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第5章 ふたたび王都へ
第58話 容疑者の特定
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延期されていた飛行船の遊覧飛行がようやく行われた。
飛行船に乗ってみたいと言う王室ファミリーの熱烈なリクエストにオレが答えた形だ。
その日は、青空と雲が半々と言った天候であったが、飛行するには何の問題もない。
王室庭園には、色とりどりの花が咲き乱れ、その真ん中にダークブルーの飛行船『空飛ぶイルカ号』が停泊しており、その光景は実に『映え』るのだ。
写真を撮ってSNSにアップしたら、間違いなく『いいね』が、たくさん付くだろうが、それを理解してくれる人はこの世界には居ない。
今日、飛行船に乗るのは、王室ファミリー6名の他、王弟のアルテオン公爵、軍務大臣のリーン伯爵、内務大臣のブース子爵、王国親衛隊長のポラーレス男爵の重臣たちの他、王室顧問兼王立大学学長のオディバ・ブライデと、船内サービスのためにメイドのソニアとリアを乗せている。
飛行前にアルテオン公爵がこんな事を聞いてきた。
「今日のメンバーを見ると王国中枢にいる者が、多数乗っているが、カイト殿、この飛行船は落ちるようなことは無いでしょうな?」
「え~っと、緊急安全装置も付いてますので、多分大丈夫です」とオレは曖昧な返事をした。
「多分って、本当に大丈夫なんでしょうなぁ」
そう言って執拗に言質を取ろうとするアルテオン公爵だが、本当は高い所が苦手なのだ。
「公爵よ、カイト殿が大丈夫だと言うのだから、大丈夫だ」
国王はオレに全幅の信頼を寄せてくれた。
「離陸しますから、皆さんシートベルトをして下さい」
ソニアとリアが全員のシートベルトを確認する。
ソニアのOKサインを確認し、オレはメインスイッチをオンにし、ハッチ開閉ボタンを押すと、タラップが自動で格納されハッチが閉まった。
ヘッドアップディスプレイには気象情報と周囲の地図が3Dで表示されている。
天候は概ね良好で、気流も安定している。
離陸ボタンを押すと、電動ジェットエンジンが起動し、下向きの噴射を開始する。
船体がフワリと浮き上がると船内に歓声が上がった。
ゆっくりと地上30mまで浮上すると、加速して一気に地上3000mまで上昇する。
翼の電動ジェットエンジンの静粛性と船体に施された防音装置で音は静かだ。
ちなみに船内の気圧は、地上と同じ1気圧に保たれており、急激な気圧変化による頭痛や目眩などの症状に悩まされることはない。
眼下には王都の街並みが、きれいに見えている。
オレは手動操縦のまま、王都の空を時速100kmほどでゆっくりと飛ぶ。
下界では、きっとまた『イルカが空を飛んでるぞ』と大騒ぎになっていることだろう。
『空飛ぶイルカ号』の乗客たちは童心に帰ったように大はしゃぎだ。
「空から見る城や庭園、湖の景色が、こんなにキレイだと思わなかったわぁ」
「おぉ~、凄いぞ、人が豆粒のようだ」
「この飛行船なら隣の国にもアッと言う間に行けそうね」
「空を飛ぶのが、こんなにも気持ちいいものだと思わなかったわ」
「これは一体どういう原理で飛んでいるのかね?」
「カイトどの、金を取って人を乗せれば儲かると思うがどうだろう」
などなど、船内は感想と質問が飛び交い、頗る騒がしい。
頃合いを見計らい、ソニアとリアがギャレーで紅茶を入れ、乗客たちにティーサービスを始める。
「おぉ、紅茶までサービスしてくれるとは、実に気が利くなぁ」と国王が感心した。
「空の上で飲むお茶もなかなかオツなものですなぁ」とリーン伯爵が言う。
「左様ですなぁ、この飛行船、王国にもぜひ1台欲しいものだ」とロカレ・ブースがチラッとこちらを見た。
「残念ながら、飛行船の売買や譲渡は女神様から禁止されているので、難しいです」とオレが説明した。
「それは残念だ、これがあれば戦時に偵察に使ったり、兵を前線に運んだり、上から攻撃したり色々と利用できるのになぁ」と軍務大臣のリーン伯爵が言っている。
「軍事利用も禁止されていますので、それは更に難しいと思いますよ」とオレが大臣を諭した。
実際のところ、異世界ネット通販『パラワショップ』の利用規約で、購入した商品を許可なく転売、譲渡したり、軍事利用するのは固く禁止されているのだ。
もし規約を破れば、『パラワショップ』のアカウント停止の他、制裁措置もあると女神から念を押されており、規約を破るわけには行かないのだ。
みんなが遊覧飛行に夢中になっていると、リーン伯爵が突然こう切り出した。
「陛下、遊覧飛行をお楽しみ中のところ、大変恐縮ですが、ひとつご相談したいことが御座いまして…」
「それは王宮に戻ってからでは遅いのか?」
「陛下の暗殺事件に関することでございます。
他の者たちに聞かれないために、この場が宜しいかと」
「なるほど、それでこのメンバーと言う訳か…
相分かった、では聞こう」
「ご一同、これから話すことは機密事項ですので、他言無用、どうかご内密に…
軍の上層部では宮中に暗殺者を手引できるのは、役職者でなければ不可能と考え、ここ1週間宮殿に仕える全役職者に密偵を付けました」
「なるほど、それで怪しい動きをした者はいたのか?」
「はい、1名おりました」
「誰だ、勿体ぶらずに申せ」
「侍従長のエスカル・テロンでございます」
「なにっ、侍従長だと?」
「詳細は親衛隊長からご報告申し上げます」と親衛隊長のリドル・ポラーレスに振った。
「それでは詳細は私からご報告させていただきます」
親衛隊長が報告したのは、次のような内容であった。
侍従長のエスカル・テロンは、国王の側室の一人である『リリアナ』の後宮に、ほぼ毎日通っていると言うのだ。
国王には『リリアナ』『アウレア』『ティアーナ』『エレミス』の4人の側室がいて、また側室との間には5男7女、合計12人の子供がいる。
普段側室とその子供たちは、それぞれの後宮で生活しており、王宮内でも滅多に顔を合わすことは無い。
リリアナは正室である王妃よりも1歳若い34歳で、17歳で国王の側室となってから既に17年が経過している古株の側室である。
国王とリリアナの間には2男1女の3人の子がいて、15歳の長男には王妃の4人の子らに次ぐ、第5位の王位継承権がある。
リリアナは先代のデルファイ公国大公の従兄弟の娘で、その当時デルファイに美しい姫がいると評判となり、それを伝え聞いたクラウス国王が大公を通じて献上させる形で側室としたという経緯があるのだ。
確かに血筋を絶やさないことは、王家として必要なことかも知れないが、正室と側室の5人の妻に合計6男10女の子がいるとは、国王も中々の絶倫ぶりだとオレは思った。
一方、侍従長のエスカル・テロンは今年50歳で、先代国王の時代から30年以上にわたり王室に仕える古参の侍従であり、7年前から侍従長を努めている。
王宮内の100人以上の侍従や侍女達を束ねる侍従長という役職柄、後宮へ行く用務もあるだろうが、頻繁に出入りする事は有り得ないだろう。
「陛下、ここ最近、侍従長にリリアナ様の後宮へ行く用務をお命じになられましたか?」と親衛隊長が聞く。
「いや、最近は何も申し付けておらんぞ」
「そうすると侍従長は、公務も無いのにリリアナ様の後宮へ出入りしたと言うことになりますな」
「暗殺者は侍従の格好に扮して陛下を狙いましたからなぁ……
侍従の採用も侍従長の差配の内か、何か匂いますな、陛下」とロカレ・ブースが言った。
「陛下、私に侍従長を尋問する許可をいただけませんでしょうか?」と親衛隊長が進言した。
「うむ、侍従長に何も疚しい事が無ければ問題なかろう」
「それと、もうひとつお願いがございます」
「リリアナ様の後宮の動きを監視させていただきたいのですが、宜しいでしょうか?」
「うむ、良かろう、そなたらに任せる」
「ありがとうございます」
オレはその話を聞いて、もしかしたらオレの行動も監視されていたのか、と思ったが流石にそれは杞憂だろうか。
遊覧飛行は1時間ほどで終了し、飛行船は元の王室庭園中央広場に着陸した。
飛行船を下りると親衛隊長のリドル・ポラーレスと、軍務大臣のジョエル・リーン伯爵は慌ただしく王宮の中へ走って行った。
侍従長のエスカル・テロンは、憲兵隊に身柄を拘束され、尋問を受けることになった。
恐らく、これから厳しい尋問が待っているのだろう。
飛行船に乗ってみたいと言う王室ファミリーの熱烈なリクエストにオレが答えた形だ。
その日は、青空と雲が半々と言った天候であったが、飛行するには何の問題もない。
王室庭園には、色とりどりの花が咲き乱れ、その真ん中にダークブルーの飛行船『空飛ぶイルカ号』が停泊しており、その光景は実に『映え』るのだ。
写真を撮ってSNSにアップしたら、間違いなく『いいね』が、たくさん付くだろうが、それを理解してくれる人はこの世界には居ない。
今日、飛行船に乗るのは、王室ファミリー6名の他、王弟のアルテオン公爵、軍務大臣のリーン伯爵、内務大臣のブース子爵、王国親衛隊長のポラーレス男爵の重臣たちの他、王室顧問兼王立大学学長のオディバ・ブライデと、船内サービスのためにメイドのソニアとリアを乗せている。
飛行前にアルテオン公爵がこんな事を聞いてきた。
「今日のメンバーを見ると王国中枢にいる者が、多数乗っているが、カイト殿、この飛行船は落ちるようなことは無いでしょうな?」
「え~っと、緊急安全装置も付いてますので、多分大丈夫です」とオレは曖昧な返事をした。
「多分って、本当に大丈夫なんでしょうなぁ」
そう言って執拗に言質を取ろうとするアルテオン公爵だが、本当は高い所が苦手なのだ。
「公爵よ、カイト殿が大丈夫だと言うのだから、大丈夫だ」
国王はオレに全幅の信頼を寄せてくれた。
「離陸しますから、皆さんシートベルトをして下さい」
ソニアとリアが全員のシートベルトを確認する。
ソニアのOKサインを確認し、オレはメインスイッチをオンにし、ハッチ開閉ボタンを押すと、タラップが自動で格納されハッチが閉まった。
ヘッドアップディスプレイには気象情報と周囲の地図が3Dで表示されている。
天候は概ね良好で、気流も安定している。
離陸ボタンを押すと、電動ジェットエンジンが起動し、下向きの噴射を開始する。
船体がフワリと浮き上がると船内に歓声が上がった。
ゆっくりと地上30mまで浮上すると、加速して一気に地上3000mまで上昇する。
翼の電動ジェットエンジンの静粛性と船体に施された防音装置で音は静かだ。
ちなみに船内の気圧は、地上と同じ1気圧に保たれており、急激な気圧変化による頭痛や目眩などの症状に悩まされることはない。
眼下には王都の街並みが、きれいに見えている。
オレは手動操縦のまま、王都の空を時速100kmほどでゆっくりと飛ぶ。
下界では、きっとまた『イルカが空を飛んでるぞ』と大騒ぎになっていることだろう。
『空飛ぶイルカ号』の乗客たちは童心に帰ったように大はしゃぎだ。
「空から見る城や庭園、湖の景色が、こんなにキレイだと思わなかったわぁ」
「おぉ~、凄いぞ、人が豆粒のようだ」
「この飛行船なら隣の国にもアッと言う間に行けそうね」
「空を飛ぶのが、こんなにも気持ちいいものだと思わなかったわ」
「これは一体どういう原理で飛んでいるのかね?」
「カイトどの、金を取って人を乗せれば儲かると思うがどうだろう」
などなど、船内は感想と質問が飛び交い、頗る騒がしい。
頃合いを見計らい、ソニアとリアがギャレーで紅茶を入れ、乗客たちにティーサービスを始める。
「おぉ、紅茶までサービスしてくれるとは、実に気が利くなぁ」と国王が感心した。
「空の上で飲むお茶もなかなかオツなものですなぁ」とリーン伯爵が言う。
「左様ですなぁ、この飛行船、王国にもぜひ1台欲しいものだ」とロカレ・ブースがチラッとこちらを見た。
「残念ながら、飛行船の売買や譲渡は女神様から禁止されているので、難しいです」とオレが説明した。
「それは残念だ、これがあれば戦時に偵察に使ったり、兵を前線に運んだり、上から攻撃したり色々と利用できるのになぁ」と軍務大臣のリーン伯爵が言っている。
「軍事利用も禁止されていますので、それは更に難しいと思いますよ」とオレが大臣を諭した。
実際のところ、異世界ネット通販『パラワショップ』の利用規約で、購入した商品を許可なく転売、譲渡したり、軍事利用するのは固く禁止されているのだ。
もし規約を破れば、『パラワショップ』のアカウント停止の他、制裁措置もあると女神から念を押されており、規約を破るわけには行かないのだ。
みんなが遊覧飛行に夢中になっていると、リーン伯爵が突然こう切り出した。
「陛下、遊覧飛行をお楽しみ中のところ、大変恐縮ですが、ひとつご相談したいことが御座いまして…」
「それは王宮に戻ってからでは遅いのか?」
「陛下の暗殺事件に関することでございます。
他の者たちに聞かれないために、この場が宜しいかと」
「なるほど、それでこのメンバーと言う訳か…
相分かった、では聞こう」
「ご一同、これから話すことは機密事項ですので、他言無用、どうかご内密に…
軍の上層部では宮中に暗殺者を手引できるのは、役職者でなければ不可能と考え、ここ1週間宮殿に仕える全役職者に密偵を付けました」
「なるほど、それで怪しい動きをした者はいたのか?」
「はい、1名おりました」
「誰だ、勿体ぶらずに申せ」
「侍従長のエスカル・テロンでございます」
「なにっ、侍従長だと?」
「詳細は親衛隊長からご報告申し上げます」と親衛隊長のリドル・ポラーレスに振った。
「それでは詳細は私からご報告させていただきます」
親衛隊長が報告したのは、次のような内容であった。
侍従長のエスカル・テロンは、国王の側室の一人である『リリアナ』の後宮に、ほぼ毎日通っていると言うのだ。
国王には『リリアナ』『アウレア』『ティアーナ』『エレミス』の4人の側室がいて、また側室との間には5男7女、合計12人の子供がいる。
普段側室とその子供たちは、それぞれの後宮で生活しており、王宮内でも滅多に顔を合わすことは無い。
リリアナは正室である王妃よりも1歳若い34歳で、17歳で国王の側室となってから既に17年が経過している古株の側室である。
国王とリリアナの間には2男1女の3人の子がいて、15歳の長男には王妃の4人の子らに次ぐ、第5位の王位継承権がある。
リリアナは先代のデルファイ公国大公の従兄弟の娘で、その当時デルファイに美しい姫がいると評判となり、それを伝え聞いたクラウス国王が大公を通じて献上させる形で側室としたという経緯があるのだ。
確かに血筋を絶やさないことは、王家として必要なことかも知れないが、正室と側室の5人の妻に合計6男10女の子がいるとは、国王も中々の絶倫ぶりだとオレは思った。
一方、侍従長のエスカル・テロンは今年50歳で、先代国王の時代から30年以上にわたり王室に仕える古参の侍従であり、7年前から侍従長を努めている。
王宮内の100人以上の侍従や侍女達を束ねる侍従長という役職柄、後宮へ行く用務もあるだろうが、頻繁に出入りする事は有り得ないだろう。
「陛下、ここ最近、侍従長にリリアナ様の後宮へ行く用務をお命じになられましたか?」と親衛隊長が聞く。
「いや、最近は何も申し付けておらんぞ」
「そうすると侍従長は、公務も無いのにリリアナ様の後宮へ出入りしたと言うことになりますな」
「暗殺者は侍従の格好に扮して陛下を狙いましたからなぁ……
侍従の採用も侍従長の差配の内か、何か匂いますな、陛下」とロカレ・ブースが言った。
「陛下、私に侍従長を尋問する許可をいただけませんでしょうか?」と親衛隊長が進言した。
「うむ、侍従長に何も疚しい事が無ければ問題なかろう」
「それと、もうひとつお願いがございます」
「リリアナ様の後宮の動きを監視させていただきたいのですが、宜しいでしょうか?」
「うむ、良かろう、そなたらに任せる」
「ありがとうございます」
オレはその話を聞いて、もしかしたらオレの行動も監視されていたのか、と思ったが流石にそれは杞憂だろうか。
遊覧飛行は1時間ほどで終了し、飛行船は元の王室庭園中央広場に着陸した。
飛行船を下りると親衛隊長のリドル・ポラーレスと、軍務大臣のジョエル・リーン伯爵は慌ただしく王宮の中へ走って行った。
侍従長のエスカル・テロンは、憲兵隊に身柄を拘束され、尋問を受けることになった。
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