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第16章 ソランスター王国の危機
第221話 クーデター鎮圧ライブ
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ゼノス将軍の号令一下、反乱軍が戦闘態勢に入った。
その様子をライブ中継でクラウス国王を始めとする王室全員とアルテオン公爵家親子が見ていた。
アクアスター・リゾートのスーパー・プレミアム・スイートの部屋に、120インチスクリーンを設置し、レーザープロジェクターにより映し出される迫力満点の4K映像を、国王たちは固唾を呑んで見守っていた。
側防塔4カ所にリモートカメラを設置し、状況に応じてAIが自動的に映像を切り替えるのだ。
さて、役者が揃ったところで、いよいよオレの出番である。
まず、トリンが作った『ボム・ポーション』を、飛行船でゆっくり移動しながら、反乱軍の上から次々と投下した。
『ボム・ポーション』が、反乱軍に当たって砕けると、派手な轟音と閃光を発し爆発した。
因みに『ボム・ポーション』とは、トリンを30回イカせて作らせた例のポーションである。
BOMB(ボム)、つまり爆弾のように炸裂するポーションであり、派手な轟音と閃光を発するが、殺傷力は押さえてあるのだ。
直撃しても、せいぜい軽い火傷を負う程度の、目眩まし用のポーションなのである。
『ボム・ポーション』で出鼻を挫かれ、閃光で目を眩まされた反乱兵たちが、パニックに陥り、慌てふためく隙きにオレは次の手を打った。
飛行船のハッチを開け、上空から漁網を投下したのだ。
正確には、漁網の周囲16箇所に1箇所当たり100g程の錘を取付け、網の四隅を反重力クレーンで吊り上げ、ターゲットの上で落とし被せたのである。
個々の反重力クレーンは、予めコンピュータ制御でターゲットを指定しているので、反乱兵たちは、次々と漁網の餌食となった。
漁網と漁網の隙間に錘が入り込んで絡んだり、更に反乱兵たちの武器や手足が絡んで抜け出せなくなったり、もはや戦闘どころでは無くなっていた。
その状況を見て呆気に取られているゼノスとハフナーの真上から漁網を投下した。
馬上のゼノスとハフナーは、馬ごと絡め捕られて、終いには落馬し、身動きできなくなっていた。
この漁網は、セレスティーナとアンジェリーナに指示して、イシュトリアシーフードの会長であり、サンドベリア水産業界のドンであるレオナード・イシュトリアに集めてもらった古い漁網である。
セレスティーナとアンジェリーナがオレから依頼されたとレオナードに伝えると、細かな事情も聞かず、大量の漁網を用意してくれたのだ。
漁網の大きさは様々で、小さいもので10m程度、大きなものになると30m四方もあり、兵の捕縛に使うには十分な大きさであった。
それが合計100枚以上もあるのだ。
漁網は捕縛に役立つと思ったが、予想以上に効果的で、反乱軍を正に『一網打尽』にしたのである。
王国正規軍の兵たちは、戦闘不能に陥った反乱兵を、次々と捕らえ手足を縛っていった。
捕虜の手足を縛るのに手作業では時間が掛かるだろうと、異世界ネット通販で購入した『結束バンド』が役に立った。
ナイロン製の『結束バンド』は、ナイフ要らずで簡単に縛れて、軽くて強度も申し分なく捕縛に威力を発揮した。
1時間ほど経過し、日が昇る頃には、反乱兵全員を捕縛した。
正規軍の兵によると、捕縛した反乱兵は、みんな魚臭かったそうだ。
オレたちが、クーデターを鎮圧し、捕虜を次々と縛り上げるのを、国王とその家族は顔を顰めながら見ていた。
もしクーデターの発生を察知できず、いつものように王宮の寝室で寝ていたら、今頃自分たちはどんな目に遭っていただろう…、そのように想像するだけで身震いがした。
もし、カイトが情報省を作ろうと進言していなかったら、デルファイ侵攻の対処は遅れ、国境防衛のために間違いなく全軍を派兵していたし、その隙を突いてゼノスがクーデターを成功させていたに違いない。
国王は、カイトが傍に居て適切な助言を行ってくれたお陰で助かったのだと思った。
こうして王都フローリアのクーデターは未遂に終わり、事なきを得たのだ。
深夜のクーデター未遂事件は、反乱軍約1万人と王国軍約3万人の間で戦闘が行われ、双方に多数の死者が出る可能性が十分にあった。
反乱軍は全体の3割程が負傷したが、その多くが転倒やボム・ポーションによる軽い火傷、錘の直撃を受けた怪我であり、奇跡的に1人の死者を出すことなく終結した。
これもカイトの奇策が功を奏したお陰だと国王は思っていた。
ソランスター王国には、1万人以上もの捕虜を収容する施設が有る訳もなく、王宮近くの闘技場を臨時の牢獄として使うこととなった。
主犯のゼノス将軍とハフナー公爵、及びその重臣と将校たちは、王宮の地下牢に入れられ、厳しい取り調べが行われる事となった。
その日の早朝、王都には戒厳令が敷かれ、外出禁止令と移動禁止令が発令された。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
王都内にあるデルファイ公国工作員のアジト5箇所には、情報省特務本部から精鋭部隊が派遣され、更に200名ほどの王国兵が建物の周囲を取り囲み、午前3時になると一斉に建物の中へ押し入った。
各拠点には10~20名ほどの工作員がいたが、10倍以上の兵に包囲され、悉く捕縛された。
国王襲撃時に刺客を自殺させてしまった教訓を活かし、捕縛した工作員は猿轡を噛ませ、目隠しされて、手足を縛られて護送された。
主犯同様これから厳しい詮議が行われるのだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
クーデターが失敗に終わったことを知らないハフナー公爵の縁戚、ボルテーロ侯爵家、ガメイ子爵家、シュミット男爵家の私兵5千人は、早朝王都へ向かう街道で王国正規軍2個師団1万6千人の待ち伏せに遭い、戦闘虚しく全員捕縛され、闘技場にある臨時収監施設へ連行された。
その際にも、オレが持たせたボム・ポーションと漁網が活躍し、死傷者は圧倒的に少なくて済み、味方に怪我人は一人も出なかったそうだ。
主犯格のボルテーロ侯爵、ガメイ子爵、シュミット男爵とその家臣達は、王宮の地下牢へ収容された。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
デルファイ公国軍4万の兵は、ソランスター国境まで5日の位置まで進軍していた。
公国軍を率いるアルビオ・デルファイ公太子は、勝利を確信していた。
同盟国であるゴラン帝国と3年以上もの間、練りに練った作戦は、第1段階のフォマロート王国戦では、見事クーデターが成功し、国土の3分の2を占領するまでに至った。
次は我らデルファイの番である。
憎っくきソランスターのネズミどもを蹴散らし、ソランスターの国土を蹂躙するのだ。
デルファイ兵たちの士気は相変わらず高く、負ける気がしなかった。
この時、王都フローリアでクーデターが失敗に終わったことを、彼らはまだ知らなかった。
一方、ソランスター王国軍第8師団、第9師団の2個師団は、当初の予定通り国境を目指して進軍中であった。
このまま進めば、4日後には国境へ到着する筈である。
クーデター鎮圧後、王都の3個師団が駆けつけ合流する予定である。
ゼノス将軍が反逆者であることが判明し、第6師団の応援は望めなくなった今、優位性を失い数の上では五分五分となった訳だ。
その様子をライブ中継でクラウス国王を始めとする王室全員とアルテオン公爵家親子が見ていた。
アクアスター・リゾートのスーパー・プレミアム・スイートの部屋に、120インチスクリーンを設置し、レーザープロジェクターにより映し出される迫力満点の4K映像を、国王たちは固唾を呑んで見守っていた。
側防塔4カ所にリモートカメラを設置し、状況に応じてAIが自動的に映像を切り替えるのだ。
さて、役者が揃ったところで、いよいよオレの出番である。
まず、トリンが作った『ボム・ポーション』を、飛行船でゆっくり移動しながら、反乱軍の上から次々と投下した。
『ボム・ポーション』が、反乱軍に当たって砕けると、派手な轟音と閃光を発し爆発した。
因みに『ボム・ポーション』とは、トリンを30回イカせて作らせた例のポーションである。
BOMB(ボム)、つまり爆弾のように炸裂するポーションであり、派手な轟音と閃光を発するが、殺傷力は押さえてあるのだ。
直撃しても、せいぜい軽い火傷を負う程度の、目眩まし用のポーションなのである。
『ボム・ポーション』で出鼻を挫かれ、閃光で目を眩まされた反乱兵たちが、パニックに陥り、慌てふためく隙きにオレは次の手を打った。
飛行船のハッチを開け、上空から漁網を投下したのだ。
正確には、漁網の周囲16箇所に1箇所当たり100g程の錘を取付け、網の四隅を反重力クレーンで吊り上げ、ターゲットの上で落とし被せたのである。
個々の反重力クレーンは、予めコンピュータ制御でターゲットを指定しているので、反乱兵たちは、次々と漁網の餌食となった。
漁網と漁網の隙間に錘が入り込んで絡んだり、更に反乱兵たちの武器や手足が絡んで抜け出せなくなったり、もはや戦闘どころでは無くなっていた。
その状況を見て呆気に取られているゼノスとハフナーの真上から漁網を投下した。
馬上のゼノスとハフナーは、馬ごと絡め捕られて、終いには落馬し、身動きできなくなっていた。
この漁網は、セレスティーナとアンジェリーナに指示して、イシュトリアシーフードの会長であり、サンドベリア水産業界のドンであるレオナード・イシュトリアに集めてもらった古い漁網である。
セレスティーナとアンジェリーナがオレから依頼されたとレオナードに伝えると、細かな事情も聞かず、大量の漁網を用意してくれたのだ。
漁網の大きさは様々で、小さいもので10m程度、大きなものになると30m四方もあり、兵の捕縛に使うには十分な大きさであった。
それが合計100枚以上もあるのだ。
漁網は捕縛に役立つと思ったが、予想以上に効果的で、反乱軍を正に『一網打尽』にしたのである。
王国正規軍の兵たちは、戦闘不能に陥った反乱兵を、次々と捕らえ手足を縛っていった。
捕虜の手足を縛るのに手作業では時間が掛かるだろうと、異世界ネット通販で購入した『結束バンド』が役に立った。
ナイロン製の『結束バンド』は、ナイフ要らずで簡単に縛れて、軽くて強度も申し分なく捕縛に威力を発揮した。
1時間ほど経過し、日が昇る頃には、反乱兵全員を捕縛した。
正規軍の兵によると、捕縛した反乱兵は、みんな魚臭かったそうだ。
オレたちが、クーデターを鎮圧し、捕虜を次々と縛り上げるのを、国王とその家族は顔を顰めながら見ていた。
もしクーデターの発生を察知できず、いつものように王宮の寝室で寝ていたら、今頃自分たちはどんな目に遭っていただろう…、そのように想像するだけで身震いがした。
もし、カイトが情報省を作ろうと進言していなかったら、デルファイ侵攻の対処は遅れ、国境防衛のために間違いなく全軍を派兵していたし、その隙を突いてゼノスがクーデターを成功させていたに違いない。
国王は、カイトが傍に居て適切な助言を行ってくれたお陰で助かったのだと思った。
こうして王都フローリアのクーデターは未遂に終わり、事なきを得たのだ。
深夜のクーデター未遂事件は、反乱軍約1万人と王国軍約3万人の間で戦闘が行われ、双方に多数の死者が出る可能性が十分にあった。
反乱軍は全体の3割程が負傷したが、その多くが転倒やボム・ポーションによる軽い火傷、錘の直撃を受けた怪我であり、奇跡的に1人の死者を出すことなく終結した。
これもカイトの奇策が功を奏したお陰だと国王は思っていた。
ソランスター王国には、1万人以上もの捕虜を収容する施設が有る訳もなく、王宮近くの闘技場を臨時の牢獄として使うこととなった。
主犯のゼノス将軍とハフナー公爵、及びその重臣と将校たちは、王宮の地下牢に入れられ、厳しい取り調べが行われる事となった。
その日の早朝、王都には戒厳令が敷かれ、外出禁止令と移動禁止令が発令された。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
王都内にあるデルファイ公国工作員のアジト5箇所には、情報省特務本部から精鋭部隊が派遣され、更に200名ほどの王国兵が建物の周囲を取り囲み、午前3時になると一斉に建物の中へ押し入った。
各拠点には10~20名ほどの工作員がいたが、10倍以上の兵に包囲され、悉く捕縛された。
国王襲撃時に刺客を自殺させてしまった教訓を活かし、捕縛した工作員は猿轡を噛ませ、目隠しされて、手足を縛られて護送された。
主犯同様これから厳しい詮議が行われるのだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
クーデターが失敗に終わったことを知らないハフナー公爵の縁戚、ボルテーロ侯爵家、ガメイ子爵家、シュミット男爵家の私兵5千人は、早朝王都へ向かう街道で王国正規軍2個師団1万6千人の待ち伏せに遭い、戦闘虚しく全員捕縛され、闘技場にある臨時収監施設へ連行された。
その際にも、オレが持たせたボム・ポーションと漁網が活躍し、死傷者は圧倒的に少なくて済み、味方に怪我人は一人も出なかったそうだ。
主犯格のボルテーロ侯爵、ガメイ子爵、シュミット男爵とその家臣達は、王宮の地下牢へ収容された。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
デルファイ公国軍4万の兵は、ソランスター国境まで5日の位置まで進軍していた。
公国軍を率いるアルビオ・デルファイ公太子は、勝利を確信していた。
同盟国であるゴラン帝国と3年以上もの間、練りに練った作戦は、第1段階のフォマロート王国戦では、見事クーデターが成功し、国土の3分の2を占領するまでに至った。
次は我らデルファイの番である。
憎っくきソランスターのネズミどもを蹴散らし、ソランスターの国土を蹂躙するのだ。
デルファイ兵たちの士気は相変わらず高く、負ける気がしなかった。
この時、王都フローリアでクーデターが失敗に終わったことを、彼らはまだ知らなかった。
一方、ソランスター王国軍第8師団、第9師団の2個師団は、当初の予定通り国境を目指して進軍中であった。
このまま進めば、4日後には国境へ到着する筈である。
クーデター鎮圧後、王都の3個師団が駆けつけ合流する予定である。
ゼノス将軍が反逆者であることが判明し、第6師団の応援は望めなくなった今、優位性を失い数の上では五分五分となった訳だ。
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