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第十二話 仲間召喚
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ゴブリンの巣穴にたどり着く。スマホの赤外線サーモグラフィーは、坑道の中に二つの熱源を感知する。
さらに入口へと近づくと、坑道のさらに奥に一つの熱源がある。入口付近のゴブリンは、おそらく全部で3匹だ。僕は警戒しながら入り口の横にある岩陰に身を隠す。
入口の2匹は、坑道に入ってすぐの場所に陣取っている。これを倒すのは簡単だ。だが、奥のゴブリンがちょっと気になる。離れてはいるが、入口の2匹を視認できる距離だ。まさかとは思うが──入口の2匹に何かあった場合に奥の仲間に連絡を入れる役目を負っているのなら少々厄介だ。
やはり、一人では少々厳しい。二人いれば、何とかなりそうな気がする。やはり、仲間は必要不可欠だ。
そういえば、スマホに仲間を作成する機能があった筈──どうせ課金だろうと思い、見ていなかったが──念のために確認しよう。
「おい、スマホ。仲間は作成できるのか? できれば非課金で作成できるといいのだけど……」
『初めの一体だけ作成可能です。次からは課金が必要となります』
「最初の一体? お試しみたいなものか……」
──やはり、確認はするべきだ。と、自分に言い聞かせる。
非課金とはいえ、仲間を持てるのは非常にありがたい。これなら、ちょっとした作戦が可能だ。その作戦を実行する為にも、早速キャラクターを作ることにする。
***
──数十分後。
キャラクターが完成した。
[
名前:ファースト
性別:女性
髪型:ショートヘア(赤)
声のタイプ:機械音声
性格:従順・熱血
戦闘タイプ:スピードタイプ
]
体系は、若干少女風にしたのだが、なぜか胸の大きさがAカップ以上に設定できない。
できればCカップぐらいにはしておきたかったのだが──それはそれで、需要があるということで良しとしよう。衣装はもちろんメイド服だ。他の選択肢など、僕にはない。
設定は後から課金で書き換えが可能だ。本当はパワータイプにしたかったのだが、今は作戦の都合上、これでいいだろう。
──と、早速仲間を召喚する。
キャラをタップすると、スマホから3Dホログラムのような映像が出現、実体化した。
「ご召喚いただきありがとうございますマスター。我が名はファースト、何なりとお申し付けください」
理想的な戦闘メイドのご登場だ。声は普通の声に若干機械音声が混ざっているように聞こえる。イメージとはちょっと違うが、ヒューマノイド風の感じがとても素敵だ。
仲間の強さだが、それは僕の強さに影響されるようだ。若干、指定した戦闘タイプの能力が高い以外はすべてスマホ勇者と同等の仕様らしい。
それと、仲間にスキルを使用させるのには課金が必要だ。たとえ回復スキルを持っていたとしても、お金がなければ使えない。
──だが、攻撃に関してならそれを気にする必要はない。
何せ、スキルを必要とせず、それでいて一撃必殺というチート的な技があるのだ。
それを使うだけで金貨4枚、これほどおいしいクエストはない。早く依頼を達成して報奨金をゲットする!
やる気が出たところで、作戦内容をファーストに伝える。
「僕が最初の2体を倒す。ファーストはその隙に奥のもう一体を倒して、なるべく奥へ進んで坑道の奥へこの複製スマホを投げ込んですぐに脱出。わかった?」
「かしこまりました。マスター」
ファーストは気持ちよく返事を返す。
これで準備は整った。僕は斧を強く握りしめ、ゆっくりと坑道の中へと足を踏み出した。
さらに入口へと近づくと、坑道のさらに奥に一つの熱源がある。入口付近のゴブリンは、おそらく全部で3匹だ。僕は警戒しながら入り口の横にある岩陰に身を隠す。
入口の2匹は、坑道に入ってすぐの場所に陣取っている。これを倒すのは簡単だ。だが、奥のゴブリンがちょっと気になる。離れてはいるが、入口の2匹を視認できる距離だ。まさかとは思うが──入口の2匹に何かあった場合に奥の仲間に連絡を入れる役目を負っているのなら少々厄介だ。
やはり、一人では少々厳しい。二人いれば、何とかなりそうな気がする。やはり、仲間は必要不可欠だ。
そういえば、スマホに仲間を作成する機能があった筈──どうせ課金だろうと思い、見ていなかったが──念のために確認しよう。
「おい、スマホ。仲間は作成できるのか? できれば非課金で作成できるといいのだけど……」
『初めの一体だけ作成可能です。次からは課金が必要となります』
「最初の一体? お試しみたいなものか……」
──やはり、確認はするべきだ。と、自分に言い聞かせる。
非課金とはいえ、仲間を持てるのは非常にありがたい。これなら、ちょっとした作戦が可能だ。その作戦を実行する為にも、早速キャラクターを作ることにする。
***
──数十分後。
キャラクターが完成した。
[
名前:ファースト
性別:女性
髪型:ショートヘア(赤)
声のタイプ:機械音声
性格:従順・熱血
戦闘タイプ:スピードタイプ
]
体系は、若干少女風にしたのだが、なぜか胸の大きさがAカップ以上に設定できない。
できればCカップぐらいにはしておきたかったのだが──それはそれで、需要があるということで良しとしよう。衣装はもちろんメイド服だ。他の選択肢など、僕にはない。
設定は後から課金で書き換えが可能だ。本当はパワータイプにしたかったのだが、今は作戦の都合上、これでいいだろう。
──と、早速仲間を召喚する。
キャラをタップすると、スマホから3Dホログラムのような映像が出現、実体化した。
「ご召喚いただきありがとうございますマスター。我が名はファースト、何なりとお申し付けください」
理想的な戦闘メイドのご登場だ。声は普通の声に若干機械音声が混ざっているように聞こえる。イメージとはちょっと違うが、ヒューマノイド風の感じがとても素敵だ。
仲間の強さだが、それは僕の強さに影響されるようだ。若干、指定した戦闘タイプの能力が高い以外はすべてスマホ勇者と同等の仕様らしい。
それと、仲間にスキルを使用させるのには課金が必要だ。たとえ回復スキルを持っていたとしても、お金がなければ使えない。
──だが、攻撃に関してならそれを気にする必要はない。
何せ、スキルを必要とせず、それでいて一撃必殺というチート的な技があるのだ。
それを使うだけで金貨4枚、これほどおいしいクエストはない。早く依頼を達成して報奨金をゲットする!
やる気が出たところで、作戦内容をファーストに伝える。
「僕が最初の2体を倒す。ファーストはその隙に奥のもう一体を倒して、なるべく奥へ進んで坑道の奥へこの複製スマホを投げ込んですぐに脱出。わかった?」
「かしこまりました。マスター」
ファーストは気持ちよく返事を返す。
これで準備は整った。僕は斧を強く握りしめ、ゆっくりと坑道の中へと足を踏み出した。
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