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人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~
エピローグ
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────泣き疲れて、だいぶ気持ちが落ち着きました。
それにしても……私は、なんてはしたない食べ方をしてしまったのでしょう……。
仮にも愛する人です……もっと優しく包んで食べてあげることはできなかったのでしょうか……。
私は、人食い花の習性が抜けていない自分を、情けなく思いました。
食べてしまったものを、どうこう言っても仕方がありません。
ひとまず、私は【複製】リストを確認してみました。すると《レイヤ》がリストに入っていました。
そりゃそうです……食べてしまったのですから……。
せっかくですから、一度、《レイヤ》を【複製】してみようと思います。
《レイヤ》が生成されました。食べた時の恰好をしています。仮面も健在です。
「《オードリー》様。いえ、今は《シュカ》様とお呼びした方がよろしいでしょうか」
物腰や態度まで、変わってしまいました。でも、これはこれでいい気がします。
「《シュカ》で構いません。むしろ、そちらの方がしっくりきます」
「そうですか。では、初仕事は何をいたしましょうか」
「私の……話し相手をしてくれませんか。いろいろ聞きたいことが、山ほどあるんです」
「そうですか、私でよければ。時間はたっぷりありますし」
「そうですね」
時間はたっぷりあります。これから、二人の空白だった時間を埋めるのも、悪くはありませんね……。
────────END────────
それにしても……私は、なんてはしたない食べ方をしてしまったのでしょう……。
仮にも愛する人です……もっと優しく包んで食べてあげることはできなかったのでしょうか……。
私は、人食い花の習性が抜けていない自分を、情けなく思いました。
食べてしまったものを、どうこう言っても仕方がありません。
ひとまず、私は【複製】リストを確認してみました。すると《レイヤ》がリストに入っていました。
そりゃそうです……食べてしまったのですから……。
せっかくですから、一度、《レイヤ》を【複製】してみようと思います。
《レイヤ》が生成されました。食べた時の恰好をしています。仮面も健在です。
「《オードリー》様。いえ、今は《シュカ》様とお呼びした方がよろしいでしょうか」
物腰や態度まで、変わってしまいました。でも、これはこれでいい気がします。
「《シュカ》で構いません。むしろ、そちらの方がしっくりきます」
「そうですか。では、初仕事は何をいたしましょうか」
「私の……話し相手をしてくれませんか。いろいろ聞きたいことが、山ほどあるんです」
「そうですか、私でよければ。時間はたっぷりありますし」
「そうですね」
時間はたっぷりあります。これから、二人の空白だった時間を埋めるのも、悪くはありませんね……。
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