黎明の守護騎士

月代 雪花菜

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南の辺境ヘルハーフェン

19.二人が導かれたのは、その封印がある場所だ

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 小鳥たちに導かれて戻ってきたらしいと感じたのは、妙に近い新緑色の瞳を見たからからであった。
 大きく丸い瞳はキラキラ輝いて、ルナティエラ嬢を思い出させる。
 彼女に娘ができたら、こんな感じになるのだろうか……などと考えながら、曇りの無い瞳を見つめ返す。
 私が目を覚ましたことをノエルと手を取り合うように喜ぶ幼い女神は可愛らしいが、視点が合わせづらい。
 そろそろ距離を取ってもらえないだろうかと考えつつも、近すぎる距離感に対する疑問を口にすると、考えてもいなかった答えが返ってきた。

「おまじないをしていたのっ」
「……おまじない?」

 おまじないとは何だろうか……
 まあ、楽しげにしている二人に水を差すことも無いし、はしゃいでいるから落ちそうになっている二人を支えるので手一杯だ。
 それに、今は急がなければならない案件がある。

「主神オーディナル……ルナティエラ嬢がすぐに目覚めぬようにしていただけませんか」
「どういうことだ?」
「銀髪の青年が、彼女の記憶に細工をしました。ご報告したほうが良いと思いますが、彼女を通して奴に知られる可能性があるようです」

 そこまで言うと、主神オーディナルの様子が変わった。
 ここまで感情をあらわにすることも珍しいと感じるほど、狼狽している様子だ。

「会ったのか……あの方に……会ったのかっ!?」
「今は急ぎます。多少時間はずらしてくれているようですが、目覚めてしまいます。急いでください」

 私の言葉が、ちゃんと主神オーディナルへ届いているのか怪しい。
 取り乱しているともとれる主神オーディナルを見ていた幼い女神は、「はっ!」と声を出したかと思うと、可愛らしい声で歌い始めたのである。

「ねんねんころり、よい子はぐっすり、おねむ、ねむねむ~なの」

 妙に耳に残るリズムの歌と共に、ルナティエラ嬢へ神力が流れていくのを感じた。
 どうやら、眠りの力を使ってくれたらしい。
 彼女は今の力の影響で深く眠り込んだようで、くたりと体を私へ預けている。
 これなら、暫く起きることは無いだろう。

「すまん……助かった」
「ルーのためなの。ベオにーにも、ルーに悪いことはしないの。じーじは混乱ちゅーだから、チェリシュが頑張ったの。えっへんなのっ」
「色々考えてくれたのだな……心から感謝する。しかし……奇妙なクセがうつったものだ」

 どこかで見たクセだったが、幼子がしていると可愛らしい。
 いや、ルナティエラ嬢がしていても、私個人の意見で言うなら、とても可愛らしいと感じている。
 しかし、邪な考えを持つ者もいるため、あまり人前ではやらないように言っていたのだが……幼い女神が知っていると言うことは、私が注意したことを忘れていたのだろう。
 もう一度、注意しておく必要がありそうだ。

 感謝の気持ちを言葉で伝えたら、幼い女神が感極まったように抱きついてきたので頭を撫でていると、ノエルも一緒になってジャレついてくる。
 困った奴らだと苦笑が漏れたが、愛くるしい二人を見ているだけで和んでしまうので、止めることはしない。
 それに、この幼い女神は感謝をされることに慣れていないのだろう。
 少しの戸惑いと、喜びの表情から感じる幼い女神の心にある傷が切なかった。
 あちらの世界にも心ないものはいるのはわかっているが、幼い外見で侮るような中身を見ない未熟者でもいたのかもしれない。
 己の未熟さに気づかず、酷いことをするものだ。

 まあ、近くにルナティエラ嬢とリュートがいれば、その傷も必ず癒えるだろう。
 此方へ来るときは、私だけではなく、祖父に当たる主神オーディナルや聖約を交わしたノエルがいるのだから、この幼い女神にとって良い環境になることを祈るばかりだ。

「チェリシュ……孫がこれほどの気遣いを見せているというのに……僕はなんて情けないんだ……」
「いえ、主神オーディナルにとって、それだけあの青年が大切な存在であることは理解しました」
「大切……か。複雑ではあるな……」

 目を伏せて力なくソファーに座る主神オーディナルの様子から、あの銀髪の青年が大切なだけの存在ではないと理解したが、彼の方は心配をしていたし、発せられた言葉に嘘偽りも無かった。
 我々には理解のできない、とても複雑な事情があるのだろう。

「どうやら我々は、主神オーディナルが管理されている封印の場所に、引きずられたようです」

 その後の小鳥たち───鳳凰については個人的に話をするとして、彼らに出会ったことを話しておかなければならない。
 それに、そこで気になったこともある。
 確かめておく必要があるだろう。

「手を握り合って、力を増幅させようとしたんだよね? ノエルがいたから、増幅されて、変に干渉しちゃったのかな」
「可能性はある。ノエルの増幅能力は、二人と相性が良いのだ」

 ノエルにそんな力があるとは初耳であったが、なるほど……それで、ユグドラシルとの通信が途切れるから手伝ってくれと言う話になったのだな。
 神獣は、力や能力を増幅させることに特化しているのだろうか。
 それとも、管理者やユグドラシルの力を増幅させていたらしい鳳凰を意識して、主神オーディナルが創造した結果なのだろうか。
 そう考えると、ノエルの力は主神オーディナルだけではなく、誰とでも合わせやすく相性が良い。
 善し悪しを問わず増幅させてしまうのなら、少し問題はあるかもしれないが───

 そこで、はたと気づく。
 そうか……
 私たちの力を相手に気取られるわけにはいかなかったから、ノエルは主神オーディナルの許可無く私たちに会うことを禁じられたのか。
 ノエルがいるだけで、特に相性が良い我々の力は、大幅に増幅される。
 せっかく主神オーディナルが隠していても、ノエルの助力を得た我々の力が、主神オーディナルの封印を無意識で壊してしまう可能性があったのかもしれない。
 今は、どうしてその封印が必要であるのか理解しているし、意識的に避けている部分もある。
 下手に意識していると、主神オーディナル自らが止めに入るくらいだ。

 主神オーディナルはいろいろと考えて手を打ってくれているし、ノエルには寂しい思いをさせてしまった。
 私たち二人の力……それがどこから来ているのか───
 いずれわかるだろうが、それを知ったとき……全てが動き出すような予感がしていた。
 だが、まだ……今はまだ、そのときでは無い。

「しかし、あの空間に行って何事もないとは……さすがと言えるな」
「銀髪の青年と……リュートによく似た青年のおかげかもしれません」
「まさか……会ったのか……息災であったか? 憔悴しては居なかったか? 無茶なことをしていなかったか?」

 どうやら、あの男のほうが主神オーディナルにとっては身近な存在であるようだ。
 矢継ぎ早に尋ねられた内容は、全てあの男を心配する言葉であった。
 懐かしむように、心から心配しているように揺れる瞳が、透明な薄膜を張る。

 主神オーディナルのことは心配であったが、同時に思い出すことになった彼の行動は、私の機嫌を地の底へと落とす。
 それ故に、少々棘のある言い方になっても仕方が無いだろう。

「私をからかうくらい、お元気でした」

 声がわずかに低くなったのは、大目に見て欲しいところである。
 主神オーディナルの隣では、時空神が嬉しそうに微笑み、涙をこぼしていた。
 この二神の様子から、あの男は親しきもの……大切な者だと理解した。

「お知り合いですか」
「まあな……僕の愚息だ」
「以前お伺いした、今はいない長子である先代の時空神なのですか?」

 主神オーディナルが微笑み、時空神が頷き肯定する。
 なるほど……
 それならば、二神の様子にも納得がいく。

「あのバカのせいで、僕たちがどれだけ苦労しているか……物理的に助かっているが、どれほど心配しているか知りもしないで……あのバカは……」
「……そうでしたか」

 リュートに似ているのは、どうやら外見だけではないようだ。
 内面も似ている……いや、考え方が似ているというのだろうか。
 しかし、あんな失礼なからかい方はして……こないと思いたいが、そういう面があってもおかしくはないのかもしれない。
 主神オーディナルと似すぎている失礼極まりない男に、外見と口調がそっくりなリュートである。
 十神と呼ばれる存在が彼を頼るのは、それも要因なのかもしれない。
 それに、彼自身も自分に似たリュートに頼れといっていた。
 つまり……彼とリュートの間にも、何かがあるということなのだろう。

 それは、理解した。
 しかし───だ。

「とても、素晴らしい神なのですね……からかったり、ルナティエラ嬢に無断で触れたりしたことは許せませんが……」

 私の言葉から何かを感じたのだろう。
 膝の上にいた幼い女神が驚いたように此方を見てきたかと思えば、対面にあるソファーに座っていた時空神は、涙を止めて顔を引きつらせている。
 主神オーディナルはというと、なんとも言えないような表情で苦笑を浮かべていた。

「やっぱり、そういうところがベオだよねー」

 そういうところとは、どういうところだ。
 問いかけるようにノエルを見るが、楽しげに笑っているだけで後に続く言葉は無い。
 だいたい、貴族の子女は髪をとても大切にしている。
 むやみに触れて良いものではないし、口づけるなどもってのほかだ。

「か、からかわれたの?」
「シスコンも程々にしろと言われました」
「あー、まあ……なんというか……」

 言葉を濁す時空神は、視線を泳がせてから苦笑を浮かべて曖昧に「そ、そっか」と呟くが、彼に指摘されるような出過ぎた真似をしたつもりはない。
 むしろ、己の行動を省みた方が良いと言いたいくらいだ。

「そういうところは、本当に変わらんな……」

 主神オーディナルの言葉は、何を指し示していたのだろうか。
 記憶を失う前の私か……それとも、前時空神のことなのだろうか。
 懐かしむような視線の向こうに何があるのか知りたいとは思ったが、すぐに主神オーディナルの視線がルナティエラ嬢へ向いたので、尋ねる前に意識がそちらへ向いてしまった。

「そういえば、ベオルフは僕の愛し子に鳳凰の件を話したのだろう?」
「はい。主神オーディナルがいない間が良いと、おっしゃっておりましたので……」

 鳳凰について知らない幼い女神に語って聞かせるように説明をする主神オーディナルに、私へ語ったような感情の揺らぎはなく、ただ静かな口調で言葉を選び話しているようである。
 祖父としての威厳か、それとも、私へ語ったことにより、何か吹っ切れたものがあるのかはわからないが、あんな悲しげな姿を今一度見ることが無くて良かったと心からそう思う。
 いや……だが、今は話していないあの空間での内容を聞かせたら、主神オーディナルは再び悲しげに顔を歪めるかもしれない。
 しかし、アレは大切なことだ。
 知っておいてもらった方が良い。

 主神オーディナルの話を聞きながら何かを感じたのか、幼い女神は此方を見上げてきて小首を傾げる。
 何があったのだろう……
 不思議に思い見つめ返していると、彼女は「はっ!」と言ってから前を向き、口に両手を当て、こくこく頷いていた。
 何を悟ったというのだろうか……とても気になる。

「僕たち管理者にとって忘れられない、ユグドラシルから誕生した神獣である鳳凰が、命をかけて施した封印───二人が導かれたのは、その封印がある場所だ」

 主神オーディナルと時空神の会話は、幼い女神に集中していて一部聞こえていなかったが、その言葉だけはハッキリと耳に届いた。
 そこで、その場所についての詳しい説明を求められ、私は目にしてきた光景を、できるだけ詳しく語ったのである。
 やはり……という顔をしながら、主神オーディナルは頷いているのだが、時空神は何か別のことを考えているのか、険しい表情をしていた。
 闇の触手の件には、幼い女神がぶるりと震えたのを感じ、大丈夫だという意味を込めて頭を撫で、ノエルも心配をして体を寄せている。
 こういうところで心の動きに敏感なノエルだから助かる。
 私では、こういう場合、どうしたらよいのかわからない。
 ルナティエラ嬢ほど人当たりが良くない上に、無表情なのだ。
 反対に怖がらせてしまう可能性だってある。
 だが……この幼い女神は、外見だけで判断することもない上に、内面もしっかりとしていて思慮深い。
 幼い外見や言動で侮ってはならないほど、できた女神だと感じた。

 幼い女神に気を取られながらも、あの暗い空間を思い出し、そこまでして封じられているのは何故かと疑問が首をもたげる。
 極悪人だと言われた方が納得がいくほどの封印であったが、銀髪の青年は終始優しげで、怪しい雰囲気など微塵も感じさせることは無かった。
 その疑問が、つい言葉として出てしまう。

「何故、先代の時空神は自らを結晶化してまで封印を守る必要があるのですか」
「アレが、誰よりも時間と空間を操ることに長けているからだ。アレは単なる封印ではない。鳳凰の封印の上を覆うように時間と空間の力を作用させたものが重ねがけされているのだ」

 主神オーディナルの言葉を聞き、私は思わず手を止める。
 銀髪の青年の封印を、誰よりも強い時空神である彼が重ねがけしなければならない状態であることに違和感を覚えたのだ。
 中にいる銀髪の青年は、そこから外へ出るつもりが無いように感じられた。
 だが、それでも強化している封印───
 つまり、それは……

「まるで、外敵から守っているようにも感じられますね」

 私の言葉に、主神オーディナルの眉がピクリと動く。
 どうやら、図星であったようだ。

「……お前は、そういうところが鋭くて困るな」
「そちらの方が、納得がいきます。つまり、彼は首謀者ではなく、利用された側ですか」
「それについては、僕から話すことができん」
「そうですか……」

 私の考えは、ほぼ当たっているのかもしれない。
 しかし、主神オーディナルの立場上、これに関して言及することができないのだろう。
 まあ……私が疑問に感じていたことは、これではないのだ。

「では、別の質問をしてもよろしいでしょうか」

 今が良いタイミングだろうと考え、切り出すことにした。

「封印に関しては、あまり話せんが……」
「いえ、そちらよりも……ルナティエラ嬢に関することなのですが……」
「何だ?」

 私の質問が封印とは関係ないことであるとや、ルナティエラ嬢に関することであると理解した主神オーディナルは、真剣な表情で私の言葉に耳を傾ける。

「あの空間での記憶を、黒狼の主に知られる危険性があったのでしょうか」

 私の問いかけに合点がいったのだろう。
 主神オーディナルは、少しだけ思案したような様子を見せた後、私たちにわかりやすい言葉を選んで答えを返してくれた。

「あの方が記憶をいじったことに関しての疑問か。それは簡単に答えられる。通常ならば、僕の力が影響して、奴らは正確に把握することはできないだろう。しかし、あの空間は少し特殊だから、僕の力が及ばぬところも出てくるかもしれないと危惧されたのだろう」
「あくまで、守るため……ですね」

 念を押すように言葉を強める私に、主神オーディナルは苦笑を浮かべながら頷く。

「あの方は、お前たちに危害を加えたりしない」
「主神オーディナルがそうおっしゃるのでしたら、もう何も言いません」
「お前は本当に、僕の愛し子のことに関しては過保護だな」

 他の者は知ったことでは無い……といえば語弊がある。
 主神オーディナルやノエル。
 家族やここに出入りしている時空神やハルキ。
 今日は、そこにこの幼い女神も追加されたが───両手に抱え込める親しい者のことは心配になる。
 リュートだってそうだし、王太子殿下やアルバーノや……ああ、そういえば、スレイブがいたな。
 彼も少しは心配してやろう。
 あまり過剰接触をすると此方に危険が及ぶので、加減が難しいのだが……

 皆がいる王都へ帰るのは、いつになるだろう。
 南の辺境伯に会うことができ、落ち着いたら差し障りの無い程度に近況報告も兼ねて手紙を出そうと心に決め、新たなパンのレシピも付け加えておけば、母には喜ばれるだろうと、少しだけ心が弾んだ。
 母が喜ぶのはもちろんだが、ルナティエラ嬢のレシピが多くの人に広まり認められることが、やはり嬉しいのだと感じ、過保護……というよりは、基本的に甘いのだろうと内心苦笑を漏らしたのである。

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