216 / 374
第15章 アプロンティア王国編
第214話 リアンナ王女の歓迎夕食会
しおりを挟む
その夜、リアンナ王女一行を歓迎する夕食会が、11階のダイニングラウンジで行われた。
リアンナ王女と妹のレイナ王女、従姉妹のクリスティーナ公爵令嬢の3名が出席し、主催側は、オレの他アリエス王女とジェスティーナ王女が出席した。
フォマロート王国の美少女3人は、色違いのAラインカクテルドレスを着ていた。
リアンナはロイヤルブルー、レイナは鮮やかなピンク、クリスティーナはオレンジ色のドレスである。
胸元は控えめに開いている程度であるが、3人共十分な胸の大きさで、爽やかなお色気を感じさせた。
対するアリエスは、自分のテーマカラーである鮮やかな黄色、ジェスティーナはスカイブルーのカクテルドレスであるが、二人とも肩と胸元が大きく開いた眼のやり場に困るセクシーなドレスである。
それでもスタイル抜群の2人が着ると、自然に着こなすのだから大したものだ。
色とりどりのドレスに身を包み、ドレスアップした美少女5人が揃い、会場の雰囲気は華やいだ。
「本日は、このような席を設けていただき、誠にありがとうございます」
主賓であるリアンナ王女が謝意を述べた。
「いえいえ、急でしたので十分な準備は出来ませんでしたが、今ご用意出来得る限りの食材を揃えましたので、存分にお食事をお楽しみ下さい」
今日の食材は、飛行船の定期便で運んだシュテリオンベルグ伯爵領の海の幸と、セントレーニアのアルカディア牧場の新鮮な牛肉を使用した料理を用意していた。
メイド長のソニアが短時間の内に用意してくれたのだ。
レイナとクリスティーナはレモネードで、その他はアクアスターワイナリーのスパークリングワインで乾杯した。
メイド達が一斉に料理を運んでくると歓声が上がった。
ロブスターの香草焼き、鯛の岩塩焼き、ズワイガニのスチーム、平目のアクアパッツァ、サーモンとアボガドのカルパッチョ、シーフードパエリア、カプレーゼ、ポタージュスープ、シャトーブリアンのステーキなどメイン食材が並べられた。
その他に7種類のカットフルーツ盛り合わせ、12種類のプチケーキ、5種類のジェラート、チョコレートフォンデュなど、女子が喜びそうなデザートメニューが多数用意されていた。
「見て見てリアンナ姉さま、見たこともない美味しそうな料理ばかりよ。
どれも美味しそうで、私どれから食べたらいいか決められないの…」
レイナとクリスティーナは、テーブルに並べられた宝石のような色とりどりの料理に目を輝かせた。
「レイナ、クリスティーナも、端ないですよ。
王族としての礼儀作法を忘れたのですか?」
「慌てなくても、たくさんあるから大丈夫よ」
ジェスティーナは微笑みながら、少し年下の少女たちに声をかけた。
メイド達が少女たちに付きっきりで、希望の料理を取り分けてくれた
「わたし、こんなに新鮮で美味しい魚介料理食べた事ありません。
この牛肉もとても柔らかくて、それに絶妙な焼き加減で、こんなに美味しい牛肉も食べたことがありません」
リアンナ王女は、最高の褒め言葉で料理の感想を述べた。
「お褒めの言葉ありがとうございます。
これらの食材は、私の所領であるシュテリオンベルグ伯爵領の特産品です」
オレはサンドベリア海の豊かな水産資源とセントレーニアの牧畜と農産物の話をした。
「え、シュテリオンベルグ伯爵の所領は、ここ以外にもあるのですか?」
「はい、国王陛下からソランスター王国南東部にある領地を拝領したのです」
オレはシュテリオンベルグ伯爵領を拝領するまでの経緯を簡単に説明した。
「なるほど、伯爵も苦労されているのですね…」
「まあ、苦労と言うほどでもありませんが、成り行きで色々と大変だったのは確かです」
「でも、カイトって、転んでもタダじゃ起きないんですよ」とアリエスが言う。
「そうそう、色々なことに巻き込まれるけど、的確に問題解決して陛下からご褒美もらっちゃうんですから」とジェスティーナが合いの手を入れる。
「そうなんですか?」
「いやぁ、今までは、単に運が良かっただけですよ」
「へ~、そんなに頼もしかったら、女性が惚れちゃうのも解る気がします」
そこで少し間を置いてリアンナ王女はこう言った。
「あの~、失礼なことを申し上げても宜しいですか?」
「えっ?、失礼なことって何ですか?」
「実は私、シュテリオンベルグ伯爵は、女っ垂らしのプレイボーイだと思っていたのです。
ソランスター王国の王女を、それも絶世の美女をお二人も婚約者にされてるなんて…
きっととんでも無い手練手管で篭絡されたのだと思っていたんです。
でも、今のお二人の話を聞いて分かりました。
女性が惚れちゃうくらい頼もしくて、それに優しいし、気遣いも抜群でこんなに素敵な方だったら、どんな女性でも虜になっちゃいますね」
「う~ん、それは褒められているのか、貶されているのか」
「え~、褒めているに決まっていますよ…」
そう言いながら、リアンナ王女は自分の発した言葉に顔を赤らめた。
「あれ、ひょっとして…
リアンナ王女もカイトに惚れちゃいました?」とアリエスが言った。
「えっ、そんなことありません…」
そう言いながら、リアンナ王女は更に顔を赤くした。
その時、ちょうどピアノの音色が響いてきた。
『癒やしの天使』レイチェルのピアノ演奏が始まったのだ。
オレが今日の夕食会に弾いて欲しいとリクエストしていたのだ。
レイチェルは、清楚な純白のカクテルドレスに身を包み、背中までの黒髪ポニーテールがよく似合う、癒し系の美少女である。
レイチェルがオリジナル曲を5曲ほど弾くと、女性陣はうっとりと聞き入っていた。
曲が終わると、全員が立ち上がり拍手した。
レイチェルは拍手に答えて、椅子から立ち上がり丁寧にお辞儀した。
拍手が収まると、ステージ奥から天才ボーカリストのアイリス・リーンが登場した。
アイリスは真紅のドレスに身を包み、レイチェルのピアノ伴奏で自ら作詞作曲したオリジナル曲を披露した。
彼女は、美脚モデルのような綺麗な脚、細身ながらも理想的なボディライン、背中までの金色のポニーテールが良く似合う超絶美少女である。
アイリスは、圧倒的な声量、豊かな表現力と聞く者を癒やす透明感のある声でリアンナ王女たちを魅了した。
「聴いているだけで、心が洗われていくような気がします…
お二人共、素晴らしい才能をお持ちなのですね」
リアンナ王女たち3人は存分に食事を楽しみ、レイチェルとアイリスの演奏に癒やされてとても満足そうだった。
夕食会は午後9時過ぎにお開きとなった。
リアンナ王女と妹のレイナ王女、従姉妹のクリスティーナ公爵令嬢の3名が出席し、主催側は、オレの他アリエス王女とジェスティーナ王女が出席した。
フォマロート王国の美少女3人は、色違いのAラインカクテルドレスを着ていた。
リアンナはロイヤルブルー、レイナは鮮やかなピンク、クリスティーナはオレンジ色のドレスである。
胸元は控えめに開いている程度であるが、3人共十分な胸の大きさで、爽やかなお色気を感じさせた。
対するアリエスは、自分のテーマカラーである鮮やかな黄色、ジェスティーナはスカイブルーのカクテルドレスであるが、二人とも肩と胸元が大きく開いた眼のやり場に困るセクシーなドレスである。
それでもスタイル抜群の2人が着ると、自然に着こなすのだから大したものだ。
色とりどりのドレスに身を包み、ドレスアップした美少女5人が揃い、会場の雰囲気は華やいだ。
「本日は、このような席を設けていただき、誠にありがとうございます」
主賓であるリアンナ王女が謝意を述べた。
「いえいえ、急でしたので十分な準備は出来ませんでしたが、今ご用意出来得る限りの食材を揃えましたので、存分にお食事をお楽しみ下さい」
今日の食材は、飛行船の定期便で運んだシュテリオンベルグ伯爵領の海の幸と、セントレーニアのアルカディア牧場の新鮮な牛肉を使用した料理を用意していた。
メイド長のソニアが短時間の内に用意してくれたのだ。
レイナとクリスティーナはレモネードで、その他はアクアスターワイナリーのスパークリングワインで乾杯した。
メイド達が一斉に料理を運んでくると歓声が上がった。
ロブスターの香草焼き、鯛の岩塩焼き、ズワイガニのスチーム、平目のアクアパッツァ、サーモンとアボガドのカルパッチョ、シーフードパエリア、カプレーゼ、ポタージュスープ、シャトーブリアンのステーキなどメイン食材が並べられた。
その他に7種類のカットフルーツ盛り合わせ、12種類のプチケーキ、5種類のジェラート、チョコレートフォンデュなど、女子が喜びそうなデザートメニューが多数用意されていた。
「見て見てリアンナ姉さま、見たこともない美味しそうな料理ばかりよ。
どれも美味しそうで、私どれから食べたらいいか決められないの…」
レイナとクリスティーナは、テーブルに並べられた宝石のような色とりどりの料理に目を輝かせた。
「レイナ、クリスティーナも、端ないですよ。
王族としての礼儀作法を忘れたのですか?」
「慌てなくても、たくさんあるから大丈夫よ」
ジェスティーナは微笑みながら、少し年下の少女たちに声をかけた。
メイド達が少女たちに付きっきりで、希望の料理を取り分けてくれた
「わたし、こんなに新鮮で美味しい魚介料理食べた事ありません。
この牛肉もとても柔らかくて、それに絶妙な焼き加減で、こんなに美味しい牛肉も食べたことがありません」
リアンナ王女は、最高の褒め言葉で料理の感想を述べた。
「お褒めの言葉ありがとうございます。
これらの食材は、私の所領であるシュテリオンベルグ伯爵領の特産品です」
オレはサンドベリア海の豊かな水産資源とセントレーニアの牧畜と農産物の話をした。
「え、シュテリオンベルグ伯爵の所領は、ここ以外にもあるのですか?」
「はい、国王陛下からソランスター王国南東部にある領地を拝領したのです」
オレはシュテリオンベルグ伯爵領を拝領するまでの経緯を簡単に説明した。
「なるほど、伯爵も苦労されているのですね…」
「まあ、苦労と言うほどでもありませんが、成り行きで色々と大変だったのは確かです」
「でも、カイトって、転んでもタダじゃ起きないんですよ」とアリエスが言う。
「そうそう、色々なことに巻き込まれるけど、的確に問題解決して陛下からご褒美もらっちゃうんですから」とジェスティーナが合いの手を入れる。
「そうなんですか?」
「いやぁ、今までは、単に運が良かっただけですよ」
「へ~、そんなに頼もしかったら、女性が惚れちゃうのも解る気がします」
そこで少し間を置いてリアンナ王女はこう言った。
「あの~、失礼なことを申し上げても宜しいですか?」
「えっ?、失礼なことって何ですか?」
「実は私、シュテリオンベルグ伯爵は、女っ垂らしのプレイボーイだと思っていたのです。
ソランスター王国の王女を、それも絶世の美女をお二人も婚約者にされてるなんて…
きっととんでも無い手練手管で篭絡されたのだと思っていたんです。
でも、今のお二人の話を聞いて分かりました。
女性が惚れちゃうくらい頼もしくて、それに優しいし、気遣いも抜群でこんなに素敵な方だったら、どんな女性でも虜になっちゃいますね」
「う~ん、それは褒められているのか、貶されているのか」
「え~、褒めているに決まっていますよ…」
そう言いながら、リアンナ王女は自分の発した言葉に顔を赤らめた。
「あれ、ひょっとして…
リアンナ王女もカイトに惚れちゃいました?」とアリエスが言った。
「えっ、そんなことありません…」
そう言いながら、リアンナ王女は更に顔を赤くした。
その時、ちょうどピアノの音色が響いてきた。
『癒やしの天使』レイチェルのピアノ演奏が始まったのだ。
オレが今日の夕食会に弾いて欲しいとリクエストしていたのだ。
レイチェルは、清楚な純白のカクテルドレスに身を包み、背中までの黒髪ポニーテールがよく似合う、癒し系の美少女である。
レイチェルがオリジナル曲を5曲ほど弾くと、女性陣はうっとりと聞き入っていた。
曲が終わると、全員が立ち上がり拍手した。
レイチェルは拍手に答えて、椅子から立ち上がり丁寧にお辞儀した。
拍手が収まると、ステージ奥から天才ボーカリストのアイリス・リーンが登場した。
アイリスは真紅のドレスに身を包み、レイチェルのピアノ伴奏で自ら作詞作曲したオリジナル曲を披露した。
彼女は、美脚モデルのような綺麗な脚、細身ながらも理想的なボディライン、背中までの金色のポニーテールが良く似合う超絶美少女である。
アイリスは、圧倒的な声量、豊かな表現力と聞く者を癒やす透明感のある声でリアンナ王女たちを魅了した。
「聴いているだけで、心が洗われていくような気がします…
お二人共、素晴らしい才能をお持ちなのですね」
リアンナ王女たち3人は存分に食事を楽しみ、レイチェルとアイリスの演奏に癒やされてとても満足そうだった。
夕食会は午後9時過ぎにお開きとなった。
31
『異世界リゾートライフ』をお読みいただき、誠にありがとうございます。
作品が気に入りましたら、エールボタンのクリックをお願いします。
応援いただくと、やる気が出て新しい話の意欲となります。
また誤字脱字、てにをはの間違い等御座いましたら、お知らせいただけましたら嬉しいです。
今後とも『異世界リゾートライフ』をよろしくお願いします。
作品が気に入りましたら、エールボタンのクリックをお願いします。
応援いただくと、やる気が出て新しい話の意欲となります。
また誤字脱字、てにをはの間違い等御座いましたら、お知らせいただけましたら嬉しいです。
今後とも『異世界リゾートライフ』をよろしくお願いします。
お気に入りに追加
1,896
あなたにおすすめの小説

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。

セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる