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第19章 社員旅行編
第281話 波打ち際の美少女たち
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ビーチ・ヴィラから、高層ホテル棟「スターウイング」へ歩いて帰る途中、波打ち際で戯れる水着美女の一団に遭遇した。
見るとリオナ、トリン、マリンのアイドルトリオとメイドロイド20人ほど、それに錬金工房のスタッフ3人、アクアスターリゾートの女性スタツフたちであった。
色とりどりの水着を着た美少女たちが波と戯れる姿は実に絵になる。
「カイトさま~、一緒に泳ぎませんかぁ~?」
トリンがオレを見つけて手を振り駆けてきた。
「トリン、こんな朝早くから何やってるんだ?」
時間はまだ朝6時過ぎだ。
「え~っ、そんなの泳いでるに決まってるじゃないですか~」
「寒くないかい?」
「全然平気ですよぉ~、海の中に入れば暖かいんですから~」
確かに海中の方が暖かそうだが、朝風が吹いていて見た目には寒そうに感じるのだ。
美少女たちが、波打ち際で戯れる光景は良い目の保養になる。
「カイトさま、鼻の下、伸びてますよ。
も~、カイト様ったら、イヤらしいんだからぁ~」
そう言ってトリンがオレの肩をバンっと叩いた。
それを見ていた美少女たちが一斉に笑った。
「ところで、朝ご飯は食べたかい?」
「え~、まだですよ。
レストランまだ開いてないし…」
「でも、そろそろ開く時間だよ」
ビーチサイドのカフェテリアは、午前6時30分営業開始だ。
「そうなんですね…
それじゃ、カイト様、私たちと一緒に朝ごはんしませんか?」
「うん、いいね…
それじゃ、そこのカフェテリアにしようか」
「いいですねぇ…
わたし、気になるメニューがあるんです。
みんなを呼んできますね~」
そう言ってトリンは、みんなを呼びに行った。
「ねえねえ、みんな~、カイト様が一緒に朝ごはんどうか~、ですって」
トリンの呼びかけに、美少女たちは歓声を上げ一斉にこちらへ向かってきた。
「きゃ~、カイトさまぁぁ~!」
黄色い声を上げて美少女軍団がオレの方へ掛けてくる姿は壮観であった。
オレは彼女たちに囲まれながらカフェテリアへ入った。
両脇にはトリンとリオナが居て、オレの腕を掴んで離さない。
おいおい、胸が当たってるって…
当の本人たちは、そんなことは全く気にしていないようだ。
このカフェテリアは、ビーチで泳いでいる人が水着でも気軽に入れる構造となっており、入口にある簡易温水シャワーを潜り足湯で肌に付いた塩や砂を洗い流してから店内に入る仕組みである。
もちろん吸水性抜群の綿糸を使ったバスタオル完備であるから、十分に水分を拭き取ってから店内に入れるのだ。
カフェテリアは、ビュッフェ形式となっており、トレイに好きなものを乗せて自分のテーブルへ運ぶのである。
このカフェテリアの売りは24種類もあるジェラートである。
ジェラート専門店『ジェラート・バレンシア』監修の本格ジェラートが食べ放題だ。
もちろんクロワッサンやサンドイッチ、トーストなどのパンコーナーやパスタ、マルゲリータなどのピザ、生野菜サラダ、オムレツや目玉焼きなどの卵料理、ハムやソーセージ、コンソメスープ、コーヒー紅茶など軽食系の朝食メニューも充実している。
このカフェテリアのもう一つの売りは、下記の3つの時間帯のティータイムメニューである、その時間帯は限定スイーツ36種類とジェラート24種類が食べ放題なのである。
①朝食営業が終わる10時から12までのブランチ・ティータイム
②ちょうど小腹が空く15時から17時までのアフタヌーン・ティータイム
③夕食が終わった後、19時から21時までのハイティータイム
女子にとっては夢のようなカフェテリアなのだ。
もちろん、フリーチャージなので料金は一切掛からない。
オレは美少女たちに囲まれ、美味しい朝ごはんとピチピチな美少女たちの水着姿を堪能した。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
オレがオーナー専用室に戻ると、婚約者たちは、仲良く食事中であった。
「あら、カイトお帰りなさい。
へ~、朝帰りなんて、よっぽど情熱的だったのね」
ジェスティーナが微笑みながら言った。
「いや、実はこれには訳があって…」
「冗談よ、あなたを責めたりなんてしてないわ」
「それより朝ご飯は食べたの?」
「うん、途中でトリンたちと会って、一緒に食べてきたよ」
「そう、それじゃコーヒーは如何?」
「ありがとう、頂こうかな」
オレはコーヒーを飲みながらジェスティーナたちに、昨夜のことを話した。
「えっ、リーファと愛人契約解除したの?」
「うん、公爵様と自分じゃ釣り合わないってさ」
「へ~、そんなこと気にしなくていいのにね」
「まあ、その辺がリーファらしいんだけどね」
「ふ~ん、なるほどね……
ところでカイト、今日の予定は?」
「特に考えてなかったけど…」
「昨日は放ったらかしにしたんだから、今日は1日私たちに付き合ってもらうわよ」
「はいはい、仰せのままに…
で何がしたいんだい?」
「今、朝ごはん食べながら、それを相談してたのよ」
アリエスがそこで口を挟んだ。
「はいはいは~い、わたし、ジップラインやってみたいの!」
そう言って手を上げたのはエレナであった。
ジップラインとは、高層ホテル棟「スターウイング」屋上からビーチテラスの間に張った鋼鉄のワイヤーロープに滑車を掛け、人がぶら下がって空中を滑空すると言う絶叫系アトラクションである。
全長800m、高低差83mを一気に駆け下りる大迫力は、癖になると言う。
エレナは、それに乗ってみたいのだ。
「わたしはグラスボートに乗って見たいです」
そう言ったのはセレーナ王女であった。
彼女の祖国アプロンティア王国には、南国リゾートはなく、当然熱帯魚もいないのである。
グラスボートは正にその名の通り、強化アクリル樹脂で出来た透明なボートで2人乗り、4人乗り、8人乗り、16人乗りの4種類がある。
アクリル樹脂は、ほぼ透明なのでまるで海に浮かんでいるような感覚で、海の中が覗けるので熱帯魚やサンゴ礁が丸見えなのだ。
因みに2人乗りは手漕ぎであるが、それ以上の人数が乗るタイプは電動船外機が付いており漕がなくても進むことが出来るのである。
「そうねぇ、私はダイビングに挑戦したいわ」
そう言ったのはアスナである。
アスナは以前からダイビングに興味があると言っていた。
どの世界の商品か分からないが、最先端のダイビングは重いアクアラングを背負わなくても良い仕組みだ。
海水を電気分解して酸素を作り出すアクアマスクとアクアスーツを着ていれば、地上にいる時と同じように呼吸できるのである。
アクアスーツの手と脚の部分には水中の移動を補助する推進装置が付いており、意図した方向に自由に進めるようになっている。
「ん~、私はスパとエステでリラックスしたいわ~」
そう言ったのはフローラであった。
このリゾートのスパ&エステには異世界の最先端技術が使われおり、デトックス効果があり、新陳代謝を活発にしてくれる特殊なハーブを使った施術をしてくれるのだ。
美の女神と呼ばれるフローラの美に掛ける情熱は、やはり人並み以上なのである。
「そうね~、私はウォータースライダーかな」
そう言ったのはジェスティーナであった。
インフィニティープールの横に設置された地上36m、全長777mにも及ぶウォータースライダーは確かに面白そうだ。
水流に乗って滑り落ちるその速度は最大時速38kmでスリル満点だ。
専用エレベーターに乗りウオータースライダーのゲートまで行けるので、乗るのも楽なのだ。
「あ~、私もウォータースライダーに乗ってみたいなぁ」
と同調したのは、アリエスである。
この姉妹は性格は違うが、趣味趣向は結構似ているのである。
「リアンナは、気になるアクティビディはないの?」
「そうねぇ、私はあまり過激なのは苦手だから…
プールでビーチベッドに寝転がってマッタリするのがいいかしら…」
「ん~、みんな好みが別れたね~」
「それじゃ、順番に試すって言うのはどうかしら」とジェスティーナが提案した。
「でもジップラインとか、ウォータースライダーは恐いって人もいるんじゃない?」
「その場合は、近くで見学してればいいのよ」
婚約者が7人もいると性格や趣味嗜好もバラバラだし、纏めるのはなかなか大変だ。
「よし、ジェスティーナの意見を採用して順番に試してみよう」
という事でオレたちはアクティビティを順に試すことにした。
最初はジップラインである。
オレたちは、1階上の高層ホテル棟屋上に上り、ジップラインに挑戦した。
みんな動きやすいTシャツやブラウス、ショートパンツに着替えてジップラインに挑戦するのであるが、フローラとリアンナは棄権することとなり、反重力エレベータで到着地点のビーチテラスへ行って待つこととなった。
エレナの指名でオレがトップバッターに抜擢された。
ジップラインは、前世で数回乗ったことがあるが、こんなに高低差が激しいのは初めてだ。
安全装置も付いているので落下の危険性はないが、流石に地上83mに立つと足が竦む。
インストラクターから注意事項と操作の説明があり、いよいよその時が来た。
覚悟を決めて空中に滑り出すと、眼下に緑の森が広がり、その先には白い砂浜、更にその先にはエメラルドブルーの海が広がり、絶景の一言であった。
最高時速は40kmと思ったよりも早くない。
滑車に付けられたブレーキが効いて減速させているらしい。
風を受け、空を滑空するのは想像以上に気持ちが良かった。
後ろを見ると、次はエレナがジップラインに乗るところが見えた。
僅か1分30秒ほどの空中散歩が終わり、終着点であるビーチテラスに到着した。
見るとリオナ、トリン、マリンのアイドルトリオとメイドロイド20人ほど、それに錬金工房のスタッフ3人、アクアスターリゾートの女性スタツフたちであった。
色とりどりの水着を着た美少女たちが波と戯れる姿は実に絵になる。
「カイトさま~、一緒に泳ぎませんかぁ~?」
トリンがオレを見つけて手を振り駆けてきた。
「トリン、こんな朝早くから何やってるんだ?」
時間はまだ朝6時過ぎだ。
「え~っ、そんなの泳いでるに決まってるじゃないですか~」
「寒くないかい?」
「全然平気ですよぉ~、海の中に入れば暖かいんですから~」
確かに海中の方が暖かそうだが、朝風が吹いていて見た目には寒そうに感じるのだ。
美少女たちが、波打ち際で戯れる光景は良い目の保養になる。
「カイトさま、鼻の下、伸びてますよ。
も~、カイト様ったら、イヤらしいんだからぁ~」
そう言ってトリンがオレの肩をバンっと叩いた。
それを見ていた美少女たちが一斉に笑った。
「ところで、朝ご飯は食べたかい?」
「え~、まだですよ。
レストランまだ開いてないし…」
「でも、そろそろ開く時間だよ」
ビーチサイドのカフェテリアは、午前6時30分営業開始だ。
「そうなんですね…
それじゃ、カイト様、私たちと一緒に朝ごはんしませんか?」
「うん、いいね…
それじゃ、そこのカフェテリアにしようか」
「いいですねぇ…
わたし、気になるメニューがあるんです。
みんなを呼んできますね~」
そう言ってトリンは、みんなを呼びに行った。
「ねえねえ、みんな~、カイト様が一緒に朝ごはんどうか~、ですって」
トリンの呼びかけに、美少女たちは歓声を上げ一斉にこちらへ向かってきた。
「きゃ~、カイトさまぁぁ~!」
黄色い声を上げて美少女軍団がオレの方へ掛けてくる姿は壮観であった。
オレは彼女たちに囲まれながらカフェテリアへ入った。
両脇にはトリンとリオナが居て、オレの腕を掴んで離さない。
おいおい、胸が当たってるって…
当の本人たちは、そんなことは全く気にしていないようだ。
このカフェテリアは、ビーチで泳いでいる人が水着でも気軽に入れる構造となっており、入口にある簡易温水シャワーを潜り足湯で肌に付いた塩や砂を洗い流してから店内に入る仕組みである。
もちろん吸水性抜群の綿糸を使ったバスタオル完備であるから、十分に水分を拭き取ってから店内に入れるのだ。
カフェテリアは、ビュッフェ形式となっており、トレイに好きなものを乗せて自分のテーブルへ運ぶのである。
このカフェテリアの売りは24種類もあるジェラートである。
ジェラート専門店『ジェラート・バレンシア』監修の本格ジェラートが食べ放題だ。
もちろんクロワッサンやサンドイッチ、トーストなどのパンコーナーやパスタ、マルゲリータなどのピザ、生野菜サラダ、オムレツや目玉焼きなどの卵料理、ハムやソーセージ、コンソメスープ、コーヒー紅茶など軽食系の朝食メニューも充実している。
このカフェテリアのもう一つの売りは、下記の3つの時間帯のティータイムメニューである、その時間帯は限定スイーツ36種類とジェラート24種類が食べ放題なのである。
①朝食営業が終わる10時から12までのブランチ・ティータイム
②ちょうど小腹が空く15時から17時までのアフタヌーン・ティータイム
③夕食が終わった後、19時から21時までのハイティータイム
女子にとっては夢のようなカフェテリアなのだ。
もちろん、フリーチャージなので料金は一切掛からない。
オレは美少女たちに囲まれ、美味しい朝ごはんとピチピチな美少女たちの水着姿を堪能した。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
オレがオーナー専用室に戻ると、婚約者たちは、仲良く食事中であった。
「あら、カイトお帰りなさい。
へ~、朝帰りなんて、よっぽど情熱的だったのね」
ジェスティーナが微笑みながら言った。
「いや、実はこれには訳があって…」
「冗談よ、あなたを責めたりなんてしてないわ」
「それより朝ご飯は食べたの?」
「うん、途中でトリンたちと会って、一緒に食べてきたよ」
「そう、それじゃコーヒーは如何?」
「ありがとう、頂こうかな」
オレはコーヒーを飲みながらジェスティーナたちに、昨夜のことを話した。
「えっ、リーファと愛人契約解除したの?」
「うん、公爵様と自分じゃ釣り合わないってさ」
「へ~、そんなこと気にしなくていいのにね」
「まあ、その辺がリーファらしいんだけどね」
「ふ~ん、なるほどね……
ところでカイト、今日の予定は?」
「特に考えてなかったけど…」
「昨日は放ったらかしにしたんだから、今日は1日私たちに付き合ってもらうわよ」
「はいはい、仰せのままに…
で何がしたいんだい?」
「今、朝ごはん食べながら、それを相談してたのよ」
アリエスがそこで口を挟んだ。
「はいはいは~い、わたし、ジップラインやってみたいの!」
そう言って手を上げたのはエレナであった。
ジップラインとは、高層ホテル棟「スターウイング」屋上からビーチテラスの間に張った鋼鉄のワイヤーロープに滑車を掛け、人がぶら下がって空中を滑空すると言う絶叫系アトラクションである。
全長800m、高低差83mを一気に駆け下りる大迫力は、癖になると言う。
エレナは、それに乗ってみたいのだ。
「わたしはグラスボートに乗って見たいです」
そう言ったのはセレーナ王女であった。
彼女の祖国アプロンティア王国には、南国リゾートはなく、当然熱帯魚もいないのである。
グラスボートは正にその名の通り、強化アクリル樹脂で出来た透明なボートで2人乗り、4人乗り、8人乗り、16人乗りの4種類がある。
アクリル樹脂は、ほぼ透明なのでまるで海に浮かんでいるような感覚で、海の中が覗けるので熱帯魚やサンゴ礁が丸見えなのだ。
因みに2人乗りは手漕ぎであるが、それ以上の人数が乗るタイプは電動船外機が付いており漕がなくても進むことが出来るのである。
「そうねぇ、私はダイビングに挑戦したいわ」
そう言ったのはアスナである。
アスナは以前からダイビングに興味があると言っていた。
どの世界の商品か分からないが、最先端のダイビングは重いアクアラングを背負わなくても良い仕組みだ。
海水を電気分解して酸素を作り出すアクアマスクとアクアスーツを着ていれば、地上にいる時と同じように呼吸できるのである。
アクアスーツの手と脚の部分には水中の移動を補助する推進装置が付いており、意図した方向に自由に進めるようになっている。
「ん~、私はスパとエステでリラックスしたいわ~」
そう言ったのはフローラであった。
このリゾートのスパ&エステには異世界の最先端技術が使われおり、デトックス効果があり、新陳代謝を活発にしてくれる特殊なハーブを使った施術をしてくれるのだ。
美の女神と呼ばれるフローラの美に掛ける情熱は、やはり人並み以上なのである。
「そうね~、私はウォータースライダーかな」
そう言ったのはジェスティーナであった。
インフィニティープールの横に設置された地上36m、全長777mにも及ぶウォータースライダーは確かに面白そうだ。
水流に乗って滑り落ちるその速度は最大時速38kmでスリル満点だ。
専用エレベーターに乗りウオータースライダーのゲートまで行けるので、乗るのも楽なのだ。
「あ~、私もウォータースライダーに乗ってみたいなぁ」
と同調したのは、アリエスである。
この姉妹は性格は違うが、趣味趣向は結構似ているのである。
「リアンナは、気になるアクティビディはないの?」
「そうねぇ、私はあまり過激なのは苦手だから…
プールでビーチベッドに寝転がってマッタリするのがいいかしら…」
「ん~、みんな好みが別れたね~」
「それじゃ、順番に試すって言うのはどうかしら」とジェスティーナが提案した。
「でもジップラインとか、ウォータースライダーは恐いって人もいるんじゃない?」
「その場合は、近くで見学してればいいのよ」
婚約者が7人もいると性格や趣味嗜好もバラバラだし、纏めるのはなかなか大変だ。
「よし、ジェスティーナの意見を採用して順番に試してみよう」
という事でオレたちはアクティビティを順に試すことにした。
最初はジップラインである。
オレたちは、1階上の高層ホテル棟屋上に上り、ジップラインに挑戦した。
みんな動きやすいTシャツやブラウス、ショートパンツに着替えてジップラインに挑戦するのであるが、フローラとリアンナは棄権することとなり、反重力エレベータで到着地点のビーチテラスへ行って待つこととなった。
エレナの指名でオレがトップバッターに抜擢された。
ジップラインは、前世で数回乗ったことがあるが、こんなに高低差が激しいのは初めてだ。
安全装置も付いているので落下の危険性はないが、流石に地上83mに立つと足が竦む。
インストラクターから注意事項と操作の説明があり、いよいよその時が来た。
覚悟を決めて空中に滑り出すと、眼下に緑の森が広がり、その先には白い砂浜、更にその先にはエメラルドブルーの海が広がり、絶景の一言であった。
最高時速は40kmと思ったよりも早くない。
滑車に付けられたブレーキが効いて減速させているらしい。
風を受け、空を滑空するのは想像以上に気持ちが良かった。
後ろを見ると、次はエレナがジップラインに乗るところが見えた。
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