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第14章 情報大臣就任編
第189話 第2回エメラルドリゾート開発会議
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翌日、市庁舎の会議室で第2回エメラルド・リゾート開発会議が開催された。
1番目の議題は、各企業から選抜した中核人材を、エメラルド・リゾートの幹部人材として転属させる件だ。
各企業グループから転属させる社員名と略歴が発表され、各企業から25名の転属が決まった。
設立から間もないアクアスター・リゾートは、社員数が少ないので、クリス・デュロワとクレア・エステックの2名のみの転属となった。
クリス・デュロワ(26歳)は、バレンシア商会の直営店で店長代理をしていた男で、頭の回転が早く、判断力も抜群とアスナお墨付きの人材で、アクアスター・リゾートではアシスタント・マネージャーの職を任せていた男だ。
クレア・エステックは、バレンシア商会の仕入部門で主任をしていた女性で、モノの目利きや観察力に優れ、交渉力に長ける優秀な女性で、アクアスター・リゾートでは仕入担当マネージャーの職を任せていた女性である。
2人が抜けるのは痛手であるが、新規リゾートの中核人材として活躍してくれるのは間違いないので、2人にはその旨を良く説明して納得してもらったのだ。
2番目の議題は、一般スタッフ採用の件である。
先月の会議の後、領都エルドラードとセントレーニアでスタッフの募集を行った結果、360名の募集枠に対し、5.2倍の1872名の応募があった。
領都エルドラードでは、1年間の租税免除、市庁舎の建設、各種市民サービスの提供、2880戸もの市営住宅の建設など各種振興策が功を奏し、人口が流入超過となり、元々12万人だった人口が今では12万8千人になったのである。
急激な人口増加により、職を求める人が増えたのに加え、エメラルド・リゾートの労働条件が好待遇なので応募が殺到するのも頷ける。
全員面接する訳にも行かないので、書類選考で3分の1程度に絞り、2週間後に採用試験を行う予定である。
3番目の議題は、各店舗、レストラン等の出店場所調整の件だ。
エルメ島リゾートにはレストラン5ヶ所、カフェ5ヶ所、バー3ヶ所、ラウンジ3ヶ所、ショップ16ヶ所がある。
それぞれ店舗の大小や立地の良し悪しがあり、どこに出店するかが出資企業の売上を大きく左右するのである。
公平を期すことを前提に、オレが考えた案が最終的に採用された。
その案とは、各出店場所の希望を募り、希望が重複した場合はくじ引きとするが、通常のくじ引きと違うのは出資割合に応じて抽選倍率が上がるという点である。
例えばアルカディア・リゾートの出資額は、イシュトリア・シーフードの3倍なので3倍の当選確率があるということにするのだ。
抽選箱に4枚の紙を入れ、その内の1枚はイシュトリア、残り3枚はアルカディアと云う具合だ。
抽選に外れた場合は、第2希望の店舗にくじ引きなしで出店できることにして公平性を保つことにした。
次回の会議までに出店先の希望を決め、抽選を実施することになった。
一通りの議事が終了したところで、オレが発言を求めた。
「私から2つほど提案があるのですが、宜しいでしょうか?」
「まず1つ目は、人材育成の話です。
ここにいる皆さんは、ホテル・飲食・観光を生業としている、言わば接客業のプロの方々です。
今回、客室数533室の大型リゾートを建設するに当たり、360名のスタッフを採用しますが、皆さん不安に思っていることはありませんか?」
誰かオレの質問に答えてくれないかと一同を見回した。
すると手を上げたのは、アンジェラであった。
「はい、それはプロスタッフの不足です」
「その通り、さすがはアンジェラさんだ」
アンジェラには、人材育成の話を相談していたので、答えて当然なのだ。
「我々は、360名のスタッフを採用して、開業までの間、OJTや座学を通じて教育を行う予定ですが、それはせいぜい2ヶ月位の期間です。
それでは圧倒的に時間が足りないのです。
もちろん、各企業から選抜された幹部スタッフが一生懸命指導教育してくれるでしょうが、それでもやはり時間が足りないのです」
「実務を通じて一般スタッフも徐々に成長していくでしょうが、接客のプロとなるにはどうしても時間が掛かります。
我々は、このプロジェクトの後に2期工事、3期工事が控えています。
そうなると、また一般採用してスタッフを1から育てなければなりません。
そこで、私は接客を専門に学ぶための学校を作ってはどうかと考えました。
目的は2つです。
1つは、今回採用する360名のスタッフを実戦投入して1ヶ月後から、順番に学校で教育を行うのです。
実務があるので、一度には難しいですが、6組60名ずつに分けて1週間交代で順繰りに専門教育を行う予定です。
約1ヶ月半で一巡しますから、それを2年間16回繰り返せば、その頃には接客のプロに少しは近づくのでは無いでしょうか。
エルメ島に働きながら学ぶための学校を作る、これが私からの提案の一つです」
「2つ目は、王都と領都にリゾート&ホテルズ専門学校を作ると云う提案です。
これは学生を新規に募集して、プロのホテルマンを育成するための専門学校です」
「王都には武術や魔術の専門学校がありますが、それの接客業版です。
ソランスター王国は飛行船の都市間定期航路就航で空前の旅行ブームを迎えようとしています。
これは、我々にとって願ってもないチャンスですが、そうなると不足するのがプロのホテルマンです。
私は、将来的なホテルマン不足に対応するため、王都と領都に専門学校を作ろうと思ったのです」
オレはリゾート&ホテルズ専門学校の構想を説明した。
2年制の専門学校で王都校は各学年360人、領都校は各学年240人の定員として今年度から募集を開始し、半年後に開校する予定である
なお、成績優秀者上位20%は学費と寮費を免除する。
また、奨学金貸付制度の利用も可能でエメラルド・リゾート出資企業各社に就職した場合、勤務中は、奨学金返済は免除とする案を検討中である。
オレの教育関連の2つの提案は、満場一致で拍手を持って承認された。
「次の提案ですが…
アクアスター・リゾート出資企業の特典としてエルメ島の高層ホテル棟にオーナー専用室を用意することにしました」
「あんな素晴らしい環境を、出資者が指を咥えて見ているだけと云うのは、切なくありませんか?
折角なら、あの素晴らしい環境で、我々もリゾートライフを楽しもうではありませんか。
今の内なら、ちょっとした設計変更で対応できますし、建設費は予備費を充当すれば済む程度ですので、出資者のリターンの一部として考えれば、妥当ではないかと思います」
オレが説明すると出席者一同から驚きの声が上がった。
「全くカイト殿には、いつも度肝を抜かされる。
確かに、そう云う考えは今までは無かったですなぁ」
ゼビオス・アルカディアは噛みしめるように言った。
「仕事ばかりしていないで、たまには寛ぐことも必要という事ですね」
アルビン・サエマレスタは頷きながら笑った。
「その通りです。
皆さんは、ワークライフ・バランスという言葉をご存知ですか?
仕事と余暇の時間の両方を充実させることで、相互に良い効果を生み出すという考え方です。
仕事ばかりでは、良い考えも浮かびませんから、たまには余暇も必要ということです」
オレはオーナー専用室の概要を説明した。
当初計画では16階建てであった高層ホテル棟を18階建てに変更し、17階と18階をオーナー専用室にしたのだ。
17F オーナー専用室5室(333平米/室✕2室、166平米/室✕3室)、オーナー専用ダイニング・ラウンジ(333平米)
18F オーナー専用室3室(500平米/室)
オーナー専用室の広さは、出資額に応じた広さであり、専用直通エレベーターで、一般客は入れない仕様となっている。
オレの提案は、出席者全員が賛成し、オーナー専用室の設置は原案通り承認された。
1番目の議題は、各企業から選抜した中核人材を、エメラルド・リゾートの幹部人材として転属させる件だ。
各企業グループから転属させる社員名と略歴が発表され、各企業から25名の転属が決まった。
設立から間もないアクアスター・リゾートは、社員数が少ないので、クリス・デュロワとクレア・エステックの2名のみの転属となった。
クリス・デュロワ(26歳)は、バレンシア商会の直営店で店長代理をしていた男で、頭の回転が早く、判断力も抜群とアスナお墨付きの人材で、アクアスター・リゾートではアシスタント・マネージャーの職を任せていた男だ。
クレア・エステックは、バレンシア商会の仕入部門で主任をしていた女性で、モノの目利きや観察力に優れ、交渉力に長ける優秀な女性で、アクアスター・リゾートでは仕入担当マネージャーの職を任せていた女性である。
2人が抜けるのは痛手であるが、新規リゾートの中核人材として活躍してくれるのは間違いないので、2人にはその旨を良く説明して納得してもらったのだ。
2番目の議題は、一般スタッフ採用の件である。
先月の会議の後、領都エルドラードとセントレーニアでスタッフの募集を行った結果、360名の募集枠に対し、5.2倍の1872名の応募があった。
領都エルドラードでは、1年間の租税免除、市庁舎の建設、各種市民サービスの提供、2880戸もの市営住宅の建設など各種振興策が功を奏し、人口が流入超過となり、元々12万人だった人口が今では12万8千人になったのである。
急激な人口増加により、職を求める人が増えたのに加え、エメラルド・リゾートの労働条件が好待遇なので応募が殺到するのも頷ける。
全員面接する訳にも行かないので、書類選考で3分の1程度に絞り、2週間後に採用試験を行う予定である。
3番目の議題は、各店舗、レストラン等の出店場所調整の件だ。
エルメ島リゾートにはレストラン5ヶ所、カフェ5ヶ所、バー3ヶ所、ラウンジ3ヶ所、ショップ16ヶ所がある。
それぞれ店舗の大小や立地の良し悪しがあり、どこに出店するかが出資企業の売上を大きく左右するのである。
公平を期すことを前提に、オレが考えた案が最終的に採用された。
その案とは、各出店場所の希望を募り、希望が重複した場合はくじ引きとするが、通常のくじ引きと違うのは出資割合に応じて抽選倍率が上がるという点である。
例えばアルカディア・リゾートの出資額は、イシュトリア・シーフードの3倍なので3倍の当選確率があるということにするのだ。
抽選箱に4枚の紙を入れ、その内の1枚はイシュトリア、残り3枚はアルカディアと云う具合だ。
抽選に外れた場合は、第2希望の店舗にくじ引きなしで出店できることにして公平性を保つことにした。
次回の会議までに出店先の希望を決め、抽選を実施することになった。
一通りの議事が終了したところで、オレが発言を求めた。
「私から2つほど提案があるのですが、宜しいでしょうか?」
「まず1つ目は、人材育成の話です。
ここにいる皆さんは、ホテル・飲食・観光を生業としている、言わば接客業のプロの方々です。
今回、客室数533室の大型リゾートを建設するに当たり、360名のスタッフを採用しますが、皆さん不安に思っていることはありませんか?」
誰かオレの質問に答えてくれないかと一同を見回した。
すると手を上げたのは、アンジェラであった。
「はい、それはプロスタッフの不足です」
「その通り、さすがはアンジェラさんだ」
アンジェラには、人材育成の話を相談していたので、答えて当然なのだ。
「我々は、360名のスタッフを採用して、開業までの間、OJTや座学を通じて教育を行う予定ですが、それはせいぜい2ヶ月位の期間です。
それでは圧倒的に時間が足りないのです。
もちろん、各企業から選抜された幹部スタッフが一生懸命指導教育してくれるでしょうが、それでもやはり時間が足りないのです」
「実務を通じて一般スタッフも徐々に成長していくでしょうが、接客のプロとなるにはどうしても時間が掛かります。
我々は、このプロジェクトの後に2期工事、3期工事が控えています。
そうなると、また一般採用してスタッフを1から育てなければなりません。
そこで、私は接客を専門に学ぶための学校を作ってはどうかと考えました。
目的は2つです。
1つは、今回採用する360名のスタッフを実戦投入して1ヶ月後から、順番に学校で教育を行うのです。
実務があるので、一度には難しいですが、6組60名ずつに分けて1週間交代で順繰りに専門教育を行う予定です。
約1ヶ月半で一巡しますから、それを2年間16回繰り返せば、その頃には接客のプロに少しは近づくのでは無いでしょうか。
エルメ島に働きながら学ぶための学校を作る、これが私からの提案の一つです」
「2つ目は、王都と領都にリゾート&ホテルズ専門学校を作ると云う提案です。
これは学生を新規に募集して、プロのホテルマンを育成するための専門学校です」
「王都には武術や魔術の専門学校がありますが、それの接客業版です。
ソランスター王国は飛行船の都市間定期航路就航で空前の旅行ブームを迎えようとしています。
これは、我々にとって願ってもないチャンスですが、そうなると不足するのがプロのホテルマンです。
私は、将来的なホテルマン不足に対応するため、王都と領都に専門学校を作ろうと思ったのです」
オレはリゾート&ホテルズ専門学校の構想を説明した。
2年制の専門学校で王都校は各学年360人、領都校は各学年240人の定員として今年度から募集を開始し、半年後に開校する予定である
なお、成績優秀者上位20%は学費と寮費を免除する。
また、奨学金貸付制度の利用も可能でエメラルド・リゾート出資企業各社に就職した場合、勤務中は、奨学金返済は免除とする案を検討中である。
オレの教育関連の2つの提案は、満場一致で拍手を持って承認された。
「次の提案ですが…
アクアスター・リゾート出資企業の特典としてエルメ島の高層ホテル棟にオーナー専用室を用意することにしました」
「あんな素晴らしい環境を、出資者が指を咥えて見ているだけと云うのは、切なくありませんか?
折角なら、あの素晴らしい環境で、我々もリゾートライフを楽しもうではありませんか。
今の内なら、ちょっとした設計変更で対応できますし、建設費は予備費を充当すれば済む程度ですので、出資者のリターンの一部として考えれば、妥当ではないかと思います」
オレが説明すると出席者一同から驚きの声が上がった。
「全くカイト殿には、いつも度肝を抜かされる。
確かに、そう云う考えは今までは無かったですなぁ」
ゼビオス・アルカディアは噛みしめるように言った。
「仕事ばかりしていないで、たまには寛ぐことも必要という事ですね」
アルビン・サエマレスタは頷きながら笑った。
「その通りです。
皆さんは、ワークライフ・バランスという言葉をご存知ですか?
仕事と余暇の時間の両方を充実させることで、相互に良い効果を生み出すという考え方です。
仕事ばかりでは、良い考えも浮かびませんから、たまには余暇も必要ということです」
オレはオーナー専用室の概要を説明した。
当初計画では16階建てであった高層ホテル棟を18階建てに変更し、17階と18階をオーナー専用室にしたのだ。
17F オーナー専用室5室(333平米/室✕2室、166平米/室✕3室)、オーナー専用ダイニング・ラウンジ(333平米)
18F オーナー専用室3室(500平米/室)
オーナー専用室の広さは、出資額に応じた広さであり、専用直通エレベーターで、一般客は入れない仕様となっている。
オレの提案は、出席者全員が賛成し、オーナー専用室の設置は原案通り承認された。
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