27 / 60
『伊勢物語』平安時代のプレイボーイ在原業平の華麗なる女性遍歴
しおりを挟む
『伊勢物語』は平安時代の歌物語。作者は不明。
『竹取物語』と並ぶ創成期の仮名文学だが、具体的にいつ作られたかは分かっていない。
「むかし、男(ありけり)」で始まる文章で知られる。
この男とは、平安時代初期に実在したプレイボーイ在原業平がモデルだろうと言われている。
在原業平は、天皇の息子である父の阿保親王が大宰府に流されたせいで、天皇家の血筋を引く高貴な人間だが、臣籍降下して在原姓を名乗っている。
容姿はとても美しく、漢文はできないが和歌は上手と言われていた。
『伊勢物語』には
・斎宮(伊勢神宮で神に仕える未婚の純潔の皇女)に手を出し、妊娠させる話
・天皇の后になる予定の女性と駆け落ちしたものの、女性が鬼に食べられる話(実際は女性は兄に連れ戻されただけ)
・母親思いの息子のお願いを断り切れずに老婆と恋愛する話
・人妻に手を出す話
・実の妹を他の男に渡したくなくなる話
など、濃すぎる話が盛りだくさんで(古文のテストに出題されるところはつまらん話が多いが)、『源氏物語』にも影響を与えた作品と言われている。
在原業平と言えば、百人一首の「ちはやぶる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは」の歌が有名である。
私は、競技かるたの世界を描いた人気漫画『ちはやふる』が大好きなのだが、子どものころ、「ちはやふるって意味分かんないけど、とりあえず神の枕詞」ってずっと思っていた。
この漫画に、「荒ぶる」がバランスの悪い不安定なぐらぐらな回転の独楽(こま)だとするなら、「千早振る」は高速回転するまっすぐな軸の独楽のよう。
安定した世界で、前後左右上下どこにも偏りなく力が集中している状態のことだと説明していて、感動した。
『竹取物語』と並ぶ創成期の仮名文学だが、具体的にいつ作られたかは分かっていない。
「むかし、男(ありけり)」で始まる文章で知られる。
この男とは、平安時代初期に実在したプレイボーイ在原業平がモデルだろうと言われている。
在原業平は、天皇の息子である父の阿保親王が大宰府に流されたせいで、天皇家の血筋を引く高貴な人間だが、臣籍降下して在原姓を名乗っている。
容姿はとても美しく、漢文はできないが和歌は上手と言われていた。
『伊勢物語』には
・斎宮(伊勢神宮で神に仕える未婚の純潔の皇女)に手を出し、妊娠させる話
・天皇の后になる予定の女性と駆け落ちしたものの、女性が鬼に食べられる話(実際は女性は兄に連れ戻されただけ)
・母親思いの息子のお願いを断り切れずに老婆と恋愛する話
・人妻に手を出す話
・実の妹を他の男に渡したくなくなる話
など、濃すぎる話が盛りだくさんで(古文のテストに出題されるところはつまらん話が多いが)、『源氏物語』にも影響を与えた作品と言われている。
在原業平と言えば、百人一首の「ちはやぶる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは」の歌が有名である。
私は、競技かるたの世界を描いた人気漫画『ちはやふる』が大好きなのだが、子どものころ、「ちはやふるって意味分かんないけど、とりあえず神の枕詞」ってずっと思っていた。
この漫画に、「荒ぶる」がバランスの悪い不安定なぐらぐらな回転の独楽(こま)だとするなら、「千早振る」は高速回転するまっすぐな軸の独楽のよう。
安定した世界で、前後左右上下どこにも偏りなく力が集中している状態のことだと説明していて、感動した。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。




甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる