3 / 3
couple1 女吸血鬼と騎士
3
しおりを挟む
「ねぇ、お願い」
ねだるエリーゼの視線の先には目を見開いたライセイン。
「少しだけ、血を分けてくれない?」
かつてないほど艶やかに微笑む彼女にライセインは魅入られる。
時が止まったかのように感じたが、それも一瞬。
エリーゼがライセインの襟元をめくり首を露わにした。ゆっくりと首元をさすり、あくまでもライセインの許可を待つようだ。
「ライセイン、お願い」
エリーゼはライセインの首元に唇を寄せ、ぺろりとその赤い舌で舐めた。ライセインを誘うように。
今までされたことのない行為だ。こんなエリーゼはライセインにとって初めて見るものだった。
そんなエリーゼの姿を見てライセインとて長い間耐えることはできなかった。
「おいで、エリーゼ」
上に乗り掛かっているエリーゼの体をきつく抱きしめ、もっと首に唇を近付けるかのように頭もおさえた。
「君の為ならいくらでも」
うっそりと微笑むライセインの顔はエリーゼには見えていない。
彼女は待ち望んだ渇きを癒すことに夢中になっていた。
許可が出たのだ。何週間かぶりのライセインの血。
ぷつりと彼の首に歯を突き刺す。瞬間香る血の匂いにエリーゼは頬を上気させて熱心に血を吸う。
「おいしい? エリーゼ」
「んっ、おい、し……」
「たくさん飲むといい。君の為の血だ」
「ライ、セ…イン……」
きつく血を吸われても、違う箇所を深く噛まれてもライセインは怒ることも痛がることもせず、ただ優しくエリーゼの頭を撫で、髪をすく。
しばらく吸い続け渇きも薄くなってきた頃。
もういい、と告げようとエリーゼはライセインから少し距離を取る。
「ライ、」
「もういいの?」
「う、うん、ありがとう……」
「遠慮しなくていいんだよ。もっと吸っても」
「い、いい! これ以上吸うとライセインが……」
「君が離れていくくらいなら、君に血を吸われて死んだほうがマシだよ」
「!!」
ライセインの言葉に驚き、エリーゼは言葉に詰まった。
「ねえ、エリーゼ。最近どうしたの。私をあんなに避けて。なにがあったの、話してごらん?」
「……」
「エリーゼ」
「…………から」
「ん?」
「私の存在はいつか邪魔になると思ったから」
初めの曖昧さが嘘のようにエリーゼははっきりと述べた。
その内容にライセインは目を見張った。
「前に、あなたの婚約者だと名乗る人に会ったの」
「私に婚約者などいない!」
「ええ、私も多分違うなって思って言わなかったんだけど、」
「……それで?」
ライセインはエリーゼの話を聞く態勢に入った。
「もし、本当に婚約者がいたら、将来的にできたら、私は邪魔なんだろうなって」
「そんなこと……!」
「だからね、ライセインの婚約者様の為に私はライセインにあまり関わらない方がいいと思っ」
話の最中てエリーゼは何も話せなくなってしまった。ライセインに口を塞がれたのだ。それも、彼の口で。
「ぅんっ、ライ、セイン…!」
「っエリーゼ、エリーゼ、エリーゼ、エリーゼっ!」
何度も何度も何度も何度もライセインはエリーゼの名を呼ぶ。その合間にエリーゼに口付けてはきつく抱き締める。
エリーゼには口を挟む隙もない。
「エリーゼ、エリーゼ」
「ライセイン……」
「エリーゼ、愛してる、愛してるんだ、エリーゼ」
「!!」
ライセインが口にした言葉にエリーゼは思考が停止した。
きつく抱き締めても口付けをしても何の反応も返さなくなってしまったエリーゼを流石におかしく思ったのか、訝しげな顔でライセインはエリーゼの顔を覗き込んできた。
「エリーゼ?どうしたの?」
「っ、ライセイン、あの、その、愛、してるって、」
「ん?うん、愛してるよ、エリーゼ。誰よりも、何よりも」
「っ!」
信じられない。急に愛を告げられても。
しかし心配気に見つめてくるライセインの瞳を見ていると少しずつ今の現実を受け入れられるような気がしてくる。
「エリーゼ。エリーゼは私のことをどう思っているの?」
「ぁ、わ、わたしは、」
「うん」
「わたしも、ライセインのこと、す、好き、よ」
「っ」
顔を真っ赤にしたエリーゼを見つめていたライセインは我慢ができなくなったかのように再びぎゅうぎゅうときつく抱き締めた。
「エリーゼ、私のエリーゼ。私だけの……」
「ら、ライセイン?」
「愛してる」
ライセインはまたエリーゼに口付けをした。
そうして、夜は更けていく。
あの日の夜、口付け以上の関係に進むことはなかったが、同じベッドで一緒に眠った。
眠る時にライセインはぽつりぽつりと自分のことを話してくれた。
エリーゼに一目惚れしたこと。
エリーゼが他の人の吸血をするところを見かけて吸血鬼だと知ったこと。
それを見て嫉妬したこと。
エリーゼが吸血した人の体に痕が残らないようにしていること。
いつも謝っていたこと。
本当はもっと吸いたいはずなのに相手を慮ってあまり吸わないようにしていること。
それを聞かされたエリーゼは嬉しさ半分、恥ずかしさ半分で顔が真っ赤になっていると自覚していた為、両手で顔を思わず覆ってしまった。
いつのまにかヒートアップしてそのまま延々と続くライセインの話を子守唄にいつしかエリーゼは寝てしまった。
「なんで、私を偽の恋人にしたの?」
翌日、一緒に朝食を食べている時、エリーゼがそう聞けばライセインはちょっと目を逸らしながら答えてくれた。
「急に告白しても、君は受け入れないと思ったんだ。だって、君にとって私は初めて会った男だったでしょう?」
「……そうかも知れないわ」
「君は用心深いからね」
ははっ、と笑い声を漏らしながらライセインは朝食を頬張る。
「君が店であった彼女。あの人に迫られて困っていたのは事実だったし、彼女を退けるためにも、偽の恋人という役割を君にあげたほうが君も納得して付いてきてくれるかと思ったんだ」
「……確かにそうかも知れないわね」
確かにライセインが偽の恋人として契約を提案しなかったらエリーゼは彼についてこなかっただろう。無償で血を貰うことは好きではない。それもずっととなればエリーゼはライセインに多大な罪悪感を持ってしまうだろう。
そして、いつかはライセインの前から消える。
それがライセインには予想できてしまった。だから、彼女に恋人という役を与えて自分のそばに置き、離れていかないようにしたのだ。
そんな計画も結局はエリーゼが違う方に誤解をしたために危うくなってしまったわけだが。
「あなたって、本当に私のことが好きだったのね」
エリーゼは呆れたように笑った。
「もちろん」
ライセインはエリーゼを手に入れられた喜びから心からの笑みをこぼした。
これは、血を欲する優しい女とそんな彼女を囲いたい男の話。
ねだるエリーゼの視線の先には目を見開いたライセイン。
「少しだけ、血を分けてくれない?」
かつてないほど艶やかに微笑む彼女にライセインは魅入られる。
時が止まったかのように感じたが、それも一瞬。
エリーゼがライセインの襟元をめくり首を露わにした。ゆっくりと首元をさすり、あくまでもライセインの許可を待つようだ。
「ライセイン、お願い」
エリーゼはライセインの首元に唇を寄せ、ぺろりとその赤い舌で舐めた。ライセインを誘うように。
今までされたことのない行為だ。こんなエリーゼはライセインにとって初めて見るものだった。
そんなエリーゼの姿を見てライセインとて長い間耐えることはできなかった。
「おいで、エリーゼ」
上に乗り掛かっているエリーゼの体をきつく抱きしめ、もっと首に唇を近付けるかのように頭もおさえた。
「君の為ならいくらでも」
うっそりと微笑むライセインの顔はエリーゼには見えていない。
彼女は待ち望んだ渇きを癒すことに夢中になっていた。
許可が出たのだ。何週間かぶりのライセインの血。
ぷつりと彼の首に歯を突き刺す。瞬間香る血の匂いにエリーゼは頬を上気させて熱心に血を吸う。
「おいしい? エリーゼ」
「んっ、おい、し……」
「たくさん飲むといい。君の為の血だ」
「ライ、セ…イン……」
きつく血を吸われても、違う箇所を深く噛まれてもライセインは怒ることも痛がることもせず、ただ優しくエリーゼの頭を撫で、髪をすく。
しばらく吸い続け渇きも薄くなってきた頃。
もういい、と告げようとエリーゼはライセインから少し距離を取る。
「ライ、」
「もういいの?」
「う、うん、ありがとう……」
「遠慮しなくていいんだよ。もっと吸っても」
「い、いい! これ以上吸うとライセインが……」
「君が離れていくくらいなら、君に血を吸われて死んだほうがマシだよ」
「!!」
ライセインの言葉に驚き、エリーゼは言葉に詰まった。
「ねえ、エリーゼ。最近どうしたの。私をあんなに避けて。なにがあったの、話してごらん?」
「……」
「エリーゼ」
「…………から」
「ん?」
「私の存在はいつか邪魔になると思ったから」
初めの曖昧さが嘘のようにエリーゼははっきりと述べた。
その内容にライセインは目を見張った。
「前に、あなたの婚約者だと名乗る人に会ったの」
「私に婚約者などいない!」
「ええ、私も多分違うなって思って言わなかったんだけど、」
「……それで?」
ライセインはエリーゼの話を聞く態勢に入った。
「もし、本当に婚約者がいたら、将来的にできたら、私は邪魔なんだろうなって」
「そんなこと……!」
「だからね、ライセインの婚約者様の為に私はライセインにあまり関わらない方がいいと思っ」
話の最中てエリーゼは何も話せなくなってしまった。ライセインに口を塞がれたのだ。それも、彼の口で。
「ぅんっ、ライ、セイン…!」
「っエリーゼ、エリーゼ、エリーゼ、エリーゼっ!」
何度も何度も何度も何度もライセインはエリーゼの名を呼ぶ。その合間にエリーゼに口付けてはきつく抱き締める。
エリーゼには口を挟む隙もない。
「エリーゼ、エリーゼ」
「ライセイン……」
「エリーゼ、愛してる、愛してるんだ、エリーゼ」
「!!」
ライセインが口にした言葉にエリーゼは思考が停止した。
きつく抱き締めても口付けをしても何の反応も返さなくなってしまったエリーゼを流石におかしく思ったのか、訝しげな顔でライセインはエリーゼの顔を覗き込んできた。
「エリーゼ?どうしたの?」
「っ、ライセイン、あの、その、愛、してるって、」
「ん?うん、愛してるよ、エリーゼ。誰よりも、何よりも」
「っ!」
信じられない。急に愛を告げられても。
しかし心配気に見つめてくるライセインの瞳を見ていると少しずつ今の現実を受け入れられるような気がしてくる。
「エリーゼ。エリーゼは私のことをどう思っているの?」
「ぁ、わ、わたしは、」
「うん」
「わたしも、ライセインのこと、す、好き、よ」
「っ」
顔を真っ赤にしたエリーゼを見つめていたライセインは我慢ができなくなったかのように再びぎゅうぎゅうときつく抱き締めた。
「エリーゼ、私のエリーゼ。私だけの……」
「ら、ライセイン?」
「愛してる」
ライセインはまたエリーゼに口付けをした。
そうして、夜は更けていく。
あの日の夜、口付け以上の関係に進むことはなかったが、同じベッドで一緒に眠った。
眠る時にライセインはぽつりぽつりと自分のことを話してくれた。
エリーゼに一目惚れしたこと。
エリーゼが他の人の吸血をするところを見かけて吸血鬼だと知ったこと。
それを見て嫉妬したこと。
エリーゼが吸血した人の体に痕が残らないようにしていること。
いつも謝っていたこと。
本当はもっと吸いたいはずなのに相手を慮ってあまり吸わないようにしていること。
それを聞かされたエリーゼは嬉しさ半分、恥ずかしさ半分で顔が真っ赤になっていると自覚していた為、両手で顔を思わず覆ってしまった。
いつのまにかヒートアップしてそのまま延々と続くライセインの話を子守唄にいつしかエリーゼは寝てしまった。
「なんで、私を偽の恋人にしたの?」
翌日、一緒に朝食を食べている時、エリーゼがそう聞けばライセインはちょっと目を逸らしながら答えてくれた。
「急に告白しても、君は受け入れないと思ったんだ。だって、君にとって私は初めて会った男だったでしょう?」
「……そうかも知れないわ」
「君は用心深いからね」
ははっ、と笑い声を漏らしながらライセインは朝食を頬張る。
「君が店であった彼女。あの人に迫られて困っていたのは事実だったし、彼女を退けるためにも、偽の恋人という役割を君にあげたほうが君も納得して付いてきてくれるかと思ったんだ」
「……確かにそうかも知れないわね」
確かにライセインが偽の恋人として契約を提案しなかったらエリーゼは彼についてこなかっただろう。無償で血を貰うことは好きではない。それもずっととなればエリーゼはライセインに多大な罪悪感を持ってしまうだろう。
そして、いつかはライセインの前から消える。
それがライセインには予想できてしまった。だから、彼女に恋人という役を与えて自分のそばに置き、離れていかないようにしたのだ。
そんな計画も結局はエリーゼが違う方に誤解をしたために危うくなってしまったわけだが。
「あなたって、本当に私のことが好きだったのね」
エリーゼは呆れたように笑った。
「もちろん」
ライセインはエリーゼを手に入れられた喜びから心からの笑みをこぼした。
これは、血を欲する優しい女とそんな彼女を囲いたい男の話。
0
お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

竜王の花嫁は番じゃない。
豆狸
恋愛
「……だから申し上げましたのに。私は貴方の番(つがい)などではないと。私はなんの衝動も感じていないと。私には……愛する婚約者がいるのだと……」
シンシアの瞳に涙はない。もう涸れ果ててしまっているのだ。
──番じゃないと叫んでも聞いてもらえなかった花嫁の話です。

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。

五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。

愛のゆくえ【完結】
春の小径
恋愛
私、あなたが好きでした
ですが、告白した私にあなたは言いました
「妹にしか思えない」
私は幼馴染みと婚約しました
それなのに、あなたはなぜ今になって私にプロポーズするのですか?
☆12時30分より1時間更新
(6月1日0時30分 完結)
こう言う話はサクッと完結してから読みたいですよね?
……違う?
とりあえず13日後ではなく13時間で完結させてみました。
他社でも公開

【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。

親切なミザリー
みるみる
恋愛
第一王子アポロの婚約者ミザリーは、「親切なミザリー」としてまわりから慕われていました。
ところが、子爵家令嬢のアリスと偶然出会ってしまったアポロはアリスを好きになってしまい、ミザリーを蔑ろにするようになりました。アポロだけでなく、アポロのまわりの友人達もアリスを慕うようになりました。
ミザリーはアリスに嫉妬し、様々な嫌がらせをアリスにする様になりました。
こうしてミザリーは、いつしか親切なミザリーから悪女ミザリーへと変貌したのでした。
‥ですが、ミザリーの突然の死後、何故か再びミザリーの評価は上がり、「親切なミザリー」として人々に慕われるようになり、ミザリーが死後海に投げ落とされたという崖の上には沢山の花が、毎日絶やされる事なく人々により捧げられ続けるのでした。
※不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる