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第12章 領都シュテリオンベルグ復興編

第159話 王女姉妹とオレの奇妙な三角関係(R18版)

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 ソランスター航空公社の理事会が王宮内の会議室で開かれた。
 ソランスター航空公社は王国内の主要都市を結ぶ飛行船定期航路の運営主体として設立された半官半民の企業体だ。

 資本金はスター金貨5万枚(50億円)で、内訳は王国が40%、オレと王室が各20%、アルテオン公爵家とバレンシア商会が各10%出資した。

 理事長はオレ、理事はフローラ、アリエス、ジェスティーナのソランスター王女3姉妹、アルテオン公爵、内務大臣のロカレ・ブース、リカール・バレンシアの6名が名を連ね、事務長にはアスナ・バレンシアが就任している。

 開業して半年、業績はすこぶる好調であるが、課題も出てきたので、それを検討するために招集したのだ。
 半分以上は身内が占める組織であるが、『公社』である以上、手順は踏んでおかねばなるまい。

 初めに事務長のアスナから、この半年間の業績が報告された。
 航路別の旅客数、搭乗率、売上、営業利益。
 航路別の貨物取扱量、搭載率、売上、営業利益。
 因みに搭乗率は99.5%、搭載率は99.2%と言う驚異的な数値を叩き出していた。
 続いて6ヶ月間の財務3表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)の速報値が報告された。

 この世界に財務諸表と言う考えは無かったが、企業の財務状況がひと目で分かるので、サクラが探してきた会計ソフトを使い、オレが関与する企業で使っているのだ。

 ソランスター航空公社の業績は、一言で言えば『絶好調』である。
 運賃を低めに抑えたことで、空飛ぶ船に乗ってみたいと言う人が殺到し、搭乗券チケットはプラチナチケット化していた。

 貨物も同様である。
 バレンシア商会が定期契約で貨物の40%を占有しているので、残り60%の貨物搭載スペースを巡り、奪い合いの状況となっていた。

 当然、増便の要請が各営業拠点から頻繁に上がっており、増便を検討せざるを得ない状況になっていたのだ。
 また現在は王都と各主要都市間の定期航路のみであるが、各主要都市間を結ぶ周遊航路開設の要望もあり、こちらも検討する必要があるのだ。
 
 アスナの業績報告が終わり、議長であるオレが発言した。
「以上が、開業半年間の業績です。
 非常に好調な業績であることがお分かりいただけると思います」

「航空需要に供給が追いつかない状況が続いており、増便の要望は各拠点から出ております。
 しかし、増便となると飛行船の手配、乗務員と現地職員、管理要員と言った人員増員の問題を解決しないと先へ進めません。
 そこで増便は、優先順位プライオリティを付けて段階的に進める必要があると考えています。
 私が原案を作りましたので、これをベースに皆さんのご意見を伺いたい」

 オレが作った叩き台はこうだ。
 ◎既設4航路の増便(フェーズ1)
  週6便を週10便に増便(月~木は1便、金~日は2便を運行)
 ◎主要都市間の周遊航路開設
  週7便の毎日運行
 ◎既設4航路の増便(フェーズ2)
  週10便を週14便に増便(毎日2便)
 ◎主要都市間の周遊航路増便
  週7便を週10便に増便(月~木は1便、金~日は2便を運行)
 ◎既設4航路の増便(フェーズ3)
  週14便を週20便に増便(月~木は2便、金~日は4便を運行)
 ◎既設4航路に貨物専用便就航
  週7便の毎日運行
 ◎周遊航路に貨物専用便就航
  週7便の毎日運行

 それぞれの案には、必要な飛行船の数と人員数が書かれていた。

「カイト殿、こんなに細かく刻まないで、いっぺんに増便することは出来ないのですか?」
 そう言ったのは、リカール・バレンシアだった。

「そうしたいところですが、飛行船の手配、飛行船ステーションの用地確保と増設、人員の補充、それに教育が間に合いません」

「なるほど、それで段階を踏むわけですな」

「そうです。
 ここに書かれた第5段階の既設4航路週20便にするには、最低でも6ヶ月は掛かります。
 ところで内務大臣、内務省からもう少し人員を回して貰うわけには行きませんか?」

「そうですなぁ、回せたとして、あと5人が限界と言ったところです」

「それでは5人、お願いしてもいいですか?」

「分かりました。
 早速人選に入り、早めに出向させるようにしましょう」

 理事会で増便と新航路開設、人員増員計画は原案通り可決承認された。
 これで計画通りに進められる。

 理事会が終わり、オレとジェスティーナは王宮の敷地内にある『秋桜の館』へ引き上げた。
 オレたちがリビングで寛いでいると、ドアがノックされた。
 ジェスティーナが『どうぞ』と言うと、ドアが開き入ってきたのは、アリエスだった。

 アリエスが黙って立っているのを見てジェスティーナが聞いた。
「アリエス、何の用?」

 アリエスはモジモジしながら、恥ずかしそうに言った。
「会議でカイトさんの顔を見てたら、またシたくなっちゃたの」

 それを聞いてオレとジェスティーナは顔を見合わせた。
「やっぱりね、あの快楽よろこびを知ったら、1度で済む筈ないと思ってたわ」
 ジェスティーナはオレの腕を掴んでこう言った。

「はい、どうぞ、貸して上げるわ。
 カイト、いいわよね」

「まあ、ジェスティーナがいいなら、オレもいいけど…」

「はい、それじゃ、商談成立ね。
 アリエス、2階の客間を貸してあげるから、カイトに抱いてもらうといいわ」

「ありがと、それじゃ、カイトさん借りるわね」
 そう言うとアリエスはオレの手を引いて2階への階段を上がった。

 何とも奇妙な王女姉妹とオレの三角関係だが、お互いに納得済であるのだから問題ないだろう。

 客間に入ると、すぐさまアリエスは着ているものを脱ぎ始めた。
 ジェスティーナの1つ年上の姉であるアリエスは、今年17歳で明るく爽やかで笑顔が素敵な超絶美少女だ。

 腰までの長い金髪で、均整の取れたプロポーションは見事の一言であった。
 アリエスは生まれたままの姿になると、今度はオレの着ているものを脱がせ始めた。

 直情的と言うのだろうか、アリエスは猪突猛進タイプだとジェスティーナが言っていたが、その通りのようだ。

 オレの着ている物を脱がすとアリエスは頬を紅潮させ、潤んだ瞳でオレを見た。
「早くベッドへ行きましょ…」

 アリエスが性に覚醒した責任の一端は、オレにもあるから協力する義務があるのだ。

 こんな超絶美少女にベッドへ誘われ、断われる男はいるだろうか。
 オレははやる気持ちを抑え、異空間収納からトリンが造ったラブポーションを取り出した。
 ラブポーションの効能は避妊、感度上昇、スタミナ回復などである。
 アリエスを妊娠させるのは、さすがにまずいので、ラブポーションのお世話になるのだ。

 やや褐色の張りのある肌、靭やかな長い脚、芸術的なラインを描くヒップライン、細く括れた腰、やや大きめの形の良い乳房、美の化身のような見事なプロポーションだ。
 引き込まれそうなくらいに澄んだエメラルドブルーの瞳、見惚れてしまうくらいに美しい顔立ち、サラサラで艶やかな腰までの長さの金色の髪、思わず息を飲むほどの超絶美少女だ。

 そんなアリエスが、オレに愛の行為をせがんでいるのだ。
 期待に答えなければ、ならないだろう。

 オレはアリエスの鮮やかな桜色の唇に優しく口づけし、柔らかい唇の感触をゆっくり楽しんだ。
 やがてお互いに激しいディープキスと進んでいく。
 オレの右手が、形の良い乳房を優しく揉みしだくとアリエスは声を漏らした。

 そして唇から耳たぶ、うなじへとゆっくりと舌を這わす。
 そこから更に下がり、張りのある乳房を舐め回し、ピンク色の乳首を何度も攻める。
 頃合いを見て少しずつ下がって行くと、可愛らしい草叢くさむらは既に濡れていたが、指と舌を使って更に念入りに潤す。

「待って、今度は私に任せて…」
 そう言うと、アリエスはオレの熱り立ったモノに手を添えて扱き始めた。
 暫くすると、今度はそれを口に含み刺激し始めた。
 いったい、どこでそんな技を覚えたのだろう。

 オレは目の前にあるアリエスの花弁はなびらを舌で刺激する。
 更に、花弁はなびらの上にある突起を舌で刺激すると声を漏らし仰け反った。
 アリエスのスイートスポットは、ここなのだ。
 指で確認すると滴るほどに潤っている。

 既にアリエスの受け入れ準備は整ったようだ。
「アリエス、入れるから力を抜いて…」
 そう言って両脚を開き、オレの男を充てがいアリエスの花弁はなびらの中心にゆっくりと体を沈める。
 その瞬間、アリエスは声を発し、両手でオレにしがみついた。

 アリエスの花弁はなびらの奥は相変わらず狭く、奥へ進むには時間が掛かった。
 前回同様、手を繋ぎ、お互いを見つめ合い、何度も優しくキスして、少しずつゆっくりと進んだ。
 アリエスの花弁はなびらの奥は、オレの形に馴染み、徐々に広がっていった。

 しばらくは、そのままの状態で動かず、M字に開いた脚を抱えたまま、静かに腰を動かす。
 中が馴染んだ頃合いを見計らい、少しずつ動きを早めると喘ぎ声の中に嗚咽が交じるようになった。
 花弁はなびらの中心部が十分に馴染んだことを確認し、腰の動きを早めると、アリエスは悦びよろこびの声を上げた。

 ゆっくりと時間を掛け、徐々に高め合いながら、お互いを求め、やがて絶頂に到達するとオレはアリエスの中に精を放った。

 そのままアリエスを抱きしめ、優しくキスして余韻を愉しむ。

「とってもキモチ良かったわ…」とアリエスが微笑む。

「ねえ…、もう1回したいんだけど、いいかな?」

 オレは無言で頷き、第2ラウンドへ突入した。

 今度はアリエスを膝の上に抱え、腰を抱えながら秘密の花園に侵入すると、座ったまま対面で愛しあった。
 目の前でアリエスが仰け反り、頬を紅く染め何度も恍惚の表情を見せるのが、何とも言えずエロい。

 吸い付くような木目細きめこまかな肌、理想的にくびれたウェスト、スラリと長い脚、ピンク色の乳首をいただきに持つ形の良い上向きで大きめの乳房、そして腰までの長いサラサラの金髪ポニーテールが体の動きに合わせて上下に揺れていた。

 アリエスの快感も徐々に高まり、下腹部をピクピクと痙攣させながら声を上げあえいでいる。
 やがてお互いに2度めの絶頂に近づくとオレはアリエスの細い腰を両手で抱え、腰を激しく打ち付けながら快感をむさぼり、再び彼女の中に精を放った。

 オレとアリエスは、抱き合ったまま快楽の余韻を愉しんだ。

 3度におよぶ愛の営みが終わり、ベッドの中で息を切らしながら、アリエスはこう言った。

「あの…
 わたし、カイトさんのこと、好きなのかも…」
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