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第八章 海の覇者

二人同時に全力集中!

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「え、えっと、タルト生地が出来たら、そのまま冷やし固めるか、一度焼いた方が良いです」

 と、とりあえず、ベオルフ様が意味深な沈黙を続けており、それを長引かせるのは良くないと私の本能が訴えておりましたので、慌てて口を開きました。
 私の心を平穏に保つためにも、此方に集中してくださいっ!

『ふむ……レイゾウコという物が無いので冷やすのは難しいが、焼くことなら可能だ』
「そうですね。ベオルフ様の方は焼いた方が良いと思います。しかも、短時間で大丈夫ですが、焦げないように注意してください。お砂糖が多いようでしたら、焦げやすくなりますので……」
『そうなのか。注意しよう』
『ボクが見てるーっ!』

 ふんふんっと鼻息荒くぴょんぴょん飛び跳ねて自己主張をしているノエルに、タルトの焼き具合チェックを任せたベオルフ様は、金属製の型に敷き詰めて綺麗に形を作ったタルト生地を持ち上げます。
 大きなかまどがある場所へ移動して、かまど内部の温度を確認し、高温にならないように宿屋の主人と話をしながら作業をしておりました。
 いま話をしている宿屋の主人に、かまどの使い方を教わったのか、それとも、元々知っていたのかわかりませんが、その手つきは慣れているように感じます。
 私だったら、そこまで上手に管理できないかもしれません。
 リュート様のオーブンがあって、本当に良かった……

「ん? どうした?」

 チェリシュと可愛らしい会話を楽しんでいたリュート様は、ジッと見ている私に気づいて、チェリシュと同時に首を傾げます。
 本当に可愛らしい父娘ですよね……こ、この映像を撮っておきたいですっ!

『…………』

 い、いけません。
 ベオルフ様に筒抜けです。
 無言の圧は、できることならやめていただけませんか?
 そ、そこまで……変なことを考えておりませんよ?

「え、えっと……いま、ベオルフ様の方で、かまどの火力調整をしている様子が見えているのですが、私には難しい作業だなぁと思いまして……リュート様が作ったオーブンがあって、本当に良かったと考えておりました」
『それ以外のことも考えていたようだがな……』

 ベオルフ様!
 怪しまれてしまいますから、いらないことをおっしゃらないでくださいっ!

「そっか……頑張って作った甲斐があったよ。ルナの役に立てたのなら、すげー嬉しい」

 とろけるような笑顔で言ってくださったリュート様に、これは画期的な調理道具だとカカオが力説しはじめ、ミルクも必死に頷いております。
 マリアベルは、今まであまり使ったことがなかったので、彼らの話を聞きながら、使用例を覚えているようでした。
 しっかり握られているメモのページが、すぐにいっぱいになったのか、次のページへ移っていきます。
 本当に、勉強熱心ですね……

 とても苦労して作った道具ですもの。
 認められて嬉しいのでしょう。
 頬を緩ませて、照れ笑いを浮かべている表情は可愛らしく……

『此方は、この状態で少し焼き固めるが、そちらは大丈夫なのか?』

 はっ!
 い、いけません、つ、次です、次。
 呆れたように溜め息をつかないでください、傷ついてしまいますから!
 うぅぅぅぅっ、考えていることが筒抜けてしまう弊害ですーっ!

「こ、こちらは、冷やし固めましょう。バターのおかげで良い感じに固まってくれるはずです」
「同じ生地ですのに、調理法が違っても、同じ物ができるのですね」
「ええ。食感に違いは出ますが、味はさほど変わりません。それに、冷やし固めるお菓子の土台に向いているので、これは覚えておくと、いろいろな果物で季節のタルトを作ることが出来ますよ」

 私の言葉にマリアベルは驚きながらも真面目にメモを取り、カカオたちは何が良いだろうかと思い描いているように、耳をぴくぴくさせています。
 そんな中、「はっ!」と声を上げたチェリシュは、キラキラ目を輝かせて問いかけてきました。

「ベリリもできる……なの?」
「もちろんです。ベリリのタルトは、とーっても人気があるのです」
「は、はいなのっ! チェリシュも今度、食べてみたい……なのっ!」
「今日はリンゴですが、今度はベリリと生クリームをたっぷり使って作りましょうね」
「わーいなのーっ!」

 きゃーっと嬉しそうに可愛らしい声を上げるチェリシュに、良かったねぇとキュステさんが微笑みかけ、リュート様も優しい笑顔を浮かべて「楽しみだな」と言ってくださいました。

『そういえば、リュートのために作ると言っていたカレーは、まだ仕込んでいないのか?』

 こっそりと尋ねてきたベオルフ様に、私は少しだけ困ってしまいます。
 本日中に作る予定ではあるのですが、サプライズしたいと考えているのですが、現実問題、実行するのが難しい状況でした。
 私の変化を感じ取ると、一目散に飛んできてしまうのです。

 今だって、本当は鍛錬の時間であるというのに、私の方へ飛んできたのですもの。
 一緒に鍛錬をしていたテオ兄様とランディオ様は、リュート様を呼び戻すことも無く、アーゼンラーナ様と時空神様の接待を任せているという感覚のようです。
 そうですよね……ヘタなことはできませんよね。

『神の存在が近くとも、ないがしろにするのは違うだろうし、リュートくらいしかまともに応対が出来ないというのなら、納得がいく』

 心配をして駆けつけてくださっているから、とても嬉しいのですが……ナイショにするのは難しいのですよ───と、言葉に出さずに心の中で呟きました。
 すると、ベオルフ様は目を細め、柔らかなまなざしで此方を見てきます。

『それはなによりだ。しかし、ここまで過敏に反応されると、秘密裏に事を進めるのは難しいな。ふむ……先ほどの御仁たちに協力は仰げそうか?』

 先ほどの御仁って……アレン様とキュステさんのことでしょうか。
 それだったら大丈夫のはず……
 きっと、嫌な顔一つすること無く、力を貸してくださるはずです。

『ならば、今晩は良い報告が聞けそうだ』

 ベオルフ様は、うっすらとわかる程度の笑みを浮かべたあと、水で洗ったリンゴのヘタと芯を取り、皿の上に並べました。

「準備が早いですね……」
『貴女の手元を見ていたら、説明がなくともわかる』
「あ……あれ?」

 無意識のうちに、リンゴの芯を取りながらまな板の上に並べていたのを見て、ベオルフ様だけではなく、カカオもミルクも準備を終えてしまったようです。
 せっかくフードカッターもセッティングしてあったのに……体に染みついた動きというか、流れという物は恐ろしいですね。

「え、えっと……ベオルフ様のほうは、皮付きのリンゴのままでいきますが、此方は半分をタルトタタンに使いますので、皮をむきましょう。むいた皮は、あとで使いますので、取っておいてくださいね」
「え? 師匠……コレ捨てねーの?」
「リンゴの皮には、沢山のペクチンが含まれているので、タルトタタンを作るとき、必要になるのですよ」
「ぺ、ぺく……ち?」
「んー……ゼリー状にする……ドロドロさせる……というか、まあ、水にジャガ粉を入れて加熱すると、ドロドロになるでしょう? あんな感じですね」
「あーっ!」
「理解しましたにゃっ」

 次々に皮だけをボウルに入れていくカカオとミルクとマリアベルを見つめながら、チェリシュは自信満々に「ぺくちーなのっ!」と言っているのですが、す、少し違いますよ?

「ペクチンなのかパクチーなのか……」

 リュート様も、ツッコミを入れて良いのかどうか迷っている感じです。
 多分、ペクチンを聞いたことが無かったので、どういう物か理解していなかったのでしょう。
 お料理をしたことが無いのですもの。
 基本的にはジャムを作る際によく使われる物ですから、知らなくても当然ですよね。

「では、リンゴタルト用に準備した皮がついたままのリンゴを、薄切りにしていきましょう。できる限り薄くなるように切ってくださいね」

 これくらいですね……と、言いながら包丁で切って見せると、さすがは刃物の扱いに慣れているベオルフ様は、流れるような手つきで綺麗にサクサク切っていきます。
 カカオたちはというと、フードカッターや包丁を使うつもりが無く、にょきっと現れた爪で、綺麗にスライスしておりました。
 パスタの生地をカッティングして見せてくれたときも感じましたが、便利ですよね……

『爪を使って切るのか。なかなか便利な物だな』
『爪っ!? ボクもやるーっ!』

 あ……タルト生地が焼き終わり帰ってきたノエルの『お手伝いがしたいの魂』に火がつきましたね。
 どうするのか心配になり、ベオルフ様とノエルの様子を見守ります。
 一瞬考えてから「わかった。では、頼もう」と返答して新しいリンゴを出してきたベオルフ様は、ノエルに手渡し、切って見ろとおっしゃるのですが、うまくいかなかったようで、爪で削り取ったような痕が残るだけです。
 すると、ベオルフ様はノエルの前足を持ち、上から下へ動かしながら「振りかぶらず、ヘタな力を入れずに、上から下へ落とすように断ち切るのだ」とおっしゃって、練習をさせているようでした。
 お料理の練習なのか、戦闘の練習なのか、とても曖昧な感じではありますが、ノエルはチェリシュの声援を受けながら、ベオルフ様に言われたとおりの動きを何回も繰り返し練習しはじめます。
 あ、あの……すごい量のリンゴが消費されませんか?
 大丈夫でしょうか……

『あとで、ジャムにでもしよう』

 あ、あはは……
 私の、先ほどのツッコミというか、考えていたことが筒抜けだったということですね。

『パンに合いそうだ』
「きっと美味しいジャムになります」
『そうだな。……そういえば、タルトタタンという物も、こちらで作ることが出来るだろうか』
「え? ええ……お砂糖とバターがあれば、できますが……どうしたのですか?」
『先ほど名を言った時に、それらしい知識が流れ込んできたが、生地はなんでもいけるのか?』
「そうですね。基本的には、小麦粉とバターと卵で作った生地をのばして蓋をするようにして焼くのですが、今回は先ほど作ったタルト生地を敷き詰めようと思います」
『なるほどな……ルナティエラ嬢、一つ質問なのだが……その生地の部分は、パン生地でも可能なのだろうか』

 パン生地?
 思わず目を丸くしてしまった私は、全ての動きを止めて、頭の中をフル回転させます。
 どの生地でも大丈夫だとは言いましたが、パン生地で作るなら、どういう形が一番合うのだろうか───という考えが浮かんでは消えていきました。

『無理なら良いのだが……』
「いいえ! 無理ではございません。その場合は、パン生地を薄くのばして、型の大きさに合わせたあと、ピケ……生地が膨らまないように、フォークで穴をあけると良い感じに焼けると思います」
『フォークで穴を?』
「そうすると、生地が膨らみづらくなるのですよ。ピザを作るときにも使う手法ですね」
『ピザ……?』
「それは、今晩、作り方を込みでご説明いたします」
『頼んだ』

 しかし……驚きました。
 ベオルフ様って、お料理初心者ですよね。
 なのに、発想が柔軟というか……良い意味で型にはまらない感じです。
 こういうところは、前世の兄からの教えがあったからか、似たのかもしれません。

 そうこうしている内に、リンゴのスライスが沢山できあがりました。
 さぁ、ここから気をつけて参りましょうっ!

「リンゴの形を崩さないように、砂糖と水を入れた鍋に並べるようにして入れて、弱火で煮てください。華やかさの決め手になるので、焦げは厳禁です」

 ここで焦げてしまったら全てが台無しです。
 細心の注意を払わなければっ!
 気合いを入れて、薄切りにしたリンゴとにらめっこです。

「かき混ぜたら崩れてしまいますから注意してくださいね。赤味が足りないようでしたら、少量の赤ワインで色づけするのもアリですけど……赤味の強いリンゴですから、大丈夫そうですね」

 ノエルのリンゴは、とても赤くて綺麗なリンゴです。
 心配はいらないでしょう。
 皮の食感が気になるというのなら、皮をむいて、むいた皮と水と砂糖で煮だしたシロップに皮目を下にしてリンゴを煮るようにすれば、とても良い色に仕上がります。
 これは好みですよね。

 くつくつ煮えてくる薄切りリンゴとのにらめっこは、暫く続き、そろそろ良い頃だと思って火を止めた瞬間、全員から安堵の溜め息が漏れました。
 え?
 ど、どうかしましたか?

「ルナがマジモードだったから、全員黙って見守っちまった……」
「凄い気迫やったわ……」
「ルーが動かなかったの……キリリっ! な、ルーがカッコイイなのっ!」

 どうやら、全員が息を詰めて見守っていたようです。
 それは、あちらでも同じだったのか、火から鍋をおろしたベオルフ様の周囲にいた方々も、此方と同じような反応をしておりました。

 もしかして、私たちは二人同時に黙り込み、鍋とにらめっこをしていたのでしょうか。
 ついつい、気合いが入って真剣になってしまいました。
 いつもなら、電子レンジで手軽にチンッてしていた行程を鍋ですることになったので、妙に力が入ってしまった感じです。
 す、すこし気恥ずかしい……

 その後は、薄切りリンゴを冷ましている間にカスタードクリーム作りを開始!
 ベオルフ様たちの方は、初めて見るクリームに驚いているようです。
 うふふ、そこまで良い反応をしてくださると、作った甲斐があるというもの!
 シャバシャバだった液体に熱を加え、焦げ付かないように混ぜているだけで、もったりしたクリームになる行程は、やっぱり不思議ですよね。
 初めてのカスタードクリームを少量取り、冷ましながら味見をして、美味しいと喜ぶ様子に、ほっこりです。

 さて、本当に驚くのはここからですよ?

 私が楽しげに笑みを深めたのを見て、リュート様とチェリシュが顔を見合わせて肩をすくませます。
 何かやってくれるようだと気づいた二人も、きっと驚いてしまいますからね?

 これから、驚いてくれるであろう、リュート様とチェリシュ───いいえ、ここにいる全員が想像していなかった華やかな物を作り出すために、私は冷めたリンゴの薄切りを一枚取り並べだしたのでした。

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