悪役令嬢の次は、召喚獣だなんて聞いていません!

月代 雪花菜

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第九章 遠征討伐訓練

9-40 炎の涙石

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 寝床となるグランドームの設置が完了し、魔除けの神石の効果範囲内が意外にも整然としていることに驚いていた。
 どうやら、ロン兄様を中心とした元クラスメイトが四方八方にわかれて、全てのクラスに指導していたらしい。
 特殊クラスのほうはリュート様が教えていたので、納得である。
 現在は、周囲が闇に包まれ、いつもよりも光り輝く月の下。
 男女にわかれて立てられたグランドームとキャンピングカーの間に設置された、魔石加工の焚き火を囲んで椅子に座り、疲れを癒やすようにスムージーを楽しんでいる。
 そんな間にも仕事は山積みで、チームリーダーたちは簡易テーブルに広げられた地図と、リュート様がサラサラ描いた見取り図を見下ろす。
 どうやら、今後の見張りのスケジュール確認や、定期的に巡回することになるルートを決めているようであった。
 学生は、自分たちのエリアだけを担当すれば良いから簡単だなと笑っていたリュート様に、元クラスメイトたちが不平不満を述べたのだが、「お前らはプロだろ」という一言に撃沈する。
 まあ、新人とは言え黒の騎士団ですものね。
 私は周囲を見渡し、恵まれた環境で野営を行える世界の技術力に驚きながらも、なんとなくベオルフ様の事を考えていた。
 彼は、もっと過酷な環境で野営をしていたのだろう。
 水の確保も難しく、火をおこすのだって苦労したはずだ。
 眠れる場所は、とても安全と言いがたく……何度も危険な目にあったに違いない。

「……水の確保が楽というだけでも……違いますものねぇ」
「ん?」

 私の何気ない呟きに、ガルムを撫でていたレオ様が顔を上げた。
 その隣に座るイーダ様やシモン様やトリス様だけではなく、燃え移る心配をしなくても良い特殊な加工を施された小さな焚き火を囲むように座っている特殊クラスの面々も、私の言葉に耳を傾けているようである。

「いえ……何と言えばよいのでしょうか……私の兄のように慕う方は、こういう風に王都から最北端の辺境へ旅をすることが多かったのですが、水の確保や火を付けるのが大変だったとおっしゃっていたので、この世界は凄いなぁと思ってしまって……」
「水なら魔法で出せるじゃん」

 ボリス様の言葉に、シモン様が呆れたような顔をする。

「ルナさんの世界には、魔法が存在しません。それこそ、聖都の魔力貧困層より不便な生活をされていたのです」
「魔法が無い世界だなんて……想像も出来ないなぁ……それくらい、ボクたちにとって、魔法は身近で当たり前にあるものだし……」

 ロヴィーサ様の言葉を聞いて、他の生徒たちも頷く。
 特に、特殊クラスの人たちは魔力量が多いので、生活に苦労する環境とも無縁だ。
 それを理解して貰おうという考えは、無理があるのだろう。

「魔法が誰よりも使えるからこそ、魔法が使えなくなった時のことを考えないといけない。特にボリス。お前は魔法のスペシャリストだから、そこは一番考えておけよ」
「え? リュートは考えているの?」
「当たり前だろ。魔法が使えない場所だって存在するんだ」

 リュート様の言葉に、全員が驚いた表情で彼を見つめる。
 この世界にも、魔法が使えない場所なんてあるのですね……

「そんなところ聞いたことが無いよ……」
「確かにありますねぇ……リュート・ラングレイも行ったことがあるのですか?」
「いや……悪先が行ったことあるほうが驚きなんだけど……」
「ああ、私は召喚獣の好物がそこにあったので、調査のために行っただけですねぇ」
「なんつーか……それだけのために、あんな危険地帯へ行ったのかよ……」

 呆れたと言わんばかりの表情をしていたリュート様は、小さく溜め息をついたあと大きな地図を取り出した。
 どうやら、この世界の地図のようだ。

「中央大陸の南、南大陸の東にある『瘴気の島』は魔法が使えない。しかも、定期的にこの島は魔物が大量発生するから、聖都にも討伐依頼が来るんだ」
「そんなに酷いのか」
「まあ、今年は俺が年明けに掃除してきたから、おそらく問題無いだろうが……」
「しかも……行ってきたあとなの?」

 レオ様とイーダ様の言葉に頷きながら、リュート様は私の方を見てから良い機会だというように召喚獣達へ声をかける。

「お前ら、ルナ先生と一緒に地理の授業だ」

 その言葉で、召喚獣達が一斉にテーブルの上に集まるのだが……あなた達、テーブルの上はお行儀が悪いですよ?
 何故か一緒になってチェリシュもテーブルの上に座っているから困ったものである。
 しかし、それを気にした様子も無くリュート様は東大陸を指さした。

「いま、俺たちがいる場所はここだ。聖都から南下した森へ入る手前の海岸線。海側に小さな島がいくつもあってわかりやすいよな」
『わあぁぁ……すごいなぁ……ここにいるんだぁ』

 チルが目をキラキラ輝かせ、タロモも興味深げに覗き込む。
 おそらく、召喚獣達は地図を目にした経験が少ないのかも知れない。
 リュート様の言葉に耳を傾け、純粋でキラキラした眼差しで見上げる。

「これから、この森の中へ移動するが、召喚術師科の特殊クラスは海側へ展開する。ここからは、前後というよりも横一列だな。まあ、黒の騎士団が最前列に間違いはないが……」

 召喚獣達の視線が一気に元クラスメイトへ移り、その純粋な瞳に何を感じたのだろうか、彼らはむず痒そうに照れた笑いを浮かべていた。
 案の定、モンドさんが「抱っこしてもいいっすかねっ!?」と騒ぎはじめたので、全員から危険人物扱いで囲まれて押さえ込まれている。
 うん、いつもの元クラスメイトですね……
 その様子があまりにも面白かったのか、全員から笑い声が漏れ、召喚獣達も大喜びだ。
 しかし、そんな中で、怒ると炎を纏うアルマジロのような子のお腹が鳴った。
 どうやら、スムージーだけでは足りなかったようだ。

「召喚獣には、ちゃんと食わせて良いのだぞ?」

 ガイアス様が、その子の主に声をかけるのだが、彼はどうにも困ったような表情で自分の召喚獣のそばに寄る。

「実はさ……ガイアスがくれた炎っぽい石があっただろう? アレが気に入ったみたいで、それ以外はあまり食べてくれなくなってさ」
「……アレか」
「そうなんだよ。それを相談しようとしていたんだけど……」
「そうか……アレか……」
「値段が張るのかな……少しあるならわけてくれないかな。ちゃんと支払うからさ」
「いや、アレは実質タダだが……サラム。どうする?」

 ガイアス様が難しい顔をしてサラムに問いかけるのだが、サラムはもう答えが決まっていたようで、自分の胸をポンッと叩く。

『任せて!』
「そうか……仲間のためにすまんな」
『大丈夫! 役に立てるなら、頑張る!』

 何と言うけなげな子なのでしょう……ほろりときてしまいそうな会話を聞きながら、誰もがその様子を見守っていた。
 サラムの覚悟を受け取ったガイアス様は、サラムの体を覆っていたフードの頭部を取り払い、無言でリュート様の前へ突き出す。

「……は?」

 どういうこと?
 全員がキョトンとしている中、サラムの目が潤み、次の瞬間にはボロボロと大粒の涙がこぼれ落ちる。

『うぅ……やっぱり……怖いよぅぅ』
「我慢だサラム。仲間のためだ。それに、意外とリュート・ラングレイは怖くない」
『魔力が凄まじくて、目が怖いよぅぅ』
「耐えろサラム……お前が強くなり、仲間を助けるためだ!」
「……いや……なんかすげーいいこと言ってるが、俺に失礼だと思わねーのか?」

 リュート様にはサラムの言葉は聞こえていないようだが、何となく察しているのだろう。
 引きつる頬をそのままに、鋭い視線でガイアス様とサラムを睨み付ける。
 びゃぁっというサラムの悲鳴と共に流れ落ちる涙は滝のようだ。
 そして、今の今まで気づかなかったが、サラムの涙が赤からオレンジ色に変わる炎のような粒へと変化しているのである。
 まるで、宝石のよう……
 ポロポロ落ちてくるソレを集めていたガイアス様は、炎のアルマジロの召喚獣を抱える彼に「好きなだけ食え」と言うのだが、そういう方法で集められたと知らなかったのだろう。
 若干頬が引きつっている。
 しかし、炎のアルマジロは前脚をちょいちょいさせて『おなかすいたのー』と、必死に訴えかけていた。
 興味を引かれて一粒拾い上げるのだが、ほんのりとあたたかみがある粒は、暗闇の中でもほのかに明るい。

「発光しているのですか?」
「ああ、炎の力を宿す石だから、明るいだろうな」

 サラムの涙は凄いのだなぁと感じながら、炎をアルマジロの口元へ持って行くと、短い前脚を器用に使って受け取り、はぐはぐと食べ始める。
 それを見ていた炎系の召喚獣達は興味を覚えたのか、口に運んで……次々と食べ始めた。
 美味……なのですね。
 そして、そのサラムの涙石に興味を覚えたのは、召喚獣だけでは無かったのである。
 案の定――

「みゃあぁ、硬いのー!」
「コラ、チェリシュ。何でも口へ運ぶんじゃありません」
「春の女神様、炎の涙石は神族でも取り込めませんよ」

 チェリシュが案の定口へ運び、かみ切れない硬さに驚いていると、地上のパパであるリュート様が注意して「メッ」と言ってくれた上に、ガイアス様の説明も入った。
 本当に、目を離せない子です。
 目を離せない子がもう一羽いるのだが、リュート様の頭の上でスヤスヤ眠ったままだ。
 よほど疲れたらしい。
 そうこうしている間にも、サラムの涙――いえ、『炎の涙石』はたまっていく。
 いつまでやるんだよ……と呆れ顔のリュート様の耳に、元クラスメイトたちの堪えきれない笑い声が聞こえてしまう。

「やべぇ……やっぱり魔王様だよなぁ」
「怒って無くても、召喚獣達には怖いってわかるんだって!」
「隠しきれないオーラっていうの?」
「リュート様ほど『魔王』って言葉が似合う人もいないっすよね」

 あ……あー……み、皆さん……聞こえておりますよ?
 私が注意するべく声をかけるより早く、リュート様が動いた。

「ほう? 誰が……なんだって?」
「え……あ……聞こえてたっす……か?」
「何がだ?」
「え、えーと……」

 助けを求めるような元クラスメイトたちの視線を受け、私は笑顔のままに胸の前で腕をクロスさせる。
 これで「ダメ」という意味だと伝わったでしょうか。
 どうやら問題無かったようで、彼らは仲間内で顔を見合わせたかと思うと、脱兎のごとく走り出したのだ。
 それを、リュート様が無言で追いかける。
 暫く、元気が有り余る元クラスメイトたちの悲鳴があちこちで響き渡るのだが、ある意味自業自得なのだから仕方が無い。

「彼らは本当に元気ですねぇ……リュート・ラングレイに至っては、シュヴァイン・スースと戦闘したんですよねぇ?」
「は……はい……そうなのですが……」
「まあ、元気なことは良いことですし、アレも訓練になるでしょうねぇ」
「命がけの訓練だな……」

 アクセン先生の言葉に、レオ様が呆れた様子で呟く。
 そんな中でもマイペースなのか、ガイアス様は「これくらい集まったら十分だろう。頑張ったなサラム」とねぎらいの言葉をかけていた。

「あれだけの戦闘と移動をものともせず元気いっぱいの彼らに、面と向かって刃向かう者など、そうはいないでしょう。見せつけるためにも良いことですねぇ」
「そうですね。こんなところでいらぬ諍いは遠慮したいですから……」

 アクセン先生とロン兄様の言葉に、特殊クラスの面々は無言で頷く。
 魔物討伐がメインのはずなのに、身内からしかけられてはたまらない。
 とりあえず、泣いて体内の水分を消耗したであろうサラムの水分補給のために、私はキャンピングカーのキッチンへ乗り込むのであった。
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