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繋いだ手から
しおりを挟む「私、彼と結婚するの。」
彼女は、ブラジャーを着けながらそう言った。
いつかそう来ると思ってた。
「ああ。」
「だから、もうあなたとは。」
わかってる。
彼女は、職場の同期だった。
恋人でも、友人でもない関係。
俺は、付き合っていた彼女からふられたショックを。彼女は、婚約者から相手にされない悲しさを。
こうやって、毎週金曜日体だけの関係で埋めていた。
横にある俺より、細くて白い手をそっと握る。
「おめでとう。由奈。」
「ありがとう、正樹。」
こんな関係いつまでも続くなんて、思ってなかった。
それでも、ちょっと。
ちょっとだけ、この関係が心地良かった。
離れたくないな。なんて、子供っぽいことは言わない。
けど、繋いだ手からちょっとでも伝わればいいなって。
最後に彼女の唇に、優しくキスをした。
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シクシク…グスンッ
もうもうもうもう!泣いちまったじゃねぇかーー!
( 短編もっと書けコノヤロウ!待ってるぜ! )