悪役令嬢の次は、召喚獣だなんて聞いていません!

月代 雪花菜

文字の大きさ
上 下
28 / 558
登場人物

グレンドルグ王国

しおりを挟む
 
 
 国王であるシュトラール・オルク・グレンドルグが治める、面積はそれほど広くはないが、鉱物資源は豊かな国。
 北は人が住む限界だと言われる自然の要塞があり、南は唯一エスターテ王国と接しているが、東西は海に囲まれ、着岸できる場所も比較的少なく、切り立った崖が目立つ。
 最北端の地は特に貧しく、ジャンポーネから来た旅人が置いていったじゃがいものおかげで以前より食糧事情は良くなったようだ。
 暫く隣国であるエスターテ王国との不仲が続いていたのだが、グレンドルグ王国の王太子殿下とエスターテ王国第一王女の婚約が決まり、国同士の関係を回復しつつある。


─────────
セルフィス・オルク・グレンドルグ(性別:男性 年齢:18歳 170cm)

 グレンドルグ王国の第二王子であり、ルナの元婚約者。
 ミュリア・セルシア男爵令嬢の言葉を信じ、ルナに冤罪をかけただけではなく婚約破棄もしてしまった。
 外面はとても良いのだが、努力することを嫌い、楽な方へ流れるタイプである。
 実は欲望に忠実で、女性にめっぽう弱い。
 甘い誘惑にも乗りがちなので、よく兄である王太子殿下に説教されていたようである。
 今回の婚約破棄で彼の周囲の環境は一変し、現在は自室にて謹慎中。

─────────
ミュリア・セルシア(性別:女性 年齢:18歳 145cm)

 ピンク色の髪と新緑の瞳が印象的で、一見して守ってあげたいと思うほどの儚さを持つ女性。
 しかし、実のところはとても残念な頭と思考の持ち主。
 ベオルフ曰く「性格の悪さが顔ににじみ出ている」らしい。
 嫌な感じがするとペンダントを取り上げてすぐ、彼女の評価が良かったことを疑問視する声が出始めるくらい、素行にも問題があるようだ。
 彼女も現在、城の離れにて監視され幽閉状態である。

─────────
アルバーノ・コルテーゼ(性別:男性 年齢:18歳 171cm)

 ミュリア・セルシア男爵令嬢と共に誘拐未遂事件の犯人がルナであると証言した。
 国王陛下の右腕と呼ばれるウィルフレッド・コルテーゼ宰相の息子。
 彼自身の行動が謎に包まれており、ルナを陥れるような行動をしていたかと思えば、ベオルフを助けるような言葉を残したりもしている。
 婚約者のソメイユ・シュラフスト伯爵令嬢は病状が芳しく無く、これに何らかの原因があるのではないかと睨み、王太子殿下が動き始めたようだ。

─────────
スレイブ(性別:男性 年齢:17歳 168cm)

 ベオルフの従者で、騎士見習い。
 とある事件でベオルフに助けられてから、彼に心酔して押しかけ従者となる。
 どうも、好意が行き過ぎて恋愛感情を持っているようで……
 それが理由なのか、ミュリアの魅了が効かなかった。
 密かに、ベオルフ信者を増やしている。

─────────
ハルヴァート・オルク・グレンドルグ(性別:男性 年齢:20歳 175cm)

 グレンドルグ王国の王太子。見事な銀髪を後ろで一つに結った、女性のように美しい顔をしている青年。
 鍛錬で体を鍛えているようで、セルフィスとは違い逞しさがある。
 冷静沈着で少々冷酷な部分があり、優秀で人格者である者しか認めず、未だに一人も側近がいないという、多少性格に難あり。
 ベオルフは優秀であるため、自分の側近にしたいという野望を持っているとかいないとか……

─────────
オブセシオン・オルク・グレンドルグ(性別:男性 年齢:17歳 162cm)

 グレンドルグ王国の第三王子。
 本来、国王は彼をルナの婚約者にしようと考えていたが、セルフィスの強い要望により、兄弟間で争うこととなり、なかなか婚約が決まらなかったようである。
 そのことで、兄であるセルフィスを恨んでいるらしい。

─────────
ガイセルク・アルベニーリ(性別:男性 年齢:17歳 178cm)

 ベオルフの弟であり、アルベニーリ家の正統な後継者。
 性格は豪快で裏表の無い、竹を割ったような人物。
 兄であるベオルフを尊敬し、周囲のルナへの偏見に心を痛めていた一人である。
 本能で動いているところがあり、良い人と悪い人を匂いで判断しているらしい。
 剣術の腕前も、本能的な感覚で動いており、咄嗟の判断は誰よりも素早く正確である。

─────────
バンフェルト・アルベニーリ(性別:男性 年齢:44歳 175cm)

 ベオルフとガイセルクの父にして、グレンドルグ王国の騎士団長を務める英雄。
 脳みそまで筋肉で出来ていると言われるくらい力で語り合う人物ではあるが、気さくで優しいが故に、民衆からの人気が高く、信頼も厚い。
 十年前に流行った熱病に効果がある入手困難な薬草を、単身で獲得してきた強者であることから英雄と呼ばれている。

─────────
ナルジェス・フルーネフェルト(性別:男性 年齢:20歳 171cm)

 王太子とは同級生で親友でもある、南の辺境伯。
 鍛えているようだが、線は細く、まるで女性のような美貌の持ち主で、長い髪を左サイドに流し、緩やかな感じで一つに束ねている姿は中性的。
 緑がかった薄い金色の髪と、淡い藤色の瞳は儚げで、荒くれ者が多いと噂される南の辺境を取りまとめることが出来る腕前があるのか不思議なくらいである。
 奇妙な持病(?)を抱えていて、その発作が起きると手が付けられない。

─────────
アーヤリシュカ・セイン・エスターテ(性別:女性 年齢:20歳 152cm)

 ハルヴァートの婚約者。
 破天荒な性格で、少々猪突猛進な部分もあり、お転婆なお姫様。
 しかし、人情に厚く、婚約者のハルヴァートを救うため、護衛二人だけを引き連れて、陰謀を暴くためにやってきた、剛気な一面も持つ。
 基本的に素直な正直者だが、必要とあれば駆け引きも出来る賢さもある。

─────────
マテオ・ピエドラ(性別:男性 年齢:38歳 166cm)

ベオルフの従者になった、恰幅が良くて人当たりが良い笑みを浮かべる商人。
とても情報通で、貴族社会にも精通している。
顔が広く、彼の店を利用している貴族は多い為、ある程度の融通は利くらしい。
ベオルフが苦手な貴族相手の交渉や、情報を集めることを主にしている。

─────────
シュトラール・オルク・グレンドルグ(性別:男性 年齢:44歳 170cm)

グレンドルグ王国の国王。
騎士団長のバンフェルトと、宰相のウィルフレッドは無二の親友。
ベオルフだけが見えていた何かを、彼も見えていたようだが……?
不思議な雰囲気を醸し出すことが多い。

─────────
ウィルフレッド・コルテーゼ(性別:男性 年齢:44歳 168cm)

レンドルグ王国の宰相でアルバーノの父。
国王とアルベニーリ騎士団長とは無二の親友。

しおりを挟む
感想 4,337

あなたにおすすめの小説

公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

朱色の谷
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。 お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。 ただ、愛されたいと願った。 そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。 ◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。

私が死んで満足ですか?

マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。 ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。 全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。 書籍化にともない本編を引き下げいたしました

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?

おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました! 皆様ありがとうございます。 「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」 眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。 「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」 ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。 ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視 上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました

四折 柊
恋愛
 子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

側妃は捨てられましたので

なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」 現王、ランドルフが呟いた言葉。 周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。 ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。 別の女性を正妃として迎え入れた。 裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。 あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。 だが、彼を止める事は誰にも出来ず。 廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。 王妃として教育を受けて、側妃にされ 廃妃となった彼女。 その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。 実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。 それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。 屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。 ただコソコソと身を隠すつまりはない。 私を軽んじて。 捨てた彼らに自身の価値を示すため。 捨てられたのは、どちらか……。 後悔するのはどちらかを示すために。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。