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第八章 海の覇者
再びの海浜公園
しおりを挟むレシピギルドで問題なくレシピを渡し終えた私たちは、新担当と話があるというサラ様と、玄関まで見送ってくださったイグニスさんと別れ、海中調査が行われる海浜公園の奥にある浜辺へ向かいました。
先週と同じく、海浜公園はルナフィルラの花が見頃と言うこともあり、人でごった返しております。
しかし、先週と比べて少し様子が違うように感じました。
なんというか……お年寄りが多いような?
「多分、創世神ルミナスラが降臨したっていう噂が広まったんだろう。遠くから女神が降臨した場所を聖地とあがめて来ているみたいだな」
「そ、そうなの……ですか」
その原因が、私とオーディナル様だと知られたら厄介ですから、黙っておきましょう。
今回、この海浜公園の警備に当たっているのは、白の騎士団みたいですね。
時折、リュート様は顔見知りがいるのか、ペコリと会釈をされております。
「元同級生だ。白か黒かは、卒業する2年前に決まるからな」
「どうやって決めているのですか?」
「あらかたの訓練がこなせるようになった4年目くらいに進路希望を記入した書類を提出し、適性を見極めてから白か黒へ振り分けられる。白はマナーと法律、黒は魔物学だけではなく各国の風習やサバイバル知識を重点的に学ぶんだ」
「専門的な知識ばかりなのですね。その中でも法律は難しそうです」
「そこまで専門的なものじゃなく、白の騎士団が権限を持つ範囲で必要な知識だな。ほら、警察だって、無知で出来るもんじゃ無いだろう?」
「なるほど、そういうことですか」
「専門科目として習得するけれども、基礎的な物は同じように学ぶから、どっちもある程度は理解している。クラスメイトは、黒の騎士団を志望するヤツばっかりだったんだが、それが異例なんだ。普通は、白の騎士団を志望するヤツが多い」
クラスメイトの皆さんと、特に仲が良い理由がわかったような気がします。
皆さん、リュート様と一緒に居たかったのですよね。
だから、リュート様が卒業して黒の騎士団に入ってくることを待ち望み、訓練を頑張っている。
築き上げてきた絆があるからこそ、ここまでリュート様は頑張ってくることが出来たのだと改めて思いました。
「チェリシュも見たことがある人が、いっぱいなの」
「そりゃな。春になると、チェリシュは神出鬼没で、木の上から落ちてくることも多かったからな……」
あ、あの……どうして木の上から落ちてくるのですか?
出会いもそんな感じだったと聞きましたが、何か理由でも?
「すぐ眠くなっちゃうの。でも、今日は元気なの! ベオにーにのおかげなのっ」
「そ、それは良かったです。眠くなっても、木の上で寝てはいけませんよ? ちゃんと、リュート様か私に言ってくださいね?」
「あいっ」
本当に心配なのですから……と、チェリシュに困った顔をしていると、リュート様がぷっと吹き出してしまいました。
な、なんですか?
「なんか、母親みてーだな」
「そ、そうですか?」
「はっ! ルーが、チェリシュのママみたいなの? リューもチェリシュのパパみたいなの。つまり、親子なの、嬉しいのっ」
きゃーっと喜びの声を上げてリュート様に抱きついているチェリシュを見ながら、ちょっぴり照れてしまい、顔を背けて「ベリリなの」と言われるのを回避していたら、耳にするりと触れる感触が……
「耳、真っ赤」
「りゅ、りゅ、リュート様っ!?」
「あ、ルーがベリリなのっ!」
「ああああぁぁぁぁっ! リュート様ああぁぁっ」
「あ、悪りぃ。でも、わざとじゃ無いからな?」
本当に悪いと思っておりますか?
せっかくのベリリ回避を、リュート様が耳を触って指摘したせいでバレてしまったのですよっ!?
恨みがましい視線を向けていると、リュート様は「えーと……」と、視線を彷徨わせたあと、慌てて「よし、クレープでも食うか」と言って私の手を引き、一つの屋台へ向かいました。
「よっ、やってんな」
「だんにゃさんも、今日はお仕事ですにゃ? 奥様、新しいレシピでも持ってきてくれましたかにゃっ!?」
「こ、こんにちは、ナナトはいつも元気ですね」
キジトラ模様が特徴で、この聖都で出しているほとんどの屋台を取り仕切るナナトは、目をキラキラさせて私に飛びつかんばかりの勢いです。
「それは、ちゃんと渡しているだろ? また何かあったら渡すし、ほら、フライヤーだってちゃんと設置したじゃねーか」
「そうですにゃ! 使いやすいですにゃぁ……傘下に入って、本当に良かったですにゃぁ、最新の設備とレシピがタダで貰えて、稼ぎまくりですにゃ! 特に、フライドポテトとポテトチップスにゃ! アレは売れますにゃっ」
あ、やっぱり、そういう系が売れるのですね。
手軽に食べられて、できたてのポテトチップスなんてパリパリで美味しいですし、ナナトは上手にフライヤーを使って、油を切ってから器に盛って、お客様に提供しているようです。
隣の屋台はクレープ屋さん。
しょっぱい物と甘い物を隣同士に置くとは……無限コンボが狙いですか?
商売上手ですよね。
ナナトのフライドポテトとポテトチップスの屋台、右隣はクレープ、そのまた右隣にドリンクの屋台が並びます。
しかし、ナナトの左隣の屋台は、稼働しているのかどうかも怪しく、中では一人のキャットシーが右往左往しておりました。
「スチーマーの調子はどうだ?」
「時間がかかっておりますにゃ。小さいジャガイモを選んでも、それなりに時間がかかるから、ちょっと大変ですにゃ」
「うーん、もう少し水分量と熱の伝導率を上げる必要があるか。やっぱり、プロトクリスタルに素材変更する必要があるな。あとは、術式を変更して火力を上げねーと」
職人の顔つきになり、次々に対策を練っているリュート様はカッコイイのですが、またお仕事が増えそう───って、あれ?
「え? す、スチーマー? まだ作っていないのでは……」
「いや、まだテスト運用段階で、完成はしていないんだ。ナナトが手伝ってくれていて、データを収集しているところなんだけど……必要だろ?」
「え、ええ、あったら……嬉しいですが……い、いつの間にっ!?」
「んー? ルナが眠っている間は、暇だったからさ」
本当に……睡眠時間を取っていましたか?
眠っていましたか?
休んでいましたかっ!?
私の視線から感じる物があったのか、リュート様はソッと視線を外して「お説教はもう受けたからノーカンな」なんておっしゃいます。
もーっ!
この方、本当に社畜魂が染みついているのではありませんか?
仕事をしなければ死んでしまう病にでも、かかっているのでしょうか。
「まあ、術式だけでも改良できるから、少し待っていてくれ」
そう言うと、動力源と思わしき魔石を取り出して、リュート様は魔力をすぅっと流し込み始めます。
複雑な文様のように記された術式が、淡く輝いたのがわかりました。
「んー……こことここを変更して……」
どこからともなく取り出した見たことも無い柔らかな輝きを宿す、細かな作業に向いていそうな細い器具を使い、リュート様は慣れた様子で術式の変更部分を刻み込んでいきますが、近くで見ていても何が何だかわかりません。
確か、イグニスさんがこの術式を見ても、他の方は真似が出来ないとか言っていましたよね。
詳しい方から見たら、この術式はどういう物に見えているのでしょう。
「相変わらずブラックボックスだらけの術式ですね、リュート」
「ん? なんだ、シモンとトリスじゃねーか。二人ともデートか?」
リュート様の手元に夢中になっていて気づきませんでしたが、シモン様とトリス様がリュート様の手元を覗き込んでいました。
二人とも上品な出で立ちで、普段とは違う装いをしている様子から察するに、恒例のデート中なのでしょう。
「ルナは元気になって良かった。あまり大人数で押しかけたら迷惑かと思い、イーダとレオに任せたのだが……黒の騎士団が居たから大人数であったと聞いて後悔していた。直接見舞いに行けば良かった」
しゅんっとした様子で私の体を心配してくれるトリス様にお礼を言っていると、彼女の召喚獣であるタキシードを着た小さなクマのチルが「大丈夫?」と声をかけておりました。
「チルも心配しておりますから、気を落とさないでください。気にしておりませんし、反対に気遣っていただいてありがとうございます」
「ん……でも、元気になって本当に良かった」
「そうですね。リュートが錯乱しないか焦ったけど、大丈夫そうで何よりです」
「まあ、アーゼンラーナが報せにきてくれたし、ルナには強い守護者がいるからな」
それはベオルフ様のことでしょうか。
まあ、確かに強いですよね。
オーディナル様の加護を与えられたベオルフ様は、此方の世界だとどういう立ち位置になるのでしょう。
アーゼンラーナ様の様子を見る限り、とんでもないことになる予感しかしません。
此方の世界でも、オーディナル様の影響力は計り知れない物がありますから。
『アレは何かなぁ』
『術式のこと?』
『違うよぉ、あの屋台?』
『美味しそうな匂いがするやつかぁ……食材はジャガイモみたいだね』
『とっても美味しそう~』
ほわほわした雰囲気で質問しているのは、二足歩行のラッコにしか見えないタロモです。
普段の様子から察しておりましたが、のんびりした口調がとても似合っておりました。
二人の可愛らしい会話を聞いていた私は、「ポテトチップスはパリパリしますし、フライドポテトはカリッとしてホクホクしますよ」と口を挟んでしまいました。
『あれ?』
『言葉がわかったの~?』
「あれ? ガルムたちから聞いておりませんか? 何故かわかるようになったのですよ」
『すごおぉぃぃっ』
『嬉しいっ!』
タロモが目を輝かせ、チルが嬉しそうに両手を挙げて小躍りし始めました。
か、可愛いっ!
チェリシュもー、チェリシュもーっ! と、リュート様の背中に張り付いて作業を眺めていたチェリシュは、慣れたようにスルスル降りてきたかと思うと、一緒になって踊り出します。
い、いけません。
これは可愛すぎます!
「待て、待て待て、俺が集中しているときに、そういう可愛いことをするな。めちゃくちゃ撮りたい!」
リュート様の叫びに苦笑を浮かべながらカメラを取り出して、可愛らしい姿を撮影しました。
満足のいく愛らしい姿を保存できたので、大満足です。
「そういえば、術式が詳しい人から見ても、リュート様の術式って真似出来るような物ではないのですか?」
「詳しい方が見ても、再現は不可能でしょう。リュートの術式は、緻密だけど簡略化されている部分が多いんです」
「つまり、一般人にはわからないブラックボックスがいくつもあって、それが解明されなければ、作りようが無い」
呆れたような表情で、リュート様の手にある魔石に刻まれた術式を、二人とも見ておりますが、リュート様は小首を傾げました。
「俺からしたら、俺にわかりやすく簡略化しているし、命令系統と制御系にわけて管理しているだけなんだがなぁ……あとは、使いやすいパターンを専門のフォルダへ登録して、状況に合わせて引っ張り出してきている」
「それがわからないのですよ」
だいたい、命令系統と制御系って何ですか……と、シモン様がやれやれといった様子で溜め息をついておりますが、フォルダの部分は突っ込まないのですね。
リュート様は術式を、プログラムか何かのように考えているのでしょう。
私も詳しくはないのでわかりませんが、一般人がプログラム言語を見たような感覚だと思えば近いと言うことはわかりました。
わからない文字の羅列を見て、これがあるから此方の処理をしてくれて、此方はこれで制御しているから問題ないのだと言われても、わかりませんよね。
しかも、それだけなら丸々コピーすれば良いでしょうが、リュート様の場合、そのままだと動かない、全く解明できない部分が存在するということなのでしょう。
それでは、誰も真似できませんよね。
「リュートの頭の中を一度見てみたいですよ。どういう構造をしていたら、こんなことを思いつくのでしょう」
「リュートさんは、規格外だからな……あと、うちの女神様がすまない」
ペコリとトリスさんが頭を下げるのですが、知識の女神様の件だと理解した私は慌ててしまいます。
ま、まさか、カレーのことをおっしゃっているのではありませんよねっ!?
「まあ、アイツはいつものことだからな」
「あの方にも困ったものだ。何か気になる物があったらしく、とてもそわそわしていらっしゃる。地上に降りてくる勢いだったが……」
「そうなったら、首根っこひっ捕まえて説教するから問題ねーよ」
「それなら、助かる」
えっと……良いのですか?
リュート様のお説教って、かなり長いのでは?
「そういえば、レオとイーダはどうした? まさか、あのジジイ……」
「いや、さすがにやらないみたいですよ。 リュートの牽制がきいたのでしょう。それよりも、大きな問題があったみたいで……」
「大きな問題?」
「なんでも、時空神様が降臨されているようなのです」
そこで、私たちは沈黙してしまいます。
え、えっと、時空神様……ですね。
どう説明したものか……そう考えていると、声がかかりました。
「アレ? ルナちゃん、こんなところにいたんダネ。 昼食はどうするんダイ? 作るのなら手伝おうカ?」
この、独特のイントネーションは……
声がした方へ視線を向けると、ニコニコして此方へ歩いてくる時空神様とアーゼンラーナ様。
その後ろには、テオ兄様とランディオ様、その後ろに付き従う白の騎士団が十数名。
そして───
「やあ、今日も元気そうだね、ボクの大切な盟友殿と愛しのリュート!」
「その呼び方をやめろ! 鳥肌が立つ!」
えっと、ただの海中探索ですよね?
この国の王太子殿下が参加するような、大がかりな作戦では無かったはずなのですが?
心の中でそう呟き、頬がわずかに引きつりました。
ま、まあ、時空神様とアーゼンラーナ様が参加すると言うことですから、王族が無関心というわけにも行かなかったのでしょう。
そういうことに……しておきましょう。
しかし、王太子殿下の存在に気づいた海浜公園には、大きなどよめきが起こり、人々の視線も釘付けです。
それだけでも人の目を集めるというのに、今回はアーゼンラーナ様が再び姿を現しただけではなく、十神の最高位にあり、滅多にお目にかかれない夫の時空神様も一緒なのですもの。
「なんだか……少しだけ離れたつもりだったのに、色々と……凄いね」
新たな声に振り向くと、そこにはロン兄様がっ!
「ロン兄っ!?」
「思いのほかうまく行ってね。早々に撤収してきたんだ。引き継ぎも出来て助かったよ。ナナトのおかげだね」
「商人は、うまく使わないといけませんにゃ。ということで、ご褒美のパンレシピ、待っておりますにゃ!」
え、えっと……一気に賑やかになっただけではなく、色々なことが起こって思考が追いつきません。
軽く眩暈を覚えていると、隣のリュート様も同じだったのか、額を押さえて首を軽く左右に振っておりました。
「とりあえず、ここは目立つから浜辺に移動しようカ。其方に、みんな集まっているヨ」
時空神様の提案で、全員が移動を開始し、デートの途中であったはずのトリス様とシモン様もついてきますが、良いのですか?
リュート様の左右を、シグ様とロン兄様が固めて、自分たちの報告をしております。
私はと言うと、時空神様とアーゼンラーナ様が左右を固めており、頭を撫でられているのですが……な、何故でしょう。
「リュートと少し離れるだけで辛いとはのぅ」
「可愛いよネ」
「ルーはリューが大好きなの」
抱っこしていたチェリシュが胸を張って、お二人にそう言うのですが……わ、私、寂しがっているのでは無く、この状況の理解が追いついていなくて困っているだけですよっ!?
移動する最中、人々の視線を、これでもかというほど集めて浜辺に到着すると、此方に気づいたキュステさんが声をかけようとした姿のまま固まり、「なんなん、そのカオスな状況……」と数歩後退したのが見えました。
それは、私が言いたいですっ!
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