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第18章 航空産業大臣編
第270話 エッセン領の視察
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公爵に陞爵し、国王から下賜された新領地(旧ハフナー公爵領)を視察することとなった。
飛行船『空飛ぶイルカ号Ⅱ』に乗り、片道360km、約50分の空の旅だ。
日帰りなので、オレに同行するのは護衛のステラと秘書のセスレスティーナの2名のみである。
新領地は、中心都市の名を冠して『エッセン領』と呼ぶことにしていた。
アクアスター・リゾート、シュテリオンベルグ領に続き、3つ目となる新領地は、またもや飛び地であり、距離があるので管理が大変だ。
しかし、オレには『ゲート』があるから、距離は関係ないのである。
うららかな陽光の中、飛行船『空飛ぶイルカ号Ⅱ』は、エッセン市庁舎の前庭を目掛けてゆっくりと下降していった。
上空から見たエッセン市は、中心部が城壁で囲まれ、東西南北方向にメインストリートが放射状に広がっており、それに沿ってびっしりと建物が建っていた。
飛行船が着陸したのを見て、3人の男が出迎えてくれた。
今日、視察に行くことは、予め伝えていたのだ。
「出迎えご苦労さま、私が新領主のカイト・シュテリオンベルグです」
「シュテリオンベルグ公爵閣下、お待ちしておりました」
「私は、執政官兼領主代行を務めておりますカール・ベルリッツと申します」
「エッセン市長を務めておりますジャック・ブリトーでございます」
「副官を務めますイェーク・サマリーと申します」
「宜しくお願いします」
3人揃って深々と頭を下げた。
「想像していたより、ずっとお若いご領主様でびっくり致しました」
カール・ベルリッツは、驚いたと言う表情でオレに言った。
思ったよりも若造で驚いたと言うのが本音であろう。
「たいてい、そう言われます」
「それでは、領庁舎へご案内致します」
オレは、ステラとセレスティーナを従え領庁舎へ向かった。
オレ達一行は応接室に通され、彼らの対面の椅子に座った。
メイドが出してくれたハーブティーを飲みながら領主代行と市長の話を聞いた。
話の内容は、セレスティーナがメモを取り要約してオレに報告してくれる事になっている。
「予備知識無しに来たから、まずは領全体と市の概要、それぞれの経営状況を聞かせて欲しい…」
本当はしっかりと下調べして来たのだが、彼らがいい加減な事を言わないかチェックして忠誠度を計ることにしていた。
「畏まりました」
領主代行のカール・ベルリッツが、副官の用意した資料を見ながら、オレに領地の概要を説明してくれた。
エッセン領の面積はセントレーニアよりもやや広く、人口は約50万人。
豊かな自然環境に恵まれ、風光明媚な森と湖がある。
自治体は中心都市エッセン市の他、7つの町と28の村がある。
エッセン領は、内陸の盆地で夏は暑く冬は王都よりも寒いという。
産業は農業、林業、牧畜業とアプロンティアから輸入してる各種鉱石の加工、魔導具製作、ポーション等の錬金術加工品、領内産品の加工業が中心である。
続いてエッセン市の概要を市長のジャック・ブリトーが説明した。
中心都市のエッセンは王都の南西360kmに位置し、人口は30万人。
魔道具製作や工業製品の加工が盛んな職人の街として有名である。
古くからこの辺り一帯の経済の中心として栄え、工業の他、商業や飲食業も盛んだそうだ。
「宿屋は何軒くらいありますか?」
オレは本業の興味から聞いてみた。
「そうですね、大小合わせて30軒ほどあると思います」
「ほう、それは結構な軒数だな…
客室数は、どれくらいですか?」
「え~っと、客室数は確か全部で1000室ほどと聞いております」
「なるほど…」
と言うことは、セントレーニアと同じくらいのホテルはあるが、1軒当たりの客室数は半分以下の小規模ホテルが多いと言うことか。
次に領内の財政について聞いてみた。
「思っていたより栄えていそうなので、税収もかなりあると思うのですが…」
オレがそう言うと3人の男は、顔を見合わせた。
「実は、この街はギルドが幅を利かせておりまして…」
彼らの話を要約すると下記のような状況であった。
エッセンには、魔導具ギルド、商業ギルド、工業ギルドの3つのギルドとそれを取りまとめる上部組織のギルド連合がある。
自らの構成員への締め付けを非常に厳しく行っており、ギルドを通さないと原材料の仕入れも販売も出来ない仕組みとなっているのだ。
仕入も販売も全てギルドを通す形であるため、税収は取引高に応じてギルドから徴収するのであるが、申告される税額が思ったよりも少ないそうだ。
正しく計算されているかチェックすると言うと、ギルド側は規定通り税金を納付していると言い張り、提出された帳簿を調べても確かにその通りなのだ。
ギルド連合には護衛と称して用心棒を雇い、税務調査を公然と邪魔するので領政側も手を焼いているそうだ。
業を煮やした旧領主が税率アップ等の強気の策を取るぞとギルド連合を脅すと、彼らはメンバー全員を連れて他の領地に移転すると居直るなど、あの手この手でノラリクラリと言い逃れし、埒が明かない状況だそうだ。
エッセン市長は、市の財政と税収に関する資料を見せてくれた。
ここ10年ほどは毎年赤字続きで、ハフナー公爵が少しずつ私財を切り売りして補てんしていたそうだ。
ハフナー公爵がクーデターに加担したのも、税収が伸びなくて領地経営が苦しかったのが一因かもしれない。
「なるほど、それで台所が火の車という訳ですな…」
「はい、お恥ずかしいですが、その通りでございます」
「ん~、これは何かカンフル剤を打たねば…」
ギルド連合が税務調査に非協力的と言うのは、まず間違いなく脱税をしているということだ。
言うなれば、ギルドぐるみの脱税だ。
「分かりました、私に考えがあります。
この件は、お任せ下さい」
その後、オレ達は市長らと別れ飛行船に乗って上空からリゾート候補地を見て歩いた。
元々豊かな自然環境に恵まれ、風光明媚な森と湖がある地域で、何箇所か有望な場所を見つけたので、次回じっくり見ることにした。
帰り際、旧ハフナー公爵邸を見に行った。
王都にあるハフナー公爵邸は、見栄を張っていたのか豪華な作りであったが、本領の公爵邸は手入れもロクにされておらず、寂れて見窄らしいものであった。
恐らく管理費用を捻出できなかったのだろう。
数人の使用人がおり、最低限の管理を行っているらしいが、ハフナー公爵自身はここ数年この屋敷を使うこともなかったそうだ。
残念であるが、ここは取り壊して更地しようと思った。
飛行船『空飛ぶイルカ号Ⅱ』に乗り、片道360km、約50分の空の旅だ。
日帰りなので、オレに同行するのは護衛のステラと秘書のセスレスティーナの2名のみである。
新領地は、中心都市の名を冠して『エッセン領』と呼ぶことにしていた。
アクアスター・リゾート、シュテリオンベルグ領に続き、3つ目となる新領地は、またもや飛び地であり、距離があるので管理が大変だ。
しかし、オレには『ゲート』があるから、距離は関係ないのである。
うららかな陽光の中、飛行船『空飛ぶイルカ号Ⅱ』は、エッセン市庁舎の前庭を目掛けてゆっくりと下降していった。
上空から見たエッセン市は、中心部が城壁で囲まれ、東西南北方向にメインストリートが放射状に広がっており、それに沿ってびっしりと建物が建っていた。
飛行船が着陸したのを見て、3人の男が出迎えてくれた。
今日、視察に行くことは、予め伝えていたのだ。
「出迎えご苦労さま、私が新領主のカイト・シュテリオンベルグです」
「シュテリオンベルグ公爵閣下、お待ちしておりました」
「私は、執政官兼領主代行を務めておりますカール・ベルリッツと申します」
「エッセン市長を務めておりますジャック・ブリトーでございます」
「副官を務めますイェーク・サマリーと申します」
「宜しくお願いします」
3人揃って深々と頭を下げた。
「想像していたより、ずっとお若いご領主様でびっくり致しました」
カール・ベルリッツは、驚いたと言う表情でオレに言った。
思ったよりも若造で驚いたと言うのが本音であろう。
「たいてい、そう言われます」
「それでは、領庁舎へご案内致します」
オレは、ステラとセレスティーナを従え領庁舎へ向かった。
オレ達一行は応接室に通され、彼らの対面の椅子に座った。
メイドが出してくれたハーブティーを飲みながら領主代行と市長の話を聞いた。
話の内容は、セレスティーナがメモを取り要約してオレに報告してくれる事になっている。
「予備知識無しに来たから、まずは領全体と市の概要、それぞれの経営状況を聞かせて欲しい…」
本当はしっかりと下調べして来たのだが、彼らがいい加減な事を言わないかチェックして忠誠度を計ることにしていた。
「畏まりました」
領主代行のカール・ベルリッツが、副官の用意した資料を見ながら、オレに領地の概要を説明してくれた。
エッセン領の面積はセントレーニアよりもやや広く、人口は約50万人。
豊かな自然環境に恵まれ、風光明媚な森と湖がある。
自治体は中心都市エッセン市の他、7つの町と28の村がある。
エッセン領は、内陸の盆地で夏は暑く冬は王都よりも寒いという。
産業は農業、林業、牧畜業とアプロンティアから輸入してる各種鉱石の加工、魔導具製作、ポーション等の錬金術加工品、領内産品の加工業が中心である。
続いてエッセン市の概要を市長のジャック・ブリトーが説明した。
中心都市のエッセンは王都の南西360kmに位置し、人口は30万人。
魔道具製作や工業製品の加工が盛んな職人の街として有名である。
古くからこの辺り一帯の経済の中心として栄え、工業の他、商業や飲食業も盛んだそうだ。
「宿屋は何軒くらいありますか?」
オレは本業の興味から聞いてみた。
「そうですね、大小合わせて30軒ほどあると思います」
「ほう、それは結構な軒数だな…
客室数は、どれくらいですか?」
「え~っと、客室数は確か全部で1000室ほどと聞いております」
「なるほど…」
と言うことは、セントレーニアと同じくらいのホテルはあるが、1軒当たりの客室数は半分以下の小規模ホテルが多いと言うことか。
次に領内の財政について聞いてみた。
「思っていたより栄えていそうなので、税収もかなりあると思うのですが…」
オレがそう言うと3人の男は、顔を見合わせた。
「実は、この街はギルドが幅を利かせておりまして…」
彼らの話を要約すると下記のような状況であった。
エッセンには、魔導具ギルド、商業ギルド、工業ギルドの3つのギルドとそれを取りまとめる上部組織のギルド連合がある。
自らの構成員への締め付けを非常に厳しく行っており、ギルドを通さないと原材料の仕入れも販売も出来ない仕組みとなっているのだ。
仕入も販売も全てギルドを通す形であるため、税収は取引高に応じてギルドから徴収するのであるが、申告される税額が思ったよりも少ないそうだ。
正しく計算されているかチェックすると言うと、ギルド側は規定通り税金を納付していると言い張り、提出された帳簿を調べても確かにその通りなのだ。
ギルド連合には護衛と称して用心棒を雇い、税務調査を公然と邪魔するので領政側も手を焼いているそうだ。
業を煮やした旧領主が税率アップ等の強気の策を取るぞとギルド連合を脅すと、彼らはメンバー全員を連れて他の領地に移転すると居直るなど、あの手この手でノラリクラリと言い逃れし、埒が明かない状況だそうだ。
エッセン市長は、市の財政と税収に関する資料を見せてくれた。
ここ10年ほどは毎年赤字続きで、ハフナー公爵が少しずつ私財を切り売りして補てんしていたそうだ。
ハフナー公爵がクーデターに加担したのも、税収が伸びなくて領地経営が苦しかったのが一因かもしれない。
「なるほど、それで台所が火の車という訳ですな…」
「はい、お恥ずかしいですが、その通りでございます」
「ん~、これは何かカンフル剤を打たねば…」
ギルド連合が税務調査に非協力的と言うのは、まず間違いなく脱税をしているということだ。
言うなれば、ギルドぐるみの脱税だ。
「分かりました、私に考えがあります。
この件は、お任せ下さい」
その後、オレ達は市長らと別れ飛行船に乗って上空からリゾート候補地を見て歩いた。
元々豊かな自然環境に恵まれ、風光明媚な森と湖がある地域で、何箇所か有望な場所を見つけたので、次回じっくり見ることにした。
帰り際、旧ハフナー公爵邸を見に行った。
王都にあるハフナー公爵邸は、見栄を張っていたのか豪華な作りであったが、本領の公爵邸は手入れもロクにされておらず、寂れて見窄らしいものであった。
恐らく管理費用を捻出できなかったのだろう。
数人の使用人がおり、最低限の管理を行っているらしいが、ハフナー公爵自身はここ数年この屋敷を使うこともなかったそうだ。
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