その頃の面々(番外・乙女ゲームか悪役令嬢転生ラノベに転生？したようだが…)

その頃のとある神様

　本編『乙女ゲームか～」のまだ語られていない部分、ネタバレを含みます。
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　気にくわない。

　なぜか私が幼子の身体を乗っ取ったことになっているのだ？
　神である私がなぜそんなことをする必要がある？

　神は肉体を持たなくとも顕現しようと思えばできるし、顕現しなくとも力を行使できる。



　邪魔くさいからしないけど。




『あなたの名を騙っているのに放置するのですか？』

　大きなお胸様と安産型の腰をもつ女神が言ってくる。
　だがそれも人の世の問題だ。私が出て行くほどのことでもないだろう。


『私の愛子が迷惑を被っていますのに…』

　ブツブツ言ってくるがそもそも貴女が人に過分な力を与えてしまった結果だろうに、はあ。


『だって、せっかく異世界神からいただいた魂ですもの、この世界で二人再出発できるはずでしたのに……』

『俺も楽しみにしていたんだ、この世界は未だ獣人に厳しい。あれはこの世界に新しい風を起こしてくれると思ったのだ』

　この全身毛だらけの神はいつも暑苦しいな。

　なんども言うが私の所為ではない。名を騙られて迷惑なんだよ。
　君ら話すなら他でやってくれ。

　私は眠いのだ。はあ、わかったわかった。邪魔くさいがその時がきたら『私を騙る者』には相応のことをしようと約束する。


『でしたら……』

『だから……』

『けれども……』

『それでは……』






　だーかーらー
　眠いんだよ。テメーラどっかいけよ。他でやれ。



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　邪神様の邪は邪魔くさいの邪ｗｗｗ

　神様は世界の宗教には関与しておりません。
　人が勝手に崇めて勝手に教義を作ってます。大地母神のように自分の名を冠したその宗教に力を貸すのは個人(個神)の考え。