114 / 374
第10章 レイクリゾートの開業
第112話 リゾートのプレオープン(2)
しおりを挟む
プレオープンの招待客は、全員が顔見知りという訳ではない。
アルテオン公爵とオディバ・ブライデ博士、リカール・バレンシアの3人は王宮の晩餐会で顔を合わす間柄で、お互いを良く知っていた。
またリカール・バレンシアと錬金術師ソラリア・シュヴェリーンも、ポーションの取引で繋がりがある旧知の間柄である。
踊る銀ねこ亭の女将と亭主は、招待客の中で、唯一知り合いが居ないのだ。
アルテオン公爵夫妻は、今回お忍びで来ており、身分が分かるような服装ではないが、それでも高貴な家柄であることは、女将も薄々感じているだろう。
女将にとって周りは初対面の人ばかりだが、踊る銀ねこ亭では、何かと良くしてもらっているので、リゾート滞在中は何らかのフォローが必要だろう。
王都を飛び立った飛行船は、高度3000mまで上昇し、水平飛行へと移った。
飛行船に乗るのが初めての乗客たちは、窓に顔を付けて眼下の景色を楽しんでいた。
オレの横にいるジェスティーナの右隣には、金髪ツインテールのスーが座り、その隣には公爵家の長女エレナと新米秘書のソフィアが座り、4人で何やら楽しそうに話している。
オレは昨日ソフィアをスーの専属世話係に任命していた。
ソフィアは処刑された元エレーゼ伯爵の異母妹であり、地下牢で1ヶ月近くも監禁され、まだ心身ともに回復していないのだ。
暫くはスーの世話係として、ゆっくり養生してもらおうと思っていた。
踊る銀ねこ亭の女将は、相変わらずソワソワして不安そうだった。
船内と言う閉鎖的な空間であるのに加え、周りは初対面の人ばかりで、落ち着かないのだろう。
亭主の方は、時おり女将の様子を気遣い、心配そうに声を掛けていた。
オレは心配になり、傍まで行って、声を掛けた。
「女将さん、顔色悪いけど大丈夫かい?」
「カイトさん、勢いで乗っちゃったけどさぁ、この船落ちないだろうねぇ」
なるほど、心配事はそっちの方か。
「大丈夫だよ、安全装置が付いてるし、絶対に落ちないから安心して」
その時ちょうど、ソニアたちメイド4人がギャレーで紅茶を煎れて乗客に配り始めた。
オレはそのカップを一つ受け取り、女将に渡した。
「ほら、これでも飲んで、落ち着いて」
「カイトさん、心配してくれてありがとね。
でもね、こんなに人が乗ってるのに、空を飛んでるんだよ。
あたしゃ、不思議でしょうが無いんだよ」
確かに女将の言うことにも一理ある。
こんな金属の塊に30名近い人が乗り、それが空に浮かんでいるのだから、普通は考えられないことだ。
環境に順応する能力には個人差がある。
「空の上で、こんな美味しいお茶がいただけるとは、思いませんでしたわ」
そう言ったのはアルテオン公爵夫人である。
既に飛行船に慣れ、空の旅を満喫している様子だった。
「お褒めいただき、ありがとうございます」
ソニアが公爵夫人に礼を言った。
一通りティーサービスが行き渡ったところで、今日のツアーガイドを務めるサクラが立ち上がり挨拶を始めた。
「皆さま、空からの眺めをお楽しみ中のところ、少々お時間を頂戴致します。
本日はお忙しい中、私どもアクアスターリゾートのプレオープンイベントに御参加下さいまして、誠にありがとうございます。
当飛行船は、時速300kmで森と湖のリゾート、アクアスターを目指し飛行中でございます。
本日の天候は概ね良好、飛行時間は約1時間45分、午前11時40分頃の到着を予定しております」
サクラがそうアナウンスすると、一斉に拍手が沸き起こった。
「しばらく飛行致しますと、左手に海抜1888mのミラバス山が見えてまいります。
その後、右手に海岸線と海が見えてまいりますので、空からの絶景をご堪能くださいませ。
只今、紅茶とクッキーをお配り致しました。
お代わりがございますので、ご希望の方はお気軽にお申し付け下さいませ。
トイレは後方に1箇所ございます。
御利用の際はスタッフまでお申し付け下さい。
なお、船内にて、ホテルの事前チェックイン手続きをさせていただきますので、ご協力のほど宜しくお願い致します」
陽光を浴びた『空飛ぶシャチ号』は順調に飛行を続け、離陸1時間30分後には、遠方に湖が見えてきた。
リゾートの上空に到達すると降下を開始し、予定通り1時間45分でホテル前の飛行船ポートに静かに着陸した。
オレがハッチ開閉ボタンを押すと格納されていたタラップが自動で展開され、ドアが開いた。
最初にサクラとソニアらメイドたちが地上に降り、乗客たちが安全に降りられるようサポートした。
飛行船ポートからホテルのエントランスまでは、通路の両側に58名のリゾートスタッフ総出で列を作り、招待客を出迎えた。
スタッフは、アスナがこの日のためにオーダーした真新しい制服に身を包んでいた。
メイド達は、黒を基調としたリゾート用のメイド服を着て、男性スタッフも黒を基調とした執事服を着て出迎えた。
招待客が全員地上に降り立ったのを見計らい、スタッフ全員が声を揃えて歓迎の挨拶をした。
「いらっしゃいませ~、ようこそアクアスターリゾートへ」
ソランスター王国の宿には、このようにスタッフが総出で出迎える慣例はなく、招待客たちは一様に驚いていた。
出迎えの列の中にはトリンの姿もあり、師匠であるソラリア師を出迎えた。
「師匠、ようこそおいで下さいました」と笑顔で挨拶した。
招待客たちは、石畳の道を歩きエントランスを抜けて、そのままラウンジに案内された。
席に着くとメイド達が用意したウェルカムドリンクが提供された。
ラウンジからは、様々な色の花が咲き乱れる庭園と、その向こうに見える美しい湖と森が一望でき、招待客たちは窓辺に駆け寄り、その絶景に感嘆の声を上げていた。
招待客たちが落ち着いたところで、主に接客を担当する管理職の一人セレナ・ウェンブリーが、滞在中の食事、露天風呂、アクティビティの利用方法や利用可能時間、売店で土産物と嗜好品を販売していることを説明した。
またリゾート滞在中はアルコールを含むドリンクは全て無料、アイスクリームは1日3回まで無料、食事も全て無料であるが、大量に残す場合は、ペナルティとして料金を請求することを伝えた。
そして招待客たちに客室の鍵を渡され、それぞれの客室係が先導し、自分たちの部屋へ向かった。
アルテオン公爵夫妻と娘のエレナの客室は、7階のスイート・ルーム702号室で、エミリアが専属客室係として付きっきりで世話をすることになっている。
リカール・バレンシアとアスナの部屋も寝室が2部屋あると言うことで703号室に宿泊してもらうことにした。
この部屋の専属客室係には、踊る銀ねこ亭の娘であるマリンが抜擢され、エミリアの指導の元、滞在中バレンシア父娘の世話をすることになっていた。
702号室は薄いオパールグリーン、703号室は薄いパステルイエローを基調にした落ち着いたデザインで、2つの寝室それぞれにクイーンサイズのベッドが2つ、バルコニー付きのリビングルームとダイニングルーム、ジャグジーバスが1つと普通の浴室が1つ、パウダールーム1つ、トイレが2つで広さは240平米はあるだろう。
オディバ・ブライデ夫妻には、6階の601号室、ソラリア・シュヴェリーン師には603号室、踊る銀ねこ亭の女将と亭主には605号室と、何れも高層階の部屋が用意されていた。
恐らく、スタッフが気を利かせて高層階の部屋を割り振りしたのだろう。
6階の各部屋は、それぞれ内装色は違うが、寝室にはダブルベッドが2つあり、室内は広めで、寝室と同じくらいの広さのバルコニー付きリビングルームと浴室、トイレがある約120平米の部屋である。
エレベーターに乗る際に招待客は、この小さな部屋は何?と質問したそうだ。
それも当然で、この世界にはエレベーターというモノがなく、フロア間を高速で移動できる乗り物だと分かると誰もが一様に驚いた。
オレの新しいスタッフたちにも、それぞれ部屋を用意した。
アーロン・リセットとヴァレンス、レガートの男性3名には3階の部屋を1部屋ずつ、女戦士3人とステラは2人で1部屋、スーとソフィアは同室で5階の部屋を1部屋ずつ割り振りした。
ジェスティーナにもスイートルームを用意しようかと言ったのだが、『私はカイトと同じ部屋がいい』と言い、断固として拒否したのだ。
その夜、メインダイニングでウェルカムパーティが開かれた。
アルテオン公爵とオディバ・ブライデ博士、リカール・バレンシアの3人は王宮の晩餐会で顔を合わす間柄で、お互いを良く知っていた。
またリカール・バレンシアと錬金術師ソラリア・シュヴェリーンも、ポーションの取引で繋がりがある旧知の間柄である。
踊る銀ねこ亭の女将と亭主は、招待客の中で、唯一知り合いが居ないのだ。
アルテオン公爵夫妻は、今回お忍びで来ており、身分が分かるような服装ではないが、それでも高貴な家柄であることは、女将も薄々感じているだろう。
女将にとって周りは初対面の人ばかりだが、踊る銀ねこ亭では、何かと良くしてもらっているので、リゾート滞在中は何らかのフォローが必要だろう。
王都を飛び立った飛行船は、高度3000mまで上昇し、水平飛行へと移った。
飛行船に乗るのが初めての乗客たちは、窓に顔を付けて眼下の景色を楽しんでいた。
オレの横にいるジェスティーナの右隣には、金髪ツインテールのスーが座り、その隣には公爵家の長女エレナと新米秘書のソフィアが座り、4人で何やら楽しそうに話している。
オレは昨日ソフィアをスーの専属世話係に任命していた。
ソフィアは処刑された元エレーゼ伯爵の異母妹であり、地下牢で1ヶ月近くも監禁され、まだ心身ともに回復していないのだ。
暫くはスーの世話係として、ゆっくり養生してもらおうと思っていた。
踊る銀ねこ亭の女将は、相変わらずソワソワして不安そうだった。
船内と言う閉鎖的な空間であるのに加え、周りは初対面の人ばかりで、落ち着かないのだろう。
亭主の方は、時おり女将の様子を気遣い、心配そうに声を掛けていた。
オレは心配になり、傍まで行って、声を掛けた。
「女将さん、顔色悪いけど大丈夫かい?」
「カイトさん、勢いで乗っちゃったけどさぁ、この船落ちないだろうねぇ」
なるほど、心配事はそっちの方か。
「大丈夫だよ、安全装置が付いてるし、絶対に落ちないから安心して」
その時ちょうど、ソニアたちメイド4人がギャレーで紅茶を煎れて乗客に配り始めた。
オレはそのカップを一つ受け取り、女将に渡した。
「ほら、これでも飲んで、落ち着いて」
「カイトさん、心配してくれてありがとね。
でもね、こんなに人が乗ってるのに、空を飛んでるんだよ。
あたしゃ、不思議でしょうが無いんだよ」
確かに女将の言うことにも一理ある。
こんな金属の塊に30名近い人が乗り、それが空に浮かんでいるのだから、普通は考えられないことだ。
環境に順応する能力には個人差がある。
「空の上で、こんな美味しいお茶がいただけるとは、思いませんでしたわ」
そう言ったのはアルテオン公爵夫人である。
既に飛行船に慣れ、空の旅を満喫している様子だった。
「お褒めいただき、ありがとうございます」
ソニアが公爵夫人に礼を言った。
一通りティーサービスが行き渡ったところで、今日のツアーガイドを務めるサクラが立ち上がり挨拶を始めた。
「皆さま、空からの眺めをお楽しみ中のところ、少々お時間を頂戴致します。
本日はお忙しい中、私どもアクアスターリゾートのプレオープンイベントに御参加下さいまして、誠にありがとうございます。
当飛行船は、時速300kmで森と湖のリゾート、アクアスターを目指し飛行中でございます。
本日の天候は概ね良好、飛行時間は約1時間45分、午前11時40分頃の到着を予定しております」
サクラがそうアナウンスすると、一斉に拍手が沸き起こった。
「しばらく飛行致しますと、左手に海抜1888mのミラバス山が見えてまいります。
その後、右手に海岸線と海が見えてまいりますので、空からの絶景をご堪能くださいませ。
只今、紅茶とクッキーをお配り致しました。
お代わりがございますので、ご希望の方はお気軽にお申し付け下さいませ。
トイレは後方に1箇所ございます。
御利用の際はスタッフまでお申し付け下さい。
なお、船内にて、ホテルの事前チェックイン手続きをさせていただきますので、ご協力のほど宜しくお願い致します」
陽光を浴びた『空飛ぶシャチ号』は順調に飛行を続け、離陸1時間30分後には、遠方に湖が見えてきた。
リゾートの上空に到達すると降下を開始し、予定通り1時間45分でホテル前の飛行船ポートに静かに着陸した。
オレがハッチ開閉ボタンを押すと格納されていたタラップが自動で展開され、ドアが開いた。
最初にサクラとソニアらメイドたちが地上に降り、乗客たちが安全に降りられるようサポートした。
飛行船ポートからホテルのエントランスまでは、通路の両側に58名のリゾートスタッフ総出で列を作り、招待客を出迎えた。
スタッフは、アスナがこの日のためにオーダーした真新しい制服に身を包んでいた。
メイド達は、黒を基調としたリゾート用のメイド服を着て、男性スタッフも黒を基調とした執事服を着て出迎えた。
招待客が全員地上に降り立ったのを見計らい、スタッフ全員が声を揃えて歓迎の挨拶をした。
「いらっしゃいませ~、ようこそアクアスターリゾートへ」
ソランスター王国の宿には、このようにスタッフが総出で出迎える慣例はなく、招待客たちは一様に驚いていた。
出迎えの列の中にはトリンの姿もあり、師匠であるソラリア師を出迎えた。
「師匠、ようこそおいで下さいました」と笑顔で挨拶した。
招待客たちは、石畳の道を歩きエントランスを抜けて、そのままラウンジに案内された。
席に着くとメイド達が用意したウェルカムドリンクが提供された。
ラウンジからは、様々な色の花が咲き乱れる庭園と、その向こうに見える美しい湖と森が一望でき、招待客たちは窓辺に駆け寄り、その絶景に感嘆の声を上げていた。
招待客たちが落ち着いたところで、主に接客を担当する管理職の一人セレナ・ウェンブリーが、滞在中の食事、露天風呂、アクティビティの利用方法や利用可能時間、売店で土産物と嗜好品を販売していることを説明した。
またリゾート滞在中はアルコールを含むドリンクは全て無料、アイスクリームは1日3回まで無料、食事も全て無料であるが、大量に残す場合は、ペナルティとして料金を請求することを伝えた。
そして招待客たちに客室の鍵を渡され、それぞれの客室係が先導し、自分たちの部屋へ向かった。
アルテオン公爵夫妻と娘のエレナの客室は、7階のスイート・ルーム702号室で、エミリアが専属客室係として付きっきりで世話をすることになっている。
リカール・バレンシアとアスナの部屋も寝室が2部屋あると言うことで703号室に宿泊してもらうことにした。
この部屋の専属客室係には、踊る銀ねこ亭の娘であるマリンが抜擢され、エミリアの指導の元、滞在中バレンシア父娘の世話をすることになっていた。
702号室は薄いオパールグリーン、703号室は薄いパステルイエローを基調にした落ち着いたデザインで、2つの寝室それぞれにクイーンサイズのベッドが2つ、バルコニー付きのリビングルームとダイニングルーム、ジャグジーバスが1つと普通の浴室が1つ、パウダールーム1つ、トイレが2つで広さは240平米はあるだろう。
オディバ・ブライデ夫妻には、6階の601号室、ソラリア・シュヴェリーン師には603号室、踊る銀ねこ亭の女将と亭主には605号室と、何れも高層階の部屋が用意されていた。
恐らく、スタッフが気を利かせて高層階の部屋を割り振りしたのだろう。
6階の各部屋は、それぞれ内装色は違うが、寝室にはダブルベッドが2つあり、室内は広めで、寝室と同じくらいの広さのバルコニー付きリビングルームと浴室、トイレがある約120平米の部屋である。
エレベーターに乗る際に招待客は、この小さな部屋は何?と質問したそうだ。
それも当然で、この世界にはエレベーターというモノがなく、フロア間を高速で移動できる乗り物だと分かると誰もが一様に驚いた。
オレの新しいスタッフたちにも、それぞれ部屋を用意した。
アーロン・リセットとヴァレンス、レガートの男性3名には3階の部屋を1部屋ずつ、女戦士3人とステラは2人で1部屋、スーとソフィアは同室で5階の部屋を1部屋ずつ割り振りした。
ジェスティーナにもスイートルームを用意しようかと言ったのだが、『私はカイトと同じ部屋がいい』と言い、断固として拒否したのだ。
その夜、メインダイニングでウェルカムパーティが開かれた。
47
お気に入りに追加
1,889
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした
宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。
聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。
「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」
イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。
「……どうしたんだ、イリス?」
アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。
だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。
そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。
「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」
女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について
ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに……
しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。
NTRは始まりでしか、なかったのだ……
淫らなお姫様とイケメン騎士達のエロスな夜伽物語
瀬能なつ
恋愛
17才になった皇女サーシャは、国のしきたりに従い、6人の騎士たちを従えて、遥か彼方の霊峰へと旅立ちます。
長い道中、姫を警護する騎士たちの体力を回復する方法は、ズバリ、キスとH!
途中、魔物に襲われたり、姫の寵愛を競い合う騎士たちの様々な恋の駆け引きもあったりと、お姫様の旅はなかなか困難なのです?!
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる