ギルガメシュとエンキドゥの関係がBLすぎて困惑中

黒川蓮

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ギルガメシュとエンキドゥはブロマンス?

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 森の守護者であるフンババと女神イシュタルの放った天の牛を殺してしまったギルとオレは神々からも恐れられる存在に。
 いや、敵が弱すぎただけだって。

 ギルガメシュとエンキドゥが協力すると、神をも凌ぐ力があると考えた神たちは、二人のうちのどちらかを殺さねばならぬと考えた。
 ギルにフラれたイシュタルの怒りの暴走を止める正当防衛なのに~。
 そして、エンキドゥに死をもたらすことが決まった。

 決まった途端、体調が悪くなった。
 日に日に弱っていくオレの手を握りしめてギルが言った。
「この世界に一人で取り残されるのはイヤだ」
 確かにオレも逆の立場だったらイヤだ。
 でも、オレ、これから死ぬ設定だけど、どうなるんだろう。
 元の世界に戻れるんだろうか?

 オレたちは不安になって抱き合って寝た。
 翌朝、起きるとギルがオレの花嫁姿が見たいと言った。
 もうどうにでもなれという気分でオレは花嫁衣裳を着た。

『ギルガメシュ叙事詩』だと、ギルガメシュは死んだあとに花嫁のベールをかぶせるんじゃなかったっけ?
 腐女子の秋川がギルガメシュがエンキドゥに花嫁衣裳を着せたあとに服を脱がせて、その後の粘土板がみつからないのが納得いかないだの、ブロマンスだの、妄想が暴走するだの、マジでワケの分からないことを言ってたな。
 粘土版は消失してる部分もたくさんあるし、のちの時代に改変されてる部分もあるらしいから、正しいことはわかりゃしないっつーの。

「キイ、オレを追いていかないでくれ」
 ギルがオレを抱きしめて泣きながら言う。
 だが、オレはギルの声がどんどん遠ざかっていくのを感じた。
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