悪役令嬢の次は、召喚獣だなんて聞いていません!

月代 雪花菜

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第五章 意外な真実と助っ人

異空間付与は珍しくない?

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「僕の愛し子にとっては大ごとであったのだろうか……」
「ルナちゃんは異空間付与の方にショックを受けているみたいですね」
「浮遊石ではなく?」
「多分、神界にある浮遊石の詳細を知らないんじゃないかと……」

 え……そ、そっちのほうが問題なのですかっ!?
 じゃあ、リュート様が驚かれているのは、異空間付与ではなく浮遊石の方?

「異空間付与は、それほど珍しい物ではない。僕の愛し子も持っているからな」

 そう言って、オーディナル様は私の腰のポーチを指差します。
 チェリシュからリュート様に渡り、最終的に私のところへ来たアイテムボックスならぬ、アイテムポーチ……これが異空間付与……ですか?

「ベオルフ、お前の持っている鞄はコレだな」
「……それですね」

 一体何をするつもりだという視線を向けているベオルフ様を気にすること無く、オーディナル様はくたびれた感じではありますが、革製の丈夫そうな鞄を手に持ち微笑んでいらっしゃいます。

「この鞄の中身は……」
「勝手に人の荷物を出すのですか」
「確認のために必要なのだ」

 ベオルフ様は何を言っても無駄だと理解したのか、ガックリと項垂れてしまいました。
 その頭をよしよしと撫でつつ、鞄の中から次々に出てくる物を目で追います。
 テーブルに並べられた鞄の中身は、実用性のある物ばかりのように感じました。
 革の水筒と金属製の大きなコップ、ナイフやロープ、火をおこすのに必要な火打ち石、タオルと傷薬などの数種類の薬と包帯、私が教えたハーブソルトを入れたガラスの小瓶と緊急用の食料として所持している干し肉と乾パン、あとはベオルフ様が色々と書き込んでいる地図と小さなランタンに油壷。
 他にも、武器を手入れする道具や修復などに使われる針や糸など、細かな物も入っておりました。
 旅に慣れているベオルフ様は、かなり重量を抑えた荷造りをしているようです。
 兄は「これがリアル冒険者の荷物かぁ……」と興味津々ですね。

「これでは毛布が入らんな」
「当たり前です。旅をする際には、馬が居ない場合や入れない場所なども考え、できる限り荷物を軽くする必要があります。当然、かさばる毛布などは持ち歩けません。外套が毛布代わりです」
「もう一つの革袋は……」
「海上なので、鎧を入れております。鉄の鎧を身にまとい、海に落ちればひとたまりもありません」
「鎧はもう必要ないだろう」

 ベオルフ様の左手の指輪を見てソレがあるのだからと言いたげな視線を向けてくるオーディナル様に、彼は首を左右に振りました。

「まだ上手く扱えません」
「すぐにできる」

 お前ならば問題ないと断言したオーディナル様は、数枚の毛布、大鍋と小鍋、大きめのテント、衣類や下着関連、丈夫そうなランタンなどの光源もシッカリ準備しております。
 ノエルが「ボクのブラシもーっ」と言っていますが、貴方……ブラッシングしてもらう気満々ですねっ!?
 変なところ器用な方ですから、意外と上手……かも?
 先程撫でてもらった時はとーっても気持ちよかったですものね。
 私もカーバンクル姿になったら、ブラッシングしてもらおうかしら……
 そ、それよりも、いまテーブルの上に乗せられている荷物を全部持ち運びながら旅をするのは大変ですよね。
 主に重量的な意味で……

「主神オーディナル、重い物や入らない物を並べられても困ります。選定しろとおっしゃるのでしょうか」
「いや、これを全部入れる」
「無茶を……」
「ベオルフ。お前の旅は過酷なものになる。仮にも私の守護を受けている者が、みすぼらしい格好な上に簡単にやられては困るのだ」
「オーディナル様……」

 さすがに聞き捨てなりません。
 鋭く名を呼べば、さすがにしまったと感じたのか、オーディナル様はリュート様とそっくりな肩のすくめ方を見せてくださいました。

「言い過ぎた。しかし、人間はその者が神の加護を受けるのに値する人物かどうか、外見でも判断する。ベオルフは私の世界の者たちに比べ、身なりを気にしている風ではなくとも小綺麗にしているのはわかっているが、くたびれた感じがな」
「それは旅をしていたら当たり前ですよ。しかし、人間は第一印象を大事にするところがあるし、父上のいうことにも一理あるというか……君の世界は特にその辺りが顕著だからね」

 確かに、あちらの世界は外見重視なところがありますよね。
 そうなると、ベオルフ様がそれに見合う格好をしていないと、オーディナル様が侮られることにもつながるのでしょうか。
 何とも複雑な感じがします。

「オーディナル様はベオが侮られるのが嫌なんだよ。あと、くたびれているみたいに見えて可哀想になっちゃってつらいんだってー」

 オーディナル様はスッとノエルの口を手で塞ぎましたが、時既に遅し……
 時空神様は最初からわかっていたのか、こっそり笑っていらっしゃいますし、兄も苦笑を浮かべていました。

「オーディナル様」
「甘やかしているわけではない。必要な加護だ」
「とても素敵な考えだと思います」
「そ、そう……か? 僕の愛し子にそう言われると嬉しいな」

 意外ですね。
 オーディナル様はベオルフ様に素直ではないのですか……でも、仲は良さそうですし、以前からこんな感じだったのかしら。
 ジーッと見ているベオルフ様の視線から逃れるようにそっぽを向いているオーディナル様が可愛らしいです。
 こういうところもリュート様に似ていますよね。
 オーディナル様の手から逃げてきたノエルは、私のそばに来てこっそりと耳打ちします。

「オーディナル様はベオを甘やかしたいんだけど、あんまりやりすぎると鬱陶しがられちゃうから加減しているみたいだよ」

 なるほど……以前にそう言われた経験でもあるのでしょうか。
 まあ、男の親子は色々と難しいって言いますし、二人揃って手探り状態で良い関係性を築こうとなさっているのかもしれません。

「お心遣いに感謝する……が、無理はしないでいただきたい。御身を第一に考えて欲しい」
「その言葉をそのまま返す。お前自身が無理をしすぎなのだ」
「そう……でしょうか」
「無自覚にやっているからタチが悪い」

 あ、それは激しく同意ですねっ!
 ベオルフ様は、すぐに無茶をするところがありますから、シッカリ見ていて欲しいです。
 ノエルも頼みましたよ。
 任せてーっと胸をぽんっと叩く姿は可愛らしい以外の何物でもありません。

「あの……でも、その荷物全部をその革の鞄に入れるのは無理ですよね」

 兄が遠慮がちに口を挟むと、オーディナル様も同意するように頷きました。

「勿論。物理的には無理な話だ。そこで、先程の異空間付与という言葉が関係してくる」

 そう言ってオーディナル様はベオルフ様の年季が入った鞄に触れて神力を発動させたようです。
 革袋の色が真っ白に変化して、私のポーチに似たようなデザインへと変化していきますが、白は汚れが目立ちませんか?
 もしかして……防汚と防水完備でしょうか。
 リュート様と同じく、こういうところに一切妥協しないオーディナル様なら手を抜いていないはず。
 ある意味、職人気質なのでしょう。

「よし、こんなものだろう」

 テーブルの上にある荷物を次々に放り込んでいくオーディナル様と、額に手をあてて「やっぱりそうなったのか……」と呟くベオルフ様。

「このことから分かる通り、ボクの愛し子が今いる世界にとってこの力は珍しいものではない。異空間付与というものは、物質に異空間を繋げ、それ限定で収納と取り出し可能な領域を付与する。術者によって大きさは異なるが、僕や僕の愛しい妻ほどになれば、制限など関係なく作ることが可能だ」
「その異空間付与をして、この鞄に繋げたのですか……」
「そうしなければ、入るまい?」

 まあ……話の流れでそうなると理解しておりましたけど、神の加護で全て片付きますから……ベオルフ様、ドンマイです。
 しかし、あちらの世界の方々はベオルフ様が持つ人智を超えたオーディナル様の加護を見て、称賛するのか畏怖するのか微妙なところでしょうね。
 オーディナル様が偉大な神であると実感することに間違いはないでしょうが、私に呪いをかけた者にとって、この力はどのように感じるのでしょう。
 確かにあるオーディナル様の力を我が物にしようと目論むのでしょうか。
 神の力を我が物にしようなんて、不遜の考えること……ですが、それが出来てしまう何かがあちらにはある。
 警戒するに越したことはないでしょう。

「これなら、長旅になろうとも問題無い。あとは、食料の買い足しもしておくと良い。その中に入れたものであれば早々腐りはしないからな」
「ありがとうございます」
「なんだ、文句でも言うかと思ったが?」
「……長旅になる可能性があるのですね」
「察しが良くて助かる」

 長旅……今回、ヘルハーフェンへ行くだけでは終わらないということでしょうか。
 王太子殿下の暗殺を阻止し、戦争を未然に防ぐ。
 それは、ベオルフ様の行動1つにかかっていると考えるだけで苦しくなります。
 プレッシャー……ですよね。

「ミュリア・セルシア男爵令嬢の件もありますが、まずは王太子殿下暗殺の件を何とかしなくては……」
「そうだな。彼が居なくなれば……国が確実に荒れ果てる」

 背負ってみろと促されたベオルフ様は、立ち上がって革袋を受け取ると肩にかけ、奇妙なものでも見るような目で鞄を見つめます。

「重さが……」
「軽減されているが、全く重みが無いこともなく、体に馴染む良い重さだろう」
「はい」
「あと、こちらもあわせて新調だ」

 ベオルフ様がいつも身につけていた黒い外套ではなく、眩しいくらいに真っ白な布地に金糸と銀糸で鮮やかな縁取りをした美しい外套……絶対にこれは目を引きますよね。

「主神オーディナル……」
「大丈夫だ。洗浄石がある上に、防汚、防水、耐火、耐寒つきだから問題は……」
「やりすぎです」
「それくらい必要になる。これから……アレの後ろにいる奴が本格的に動きそうな予感がするのだ」

 その言葉に私とベオルフ様だけではなく、時空神様とノエルにも緊張が走りました。
 わけがわかっていないだろう兄も、息を詰めて事と成り行きを見守っているようです。

「気をつけろ。僕に気配を気取らせぬほどの実力を持ち、とても狡猾だ」
「心得ました」
「僕の愛し子、君の方も僕の愛しい妻が急ぎ加護を与える程に切迫した何かを感じたのだろう。何かあれば、あの扉の中に入り身を守りなさい。多少は持つはずだ」
「は、はいっ」
「動力は浮遊石だから、どんな場所でも問題ないだろうし、異空間付与も小さくした分、強度が上がっているから壊れる心配もない」

 オーディナル様はそう呟きますが、あ、あの……小さくありませんよ?
 部屋まるごと1つは、決して小さくありません。
 制限がないとおっしゃっていたことを考えたら、比較対象がオカシイだけで小さいというほどの物ではないと……

「しかし、チェリシュはよく頑張って創ったな。あの子は色々学び成長しているところか……」

 私のアイテムポーチを見て目元を綻ばせたオーディナル様は、孫に甘い祖父といった様子でとても嬉しそうです。

「春の女神であるチェリシュも、異空間付与が……できるのですか?」
「神族は努力すればある程度の力を習得し使うことが可能なのだ」

 神々は長い時間をかけて努力することにより、自分が持つ特性とは違う力を習得することができるようです。
 でも、特性を超えることはなく、努力し続けても微々たる変化でしか無いため、己の特性を伸ばすことに重点を置く傾向が強いのだとか。

「でも、稀に持って生まれた物と同等の力を持つことだってあるから、一概にはそう言えないんだけどね」

 神の世も人の世も、努力次第で変わることがあるのですね。
 チェリシュが色々なことに興味を持ち、見識を広めていくことは良いことだと感じました。

「今は料理に夢中のようだ。いつか、孫の手料理を食べられたら嬉しいな」
「そうですね」

 オーディナル様と時空神様が嬉しそうに話をしているのを聞いて、私はあることを思い出します。
 そうだ、兄に会ったら聞きたいことがあったのでしたっ!

「お兄……」
「彼、本当に結月のこと考えてくれているよね……」
「え?」

 声をかけようとした私は、映像の中のリュート様をジッと見つめる兄の言葉に首を傾げます。

「彼が魔王になることなんてないよ。結月が言いたかった雰囲気での魔王はわかったけど、本物の魔王になるには……優しすぎるし聡明だ」
「お兄ちゃん……」
「何よりも、結月が彼のそばにいれば絶対にないって言い切れる」

 兄の言葉に自然と笑みがこぼれました。
 リュート様を認めてもらえた気がして胸が熱くなります。
 戻ってきたベオルフ様が隣に腰をおろし、私の頭にポンッと手を置いてくれて……なんだか、兄二人に泣かされそうですよ?
 ほら、目の奥がじんわりしてきて鼻がツンッと……

「あのチェリシュちゃんも良い子だし、彼のお兄さんたちも良い人だ。お母さんは少しおっかないけど、頼りになるお母さんだよね」
「おっかない……?」
「ああいうタイプは怒らせたり敵に回したりしないほうが良いタイプ」

 そういう意味ならわかる気がします。
 それを言うなら、ロン兄様もそうですよ?

「あと、何かあってもキュステとあの只者じゃないお爺さんが何とかしてくれそうだし、ゼルの奥さんもいる。幼馴染っぽい子たちや、黒騎士さんたちも良いよね。リュートはこのゲーム設定にあるような孤独じゃない。あれだけの人に慕われ、彼自身も慕っているから大丈夫だ」

 リュート様を慕う方は沢山いらっしゃいます。
 確かに、彼はジュストの件があって大変ですし、敵も多いですが……でも、リュート様はお優しい方ですから、いつか気づくはず。
 リュート様は、ジュストのような残虐非道な行いなど絶対にしないということに───

「でも、要は結月だよ? その辺ちゃんとわかっているの?」
「何が?」
「全くもーっ! 結月は、自分の身をちゃんと守ること。大切にすること。無理はしないこと。疲れたら、遠慮なく隣のお兄ちゃんに甘えなさい」

 隣のお兄ちゃん……と言われて隣を見上げると、苦笑を浮かべるベオルフ様がいらっしゃって……

「すぐに意識改革は無理だろうが、私は離れずそばにいる。何かあれば名を呼べ。出来ることなら駆けつけよう」
「世界を渡ってですか?」
「必要ならば超えてみせよう」

 迷いのない強い瞳と偽りのない声にこめられた思いが嬉しくて、私は今までにないくらい笑顔であったように思います。
 だって、ベオルフ様が驚いたような顔をなさったのですもの。
 兄が「上機嫌な笑顔が出たなぁ」と言ったので間違いないでしょう。

「ボクもルナを守るからねっ」
「僕の存在を忘れて貰っては困るよ、僕の愛し子」
「あ、俺もいるからね?」
「微力ながら、お兄ちゃんも!」

 リュート様の周りに頼りになる方々がいるように、私にも頼りになる方々がいる。
 少し前には考えられなかったことです。
 冷たく沈み、人形のように動かなくなっていた私の心は、みんなの持つぬくもりで人に戻れたでしょうか。
 あの頃の私が心から望み、絶望し、諦めた物が、今は当たり前のようにある幸福を噛み締めました。

 
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