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第4章 魔女討伐にいこう
保存食
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獣車の足を履き替える作業が終わり、獣車はソリの姿に変貌した。
これで雪原を楽に抜ける事ができるだろう。
皆、作業を終え、食事をする事になった。
俺達は、獣車の中で食事をする事にした。
食事は、出発前に携帯したスープとサンドイッチの弁当箱だ。
二週間分はあるので暫くは食事に困ることはなさそうだ。
弁当箱は、魔法の容器なので、鮮度はそのままだ。魔法の過熱キットを作動させるとスープを温める事が出来る機能が存在する。
弁当というよりは、非常食に近かった。
それと、気になったことがある。
加熱容器の片隅に、小さく『ヒロ印』と刻印されていた事だ。
この一品、勇者が絡んでいることは間違いなさそうだ。
「これいいっスね大将、いつでも温かいスープが飲めるっス」
ファリスは、これを飲むのは初めてのようだった。
「おまけにタカシ様もいてくれますから、こんな寒い場所でも3倍暖かいです」
メイデンは、軽く俺に寄りかかり、お世辞を言ってきた。
「ナツカシイ保存食デース。昔ハ、モット容器ガ大キカッタデース」
俺の隣にいた白いローブで身を隠した女性が、食事をしながらつぶやく。
「へぇー。時代と共に今の大きさになったって事か……ん?」明らかに怪しい女性がいる事に気が付いた俺は、「誰だ!」その女性のフードを捲った。
「ゴ無沙汰デース」
ローブの女性の正体は、ソエルだった。
これで雪原を楽に抜ける事ができるだろう。
皆、作業を終え、食事をする事になった。
俺達は、獣車の中で食事をする事にした。
食事は、出発前に携帯したスープとサンドイッチの弁当箱だ。
二週間分はあるので暫くは食事に困ることはなさそうだ。
弁当箱は、魔法の容器なので、鮮度はそのままだ。魔法の過熱キットを作動させるとスープを温める事が出来る機能が存在する。
弁当というよりは、非常食に近かった。
それと、気になったことがある。
加熱容器の片隅に、小さく『ヒロ印』と刻印されていた事だ。
この一品、勇者が絡んでいることは間違いなさそうだ。
「これいいっスね大将、いつでも温かいスープが飲めるっス」
ファリスは、これを飲むのは初めてのようだった。
「おまけにタカシ様もいてくれますから、こんな寒い場所でも3倍暖かいです」
メイデンは、軽く俺に寄りかかり、お世辞を言ってきた。
「ナツカシイ保存食デース。昔ハ、モット容器ガ大キカッタデース」
俺の隣にいた白いローブで身を隠した女性が、食事をしながらつぶやく。
「へぇー。時代と共に今の大きさになったって事か……ん?」明らかに怪しい女性がいる事に気が付いた俺は、「誰だ!」その女性のフードを捲った。
「ゴ無沙汰デース」
ローブの女性の正体は、ソエルだった。
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