繋いだ手から

シュークリーム27号

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繋いだ手から

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「私、彼と結婚するの。」

彼女は、ブラジャーを着けながらそう言った。

いつかそう来ると思ってた。

「ああ。」
「だから、もうあなたとは。」

わかってる。
彼女は、職場の同期だった。
恋人でも、友人でもない関係。

俺は、付き合っていた彼女からふられたショックを。彼女は、婚約者から相手にされない悲しさを。

こうやって、毎週金曜日体だけの関係で埋めていた。

横にある俺より、細くて白い手をそっと握る。


「おめでとう。由奈。」
「ありがとう、正樹。」


こんな関係いつまでも続くなんて、思ってなかった。
それでも、ちょっと。
ちょっとだけ、この関係が心地良かった。


離れたくないな。なんて、子供っぽいことは言わない。
けど、繋いだ手からちょっとでも伝わればいいなって。



最後に彼女の唇に、優しくキスをした。



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みんなの感想(1件)

K
2019.02.03 K

シクシク…グスンッ
もうもうもうもう!泣いちまったじゃねぇかーー!

( 短編もっと書けコノヤロウ!待ってるぜ! )

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