『教科書に書いていない歴史』BLな英雄、バイな戦国武将、超年下彼氏を持つ女傑、変態な私の歴史暗記術

黒川蓮

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神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ4世の離婚騒動

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 神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世で受験で覚えることと言えば、ローマ教皇グレゴリウス7世と叙任権闘争で喧嘩して屈服した1077年のカノッサの屈辱。

 北イタリアのカノッサ城でハインリヒ4世が3日間雪の中で許しをこい、教皇グレゴリウス7世から破門をとかれた出来事。

 そもそも「叙任権闘争って何?」って話なのだが、

 ローマ教皇グレゴリウス7世は「聖職者が妻をもつことを禁止したり、聖職者は教皇のみが任命する」と宣言した。

 当時、聖職者は農民から十分の一税と呼ばれる税金を取り立ててお金持ちになり、金で立場を買って権力を握るようになっていた。

「これはマズイ」と思い、「聖職者は教皇の俺が任命するぜー」と言ったのがグレゴリウス7世。

 それに対し、ハインリヒ4世の神聖ローマ帝国は貴族の力が非常に強く、皇帝の彼はそれに対抗するために、一般人を聖職者の地位に任命することで貸しを作り、国を治めていた。

「聖職者を任命する権利を奪われるとめっちゃ困るんやけど」と思ったハインリヒ4世はグレゴリウスと喧嘩したのだ。

 カノッサの屈辱でグレゴリウス教皇にやられるも、今度はやり返すハインリヒ4世。

 最終的にハインリヒ4世は息子のハインリヒ5世に追放され(切ない)、ヴォルムス協定(叙任権は教皇側が持つが、皇帝の権限は多く残る妥協案)でこの争いは集結。

 ……ってここまで、つまらん歴史の教科書の説明なのだが。

 このハインリヒ4世、父王の死でたった6歳で皇帝に。

 母親が摂政として権力を握り、嫁も好きなように決められなかった。

 妻のことがどうしても好きになれず離婚したかったハインリヒ4世。

 結婚して3年後に離婚したいと申し出。

 当時は、妻の不妊、系譜継続の危機のような特別な事情がない限り、離婚は許されなかった。

 そこでハインリヒ4世、「妻は処女のままです」と宣言。

 しかし、そんな理由で離婚が認められるわけもなく却下される。

 妻は処女だが、彼には妾が複数いた。

 その後、ハインリヒ4世と妻の間には、諦めたのかは知らないが、子どもが5人できている。

 ハインリヒはバイアグラの前身とも言われるスパニッシュフライという精力剤を利用していたという。

 外敵から身を守るために神経毒カンタリジンを体内に生成するツチハンミョウ科の甲虫。

 この虫を乾燥させ、粉末にすりつぶしたものを摂取すると、尿道が刺激され、効果がある。

 しかし、これは肝機能障害や腎不全の副作用のある危険なもの。

 これに近いものを張学良が食べて、多数いる妻&妾を同時に愛していた。

(妊活関連の作品『エッチな妊活講座』のエッセイに書いた話ですm(__)m)

☆張学良の小部屋

☆精力増強食品

 戦時中、日本軍の川島四郎氏(栄養学者)が女性に挑む気持ちと敵に突っ込む気持ちは似ていると思い、精力増強食品についてガチで調べていた話ですm(__)m
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