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1 祭りの後
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「た、助けて、もうしない、しないよお」
カインは、ただ、普通の怯える少年になっていた。
「信じられるか……」
シロは槍をカインに向ける。
「まって……」
メイがシロを静止した。そしてカインに語りかける。
「もうひどいことはしないと……約束して……」
「する! するよ! 絶対しない!」
「そう……」
メイはカインに、微笑んだ。そして……。
「プロミスバインド」
カインの頭に手を乗せ、約束の呪文を唱えた。
「シロ……いきましょう……」
メイはカインに背を向けた……その時だ!
カインの怯えた顔はゲス顔に変化する。
「ばーか!」
カインは小さな銃を取り出した。それは『デリンジャー』という拳銃だった。
「こいつ……また……」
カインの変化に気づいたシロは、メイの背中を守りに入った。
カインは銃をメイに向けた。だが、その瞬間に銃を落とし、頭を抱えて気が狂った様に苦しみだした。
「あ、あう、あうあうあぁ……ごめんなさい……、後ろから撃とうとしてごめんなさい……、奴隷を切り刻んでごめんなさい……、動物殺してごめんなさい……、禁制薬物飲んでごめんなさい……、おもちゃ壊してごめんなさい……」
念仏のように謝り始めた。
「こいつ……やっぱり、やばいやつだ。止め刺さなきゃ……」
シロは槍を構えた。
その時、その行動を遮るかのように、シロの目の前に黒い球体が現れた。そして、その中から紫のフードを被った女が現れた。
「ひっひっひ、だからあれほど漆黒に関わるなっていったんじゃ、アホ坊め……」
一瞬の出来事だった。その女の黒い球体は、カインを吸い込んだ、そしてその女も吸い込まれ、球体ごとその場から消えた。
「消えた……。やつら、いったい何者なんだ……」
シロは、突然の出来事にやる気を削がれた。
霊装が機械音声を発した。
[
リミットオーバー、コネクトアウト
]
霊装ペガコーンは、その声と共に消失した。そして、四本のクリスタルがその場に残った。
「ここで霊装が消えるなんて……危なかった。とりあえず精霊に感謝だな」
シロはクリスタルを拾い上げた。
暫くして、辺りに地響きの用な音が聞こえ始める。それはどんどん大きくなった。
シロは床のぐらつきを感じ、危険を感じた。ぐらつきは段々大きくなる。
「まさか、崩れるのか!」
「急がないと……」
メイは大きな扉を開け、元来た道を引き返す。
シロはしっかりクリスタルを抱えメイの後を追った。
──大規模研究所最上階──
大規模研究所の最上階に大型ドックがあった。そこには小型の戦艦のような飛空艇が一隻、息を潜めていた。
──飛空艇艦橋内──
レイヤは艦橋の指揮官席に座った。
「さあ、試運転と行こう」
艦橋内に突然黒い球体が現れる。その中から、カインとアトロポスが出現した。
「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」
カインはうつろな目で謝り続けていた。
「ひっひっひ、しばらく反省するといいんじゃ……」
アトロポスは謝り続けるカインの頭を撫で、憐れんでいた。
「カインはどうしたんだ」
「漆黒にやられたようじゃよ、ひっひっひ」
「そうか……」
「レイヤ様、いつでも浮上できます。それと……転移の準備も整っております」
オペレーション席にクリスティーナが座っていた。
「これで別の世界へいけるとは……科学も捨てたもんじゃないな、ハーッハッハッハ」
操舵席には、ドグマが座っていた。
「ラジカルの死去は、少し痛手ですね……それと、変なボタン押さないで下さいね……」
いつものクリスティーナの突っ込みだった。
「機械とかいうのはようわからんわ、ひっひっひ」
火器管制席にはラケシスが座っていた。
レイヤが合図をする。
「よし、箱舟アルカディア、出航だ」
「魔導エンジン出力最大、通常動力変換ロス0.2%、操舵、浮上まで自動操縦に設定。その他、出力を転移クリスタルに回します」
クリスティーナは、データーを読み取りながら、適切に操作を行っていた。
飛空艇は、大規模研究所のドックを離れた。
「ちょっと早いが、ここがバレた以上、この世界とは一時お別れだ」
「帝国のゴミ共をこの船で滅ぼしていかないのかい、ひっひっひ」
アトロポスが問いかける。
「いや……魔導帝国が滅んだのは俺が生まれる前の話だ。一族としては恨むのが筋なのだろうが……俺には関係ないことだ。それに、ディルディーバ帝国は思う存分利用させてもらったからな」
「殊勝なことで、ひっひっひ」
「レイヤ様、大きな魔力源が二体ほどこちらに向かってきます。識別はアイスドラゴンです」
「ふむ、なわばりを荒らされたと思って出てきたのか。落とせるか?」
「やってみます」
クリスティーナはオペレーションシステムを操作する。
「火器管制こちらに接続。魔法サーキットファイヤーエレメンタル作動。ターゲットロック。撃ちます」
飛空艇の砲台から炎の玉が放たれる。炎はアイスドラゴンを直撃し、いとも簡単に二匹を撃破した。アイスドラゴンは無残に墜落する。
「大精霊の能力をトレースした魔法サーキットでなければ、こんなことは出来ないだろうな。ディルディーバ帝国の技術も使いようによっては捨てたもんじゃなかったというわけだ」
「転移エネルギーが溜まりました。アトロポス様、転移先イメージを下さい」
「レイヤ、人間だけの世界に行くのかい、ひっひっひ」
「そうだな、その世界には『ニクリア』がある。見てみたい物だな、エンシェント級の破壊力を持つ力など、滅多にお目にかかれないしな」
艦橋中央に、魔法陣がある。その中央に台座と水晶が置かれていた。
アトロポスは水晶に触れて詠唱を始めた。
「時空なるカオスよ、我にアナザーの力を宿したまえ。世界の鍵をここに献上し、ゲートを開かん」
水晶が輝く。アトロポスは呪文を唱えた。
「アナザーゲート」
飛空艇は黒いオーラに包まれた。
やがて、収縮し、飛空艇を飲み込んでいった。
そして、静けさだけがその場に残った。
飛空艇はこの場から消え去った。別世界に飛んで行ってしまったのだろうか……。それは、レイヤ達にしか分からない事であった。
──大規模研究所内 魔鉱石集積所──
シロとメイは、アナが避難している倉庫に向かった。
「アナー、いるかー!」
その声には反応が無かった。
シロは魔法のミラーを張っていたであろう場所を確認する。だが、そこには何もなかった。
「ま、まさか……」
カインは、ただ、普通の怯える少年になっていた。
「信じられるか……」
シロは槍をカインに向ける。
「まって……」
メイがシロを静止した。そしてカインに語りかける。
「もうひどいことはしないと……約束して……」
「する! するよ! 絶対しない!」
「そう……」
メイはカインに、微笑んだ。そして……。
「プロミスバインド」
カインの頭に手を乗せ、約束の呪文を唱えた。
「シロ……いきましょう……」
メイはカインに背を向けた……その時だ!
カインの怯えた顔はゲス顔に変化する。
「ばーか!」
カインは小さな銃を取り出した。それは『デリンジャー』という拳銃だった。
「こいつ……また……」
カインの変化に気づいたシロは、メイの背中を守りに入った。
カインは銃をメイに向けた。だが、その瞬間に銃を落とし、頭を抱えて気が狂った様に苦しみだした。
「あ、あう、あうあうあぁ……ごめんなさい……、後ろから撃とうとしてごめんなさい……、奴隷を切り刻んでごめんなさい……、動物殺してごめんなさい……、禁制薬物飲んでごめんなさい……、おもちゃ壊してごめんなさい……」
念仏のように謝り始めた。
「こいつ……やっぱり、やばいやつだ。止め刺さなきゃ……」
シロは槍を構えた。
その時、その行動を遮るかのように、シロの目の前に黒い球体が現れた。そして、その中から紫のフードを被った女が現れた。
「ひっひっひ、だからあれほど漆黒に関わるなっていったんじゃ、アホ坊め……」
一瞬の出来事だった。その女の黒い球体は、カインを吸い込んだ、そしてその女も吸い込まれ、球体ごとその場から消えた。
「消えた……。やつら、いったい何者なんだ……」
シロは、突然の出来事にやる気を削がれた。
霊装が機械音声を発した。
[
リミットオーバー、コネクトアウト
]
霊装ペガコーンは、その声と共に消失した。そして、四本のクリスタルがその場に残った。
「ここで霊装が消えるなんて……危なかった。とりあえず精霊に感謝だな」
シロはクリスタルを拾い上げた。
暫くして、辺りに地響きの用な音が聞こえ始める。それはどんどん大きくなった。
シロは床のぐらつきを感じ、危険を感じた。ぐらつきは段々大きくなる。
「まさか、崩れるのか!」
「急がないと……」
メイは大きな扉を開け、元来た道を引き返す。
シロはしっかりクリスタルを抱えメイの後を追った。
──大規模研究所最上階──
大規模研究所の最上階に大型ドックがあった。そこには小型の戦艦のような飛空艇が一隻、息を潜めていた。
──飛空艇艦橋内──
レイヤは艦橋の指揮官席に座った。
「さあ、試運転と行こう」
艦橋内に突然黒い球体が現れる。その中から、カインとアトロポスが出現した。
「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」
カインはうつろな目で謝り続けていた。
「ひっひっひ、しばらく反省するといいんじゃ……」
アトロポスは謝り続けるカインの頭を撫で、憐れんでいた。
「カインはどうしたんだ」
「漆黒にやられたようじゃよ、ひっひっひ」
「そうか……」
「レイヤ様、いつでも浮上できます。それと……転移の準備も整っております」
オペレーション席にクリスティーナが座っていた。
「これで別の世界へいけるとは……科学も捨てたもんじゃないな、ハーッハッハッハ」
操舵席には、ドグマが座っていた。
「ラジカルの死去は、少し痛手ですね……それと、変なボタン押さないで下さいね……」
いつものクリスティーナの突っ込みだった。
「機械とかいうのはようわからんわ、ひっひっひ」
火器管制席にはラケシスが座っていた。
レイヤが合図をする。
「よし、箱舟アルカディア、出航だ」
「魔導エンジン出力最大、通常動力変換ロス0.2%、操舵、浮上まで自動操縦に設定。その他、出力を転移クリスタルに回します」
クリスティーナは、データーを読み取りながら、適切に操作を行っていた。
飛空艇は、大規模研究所のドックを離れた。
「ちょっと早いが、ここがバレた以上、この世界とは一時お別れだ」
「帝国のゴミ共をこの船で滅ぼしていかないのかい、ひっひっひ」
アトロポスが問いかける。
「いや……魔導帝国が滅んだのは俺が生まれる前の話だ。一族としては恨むのが筋なのだろうが……俺には関係ないことだ。それに、ディルディーバ帝国は思う存分利用させてもらったからな」
「殊勝なことで、ひっひっひ」
「レイヤ様、大きな魔力源が二体ほどこちらに向かってきます。識別はアイスドラゴンです」
「ふむ、なわばりを荒らされたと思って出てきたのか。落とせるか?」
「やってみます」
クリスティーナはオペレーションシステムを操作する。
「火器管制こちらに接続。魔法サーキットファイヤーエレメンタル作動。ターゲットロック。撃ちます」
飛空艇の砲台から炎の玉が放たれる。炎はアイスドラゴンを直撃し、いとも簡単に二匹を撃破した。アイスドラゴンは無残に墜落する。
「大精霊の能力をトレースした魔法サーキットでなければ、こんなことは出来ないだろうな。ディルディーバ帝国の技術も使いようによっては捨てたもんじゃなかったというわけだ」
「転移エネルギーが溜まりました。アトロポス様、転移先イメージを下さい」
「レイヤ、人間だけの世界に行くのかい、ひっひっひ」
「そうだな、その世界には『ニクリア』がある。見てみたい物だな、エンシェント級の破壊力を持つ力など、滅多にお目にかかれないしな」
艦橋中央に、魔法陣がある。その中央に台座と水晶が置かれていた。
アトロポスは水晶に触れて詠唱を始めた。
「時空なるカオスよ、我にアナザーの力を宿したまえ。世界の鍵をここに献上し、ゲートを開かん」
水晶が輝く。アトロポスは呪文を唱えた。
「アナザーゲート」
飛空艇は黒いオーラに包まれた。
やがて、収縮し、飛空艇を飲み込んでいった。
そして、静けさだけがその場に残った。
飛空艇はこの場から消え去った。別世界に飛んで行ってしまったのだろうか……。それは、レイヤ達にしか分からない事であった。
──大規模研究所内 魔鉱石集積所──
シロとメイは、アナが避難している倉庫に向かった。
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