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人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~
平和な森
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────あれから五年の月日が経ちました────
暖かい日差しが森に差し込み、そよ風が吹いています。
《逆人魚》は、せっせと走り回り、地面を這う《ウナギ猫》を食べようとする《羽ウサギ》を追い立てます。
追い立てられ、高く飛び過ぎた《羽ウサギ》は、《借金鳥》に突かれて地面に落ちます。
すると、《逆人魚》は《借金鳥》に光り物を渡します。そして、《羽ウサギ》をくわえてスキップしながらどこかへ行ってしまいました。
いつもと同じ日常です。
私は今、森の中心にある大きな枯れ木の下にいます。それはかつて、《ドリーアダ》と言われた『神木』です。
私は、花の姿でこの枯れ木と寄り添うように生きています。ずっと一人で……。
でも、寂しくはありません。たまに《フィオレ》が遊びに来てくれます。
変わったことといえば、私が生き物を食べなくなった……ということぐらいでしょうか……。そのおかげで、動物たちが私に近寄ってくるようになりました。
特に、《羽ウサギ》や、《借金鳥》は、私に付着した害虫を食べてくれるので大助かりです。
それと、私の花と葉についた棘が、綺麗になくなってしまいました。牙もすでに、影も形もありません。退化してしまったのでしょうか……。
花の色は、雨風と《フィオレ》のおかげで、元のやさしい朱色に戻りました。この色を見ると、気持ちが落ち着きます。
それにしても……今日はなんていい天気なのでしょう……いつもより清々しい気分です。
人の歩く音がしました。この森に入ってくる人間がいるなんて……とても珍しいことです。
少しづつ私のいる場所へと近づいてきます。男は、背が高くスラッとしていて、金髪でした。商人服を着てリュックを背負っています。そして……顔に仮面をつけていました。
「ここか……本当にあったんだな、こんな大きい花が」
この、優しい声。そして、この匂いは……。
私は、しばらくの間この場所から動かなかったせいで、視界に【スリープ】という文字が出ていました。この状態の時は、私のスキルは全く作動しないようです。男のステータスも表示されません。ですが、仮面をしていても声で誰だかわかりました。この方は……。
「君が……朱色の花の《シュカ》……なのか……ずっとその姿で……」
────《レイヤ》王子です。
「まず、礼を言わなければならない。私を生き返らせてくれたことを……」
いえ、この姿になったのは私の……。
「僕は、生き返ったあと、君をずっと探していたんだ。情報がつかめなくてね……。最近知り合った風の精霊使いから仕入れた情報でようやく君の居場所を知ったんだ……まさか、本当に会えるとは思わなかった」
…………。
「そして、私はこうおもったんだ。君は、《オードリー》じゃないかと。たしかに君はカインに火あぶりにされた。でも、その死体は見つかっていないんだ。だから、何らかの方法で生きているとも疑った。いろいろ調べているうちに《アズール》という人物に出会ったよ。どうも、うさんくさいやつだったが、君の話をある程度聞くことができたよ」
──《アズール》さん……とても懐かしい響きです。
「そして……謝らなければならない……申し訳なかった。私が弱かったばっかりに、君をも巻き込んでしまった。どうか、こんな不甲斐ない僕を許して欲しい……」
──いいえ、あなたに罪などありません……悪いのは、皆、《カイン》です……。
「今、僕は商人として生きている。国のことは第三王子の《プロミス》に任せてある。彼が一人前になるまでは、裏でサポートしていたんだよ。自分は死んだことになっているから、表立った行動はできなかったけどね。やっと自由の身になれてやりたいことができるようになったよ」
──《プロミス》……もしかして、私の体の寄生虫を駆除してくれた《少年》……。
「それと、君のやろうとしていたことは、《プロミス》が今、一生懸命になってやってくれた。君の夢は叶ったよ。港の完成祝いに、君と一緒に港へ行ってみたかったんだけどね……」
──港が完成したのですね……。もし、父と母が生きていたら……どんなに喜んだことでしょう……。
「じゃあ、私はそろそろ行くよ。明日、キャラバン隊と共に港から出発する予定だ。じゃあ、またいつか……」
──もう、行ってしまわれるのですか……。
《レイヤ》は、行ってしまいました。おそらく、私がこの姿のまま動けないと思っているのかもしれません。
話したいのに……【スリープ】状態が解けていません……私は『動け! 動け!』と、そう念じました。
すると、ようやく変化が現れました。【スリープ】の表示が【スタンバイ】に変わりました。でも……まだ動けません。せめて、人型になって会話がしたい……次、いつ会えるかもわからないのに……。
もう少しだけ、森から出ないでほしい……せめて、一言だけでも……。
──その時、視界に【OK】の文字が表示されました。私は、すぐに人型化しました。(人型化は、人型になりたいと、念じるだけで変身できるようです)
まだ、間に合います! 私は走りました。《レイヤ》(HP270/270)に向かって……。
──────「待ってください! レイヤ様!」
「レイヤ王子!」
────「どこへも行かないでください!」
「待ってください!」
──「ずっと私と……」
「一緒にいてください!」
──────それは、一瞬の出来事でした……。私の意識は《オードリー》に、取って代わられました。
──────《オードリー》は高くジャンプします。
──────着ているワンピースがめくれ上がり、パニエのような赤い花びらが広がりました。
──────まさか……。
「レイヤ王子!」
「この声は……? オードリー?」
「い・た・だ・き・ま・す!」
────バクッ。
──────《オードリー》の私は、《レイヤ王子》をマタの下からすっぽりと取り込み、食べてしまいました。
「これで、王子とずーっと一緒です……愛しています……《レイヤ》王子」
……「ずーっと……ずーっと……」
…………「永遠……に…………」………………。
………………………………………………………………。
《オードリー》の意識は、私の中に、溶けてしまいました。《オードリー》は、満足したのでしょうか……。
私は、満足できませんでした。ただ、喪失感だけが残りました。もっと、いろんな話をしてみたかったのに……。
とても……。
とても……。
…………。
目から水が流れ出てきました。人型の私は、泣くことができるようです……。
────私は、しばらくそこでうずくまり、感情のままに泣き続けました。
…………………………………………。
……………………。
森の動物たちの声が聞こえてきます。
《逆人魚》は、せっせと走り回り、地面を這う《ウナギ猫》を食べようとする《羽ウサギ》を追い立てます。
追い立てられ、高く飛び過ぎた《羽ウサギ》は、《借金鳥》に突かれて地面に落ちます。
すると、《逆人魚》は《借金鳥》に光り物を渡します。そして、《羽ウサギ》をくわえてスキップしながらどこかへ行ってしまいました。
今日も森は平和でした……。
暖かい日差しが森に差し込み、そよ風が吹いています。
《逆人魚》は、せっせと走り回り、地面を這う《ウナギ猫》を食べようとする《羽ウサギ》を追い立てます。
追い立てられ、高く飛び過ぎた《羽ウサギ》は、《借金鳥》に突かれて地面に落ちます。
すると、《逆人魚》は《借金鳥》に光り物を渡します。そして、《羽ウサギ》をくわえてスキップしながらどこかへ行ってしまいました。
いつもと同じ日常です。
私は今、森の中心にある大きな枯れ木の下にいます。それはかつて、《ドリーアダ》と言われた『神木』です。
私は、花の姿でこの枯れ木と寄り添うように生きています。ずっと一人で……。
でも、寂しくはありません。たまに《フィオレ》が遊びに来てくれます。
変わったことといえば、私が生き物を食べなくなった……ということぐらいでしょうか……。そのおかげで、動物たちが私に近寄ってくるようになりました。
特に、《羽ウサギ》や、《借金鳥》は、私に付着した害虫を食べてくれるので大助かりです。
それと、私の花と葉についた棘が、綺麗になくなってしまいました。牙もすでに、影も形もありません。退化してしまったのでしょうか……。
花の色は、雨風と《フィオレ》のおかげで、元のやさしい朱色に戻りました。この色を見ると、気持ちが落ち着きます。
それにしても……今日はなんていい天気なのでしょう……いつもより清々しい気分です。
人の歩く音がしました。この森に入ってくる人間がいるなんて……とても珍しいことです。
少しづつ私のいる場所へと近づいてきます。男は、背が高くスラッとしていて、金髪でした。商人服を着てリュックを背負っています。そして……顔に仮面をつけていました。
「ここか……本当にあったんだな、こんな大きい花が」
この、優しい声。そして、この匂いは……。
私は、しばらくの間この場所から動かなかったせいで、視界に【スリープ】という文字が出ていました。この状態の時は、私のスキルは全く作動しないようです。男のステータスも表示されません。ですが、仮面をしていても声で誰だかわかりました。この方は……。
「君が……朱色の花の《シュカ》……なのか……ずっとその姿で……」
────《レイヤ》王子です。
「まず、礼を言わなければならない。私を生き返らせてくれたことを……」
いえ、この姿になったのは私の……。
「僕は、生き返ったあと、君をずっと探していたんだ。情報がつかめなくてね……。最近知り合った風の精霊使いから仕入れた情報でようやく君の居場所を知ったんだ……まさか、本当に会えるとは思わなかった」
…………。
「そして、私はこうおもったんだ。君は、《オードリー》じゃないかと。たしかに君はカインに火あぶりにされた。でも、その死体は見つかっていないんだ。だから、何らかの方法で生きているとも疑った。いろいろ調べているうちに《アズール》という人物に出会ったよ。どうも、うさんくさいやつだったが、君の話をある程度聞くことができたよ」
──《アズール》さん……とても懐かしい響きです。
「そして……謝らなければならない……申し訳なかった。私が弱かったばっかりに、君をも巻き込んでしまった。どうか、こんな不甲斐ない僕を許して欲しい……」
──いいえ、あなたに罪などありません……悪いのは、皆、《カイン》です……。
「今、僕は商人として生きている。国のことは第三王子の《プロミス》に任せてある。彼が一人前になるまでは、裏でサポートしていたんだよ。自分は死んだことになっているから、表立った行動はできなかったけどね。やっと自由の身になれてやりたいことができるようになったよ」
──《プロミス》……もしかして、私の体の寄生虫を駆除してくれた《少年》……。
「それと、君のやろうとしていたことは、《プロミス》が今、一生懸命になってやってくれた。君の夢は叶ったよ。港の完成祝いに、君と一緒に港へ行ってみたかったんだけどね……」
──港が完成したのですね……。もし、父と母が生きていたら……どんなに喜んだことでしょう……。
「じゃあ、私はそろそろ行くよ。明日、キャラバン隊と共に港から出発する予定だ。じゃあ、またいつか……」
──もう、行ってしまわれるのですか……。
《レイヤ》は、行ってしまいました。おそらく、私がこの姿のまま動けないと思っているのかもしれません。
話したいのに……【スリープ】状態が解けていません……私は『動け! 動け!』と、そう念じました。
すると、ようやく変化が現れました。【スリープ】の表示が【スタンバイ】に変わりました。でも……まだ動けません。せめて、人型になって会話がしたい……次、いつ会えるかもわからないのに……。
もう少しだけ、森から出ないでほしい……せめて、一言だけでも……。
──その時、視界に【OK】の文字が表示されました。私は、すぐに人型化しました。(人型化は、人型になりたいと、念じるだけで変身できるようです)
まだ、間に合います! 私は走りました。《レイヤ》(HP270/270)に向かって……。
──────「待ってください! レイヤ様!」
「レイヤ王子!」
────「どこへも行かないでください!」
「待ってください!」
──「ずっと私と……」
「一緒にいてください!」
──────それは、一瞬の出来事でした……。私の意識は《オードリー》に、取って代わられました。
──────《オードリー》は高くジャンプします。
──────着ているワンピースがめくれ上がり、パニエのような赤い花びらが広がりました。
──────まさか……。
「レイヤ王子!」
「この声は……? オードリー?」
「い・た・だ・き・ま・す!」
────バクッ。
──────《オードリー》の私は、《レイヤ王子》をマタの下からすっぽりと取り込み、食べてしまいました。
「これで、王子とずーっと一緒です……愛しています……《レイヤ》王子」
……「ずーっと……ずーっと……」
…………「永遠……に…………」………………。
………………………………………………………………。
《オードリー》の意識は、私の中に、溶けてしまいました。《オードリー》は、満足したのでしょうか……。
私は、満足できませんでした。ただ、喪失感だけが残りました。もっと、いろんな話をしてみたかったのに……。
とても……。
とても……。
…………。
目から水が流れ出てきました。人型の私は、泣くことができるようです……。
────私は、しばらくそこでうずくまり、感情のままに泣き続けました。
…………………………………………。
……………………。
森の動物たちの声が聞こえてきます。
《逆人魚》は、せっせと走り回り、地面を這う《ウナギ猫》を食べようとする《羽ウサギ》を追い立てます。
追い立てられ、高く飛び過ぎた《羽ウサギ》は、《借金鳥》に突かれて地面に落ちます。
すると、《逆人魚》は《借金鳥》に光り物を渡します。そして、《羽ウサギ》をくわえてスキップしながらどこかへ行ってしまいました。
今日も森は平和でした……。
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