104 / 138
第5章 目的を達成しよう
黒い霧 1
しおりを挟む
良く寝た後の目覚めのように、俺は、あくびをしながら目を覚ました。
辺りは、黒い霧のかかった空間だった。
あれ、これどこかで見たような……。
そうだ……俺が死んだ後、この世界に飛ばされるまえにいた場所だ。
たしか、骸骨がいたんだよな……。
すると、骸骨が現れた。
「ああー、死んじゃった……もったいない……」
「お前は! 俺に仲間銃とかいうのをくれた骸骨!」
「記憶力いいね君」
「バラバラになったんじゃなかったのか?」
「バラバラになったよ。でも、すぐに元どうりになれるのさ! やってみるかい?」
「やらなくていい……それよりお前……まさかとは思うけど……『ヒロシイ』か!」
「お、よくわかったね。でも、なんにもあげないよ」
「いらんわ!」
思わずつっこんでしまった……。
ここに飛ばされたという事は、俺は確実に死んでしまったわけだ。おそらく、アランに殺されたのだろう……。
しばらくすると、骸骨の隣に白い人影が現れた。
「こんにちは」
すっきりした優しい女性の声だった。よく見ると、その女性は……。
白いドレスに身を包み、怪しいオーラを放ちながら、それでも気品を損なわない長い『漆黒の黒髪』の美しい女性だった。
間違いない……さっきまで戦っていた魔女だ!
「ま、魔女! 死んでここに飛ばされたのか!」
魔女は答えた。
「いいえ、私は魔女ではありません」
辺りは、黒い霧のかかった空間だった。
あれ、これどこかで見たような……。
そうだ……俺が死んだ後、この世界に飛ばされるまえにいた場所だ。
たしか、骸骨がいたんだよな……。
すると、骸骨が現れた。
「ああー、死んじゃった……もったいない……」
「お前は! 俺に仲間銃とかいうのをくれた骸骨!」
「記憶力いいね君」
「バラバラになったんじゃなかったのか?」
「バラバラになったよ。でも、すぐに元どうりになれるのさ! やってみるかい?」
「やらなくていい……それよりお前……まさかとは思うけど……『ヒロシイ』か!」
「お、よくわかったね。でも、なんにもあげないよ」
「いらんわ!」
思わずつっこんでしまった……。
ここに飛ばされたという事は、俺は確実に死んでしまったわけだ。おそらく、アランに殺されたのだろう……。
しばらくすると、骸骨の隣に白い人影が現れた。
「こんにちは」
すっきりした優しい女性の声だった。よく見ると、その女性は……。
白いドレスに身を包み、怪しいオーラを放ちながら、それでも気品を損なわない長い『漆黒の黒髪』の美しい女性だった。
間違いない……さっきまで戦っていた魔女だ!
「ま、魔女! 死んでここに飛ばされたのか!」
魔女は答えた。
「いいえ、私は魔女ではありません」
0
お気に入りに追加
83
あなたにおすすめの小説

ここは貴方の国ではありませんよ
水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。
厄介ごとが多いですね。
裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。
※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
いい子ちゃんなんて嫌いだわ
F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが
聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。
おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。
どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。
それが優しさだと思ったの?

夫達の裏切りに復讐心で一杯だった私は、死の間際に本当の願いを見つけ幸せになれました。
Nao*
恋愛
家庭を顧みず、外泊も増えた夫ダリス。
それを寂しく思う私だったが、庭師のサムとその息子のシャルに癒される日々を送って居た。
そして私達は、三人であるバラの苗を庭に植える。
しかしその後…夫と親友のエリザによって、私は酷い裏切りを受ける事に─。
命の危機が迫る中、私の心は二人への復讐心で一杯になるが…駆けつけたシャルとサムを前に、本当の願いを見つけて─?
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる