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第八章 海の覇者
華やかな菓子『リンゴのローズタルト』
しおりを挟む「簡単な作り方を伝授いたしましょう。リンゴの皮がついた部分を上にし、1/3くらい重ねて横へ並べていきます。できるだけ小さいリンゴから大きいリンゴになるように並べてください」
平らな場所に横並びとなったリンゴを見ながら、ベオルフ様は私が言ったことを理解したように、丁寧な手つきでリンゴを並べていきます。
カカオとミルクも頑張っているみたいですが、こういう物には性格が出るのでしょうか……カカオは少し大雑把に、ミルクは少し作業が遅い感じはしますが、より丁寧でした。
「並べ終えたら、小さい方を起点として、くるくるーと指で巻いていきます」
まきまきーなのっ! というチェリシュの声を聞きながら、私は手を動かし、巻き終わった物に、数枚足してから指で整えて見せると、全員から驚きの声が上がります。
「リンゴが、バラになっちゃったのっ!」
「すげーな……マジかよ……」
「奥様……これは、凄いで……ちゃんと、カフェとラテにも教えたって! 絶対にコレは女性受けするし売れるやんっ! モアちゃん好きやろ?」
「ええ、勿論!」
え……お、お母様、いつからそこに?
しかも、カメラをしっかり構えているところに、血は争えないという言葉を思い出します。
「良いのぅ……リンゴがバラ……妾のためにあるような細工じゃな」
お母様だけではなく、アーゼンラーナ様もご満悦のようで、二人揃ってうっとりしておりました。
『なるほど……コレで、華やかな菓子となるわけか。菓子に花を咲かせるとは……ベオルフは手先が器用だし、僕の愛し子は本当に良い物を作ってくれる』
オーディナル様も大変満足そうに呟いておりますから、華やかさで引っかかることは無いでしょう。
むしろ、やり過ぎた感があるかもしれません。
あちらでも大騒ぎになっているようで、ベオルフ様の手元を見ている様子や、賑やかな声が聞こえてきます。
「さすがはベオルフ様。お屋敷の見事な庭園にあるバラを見ているだけあって、とても綺麗な出来映えですよね」
『母と庭師に感謝だな』
「ふふっ、でも、驚きました?」
『ああ、驚いた。これは予想外だ』
「えへへー、もっと褒めても良いのですよ?」
『素晴らしいな。さすがはルナティエラ嬢だ。女性らしい発想でもあるし、これならば文句などあるまい』
うふふっ、褒められましたっ!
しかも、女性らしいなんて褒め言葉付きですよっ!?
私も、やれば出来る子なのです。
でも……あまり、得意げにしていると、みんなにも気づかれてしまいますので、控えめに……
「ルーがにまにましているのっ」
「ベオルフに褒められたんじゃねーか?」
「なるほどなのっ」
ば……バレバレでした。
もしかして、私……ドヤ顔をしていましたか?
リュート様とチェリシュの視線が突き刺さり、だんだん気恥ずかしくなって……
『この花を沢山作るのだな?』
「は、はいっ! え、えっと……今みたいに花をいっぱい作って、タルトに敷き詰めたカスタードクリームに挿していってください」
ベオルフ様の問いかけに慌てて答えると、彼は素早く次の花を作り、どんどんタルトのカスタードクリームへリンゴでできたバラを挿していきます。
わ、私も負けていられません。
カカオやミルクも最初こそ手間取っている風ではありましたが、だんだん手早くなっているような……
いけません。
本気でやらなければ、私が最後にできあがってしまう可能性が濃厚になってきましたよっ!?
暫く無言でリンゴのバラを作っていると、突然発せられた「近い、邪魔だ」というベオルフ様の言葉と共に、左手に柔らかくてあたたかい感触がしました。
ん?
左手……?
リンゴで出来たバラをタルトへ飾り付けるために必要であったというのに、何故かそこにはなく、自らの意思に反して動いた……ような?
「……えっと、ルナ?」
「ぐいーなのっ」
嫌な予感がして恐る恐る、自らの左手の先を視線でたどると、何故かリュート様の顔を押しのけておりました。
しかも、現在進行形ですっ!
「え、えっと……えーとっ……ベオルフ様っ!?」
私の意思では無い動きをする腕は、どうやらベオルフ様が動かしているようで、ピクリとも動いてはくれません。
『ん?』
「私の腕を勝手に動かさないでくださいっ」
『……ああ、近すぎる気配に、無意識で体が動いてしまったようだな』
というか……体の動きまでリンクするのですか?
では、私もベオルフ様の体を動かせるわけもなく、彼の体はピクリとも動いてはくれません。
ベオルフ様の動きを体感できると思ったのに……あれだけ素早く動けたら、世界が変わりそうではありませんか?
私が意識して急ぎ動こうとすると、何故か転ぶのですよね……
『それは、運動神経が壊滅……』
「ベオルフ様?」
『……なんでもない』
咳払いをして誤魔化していますが、しっかり聞こえましたよ?
誰の運動神経が壊滅的だと言いたいのですか?
「リュートは、近くへ寄りすぎだ。作業がしづらいからのぞき込まず、食べたくとも完成まで暫し待て」
ポロリと私の唇からこぼれ落ちた言葉は、紛れもなくベオルフ様の言葉で……
いつもと口調があまりにも違ったためか、全員がポカンとした表情で私を見つめました。
「あ、え、違います、今のは私ではなくっ!」
「やっぱり二人は相性が良すぎるよネ。えーと、ちょっと感度が上がりすぎているカナ。此方がサポートしすぎたらダメか……これくらい……カナ」
慌ててやってきた時空神様が、私の顔をのぞき込み、額に指を滑らせると、左腕の感覚が戻ってきて、リュート様を押さえていた手を慌てて離します。
「あ、あの……感度が上がると、勝手に相手の体を動かせるようになるのですか?」
「ルナちゃんは動かせなかったようダケド、そういう感覚はベオルフのほうが強いだろうネ。肉体的な補助をすることガ……いや、ソノ……えーと……」
「こういう力は、互いに足りない力を補うことが多いのじゃ。ルナは少々肉体的な動きが苦手と見える。父上から聞いたのじゃが、ベオルフという男はかなり鍛えておるようだし優れておるのじゃろう?」
説明に困った様子の時空神様の補足説明を、愛の女神様がしてくださいました。
ああ、なるほど。
こういう力は、そういう特徴があるのですね。
ということは、私はベオルフ様の何を支えているのでしょう。
『一瞬だが、力の流れが濃厚に見えたように思う。此方の世界には魔法は無い。しかし、魔力の流れのようなものが存在することがわかったし、主神オーディナルからいただいたアイギスと私をつなぐ力の流れもハッキリと感じ取れたから助かった』
それなら良いのですが……
つまり、ベオルフ様は私の身体能力アップができて、私はベオルフ様の感覚アップができるという感じですね。
で、でも……その前にっ!
「リュート様、申し訳ございませんっ!」
「ん? あ、ああ、気にしてねーよ。ていうか、なんか……やっぱり、ベオルフってヴォルフと似てるんだよなぁ……」
「昔、似たようなことを言われて、手で顔を押さえられていたものね」
昔の光景を思い出してくすくす笑うお母様と、懐かしそうに目を細めて頷くリュート様。
子供の頃、無邪気に遊んでいた記憶なのでしょう。
「よく、近いとか行儀が悪いって言われたな」
「リュートは昔から、お行儀が良くなかったものね」
「返す言葉もございません……で、でも、今は……マシになった……はず?」
「マシ……ねぇ」
お母様からしたら、まだまだ……といった感じのようです。
隣でキュステさんがぼそりと「モアちゃんがよく言うわ」と言っているので、どうやらお母様譲りなのでしょう。
「そういえば、アーゼンラーナ様はオーディナル様とお話を楽しまれていたのでは……?」
「そ、そうなのじゃっ! ルナには感謝するぞ。久方ぶりの父上の声で……あ、まだ話の続きをして参るが、その菓子も気になるので……う、うぅ……」
「大丈夫ですよ。お菓子は消えたりしませんから。オーディナル様とのご歓談を楽しんで来てください。オーディナル様も、嬉しいみたいで、上機嫌のオーラがビシバシ飛んできますもの」
「じーじが幸せいっぱーいなのっ」
「ほら、チェリシュもおいで。昨夜の話を、もう少し詳しく聞かせておくれ」
「あいっ!」
リュート様の腕に抱かれていたチェリシュを抱き上げ、時空神様と共に少し離れた場所へ移動すると、何やら真剣な表情でお話を再開したようです。
昨夜の……ユグドラシル関連でしょうか。
愛の女神様が、ある程度知っていてくださると、此方の世界でもフォローしてくださる場面が増えるでしょうし、とても安心です。
特に、背後にいる者の目的など、リュート様には言えないことが多いので……
『しかし、会話をしながらでもその手際か。早いものだ。もう出来たのだな』
「え? あ、はい。できあがってしまいました」
全体的なバランスを見て、おかしな点はないか確認をした私は、リンゴを煮詰めたシロップが残っていることを確認して、そのシロップに砂糖を追加して加熱します。
「赤味が足りないと感じたら、ベリリ……イチゴジャムでも良いですし、リンゴのシロップが残っているはずなので、そこに砂糖を追加して少し煮詰めましょう」
『これは何に使うのだ?』
「艶出しに使います。人間は、艶があるものを美味しそうだと感じるのです。昨夜作ったリンゴパンは、艶があって美味しそうでしたでしょ?」
『ああ、そういうことか。それをこの菓子でもできるのだな。卵ではなく、砂糖で艶が出せるのか』
「艶出しの方法はいろいろありますが、小麦粉を使った生地を焼く際には卵液、お菓子はナパージュというものが使われます。ただし、ゼラチンは入手出来ないでしょうから、もどき……ですね」
私の説明を聞きながら、『艶出し』の意味がわからなかったカカオたちは首を傾げておりましたが、昨夜のリンゴパンで艶のあるパンを見ているベオルフ様は納得したように頷きます。
そして、リュート様は、どこか懐かしそうに目を細めて苦笑を浮かべました。
「確かに、人間は、艶や照りに弱いんだよなぁ。アレは、すげー旨そうに見える」
照り焼きでも思い出しているのでしょうか、「あー、アレ食べたいな」というような表情をされております。
い、いつか、醤油を手に入れて、照り焼きだけではなく、たくさんお料理できたら良いなと思いますが、まずはカレーですよね。
たぶん、此方が落ち着けば、リュート様は鍛錬を再開するはず……その間に仕上げなければなりません。
キュステさんとアレン様に手伝って貰って、何とかスパイスの調合までは終わらせておきたいです。
「さて、そろそろ冷めてきたかな……」
冷えてトロリとしているシロップを刷毛で丁寧にリンゴで出来たバラに塗っていくと、とても艶やかで美しく、満足のいくお菓子へ仕上がりました。
これは華やかですよね。
これ以上の物は……ま、まだありますが、冷やし固める行為が難しいのですから、ここが限界でしょう。
むしろ、最後に焼いても良かったのですが、火加減が難しい状況ですので、焦がしてしまうおそれもありますし、初心者のベオルフ様がここまで仕上げたことが奇跡とも言えます。
すごく頑張りましたよね……凄いですっ!
あちらでもそれがわかっているのか、できあがったタルトを見て───何故か拝んでおりました。
え、えええぇぇっ!?
何故、みんな揃って祈っているのですかっ?
しかも、慣れてしまったのか無表情で動じないベオルフ様との対比が、シュールすぎます。
『主神オーディナルと神の花嫁であるルナティエラ様が、これほど素晴らしい物を与えてくださって……なんという……奇跡……』
恰幅の良いおじさまが、涙を流さんばかりに感動されておりますが、そんなに大事にしないでください。
ただ単に、お菓子の作り方を教えただけですからっ!
こうやって、感覚をつないで通信ができる状態にしてくださったオーディナル様への感謝はしていただきたいのですけれども、私は良いですから!
気恥ずかしさで頬が赤らむのを感じながら、黙ってできあがったタルトを見つめます。
「す、少し……華やかすぎたかしら……」
艶が綺麗に出て、美味しそうなタルトに仕上がったと感じますが、あちらでは完全に異質な存在ですよね。
だ、大丈夫かしら……
少しばかり不安になった私を察したのか、リュート様が肩に手を置いてくださいます。
「コレはルナにしか作れねーもんだ。相手に疑う隙すら与えず存在を知らしめるには丁度良い」
『ああ、これ以上に無い良い菓子だ。心から感謝する』
リュート様とベオルフ様の言葉に心が軽くなり、ホッと息をついた私は、心の底から湧き上がる達成感と喜びをにじませた笑みを浮かべました。
華やかな菓子『リンゴのローズタルト』の完成ですっ!
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