悪役令嬢の次は、召喚獣だなんて聞いていません!

月代 雪花菜

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第十一章 命を背負う覚悟

11-45 最後の一矢

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 はじめは、半分リュート様の意識に溶け込んでいる感じだった。
 彼が何を考え、何を想っているのか、それがつぶさに伝わってくる。
 その感覚が新鮮で、黙って状況をみていたのだが、そのうち全体を俯瞰したような上空へ飛ばされていた。
 リュート様との繋がりもある。
 しかし、全体を見渡せるという、なんとも不思議な状態だ。
 
 全体を見渡せる私でも、襲撃のタイミングは判らなかった。
 リュート様が走り出し「敵襲」と叫んだからこそ、敵が来たのだと理解したのだ。
 それくらい、誰の目から見ても、異変と感じられることは無かったのである。
 何故判ったのだろう……彼には何が見えていたのだろうか。
 それこそ、長年培った勘というモノだったのかも知れない。
 
 リュート様は急いで術式を展開していく。
 それだけでも膨大な魔力が流れ出ていくのが感じられた。
 一般人の魔力がグラス一杯だとしたら、リュート様の魔力は学校のプール五つ分だろうか。
 それでも、そのうち一つは常に発動している状態であり、ヘタに動かすこともできない。
 キラキラ輝く黄金の魔力が、リュート様の描いた緻密な術式を通って具現化していくのは、この世のものとは思えないほど美しい光景であった。

 天から降り注ぐ矢も、普通の矢ではないと素早く反応して術を強化する。
 その場にいる全員を守るよう、広範囲に展開された術式と、削られていく魔力。
 術式を展開しているだけでも精一杯な状態で、誰かの放った炎が新たな脅威となるなんて、誰が考えただろう。
 冷静な判断のもと、術式を展開して、薄くなって突き抜けた矢を確認した彼は、あっさりと自分の左腕一本を差し出した。
 誰にでも出来る事では無いし、治癒魔法やポーションがあるからこそ出来る荒技だ。
 傷口を凍らせて痛覚を麻痺させたのは、ヤトロスの時にも見ていたが、彼にとっては当たり前の応急処置だったのだと知る。
 
『無茶すぎます……傷口は凍傷にかかるでしょうし、これだけ凍らせたら、安易に動かせないはず……』

 高らかに吼えて痛みで遠のきそうになった意識を無理矢理に覚醒させるどころか、痛みをねじ伏せ、術式の展開を止めない。
 息継ぎの合間に指示を出し、みんなに「動け」「死ぬな」と、全身全霊で伝える。
 これが――これが、リュート様の戦い方なのかと涙が出そうになった。
 味方であるはずの人たちに反発され、それでも守る決意を持ち、自分に持てる最大限の力を使って魔物と相対する。
 だからこそ、彼らはリュート様の側にいようとするのだと理解した。
 リュート様が吼えてから、明らかに元クラスメイトたちの動きが変わったのだ。

 一人、ラミアの集団に斬り込むリュート様のフォローをするように、彼らは広範囲に展開しながらも、彼の考えていることを皆に伝える。
 動けない人を無理矢理でも引っ張り起こして、生きるために何をするべきか考えろと叱咤していた。

 その時だった。
 彼の感情が私に流れ込んでくる。
 
(今の俺は無慈悲な化け物だろう。でも、そんな化け物でも、帰る場所はある。帰りたい場所があるのだ。全員で帰る。必ず!)

 きれい事をいうつもりは無い。
 確かに怖かった。
 いつものリュート様とは違って、鬼気迫る表情で……怖い顔をしていると思った。
 私の知らない彼の顔に驚き、躊躇うこと無く命を奪う様に震えたのも事実だ。
 だからといって、それで彼を嫌うなんて事は無い。
 彼がどうしてそうしているのか、どんな状況でも戦う事を諦めないのか知っているから、私はリュート様に叫ぶ。
 
『リュート様、頑張ってください! 化け物なんて思いません。貴方は……誰よりも優しくて、勇敢で強くて、カッコイイです!』
 
 この声が届いても、届かなくても良い。
 ただ、私はこう思っているのだと知っていて欲しいし、戻ったら伝えようと強く思ったのだ。
 リュート様も、ベオルフ様も、私の知らないところで、沢山傷つきながら戦っていた。
 彼らが何を考え、何を想い、戦っているか知っているのに、そんな彼らを「怖い」だなんて言葉で片付けたくは無い。

「リュート様! ポーションを飲んでください!」
「暇がねぇ!」

 次々に襲い来るラミアを相手にしながら、上空にある術式で展開している魔法も管理している状態だ。
 常に、術式を展開しながら、片腕で戦うリュート様には、その時間すら惜しい――いや、彼が気を抜けば、一瞬でも自分の為に時間を割けば、甚大なる被害が出てしまうのだ。

「んじゃあ、試作品だけど、ボクのポーションを使うよ!」

 ロヴィーサ様が叫び、手製のポーションをリュート様の足元へ数本投げる。
 ガシャンッという音と共にポーションを入れていた瓶が割れて、液体が――気化したっ!?
 すぐにリュート様も、それを理解したのか深く息を吸う。
 完治とまではいかなかったが、それでも左腕を動かせるようになったらしいリュート様は、ロヴィーサ様に礼を言った。

「よし、これで戦いやすくなった! ここからは、本気で行くぞ!」

 リュート様はそう言うと、三日月宗近・神打を構えながら、左手でアイテムボックスから青銀の剣を取り出す。
 彼がいつも使っていた愛剣だ。
 つまり……双剣ですね! リュート様、カッコイイですっ!

 そこからのリュート様は、まるで舞を舞うように斬り込み、相手の攻撃を片方の剣で受け、三日月宗近・神打で切り捨てていく。

「それは、僕の専売特許だったはずなんですが……」
「そう言うな! ようやく勢いが付いてきたところでは無いか!」
「シモンの使う剣よりも長物でダブルソードとは……さすがは、リュート・ラングレイ!」

 ここで駆けつけてきたのはシモン様とレオ様とガイアス様だった。
 3人はリュート様の左右と背後を守るようにラミアの集団を蹴散らしていく。
 訓練をしていたことは知っているが、ここまで息があうのかと驚いていると、ガイアス様のサラムがラミア目がけて火を吐いた。

「ファス! やっておしまい!」
『任せてー!』
「チル! 怪力解禁だ!」
『了解です!』
「ガルム、頼んだぞ!」
『わかっている!』
 
 ファスがリュート様の肩を踏み台にしてラミアに襲いかかり、チルは尻尾を掴んで振り回す。
 ガルムはリュート様の負傷した腕へしがみつき、ベロベロとなめ始めた。
 そういえば、ガルムには治癒効果のあるスキルがあったのだと思いだし、「これで大丈夫!」と言うように、ポンポンと腕を前脚で叩いたガルムは、他のメンバーの傷を見つけて飛びついていく。
 その間に、リュート様は元クラスメイトたちに指示を出し、徐々に動ける人が増えてきた印象だ。

「すげ……腕が今ので完治した……痛みが全くねーわ」
「まあ、唾液まみれになるのが玉に瑕だが、回復力は保証するぞ!」

 レオ様の言葉に同意しながらも、彼らはラミアの集団を圧倒し始める。
 マリアベルが走り回って重傷者を治癒し、ガルムはそちらにも手を貸しているのか、呼ばれると走って行く。
 タロモも重傷者を運ぶ手伝いをしているが、リュート様ほどの重傷を負った人は今のところいないようだ。
 
「リュート! あのラミアたちは浄化の力を恐れませんわ! 聖術科が気になります!」
「了解! ここは任せた!」

 イーダ様の言葉を受けて、リュート様は一気に戦場と化した湿地と森の中間地点にある平原を駆け抜ける。
 全速力なのだろう。
 私たちを連れて走っていた速度など目では無い。
 前方に見えてきた白の騎士団は既にボロボロだ。
 リュート様は、聖術科を守る白の騎士団の前へ跳躍して割り込むと、凄まじい速度で斬り込む。
 無理矢理割り込んだため、彼の体は至る所に傷がついているが、ソレを気にすることなく剣を振るう。

「浄化の力を恐れないラミアだ! 聖術科は、マリアベルの指示で動け! 負傷者の収容と【魔素】の解毒作業を主に担当して欲しい! 回復魔法を使える者は、怪我人の治療を頼む! 白の騎士団は、そのサポートだ! 行け!」
「し、しかし……ここは……」
「俺が1人でやる!」
「そりゃないですよ、リュート様!」
「俺たちを忘れがちだよなー」

 駆けつけてきたのは元クラスメイトたちだ。
 リュート様の考えが理解出来る彼らは、一部合流してくれたらしい。
 ソレを見たリュート様の表情が、一瞬だけ緩んだ。

「……すまねーな。俺たちがやる」
「は、はい!」

 広がっていた遠征組の面々が、マリアベルを中心に集まり始めた。
 そうすることにより、リュート様のカバーする範囲が狭まっていく。
 動けない人を白の騎士団が背負い、聖術科が癒やす。
 騎士団は元クラスメイトたちが発破をかけているからか、恐れること無く奮起して戦っている状況だ。
 魔法科の方もボリス様と魔法科の勇者が上手く説得して、宮廷魔術師たちと騎士達のフォローに回っている。

「好転してきましたね、リュート様!」
「気を抜くな! アレを止めねーと、安心出来ねーだろ!」
「あの物騒な雨は、そろそろやんで欲しいですよね」
「リュート様が奇襲の見本を、ラミアに見せてやったらどうです?」
「お前ら……俺を何気に酷使しようとしてねーか?」

 元クラスメイトたちの言葉に呆れながらも、リュート様はそれを考えているところだったようだ。
 どのタイミングで、矢を放っている者たちを倒すか――
 自陣を建て直している彼が、この場を離れるのは、正直に言うと痛い。
 リュート様の雄姿を見て勇気づけられている人が多いのは、私にも見て取れる。
 
「さて、どうするかな……」
「あ……リュート様、アレ……」
「なるほど……任せるか!」
 
 リュート様が、ほぼ1人で迎撃をしている状態を脱し始めた頃、召喚術師科特殊クラスの一部――ガイアス様を筆頭とした、レオ様とシモン様。それに、アクセン先生とロン兄様が動いた。
 そんな彼らの道を開いたのは、他の召喚術師たちである。
 遠目でも巨大化したボーボがラミアを蹴散らしている姿が見えた。

 二人は目配せをして、森を目指して走り出す。
 それを察したラミアが妨害するために群がるけれども、すかさず召喚術師たちが足止めをして、徐々に追い詰めていく。

 二人を襲い来る敵も、彼らには敵わない。
 ガイアス様たちがラミアを弾き飛ばし、アクセン先生が何かで縛り上げ、ロン兄様が剣で突く。
 見事な連携プレーである。

「悪先の奴、手を抜いているな」
「手の内を見せないようにしてるんじゃないですか? あの先生……かなりくせ者ですから」
「あの鋼線で輪切りに出来るだろうに……」

 あれ?
 もしかしなくても、アクセン先生は……強いのですか?
 イメージしづらいけれども、ロン兄様に後れを取ること無く森の中を駆け抜け、光る鋼線でラミアを縛り付けていく様は、歴戦の戦士のようだ。
 
 そういえば、時空神様とオルソ先生と3人で、一時期行動を共にしていたと言っていたけれども……まさか――

「これで、矢の方も何とかなるだろう。あとは、襲撃者の殲滅だ! 一匹残さず殲滅しろ!」
「了解!」

 暫くすると絶え間なく降り注いでいた矢が減り、これで安心だ――そう、誰もが油断しかけた時に、リュート様が弾かれたように動く。
 幾重にも術式を展開し、誰かを目指して走り抜ける様は、まさに閃光。

「マリアベル! 避けろぉぉぉぉっ!!」
「え?」

 ラミアの弓兵は、ここに来て、この遠征組で一番の戦力ではなく回復の要を狙ったのだ。
 マリアベルに何かあれば、この遠征隊は持たない。
 そして、治療をしている怪我人を見捨てることなど出来るはずが無い――
 それが誰よりも判っていたリュート様が走りながら、マリアベルを守るための術式を展開する。
 しかし、その矢は特別製だったのか、いとも容易く防御壁を破壊し、咄嗟の判断で怪我人を守るマリアベルを狙い飛んでいく。
 その矢は何を持ってしても止まらないと悟ったリュート様は、アイテムボックスから取り出した盾とアイギスと己の体を盾にして、矢を受けたのだ。

 それでもギリギリだった。
 彼の体を貫通することは無かったが、深々と突き刺さっている。

「かはっ……」
「リュート兄様っ!?」
 
 ダメだ――これは……ダメだ!
 肩の時の比では無い。
 右胸に深く突き刺さる矢と吐血するリュート様に、マリアベルが動きを止めた。
 おそらく、この現実を受け入れることが出来なかったのだろう。

『マリアベル! 回復を!』

 私の声は聞こえないはずだが、彼女は確かに反応した。
 そして、リュート様を寝かせて周囲の人たちに声をかけ、矢を引き抜く。
 さすがのリュート様も意識を飛ばしてしまったのか、全く反応が無い。
 アイギスが解除され、制服姿のリュート様にマリアベルは涙ぐんだ。

「だ、ダメです……絶対に……ダメです!」

 血が地面に広がっていく。
 出血だけではない、傷口から入り混んだ【魔素】も問題だ。
 本当は怖くて泣きたいが、そんな場合では無いと自分に叱咤した。
 マリアベルの回復魔法での治療はすぐに始まったが、【魔素】の影響か、彼の傷はなかなか塞がらない。
 その間にも血は流れ、駆けつけたロヴィーサ様もポーションを飲ませようとするのだが、血と共に吐いてしまう。

「さっきの試作品……もっと作っておけば良かった……」
「回復が……力が上手に働きません……お姉様を呼んできてください。おそらく、【魔素】が妨害しているはずです」

 暫くして駆けつけたイーダ様の浄化とマリアベルの回復魔法で何とか傷口は塞がったが、中はメチャクチャだ。
 それが判っているのだろう、2人とも治療を続けている。
 ざっと辺りを見ても、動いているラミアはいない。

「私が……もっと私が注意しておけば……」
「それを言ったら、全員そうですわ……リュートがいなければ、全員死んでいたはずです……」

 マリアベルとイーダ様の言葉に、集まってきた人たちが項垂れる。
 
『大丈夫……リュート様は死にません。私が、死なせはしません!』

 ここにいるのも理由がある。
 ユグドラシルが言葉にすること無く、この場所へ導いてくれたのは……おそらく、このためだ。
 私は息を整え、彼の中に巣くう【魔素】を目視する。

『消えなさい。不浄なるモノよ。リュート様を死に至らしめようなど、私がいる限り、絶対にさせません』

 冷たい怒りの炎を纏い、その【魔素】を睨み付けた。
 気合いを入れて【魔素】へ手をかざすと、それは暴れだしたが、次第に小さくなっていく。
 私の浄化、そして――
 どんな時でも繋がっている私たちの力に、【魔素】が勝てるはずもないのだ。

「急に……治癒の効果が現れた?」
「いえ……内側から、浄化と治癒の力を感じますわ。この浄化は……ルナ?」
「お師匠様が私たちに力を貸してくださっているのですね! 絶対に……リュートお兄様を助けなければ!」
「二人がかりでも難しかったのに……ルナは……」

 イーダ様の表情に一瞬だけ陰りが見えたが、本当に一瞬のことで、次の瞬間には腕まくりをして気合いを入れた声を上げる。

「負けていられませんわね!」
「その意気です! お姉様!」

 二人の力と私とベオルフ様の力がリュート様を癒やしていく。
 その光景を、誰もが言葉も無く祈るように見守っていた。

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