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第6章 リゾートの開業準備
第60話 女神フィリアの秘密
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王宮の自分の部屋に戻り、予約システムの開発に没頭しているとスマホに着信があった。
見ると女神フィリアからであった。
「はい、カイトです」
「もしも~し、フィリアですぅ、ごぶさた~。
カイトくん、元気してた~?」
女神から着信があるなど、初めてのことだ。
「はい、ボチボチやってます」
「いや、ボチボチどころじゃないでしょ…
聞いたよ~、なんか王様からご褒美たくさん貰ったって」
一体どこで聞きつけたのだろう、女神は地獄耳なのか?
「いや、たまたまです。
でも珍しいですね、女神様から電話くれるなんて」
「うん、今日はちょっとカイトくんにお願いがあってね」
「何ですか、いつもお世話になってるから大抵の事は聞きますよ」
「ありがと、今日カイトくんに電話したのはね、秘書雇わないかな~って思ってね」
「ひ、秘書ですか?」
「そうなの、カイトくんてさ、リゾート計画とか、旅に出る話とか、王室の事件に巻き込まれたり、色々忙しそうじゃない?
これからリゾートも開業するし、メイド達だけだと手が回らないかなって思ってね…
それで、ちょうど適任者が居たので、カイトくんの秘書にどうかな~って思って」
「確かに忙しいのは忙しいんですが、秘書は考えてなかったなぁ~…
それで、どんな人なんですか?」
「えっとね~、名前は『サクラ』って言うの、あっ、この人、日本人ね」
「え、日本人なんですか?」
「そうなの、ちょっと可愛そうな人なの…
元々、秘書やってて、仕事は抜群に出来るし優秀だから、能力は心配しなくていいよ」
「なんでまた、オレのところへ?」
「実はね、その人カイトくんが知ってる人なの…
フルネームは『サオトメサクラ』って言うの、カイトくん聞いたこと無い?」
「サオトメサクラ?、聞いたことある名前ですね…
サオトメサクラ、さおとめさくら、早乙女さくら……」
あぁ~、オレの会社に同じ名前の人いましたよ、確か社長秘書だったはず…」
「正解!、カイトくん、その早乙女さくらさんです」
「え~、どうして?
異世界に来るって言うことは死んだって言うことですか?」
「カイトくん、異世界じゃなくて正しくはパラレルワールドね。
そう、彼女死んじゃったの。
と言うか、正確には殺されたんだけどね」
「え、なんでまた?
直接は話したことは無いけど、殺されるような人じゃ無かったと思うんですけど」
「そうね、じゃあ、その辺を説明するね…」
女神フィリアの説明によると、早乙女さくらは某4年制大学を優秀な成績で卒業し、カイトと同じ会社に社長秘書として採用され入社した。
学生時代はミスキャンパスとしてグランプリに輝いた才色兼備の才媛で、入社してからは仕事の把握も早く、裏表のない性格で、社内では先輩後輩老若男女を問わず好かれ、社長の信頼も厚く順調にキャリアを積んでいた。
社長も秘書である早乙女さくらのことを気に入っており、自宅でも事あるごとに褒めて、家族に『早乙女は美人だし性格もいいし有能だ』とか、『あいつは良く気が付く』などと話す内に嫉妬深い社長の妻は、早乙女さくらと社長がデキていると疑い始めた。
ある日、元ミスキャンパスの早乙女さくらを、接待に同席させて欲しいと取引先の会長から懇願され、無理を承知で社長が早乙女さくらに頼んだところ、さくらはその接待の出席を快諾。
接待の席では、抜群の気遣いと話術で場を盛り上げ、お陰で120億円もの大口契約を獲得できたのだ。
その後社長が、そのお礼として早乙女さくらをホテルのダイニングバーに連れて行ったのだ。
そして大口取引獲得の祝杯を上げ、社長がさくらを慰労しているところを、ストーカーのように跡を付けていた社長の妻が目撃。
2人が親しそうに歓談している様子を見て妻の疑惑は確信に変わり、嫉妬に狂った妻は店内に乱入、隠し持っていた包丁で背後から早乙女さくらを刺したのだ。
ちょうど心臓の真後ろから刺され、早乙女さくらは、ほぼ即死だったと言う。
「ねぇ、可愛そうでしょ、頑張って働いてたのに、誤解されて殺されちゃうなんて」
「なんか、『火サス』とかに有りそうな展開ですが、それは確かに可愛そうだ…」
「と言う訳で、この世界に転生させることにしたんだけど、カイトくんのところで面倒見てくれないかな~って思ったの」
「分かりました、そう言う事なら面倒見させてもらいます」
「ありがとう、助かったわ。
それじゃ、明日直接向かわせるから出迎えてあげてね」
「明日ですか?、またずいぶん急な話ですね。
オレ、まだ王都に居るので明日の昼前には戻るようにしますから、お昼頃にして貰えますか?」
「分かったよ~、じゃあ、彼女にもそちらのこと説明しておくね」
「女神様も色々と大変ですね~」
そう言うと女神からの返事に若干の間があった。
「えっと、カイトくん、多分ずっと勘違いしてるみたいだから言っておくけどね…
私って、女神様じゃなくて、女神なの」
「え???…
言っている意味が分かりませんが…」
意味不明な物言いにオレが困惑していると、女神がこう続けた。
「女神は私の名字で、フィリアが名前なの、分かる?」
「はあ?」
「だ~か~ら~、『女神』は名字だっちゅ~の」
「カイトくんの名字『速水』と同じって言えば分かるかな?」
なるほど、確かにオレは女神フィリアを英語で言うGODDESSの女神と誤解していた。
「別に隠してる事じゃないんだけど、女神って聞くだけで誤解する人が多くて、いちいち説明するのも面倒だから、放っといてるんだけどね」
女神フィリアの話によると、パラレルワールドの、この辺り一帯数十万の世界は『女神一族』が本部から管理を委託されてるとのことだ。
他にも『神』とか『男神』、『邪神』などという紛らわしい名字の一族も居るらしく、混乱に拍車を掛けているそうだ。
見ると女神フィリアからであった。
「はい、カイトです」
「もしも~し、フィリアですぅ、ごぶさた~。
カイトくん、元気してた~?」
女神から着信があるなど、初めてのことだ。
「はい、ボチボチやってます」
「いや、ボチボチどころじゃないでしょ…
聞いたよ~、なんか王様からご褒美たくさん貰ったって」
一体どこで聞きつけたのだろう、女神は地獄耳なのか?
「いや、たまたまです。
でも珍しいですね、女神様から電話くれるなんて」
「うん、今日はちょっとカイトくんにお願いがあってね」
「何ですか、いつもお世話になってるから大抵の事は聞きますよ」
「ありがと、今日カイトくんに電話したのはね、秘書雇わないかな~って思ってね」
「ひ、秘書ですか?」
「そうなの、カイトくんてさ、リゾート計画とか、旅に出る話とか、王室の事件に巻き込まれたり、色々忙しそうじゃない?
これからリゾートも開業するし、メイド達だけだと手が回らないかなって思ってね…
それで、ちょうど適任者が居たので、カイトくんの秘書にどうかな~って思って」
「確かに忙しいのは忙しいんですが、秘書は考えてなかったなぁ~…
それで、どんな人なんですか?」
「えっとね~、名前は『サクラ』って言うの、あっ、この人、日本人ね」
「え、日本人なんですか?」
「そうなの、ちょっと可愛そうな人なの…
元々、秘書やってて、仕事は抜群に出来るし優秀だから、能力は心配しなくていいよ」
「なんでまた、オレのところへ?」
「実はね、その人カイトくんが知ってる人なの…
フルネームは『サオトメサクラ』って言うの、カイトくん聞いたこと無い?」
「サオトメサクラ?、聞いたことある名前ですね…
サオトメサクラ、さおとめさくら、早乙女さくら……」
あぁ~、オレの会社に同じ名前の人いましたよ、確か社長秘書だったはず…」
「正解!、カイトくん、その早乙女さくらさんです」
「え~、どうして?
異世界に来るって言うことは死んだって言うことですか?」
「カイトくん、異世界じゃなくて正しくはパラレルワールドね。
そう、彼女死んじゃったの。
と言うか、正確には殺されたんだけどね」
「え、なんでまた?
直接は話したことは無いけど、殺されるような人じゃ無かったと思うんですけど」
「そうね、じゃあ、その辺を説明するね…」
女神フィリアの説明によると、早乙女さくらは某4年制大学を優秀な成績で卒業し、カイトと同じ会社に社長秘書として採用され入社した。
学生時代はミスキャンパスとしてグランプリに輝いた才色兼備の才媛で、入社してからは仕事の把握も早く、裏表のない性格で、社内では先輩後輩老若男女を問わず好かれ、社長の信頼も厚く順調にキャリアを積んでいた。
社長も秘書である早乙女さくらのことを気に入っており、自宅でも事あるごとに褒めて、家族に『早乙女は美人だし性格もいいし有能だ』とか、『あいつは良く気が付く』などと話す内に嫉妬深い社長の妻は、早乙女さくらと社長がデキていると疑い始めた。
ある日、元ミスキャンパスの早乙女さくらを、接待に同席させて欲しいと取引先の会長から懇願され、無理を承知で社長が早乙女さくらに頼んだところ、さくらはその接待の出席を快諾。
接待の席では、抜群の気遣いと話術で場を盛り上げ、お陰で120億円もの大口契約を獲得できたのだ。
その後社長が、そのお礼として早乙女さくらをホテルのダイニングバーに連れて行ったのだ。
そして大口取引獲得の祝杯を上げ、社長がさくらを慰労しているところを、ストーカーのように跡を付けていた社長の妻が目撃。
2人が親しそうに歓談している様子を見て妻の疑惑は確信に変わり、嫉妬に狂った妻は店内に乱入、隠し持っていた包丁で背後から早乙女さくらを刺したのだ。
ちょうど心臓の真後ろから刺され、早乙女さくらは、ほぼ即死だったと言う。
「ねぇ、可愛そうでしょ、頑張って働いてたのに、誤解されて殺されちゃうなんて」
「なんか、『火サス』とかに有りそうな展開ですが、それは確かに可愛そうだ…」
「と言う訳で、この世界に転生させることにしたんだけど、カイトくんのところで面倒見てくれないかな~って思ったの」
「分かりました、そう言う事なら面倒見させてもらいます」
「ありがとう、助かったわ。
それじゃ、明日直接向かわせるから出迎えてあげてね」
「明日ですか?、またずいぶん急な話ですね。
オレ、まだ王都に居るので明日の昼前には戻るようにしますから、お昼頃にして貰えますか?」
「分かったよ~、じゃあ、彼女にもそちらのこと説明しておくね」
「女神様も色々と大変ですね~」
そう言うと女神からの返事に若干の間があった。
「えっと、カイトくん、多分ずっと勘違いしてるみたいだから言っておくけどね…
私って、女神様じゃなくて、女神なの」
「え???…
言っている意味が分かりませんが…」
意味不明な物言いにオレが困惑していると、女神がこう続けた。
「女神は私の名字で、フィリアが名前なの、分かる?」
「はあ?」
「だ~か~ら~、『女神』は名字だっちゅ~の」
「カイトくんの名字『速水』と同じって言えば分かるかな?」
なるほど、確かにオレは女神フィリアを英語で言うGODDESSの女神と誤解していた。
「別に隠してる事じゃないんだけど、女神って聞くだけで誤解する人が多くて、いちいち説明するのも面倒だから、放っといてるんだけどね」
女神フィリアの話によると、パラレルワールドの、この辺り一帯数十万の世界は『女神一族』が本部から管理を委託されてるとのことだ。
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