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人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~
帝国魔導師
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「少し、おいたがすぎましたね」
黒いメガネをかけた背の高い男です。冷静沈着な顔つきをしています。
《帝国魔導師《クロード》》(HP2000/2000:MP4000/4000)
「へえ、おかしな魔力反応があるわね」
宝石を複数首にぶら下げている女です。やる気のない態度を見せています。
《帝国魔導師《ジャスミン》》(HP1500/1500:MP5000/5000)
「これ以上、被害を増やすわけにはいかねえな」
魔導師にしては、やけに筋肉質です。肌は褐色でつやがあります。この3人の中では一番おいしそうです。
《帝国魔導師《ジェームズ》》(HP2800/2800:MP3000/3000)
彼らは帝国魔導師……プリーストのような白の修道服に身を包み、帝国の紋章の付いた白のベレー帽をかぶっています。そして、背中に大きな十字架を背負っていました。
帝国魔導師とは、言わば、エリートです。冒険者の魔法使いとは格が違います。
私は、この三人に向けて攻撃を仕掛けました。
────【月華乱舞】────
花びらは細かく砕け、三日月の形に変化し輝き、竜巻のように舞い帝国魔導師を襲います。ですが…………見えない壁で遮られ、攻撃が通りません。
帝国魔導師の三人は、背中に背負った十字架を外し、地面に突き刺して、同時に呪文を唱えました。
────「「「【クロスバインド】!」」」
三つの十字架が光輝き、トライアングルを形成します。そして、魔法陣が浮き上がり、激しい光が私を包みます。
────動けない……動きが封じられました……。
《魔法使い》と【複製】した兵に攻撃を命令します。ですが……。
【ホーリーアロー】
女の帝国魔導師が呪文を唱えました。光の弓矢が現れ、矢が複製体に飛んで行きます。
複製体は、その矢に貫かれ、あっというまに崩れ去りました。
「人間の反応がなかったんだけど……別に、倒しちゃってよかったのよね。あ~魔石がもったいない」
「ならば、ちゃんと詠唱したほうがいいですよ、ジャスミンさん」
「詠唱する時間がもったいないでしょ。昔、偉い人が言ってたわ、『早ければよし』ってね」
「その分、高価な対価を要するのですね」
「ハッハッハ。なんであれ、駆除すればいいだけの話だ」
私を無視……そうですか……私は駆除の対象としてしか見ていないわけですか……。
「今回は、私たちが先に出向いた方がよかったかもしれませんね。どうして我々が呼ばれなかったのか、不思議でしょうがありません」
「新兵の訓練だなんて、これは難易度高過ぎね。昔なら、大隊長は即首になる失態だわ。やり方も酷い」
「今の国王は、何考えてるかわからんわ。ハッハッハ! まあ、我々は自由に動ける分、恵まれているのかもしれんぞ」
「じゃあ、すぐに終わらせましょう。無駄に森を焼く必要もないでしょうからね」
…………私を……雑魚扱いですか……!
「はーい。じゃあ行くわよ【バーニングフィールド】!」
私の周囲が赤く発光しました。これは、【ファイヤーフィールド】の上位魔法……。反撃しようにも、魔法の効果でスキルが使えません……これでは……。
「塵に返しましょう【プロミネンス】!」
────ゴオオオオォォォォ……。
灼熱の炎が私に向かって放たれます。HPがどんどん減っていきます。もう1/10にまで……。
「ハッハッハ! 潰れてしまえ!【メテオフォール】!」
────ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………。
空から焼けた岩が、私にめがけて落ちてきました。これが私の最後…………すごく、……悔し…………。
────ドドーン!
《シュカ》(HP0/6900:TP3450/3450)
黒いメガネをかけた背の高い男です。冷静沈着な顔つきをしています。
《帝国魔導師《クロード》》(HP2000/2000:MP4000/4000)
「へえ、おかしな魔力反応があるわね」
宝石を複数首にぶら下げている女です。やる気のない態度を見せています。
《帝国魔導師《ジャスミン》》(HP1500/1500:MP5000/5000)
「これ以上、被害を増やすわけにはいかねえな」
魔導師にしては、やけに筋肉質です。肌は褐色でつやがあります。この3人の中では一番おいしそうです。
《帝国魔導師《ジェームズ》》(HP2800/2800:MP3000/3000)
彼らは帝国魔導師……プリーストのような白の修道服に身を包み、帝国の紋章の付いた白のベレー帽をかぶっています。そして、背中に大きな十字架を背負っていました。
帝国魔導師とは、言わば、エリートです。冒険者の魔法使いとは格が違います。
私は、この三人に向けて攻撃を仕掛けました。
────【月華乱舞】────
花びらは細かく砕け、三日月の形に変化し輝き、竜巻のように舞い帝国魔導師を襲います。ですが…………見えない壁で遮られ、攻撃が通りません。
帝国魔導師の三人は、背中に背負った十字架を外し、地面に突き刺して、同時に呪文を唱えました。
────「「「【クロスバインド】!」」」
三つの十字架が光輝き、トライアングルを形成します。そして、魔法陣が浮き上がり、激しい光が私を包みます。
────動けない……動きが封じられました……。
《魔法使い》と【複製】した兵に攻撃を命令します。ですが……。
【ホーリーアロー】
女の帝国魔導師が呪文を唱えました。光の弓矢が現れ、矢が複製体に飛んで行きます。
複製体は、その矢に貫かれ、あっというまに崩れ去りました。
「人間の反応がなかったんだけど……別に、倒しちゃってよかったのよね。あ~魔石がもったいない」
「ならば、ちゃんと詠唱したほうがいいですよ、ジャスミンさん」
「詠唱する時間がもったいないでしょ。昔、偉い人が言ってたわ、『早ければよし』ってね」
「その分、高価な対価を要するのですね」
「ハッハッハ。なんであれ、駆除すればいいだけの話だ」
私を無視……そうですか……私は駆除の対象としてしか見ていないわけですか……。
「今回は、私たちが先に出向いた方がよかったかもしれませんね。どうして我々が呼ばれなかったのか、不思議でしょうがありません」
「新兵の訓練だなんて、これは難易度高過ぎね。昔なら、大隊長は即首になる失態だわ。やり方も酷い」
「今の国王は、何考えてるかわからんわ。ハッハッハ! まあ、我々は自由に動ける分、恵まれているのかもしれんぞ」
「じゃあ、すぐに終わらせましょう。無駄に森を焼く必要もないでしょうからね」
…………私を……雑魚扱いですか……!
「はーい。じゃあ行くわよ【バーニングフィールド】!」
私の周囲が赤く発光しました。これは、【ファイヤーフィールド】の上位魔法……。反撃しようにも、魔法の効果でスキルが使えません……これでは……。
「塵に返しましょう【プロミネンス】!」
────ゴオオオオォォォォ……。
灼熱の炎が私に向かって放たれます。HPがどんどん減っていきます。もう1/10にまで……。
「ハッハッハ! 潰れてしまえ!【メテオフォール】!」
────ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………。
空から焼けた岩が、私にめがけて落ちてきました。これが私の最後…………すごく、……悔し…………。
────ドドーン!
《シュカ》(HP0/6900:TP3450/3450)
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