タカシの異世界無双計画 ~銃と仲間と異世界と~

マイきぃ

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第5章 目的を達成しよう

突然の来訪

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 俺への敬称が『大将』から『タカシっち』に、『様』から『さん』に変わっていた。

 おそらく、外で待機しているミツユスキーたちにも変化があるだろう。
 怖い……全てが無くなってしまったことを確認するのが……。

「ああ、そういうことだったんですね、タカシくん。あなたは仲間を操って、こき使っていました。めでたしめでたし」
 突然、俺の背後から、ささやく声がした。どこかで聞いたことのある声だ……。

「ファリスがこんなやつに従うなんてあり得ない。何か、からくりがあったと思ったぜ。別にそんなことはどうでもいい。タカシ……前にも言ったよな、俺の前に立ちふさがるなと……」

「なぜお前がここに!」
 その声は……アランだった。アランは俺の後ろで話を続ける。

「俺は、巨大エナジークリスタルの在り処を聞き出すため、このムカつく魔女のご機嫌とりをしてきた……ところが……魔女は死んでいました…………そんなに俺の邪魔をしたいのか、タカシ!」

 俺は、すさまじい殺気を感じた。
「か、カウン……」
「遅い!」
 俺は危険を感じ、後ろを振り向いてカウンタースキルを発動しようとした。だが、その前に、アランの剣が俺の背中を貫いた。

 俺の胸から、剣先が突き出ている。痛みはスキルのおかげで軽減されているが、これはもう助からない……。
 心地のよい痛みと焼かれるような温かさに包まれ、俺は、意識を失った……。
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