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人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~
濃霧……盤上の戦闘 中編
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私は、【複製】スキルを使用し、ボウガンを装備している4人の村人『《おじいさん》《ほどよい食感》《まずい健康食》《フォアグラ》』を生成します。これを『ボウガン部隊』とします。
《シュカ》(HP4600/4600:TP2100/2300)
次に、その『ボウガン部隊』を《魔法使い》から十分距離を取って、十字に包囲するように配置します。
村人を動かすには、点を指定して動かしたいところにずらすだけで、そこへ動いてくれるようです。
《魔法使い》は、その間、波紋の魔法を使用してきました。『ボウガン部隊』は、波紋の範囲に入っていますが、それに対しての《魔法使い》の反応はありません。
おそらく、動物に反応する魔法なのでしょう。深い霧ですので、視界に入らなければこちらが発見されることはまずないと判断しました。
とりあえず、《おじいさん》に攻撃指令をだします。これは、指令対象の点を指定して、念じるだけで指令がだせるようです。
《魔法使い》の視界に入らないように、ボウガンの有効射程距離50メートルまで近付かせ、攻撃させます。
青い光が《おじいさん》から《魔法使い》にめがけて飛んでいきます。そしてHITの文字が浮かび上がりました。
《おじいさん》の攻撃が当たったということでしょう。《魔法使い》のHPが(2480/2580)になりました。
次の瞬間、《魔法使い》から波紋がでます。その後《おじいさん》の周りにいた赤い点が全部消えました。
周りにいた点は《羽ウサギ》でした。ウサギの消えた範囲は、《魔法使い》からおよそ100メートルの距離でした。その先の《羽ウサギ》が消えていないということは、射程100メートルの魔法を使ったということでしょう。攻撃の消費MPは100でした。
《『エルフ』魔法使い》(HP2480/2580:MP2450/2580)
《魔法使い》が、《おじいさん》の方向に動き始めます。とりあえず《おじいさん》を退避させます。攻撃をしかけてこないので、《おじいさん》は見つかっていないようです。
では、私も仕掛けていきたいと思います。《魔法使い》の進行方向に【ヒトバサミ】を設置します。
《シュカ》(HP4600/4600:TP2000/2300)
設置したマップ上にマーカーが付きました。
《魔法使い》は、マーカーの上に乗りました。
その瞬間、【ヒトバサミ】を作動します。そして、連続で【毒の霧】、【茨の篭】を使用します。『ダイナミックコンボ』が発生しました。《魔法使い》のHPがみるみるうちに減っていきます。
《『エルフ』魔法使い》(HP200/2580:MP2450/2580)
レッドゲージです。ここで私は攻撃を止めます。なぜ止めたかというと、殺してしまうと【複製】リストに入らない仕様だからです。それに、《魔法使い》の能力は、ここで手に入れておけば、後で何かと重宝します。
HPは減らせました。ですが、厄介なのは、MPです。これがあると、近づいたときに未知数の攻撃を受けてしまう恐れがあります。
──その時です。《魔法使い》のHPが回復し始めました…………HP回復量と同じ量のMPが消費されていきます。
MPをHPに変えているようです。これなら、MPを奪うことはたやすいです。
…………と、そう思ったのもつかの間、その後にMPも回復していました。MPは一気に500ぐらい回復したのが4回。計2000ポイントの回復です。MP回復ポーションでも使ったのでしょうか…………。
《『エルフ』魔法使い》(HP2500/2580:MP2150/2580)
──誤算でした……これでは、MP回復ポーションを使い切らせないかぎりMPを減らせません…………。
《魔法使い》から、濃いめの波紋が放たれました。距離は500メートルほどです。次の瞬間、《魔法使い》から100メートル以内にいた《おじいさん》が消失しました。
これは……索敵の方法を変えたのでしょうか…………。こうなったら……手の内を全部晒させてやります……。
────その後は消耗戦になりました。この霧の中ではうかつに動くことができません。私に有利な条件とはいえ、決定打がありません。それに、近づけば、おそらく私も索敵に引っかかってしまう可能性があります。
そして、厄介なのは、相手が魔法使いという点です。魔法使いは先程のように遠距離攻撃ができます。近づく前に攻撃を受けては【月華乱舞】も使えません。
MP回復ポーションをどうにかして消費させなければ…………。
《シュカ》(HP4600/4600:TP2100/2300)
次に、その『ボウガン部隊』を《魔法使い》から十分距離を取って、十字に包囲するように配置します。
村人を動かすには、点を指定して動かしたいところにずらすだけで、そこへ動いてくれるようです。
《魔法使い》は、その間、波紋の魔法を使用してきました。『ボウガン部隊』は、波紋の範囲に入っていますが、それに対しての《魔法使い》の反応はありません。
おそらく、動物に反応する魔法なのでしょう。深い霧ですので、視界に入らなければこちらが発見されることはまずないと判断しました。
とりあえず、《おじいさん》に攻撃指令をだします。これは、指令対象の点を指定して、念じるだけで指令がだせるようです。
《魔法使い》の視界に入らないように、ボウガンの有効射程距離50メートルまで近付かせ、攻撃させます。
青い光が《おじいさん》から《魔法使い》にめがけて飛んでいきます。そしてHITの文字が浮かび上がりました。
《おじいさん》の攻撃が当たったということでしょう。《魔法使い》のHPが(2480/2580)になりました。
次の瞬間、《魔法使い》から波紋がでます。その後《おじいさん》の周りにいた赤い点が全部消えました。
周りにいた点は《羽ウサギ》でした。ウサギの消えた範囲は、《魔法使い》からおよそ100メートルの距離でした。その先の《羽ウサギ》が消えていないということは、射程100メートルの魔法を使ったということでしょう。攻撃の消費MPは100でした。
《『エルフ』魔法使い》(HP2480/2580:MP2450/2580)
《魔法使い》が、《おじいさん》の方向に動き始めます。とりあえず《おじいさん》を退避させます。攻撃をしかけてこないので、《おじいさん》は見つかっていないようです。
では、私も仕掛けていきたいと思います。《魔法使い》の進行方向に【ヒトバサミ】を設置します。
《シュカ》(HP4600/4600:TP2000/2300)
設置したマップ上にマーカーが付きました。
《魔法使い》は、マーカーの上に乗りました。
その瞬間、【ヒトバサミ】を作動します。そして、連続で【毒の霧】、【茨の篭】を使用します。『ダイナミックコンボ』が発生しました。《魔法使い》のHPがみるみるうちに減っていきます。
《『エルフ』魔法使い》(HP200/2580:MP2450/2580)
レッドゲージです。ここで私は攻撃を止めます。なぜ止めたかというと、殺してしまうと【複製】リストに入らない仕様だからです。それに、《魔法使い》の能力は、ここで手に入れておけば、後で何かと重宝します。
HPは減らせました。ですが、厄介なのは、MPです。これがあると、近づいたときに未知数の攻撃を受けてしまう恐れがあります。
──その時です。《魔法使い》のHPが回復し始めました…………HP回復量と同じ量のMPが消費されていきます。
MPをHPに変えているようです。これなら、MPを奪うことはたやすいです。
…………と、そう思ったのもつかの間、その後にMPも回復していました。MPは一気に500ぐらい回復したのが4回。計2000ポイントの回復です。MP回復ポーションでも使ったのでしょうか…………。
《『エルフ』魔法使い》(HP2500/2580:MP2150/2580)
──誤算でした……これでは、MP回復ポーションを使い切らせないかぎりMPを減らせません…………。
《魔法使い》から、濃いめの波紋が放たれました。距離は500メートルほどです。次の瞬間、《魔法使い》から100メートル以内にいた《おじいさん》が消失しました。
これは……索敵の方法を変えたのでしょうか…………。こうなったら……手の内を全部晒させてやります……。
────その後は消耗戦になりました。この霧の中ではうかつに動くことができません。私に有利な条件とはいえ、決定打がありません。それに、近づけば、おそらく私も索敵に引っかかってしまう可能性があります。
そして、厄介なのは、相手が魔法使いという点です。魔法使いは先程のように遠距離攻撃ができます。近づく前に攻撃を受けては【月華乱舞】も使えません。
MP回復ポーションをどうにかして消費させなければ…………。
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