黎明の守護騎士

月代 雪花菜

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月と華

17.何でもありだな……

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 ルナティエラ嬢の様子がおかしい。
 目の前にいる二人の青年が関係しているのは明らかである。
 星が瞬く夜空を思い起こすような髪色の青年は、主神オーディナルに気配が似ているところから見ても、人ではないのだろう。
 威風堂々とした佇まいに付け加え均整の取れた体つきは、主神オーディナルを見てもわかる通りに文句のつけようがなく芸術品にも近い感覚を持つ。
 ただ、この二神に共通して言えることがあるとするならば、とても優しい気配を漂わせているといったところであろうか。
 そして、もう1人の青年……こちらは、青年と言って良いのか疑問が残る幼い顔立ちと線の細さである。
 色素の薄い茶色の髪と瞳の青年は、身に纏う服装こそ異質ではあるが、同じ人間のようだ。
 こちらの世界では見たことがない模様の入った、少し厚みがある布地を纏っている。
 絹や麻ではない柔らかそうな厚みのある布地を纏う上半身の中央に線が入っており、首元には何に使用するのかわからない紐がついていて、首の後ろの布地はたわんでいるように見えた。
 ズボンも厚みがある布地だが、こちらはかなり丈夫そうに見える。
 丈夫な布地のズボンは動きづらいというイメージであったが、窮屈そうにしている様子はない。
 ルナティエラ嬢が纏っている衣類は、こちらのデザインに近いが、彼が纏っている衣類は未知なるものであった。

「時空神様……これはいったいどういうことでしょう」
「いや、実はね。ミュリアと君たちがこの段階で遭遇するのは予定外だったんだよ。でも、会って話をした……そこで、ルナちゃんはいろいろと疑問を抱いたでしょ?その答えを持ってきたんだ」

 やはり神であったか。
 そういえば先程、主神オーディナルを『父上』と呼んでいたか……と、腕の中にいるノエルを撫でながら思い出す。
 一応確認のためルナティエラ嬢に「知り合いか」と声をかけると、彼女はこちらを見て静かに頷いた。

「ご紹介します。手前にいらっしゃるオーディナル様を父上と呼ばれている方が時空神ゼルディアス様で、最初に落ちてきたヒョロっとしているのが、前世では私の兄であった夢野陽輝ゆめの はるきと申します」
「前世の……兄……」

 ルナティエラ嬢の前世……確か『ニホン』と呼ばれる国であったか、カガクという技術が進んだ世界で、我々には考えられないようなことも、その力で便利かつ快適に過ごせる世界であったはず……
 なるほど、衣類1つをとって見ても、世界が変われば全てが変わるということなのだな。
 もしかしたら、ルナティエラ嬢の身に纏っている衣類も、デザインが似ているだけで素材だけを見たら、理解を超える物であるのかも知れない。
 世界を超えるとは、未知なる技術に触れるということに他ならないのだろう。
 だからこそ、そう簡単に超えられない線があるはずなのだが……ここにはソレも皆無だな。
 そんなことを考えながらもルナティエラ嬢とハルキと呼ばれた青年を見るが、やはり前世が兄妹であっても似ることはないのだと感じた。

「結月?それはないでしょ?お兄ちゃんに向かって、ヒョロッとしているとかいうっ!?」
「だって、ベオルフ様と比べて筋肉……」
「すごいよね……彼、本当にスゴイよね。良いなぁ……その筋肉を僕にもわけてくれないかな」

 わけることはできないが、貴方はそれで良いのではないだろうか……
 私が体を鍛えているのは、外敵と戦うためだ。
 ルナティエラ嬢が元いた世界には争いがないと聞いていたし、こちらの世界でも戦いから離れた貴族は総じて線が細い。
 そちらのほうが女性にウケが良いのだし、問題はないだろう。
 こちらの世界に来れば、確実に求婚者が殺到すること間違いなしである。

「それよりも結月。結婚前の女の子がべったりと男性にくっついちゃダメでしょっ!?」

 ああ、そういえばくっついているな。
 元はと言えば、落下してきた貴方から守るためであったので、その辺りは不問にしていただきたい。
 むしろ……怪我は無かったのだろうか。
 思わず彼の安否を目視で確認していた私の背中越しに、ルナティエラ嬢の気配が鋭いものへと変化したのを感じた。
 あ……これはイカン。
 止めようと振り返れば、案の定というべきか、目を吊り上げているルナティエラ嬢の表情が見えた。

「ベオルフ様は私にとってお兄様みたいな方だから大丈夫なの。お兄ちゃんが心配するような下心なんて微塵もないもの」
「ふーん?本当にー?」
「あーりーまーせーんーっ」

 意外だ……そんな砕けた口調で話せたのか。
 平民たちが使うような言葉遣いである。
 侯爵令嬢でありセルフィス殿下の婚約者であったルナティエラ嬢は、学園で人一倍マナーに厳しい教師をつけられて学んでいた。
 先程の口論でもミュリア・セルシア男爵令嬢と比べたら天と地の差ほどの違いが感じられたのは、それも大きな要因だろう。
 まあ、その後の大騒ぎは、淑女とは言えないものであったが、思い出すだけで口元が緩むくらい可愛らしい暴れっぷりであった。
 今日は、ルナティエラ嬢の意外な一面を見ている気がする。
 いつもの彼女では考えられない、砕けた口調もその一つだろう。
 同じような話し方でも、ミュリア・セルシア男爵令嬢に感じた粗暴でイヤミな物ではなく、とても自然で愛らしく感じる。
 だが、私に対しても砕けた口調で話してくれたら……という願望を抱くわけではなく、前世の兄と妹という関係性から生じているのだと考えるだけで微笑ましい。

「そのような口調で話せるのだな」
「……あ、ど、どうも兄を前にすると、前世の口調が出てきてしまいます。はしたなくて申し訳ございません」
「いや、新鮮で良いな」

 戸惑ったあとに照れ笑いを浮かべる彼女の愛らしさに、思わず頬が緩む。
 砕けた口調で言い合いをするルナティエラ嬢は、とても楽しげに見えるし、ハルキの方もそうなのだろう。
 兄に会えて良かったな……と言葉にせずに心の中で呟いた。

 さて、さすがに二神をずっと立たせたままというわけにもいかないな。
 急ぎイメージしてソファーを準備して全員に勧めると、二神とノエルはすぐにわかれてソファーに座るが、ハルキはペコリと会釈をしたあと遠慮がちに時空神の隣へと腰を掛けた。
 礼儀正しい人だ。

 一同を見渡して全員が着席したのを確認した時空神は、私とルナティエラ嬢がミュリア嬢に接触したことが想定外であったことを告げ、後手にならない内に情報を持ってきたと話してくださった。
 その情報を持っているのが、ルナティエラ嬢の前世の兄であるハルキだということであったので、黙って彼の話に耳を傾ける。
 ルナティエラ嬢の前世の名前が「ユヅキ」だということも理解し、彼女はそれを違和感なく聞いていることから、前世に意識が引っ張られがちなのだろう。
 口調には気をつけているようなのだが、やはり前世の兄を目の前にして会話をしていくと自然に崩れてしまうようである。
 それが密かに可愛いらしいと感じながらも、彼が話してくれる内容は非常に興味深かった。

 まずは、テーブルに置かれた小さな箱のようなもの。
 それが何かわからなかったのだが「ゲームソフト」と呼ばれる物であると説明された。
 私の世界にあるゲームとは、根本的に違うようである。
 ルナティエラ嬢は既に知っていたのだろう、それを見た瞬間に彼女の瞳が険しくなったのを見逃さなかった。
 何かの文字と思わしきものに付け加え、色とりどりな色調で描かれた絵は異国情緒にあふれている小さく薄い箱。
 いや、異国……というより、異界と言ったほうが良いだろう。
 透明度のある箱っぽい物は、ガラスでもないようだが……ガラス以外にこのような透明度を持つ物質が存在するのか。
 きっとルナティエラ嬢が聞いたら驚きそうなことで感心しているのだろうな。

 そんなことに気を取られている私をさておき、ハルキの話は続く。
 先程、テーブルの上に置かれたゲームソフトの前に発売されていたと言われる2本のうち1本の表紙には、ルナティエラ嬢のような少女が描かれていた。
 可愛らしいものだな。
 隣の男は、髪や目の色から見て判断するのなら私なのかもしれない。
 自信はないのだが、そうだとしたら少しばかり気恥ずかしくもあった。

 いや……今はそのことよりも、確認しておかなければならないことがある。

「そのゲームという物に、物語にあるような情報が詰まっているということなのだろうか」
「まあ、情報は詰まっているけど、物語とは違う設定がかなりあってね。例えば、物語の中の君はとても活発で純粋で一直線なキャラクターだ。でも、ゲームでは冷静沈着で頭脳派な上に兄キャラポジなんだよね」

 キャラポジ?
 どういう意味なのだろうかと考え込んでいると、ハルキは更に言葉を続ける。

「ほら、ここに君がいる。まあアニメ調のイラストだからリアルとは違うけど、特徴を捉えているでしょ?あと、君はルナティエラ編のメイン攻略キャラクターなんだよね」

 ああ、やはりその隣にいる人物は私だったのか。
 しかし、先程から言っている『攻略キャラクター』とはどういう意味なのだろう。
 ルナティエラ嬢に聞こうにも、今は必死にハルキと話をしている状況で邪魔することもできない。

『つまり、僕の愛し子が主人公となって、ある特定の男性たちに接触し、苦難を乗り越え恋人同士になるということだな。ベオルフはその中でも一番良い相手だと考えられているということだろう。噂といい異世界のゲームといい、二人の相性は傍から見れば最高という意見で一致だな』

 クククッと低く笑う主神オーディナルの注釈が入り何とか理解するが……異世界でも私とルナティエラ嬢を恋人同士に仕立て上げようとする動きがあることに驚き「お前たちもか!」と呆れに近い感情を抱いてしまう。
 私の感情を読んでしまったのか、目を細める主神オーディナルはとても楽しそうで何よりだが、ルナティエラ嬢を相手にしているときと態度が違うのではないだろうか。

『まあ、今のミュリアが言っていた話は、それがベースになっていることに間違いは無いのだから、ちゃんと聞いておいたほうが良いぞ』

 主神オーディナルの言葉にあった『今のミュリア』という単語に引っかかったが、承知しましたと心の中で返答をし、再びハルキとルナティエラ嬢が交わしている会話に集中する。
 以前ルナティエラ嬢が話してくれた物語の内容とは違う点が見受けられるミュリア・セルシア男爵令嬢の言っていた情報が、どうやら彼が持ってきたゲームソフトの中に詰まっているという解釈に間違いはない。
 彼が知らないだろう弟の話まで出てくるのだから、恐ろしいものである。
 ただ、その中でも私の設定は随分変えられてしまったようで、物語の中の私とゲームの中の私は全くの別人であるらしい。
 ゲームの中の私は、今の私と大差ないということだから、ミュリア・セルシア男爵令嬢が違和感なく接触してくる理由も理解できた。

 しかし、ゲームの中の話を聞いていて気づいたのだが、私やセルフィス殿下、アルバーノ、ガイセルク、王太子殿下などの名は出てくるのに対し、ルナティエラ嬢から聞く『リュート』の名前が一向に出てこないのである。
 さすがに違和感を覚えて口を開く。

「リュートと呼ばれる彼の名が無いようだが?」

 これはルナティエラ嬢も疑問に感じていたようで、二人揃ってハルキを見つめた。
 すると、彼は最初に出した箱を私たちの前に差し出す。

「彼はこっちの続編に出てくるメインヒーローなんだ。他にも攻略キャラクターが追加されていて、騎士のスレイブ、南の辺境伯ナルジェス、リュートの付き人キュステというキャラが追加されているね」

 今から会いに行く予定である南の辺境伯だけではなく、まさかスレイブまで……
 いや、スレイブはあっちの趣味だから、女性には興味がないのだぞ?
 アレが私の勘違いなら申し訳ないが……絶対にあり得ないと断言できてしまう。
 あんなに熱い眼差しで見つめられて、私の自意識過剰でしたなどと言えたら感性を疑うレベルだ。
 それも考慮すると、ゲームと呼ばれる世界とこの世界に明確な違いが出てしまっている。
 私だから違うと言い切れるのだろうが、ルナティエラ嬢は全く違うところを指摘して、世界設定がおかしいと言い出した。
 最後の1人キュステと呼ばれる者についてである。
 既に既婚者だと告げられ、恋愛などできる対象ではないことが明らかになり、伝説の生物である竜だと言うのだ。
 ルナティエラ嬢が今いる世界は、不思議に満ちているな……

「つまり、キャラクター設定は、あくまでもゲーム内設定として見ておいたらいいか、参考程度にしかならないってことだよね」

 必死に説明するルナティエラ嬢の言葉を聞いたハルキは、そう結論づけてしまったが、私にも異論はない。
 参考にする程度で良いだろう。
 つまり、そのゲームソフトと呼ばれる物に出てくる設定などは、予言の書などではなく、あくまでも我々の世界に似た物であり、この先に起こるかもしれない、不確定要素が大きい未来や設定が書き記されている……という考えで良いということだ。

「ちなみに、2の裏キャラはオーディナル様ね」
「もう、何が何だか……恐れ多いというか何というか!」
「何でもありだな……」

 さすがにルナティエラ嬢と揃って頭を抱えてしまった。
 あり得ないだろう。
 主神オーディナルを恋愛対象として考える人間など、この世界には存在しない。
 ルナティエラ嬢がさりげなく、こちらの世界では周知されていない事実───主神オーディナルには妻がいて子供もたくさんいることを暴露しているが良いのだろうか。
 まあ、主神オーディナルがニコニコしながらルナティエラ嬢の狼狽えぶりを楽しんでいるから、大丈夫なのだろう。
 むしろ、ルナティエラ嬢に楽しんでいることがバレて拗ねられてしまえばいい。
 そんなことを考えている私を無視して、主神オーディナルは息子である時空神とともに笑い声を上げている始末だ。
 呑気で困った神々もいたものである。
 呆れを含んだ視線を主神オーディナルへと投げかけている私の目の前で、ノエルがルナティエラ嬢と私と思わしき人物が描かれているゲームソフトを見て「ボク、コレ欲しいーっ」と言って跳ね回っていた。
 ノエルお前まで……と、注意しようとしたのだが、そういえばもう1人そんなことを考えそうな人物がいたなと視線を向けると案の定である。
 リュートの描かれたパッケージに視線が釘付けのルナティエラ嬢に、ため息が漏れてしまう。

「まさか、結月も一緒になって『欲しい!』とか言い出さないよね?」
「な……なんのことでしょう」

 どうやら同じ考えに至ったらしいハルキから、そんな言葉がこぼれ落ち、ルナティエラ嬢は慌てて首を左右に振るのだが、その必死さが返って怪しさを助長した。
 ジトリと視線をルナティエラ嬢へ向けていると、さすがに気づいたのか、彼女は恐る恐るこちらを見て首をすくめる。

「く、口には出しておりません」
「そういう問題ではない」

 全く、困った娘もいたものだ。
 だいたい、夢から覚めれば本物が目の前にいるではないか。
 こんな絵よりも、ずっと良い気がするのだが……それとこれとは別などと言い出しそうである。

「情報量が多いのと、ツッコミたいところが沢山あったのです」
「ルナティエラ嬢の気持ちはわからんでもないが、ちゃんと情報整理をしておかねば、あとで困るのは自分だ」
「は、はい。すみません……」

 さすがにシュンッとした彼女を見ているのは忍びなく、頭を優しく撫でてやると、気合を入れてやる気を出したルナティエラ嬢が拳を握って前を見据えた。
 同じくハルキの方を見た私とルナティエラ嬢を交互に見ていた彼は、とても嬉しそうに頬を緩めて柔らかな笑みを初めて見せてくれたのだが……ようやく認められたような気がして少しだけ嬉しくなる。
 危害を加えようなどと考えるはずがない。
 ハルキと同じであるとわかってもらえたのだろうか。
 私たちの妹は、少しばかり天然で困った者ではあるが、共にこれからも守り続けていこう。
 そう彼に、心の中で語りかけた。

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