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人食い花に転生しました ~復讐~~その人を食べる日まで~
村の人々
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すてきなごちそうをいただいてから一週間が経ちました。あれ以来、人間はおあずけになってしまいました。人間はそう簡単に、こんな辺境の森に来てはくれないようです。
私はしばらくのあいだ、小動物を食べて生活していました。おかげでレベルが高くなりました。
現在のレベルは20、HPは(2000/2000)、トラップポイントは(1000/1000)、範囲は200メートルです。
スキルが追加されています。
まず【収縮】です。使用ポイントは200。使うと本体が小さくなります。目立たなくなるので、本体を隠したい時に使用します。ただし、一度つかって解除すると、解除したその時から半日ほどクールタイムで使えないみたいです。使用には注意が必要です。
次に【移動】です。これは、私本体が動けるスキルです。ついに私もこの森をお散歩することができるようになりました。捕獲領域内でしか移動できませんが、それでもうれしい限りです。ただし、1メートル動くとポイントを1消費するので、休みながら動かないと、いざという時ポイントが足りない! ということになりかねません。やはり、注意が必要です。
ほかには【茨の篭】や【毒の霧】など、楽しいスキルがいっぱいです。早く使ってみたいものです。
おっと、久しぶりに人間が来たようです。
よく考えてみると、人間は目的がなければ、こんな森の中には入ってきません。ですが、入る目的さえあれば、この何もない森に入ってくるでしょう。
昔はレベルが低く、複数の人数を相手にできませんでしたが、今は違います。なので、今度は森に入るための目的を与えてみようと思います。
そうすれば、きっとおいしい人間が、たくさん森に来てくれることでしょう。
前に捕食した《ジェイク》という男を【複製】し、体を少し、引きちぎっておきます。
四人ほどの獲物が来ました。落ちた小枝をピキッと折りながら、生い茂る枝をかき分け、ゆっくりと歩いてきます。
「もう死んだんじゃないのか」
「領主のバカ息子には散々な目に遭わされたからな……」
「そうだな。《ジェイク》はただのうつけものだ。女ったらしだ。俺の娘に手を出したと思ったら、今度は妻にまで手を出しやがった」
「それでも、領主様は村を繁栄に導いてくださっている。恩を返さなければな。もし死んでしまったなら遺体だけでも見つけよう」
きましたきました。おいしそうな人間が四人も……。
「た、助けてくれー! ビ、《ビッグベアー》が!」
倒れた《ジェイク》に、叫び声を上げさせます。
「ま、まさか! 生きていたのか!」
「《ジェイク》! どこだ!」
「ここ、ここ! ここだよ!」
苦しそうな顔で叫びます。
「《ジェイク》! 大丈夫か! 右足がないぞ!」
「なんとか、生きてるよ。それよりも……《ビッグベアー》がいる……」
「そうか、わかった。俺は《ジェイク》を村へ連れて行く。お前たちは《ビッグベアー》を探して殺すんだ!」
「「「おう!」」」
三人は、ボウガンを構えて散開しました。
「《ジェイク》、少し我慢してくれ。すぐに村の医者に見せるからな」
残った一人の男は、正義感あふれる顔立ちで、屈強な冒険者並みの筋肉をしていました。丁寧に布を《ジェイク》のちぎれた足の部分に縛り付けます。周囲には今、誰もいません。
それでは、新しく覚えたスキルを使ってみたいと思います。私は、トラップポイントを200消費して【茨の篭】を使用します。
────シュルルルル……。
このスキルは、即時発動です。茨の蔓が、男を取り囲みます。
「な、なんだこの蔓は……」
蔓は篭の形になり、男を囲います。そして、蔓についた棘が伸び、男に刺さります。
────シャカッ!
「カハッ!」
騒がれるとまずいので、喉を狙って棘を刺しました。男は苦しがっています。
「たぐ……え……え」
次々と、男に棘がささっていきます。そして、どんどん体力を吸い上げます。HPが40/120になり、黄色い表示になりました。頃合いです。
い・た・だ・き・ま・す!
────パクッ。
【茨の篭】ごと、花の中に放り込みます。筋ばった筋肉は、棘で繊維を切られ、柔らかくなりました。ほどよい食感です。
そのままゴクン! と、飲み込みます。
あと……三人……。
【エナジークリスタル数 x 11】
私はしばらくのあいだ、小動物を食べて生活していました。おかげでレベルが高くなりました。
現在のレベルは20、HPは(2000/2000)、トラップポイントは(1000/1000)、範囲は200メートルです。
スキルが追加されています。
まず【収縮】です。使用ポイントは200。使うと本体が小さくなります。目立たなくなるので、本体を隠したい時に使用します。ただし、一度つかって解除すると、解除したその時から半日ほどクールタイムで使えないみたいです。使用には注意が必要です。
次に【移動】です。これは、私本体が動けるスキルです。ついに私もこの森をお散歩することができるようになりました。捕獲領域内でしか移動できませんが、それでもうれしい限りです。ただし、1メートル動くとポイントを1消費するので、休みながら動かないと、いざという時ポイントが足りない! ということになりかねません。やはり、注意が必要です。
ほかには【茨の篭】や【毒の霧】など、楽しいスキルがいっぱいです。早く使ってみたいものです。
おっと、久しぶりに人間が来たようです。
よく考えてみると、人間は目的がなければ、こんな森の中には入ってきません。ですが、入る目的さえあれば、この何もない森に入ってくるでしょう。
昔はレベルが低く、複数の人数を相手にできませんでしたが、今は違います。なので、今度は森に入るための目的を与えてみようと思います。
そうすれば、きっとおいしい人間が、たくさん森に来てくれることでしょう。
前に捕食した《ジェイク》という男を【複製】し、体を少し、引きちぎっておきます。
四人ほどの獲物が来ました。落ちた小枝をピキッと折りながら、生い茂る枝をかき分け、ゆっくりと歩いてきます。
「もう死んだんじゃないのか」
「領主のバカ息子には散々な目に遭わされたからな……」
「そうだな。《ジェイク》はただのうつけものだ。女ったらしだ。俺の娘に手を出したと思ったら、今度は妻にまで手を出しやがった」
「それでも、領主様は村を繁栄に導いてくださっている。恩を返さなければな。もし死んでしまったなら遺体だけでも見つけよう」
きましたきました。おいしそうな人間が四人も……。
「た、助けてくれー! ビ、《ビッグベアー》が!」
倒れた《ジェイク》に、叫び声を上げさせます。
「ま、まさか! 生きていたのか!」
「《ジェイク》! どこだ!」
「ここ、ここ! ここだよ!」
苦しそうな顔で叫びます。
「《ジェイク》! 大丈夫か! 右足がないぞ!」
「なんとか、生きてるよ。それよりも……《ビッグベアー》がいる……」
「そうか、わかった。俺は《ジェイク》を村へ連れて行く。お前たちは《ビッグベアー》を探して殺すんだ!」
「「「おう!」」」
三人は、ボウガンを構えて散開しました。
「《ジェイク》、少し我慢してくれ。すぐに村の医者に見せるからな」
残った一人の男は、正義感あふれる顔立ちで、屈強な冒険者並みの筋肉をしていました。丁寧に布を《ジェイク》のちぎれた足の部分に縛り付けます。周囲には今、誰もいません。
それでは、新しく覚えたスキルを使ってみたいと思います。私は、トラップポイントを200消費して【茨の篭】を使用します。
────シュルルルル……。
このスキルは、即時発動です。茨の蔓が、男を取り囲みます。
「な、なんだこの蔓は……」
蔓は篭の形になり、男を囲います。そして、蔓についた棘が伸び、男に刺さります。
────シャカッ!
「カハッ!」
騒がれるとまずいので、喉を狙って棘を刺しました。男は苦しがっています。
「たぐ……え……え」
次々と、男に棘がささっていきます。そして、どんどん体力を吸い上げます。HPが40/120になり、黄色い表示になりました。頃合いです。
い・た・だ・き・ま・す!
────パクッ。
【茨の篭】ごと、花の中に放り込みます。筋ばった筋肉は、棘で繊維を切られ、柔らかくなりました。ほどよい食感です。
そのままゴクン! と、飲み込みます。
あと……三人……。
【エナジークリスタル数 x 11】
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