花。
家は木造なのだろうか、見慣れない建築構造をしているから、ルナティエラ嬢がいまいる世界なのか、それともハルキの世界なのか……知識が無いので区別がつかない。
どうやら、今回は私がルナティエラ嬢の夢に入った……ということなのだろう。
しかし、本人は活動している時間帯だ。
それなのに、夢の中にお邪魔しているというのも、おかしな話だ。
そういえば、ルナティエラ嬢が夢とは己が作り出す小さな世界だと言っていたな。
ここが、ルナティエラ嬢の魂が作り出した世界だと考えたら、納得も行く。
彼女らしい、穏やかで優しい気配のする世界だ。
吹く風や花々の香り、降り注ぐ日差しでさえも穏やかで心地が良い。
「さて……これからどうしたものか」
『そこで意識を集中させると良い。ゆっくりと世界に溶け込んでいくように……一体化するように感覚を広げていくのだ』
そう言われて簡単にできるようなことではないが、イメージは大事だ。
言われたとおり、目を閉じて意識を集中させていくと、何か不穏な気配を感じた。
これは……黒狼の主の気配に似ている。
あまりにも不愉快だったので、手で払いのけるような仕草をすると、面白いくらいあっさりと消失してしまった。
これで、少しはおとなしくなれば良いのだが……
更に意識を集中させていると、何か声のようなものが聞こえてきた。
ルナティエラ嬢の声?
それと……多分、これはリュートだろう。
二人が起きているときに邪魔をするのは忍びないのだが、致し方が無いと目をつむって欲しい。
「取り込み中にすまんが……少し、知恵を貸してくれないか」
そう声をかけると、ルナティエラ嬢が息をのんだように感じられた。
どうやら、私の声が届いているらしい。
状況が飲み込めずに戸惑っていた彼女は、暫く沈黙した後、恐る恐るといった様子で私に声をかける。
『えっと……ベオルフ様? どうして……声が聞こえるのでしょう』
よし、うまくいった。
ホッと胸をなで下ろしながら、まずは謝罪の言葉を述べる。
「混乱させてしまって申し訳ない。今は、主神オーディナルの力を借りて会話が出来ている状態だ」
『あ……そういうことですか。オーディナル様が……。それで、相談というのは? ベオルフ様を悩ませるなんて、よほどのことでしょう?』
どんな状況であっても、まずは此方の心配をしてくれる心優しい彼女に感謝しながらも、事情を説明することにした。
「今日、南の辺境伯のところへ行くことになっていたことは話したな。それで、連れの商人が人を送って訪問の旨を伝えると共に、手土産の菓子を持参させたようなのだが、それが気に入らないと門前払いを食らったようなのだ」
一息ついて、説明を続けようとしたのだが、そこで彼女がいぶかしげな様子でためらい気味に言葉をこぼす。
『フルーネフェルト卿が……ですか?』
「会ったことがあるのか?」
面識があるのなら、彼女が料理上手であるということを知っている可能性はあるかもしれない───と、考えてから、即座に自らの考えを否定した。
彼女は、自分が前世の記憶を持つことを知られないように、細心の注意を払っていたはずだ。
南の辺境伯は人をよく見ていると言っていたが、それだけでわかるようなものではないだろう。
『一度だけ、ちょっとした騒動に巻き込まれまして……』
「騒動?」
『えっと、以前、ミュリア様が絶賛した菓子があったのですが……何を思ったのか、セルフィス殿下が、その店を買収しようとしたのです』
「は?」
なんだそれは……呆れて物が言えなくなっている間にも、彼女の説明は続く。
『その店は、南の辺境伯が贔屓にしている商会が運営している菓子店だったのです。そういうこともあって断られてしまったのですが、逆上したセルフィス殿下は嫌がらせまがいなことをしはじめまして……その苦情が、何故か私に来てしまい、対処することになったときに、直接お話をさせていただきました』
本当に、何を考えているのか───
王族としてあり得ない言動にめまいがするなどという、生やさしい言葉では片付けられない。
一歩間違えれば、辺境伯自らエスターテ王国に寝返ることだってあったかもしれない。
そうなれば、国の戦力を大幅に削られた形で戦争がはじまり、グレンドルグ王国はその名を地図から消し去っていた可能性だってある。
しかし、苦情がルナティエラ嬢へ向かったのは良かったのか悪かったのか……
王家に直接文句を言っていたら、あの国王陛下のことだ、問題なく納めてくれただろうが、セルフィス殿下側の貴族と南の辺境伯の間に確執が生まれただろう。
ルナティエラ嬢が一人で納めてくれたことにより、大きな問題になっていないのが救いだ。
ルナティエラ嬢へ苦情が行ったのは、おそらくだが……
その店で働いている者に、セルフィス殿下が「愛しい人への贈り物」などという、相変わらずなクサイ台詞でも言ったのだろう。
当然、その相手は婚約者であるルナティエラ嬢だと考えた南の辺境伯が、セルフィス殿下では埒が明かないので、彼女に苦情を申し立てた───とも考えられる。
いや、むしろ……その線が濃厚だろう。
ルナティエラ嬢にしてみれば、全く関係が無いことに巻き込まれてしまい、不憫だと思うが、勘違いがうまい具合にかみ合ってくれた結果、最悪の事態は免れた。
これで、相手がミュリア・セルシア男爵令嬢であり、対応したのが彼女であったら……と考えるだけでも恐ろしい。
『あ……あーっ! もしかしたら、断られた理由は、それだけではないかも……』
「他にも、何か頭痛がしそうな話があるのか?」
思わず低い声が出てしまい、ルナティエラ嬢には怯えられてしまったが……こればかりは大目に見てもらいたい。
さすがに、王族とは思えない馬鹿な行動が目立つセルフィス殿下の行いを、これ以上知りたくないという防衛本能が働きそうになっていたのだ。
あまりにも酷い行動が目立つので、とある計画を実行する際に手加減を間違えてしまいそうになる可能性が捨てきれなくなってきたからである。
いや……待て。
あの方は、外面が良かったはず。
さすがに、これ以上馬鹿な真似はしていないだろう。
だが、そんな私の予想をしのぐような愚行を、あの方はやっていたのである。
『え、えっと……「我が友ベオルフが、貴様のような田舎者の礼儀知らずを、あとで成敗してくれよう。首を洗って待っておくのだな」と……セルフィス殿下が捨て台詞を……ですね……』
ガックリと肩から力が抜けていくのを感じた。
ああ、これも原因なのか……
南の辺境伯にとって、私の印象は最悪だ。
全てはセルフィス殿下のせいである。
これまでの愚行から生じた責任を丸ごと抱えて、神殿にでも入ってくれないだろうか。
それが、この世界のためだと自信を持って言えるほど、愚かなことをしてくれている。
知らないところで何をやってくれているのか……
激しい頭痛を覚えながら、セルフィス殿下がしでかした愚行の尻拭いを、またもやルナティエラ嬢にさせてしまうことに対し、とても申し訳ない気持ちを抱くと共に、今度めいいっぱい甘やかしてやろうと心に決めた。
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