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18話 そうか初任務完了か

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「コルーーー暑いー!なんか涼しくできないのー?」

「んー【クール・オブリガート】少しは涼しくなった?」
 
「あっ!涼しくなった、ありがとっコル!」

「おっ!ありがとうコルテーゼ!体力の消耗しょうもうを少なくすることは大事なことだ!」

「ねぇ隊長?バルバト火山って王都からも近いしモンスターもそんな凶暴なモンスターっていないわよね?」

「あぁ、小型モンスターがほとんどだな…暴れてるモンスターもオーガがふもとまでおりて来てるだけと聞いている。」

「でもセラピア、この前のゴンドの森のこともあるから油断は禁物だよ、」

「えぇっそうね、早くおわらせて王都へかえりましょ!」


「ここを上がった所がオーガの目撃があった場所だ、気を引き締めろよ2人とも!とりあえずは2人でやってみろ、後ろにはわたしがいる、安心しろ!」

「わかったわ隊長、いくよコル!!」

「うん!」

2人は岩陰に隠れながらオーガの目撃情報があった所を覗き込んだ。

「いた、1.2.…7匹だ」

「とりあえずコル、少しでも動きをとめることは出来る?」

「できるよ、とりあえず僕が動きを止めるから、セラピアは一匹でも多くをしとめて?残ったオーガは2人でたたこう。」

「ええっ、決まりね!」

「それじゃあいくよー!【樹木の輪舞曲ツリーロンド】いまだセラピア!!」

オーガ達の足元に木の根が巻き付く。

「ええ!まずは1匹!風の精霊よ力をかして!【ゲイルブレイクショット】!そして2匹めっ!!」

一瞬で2匹のオーガを倒す、

「よし、まだまだいくわよー!地の精霊よ力をかして【岩針雨ロックニードルレイン】」

3匹のオーガの頭上に鋭い岩の雨がふりそそぎ次々とオーガを倒していく。

残りの2匹は、ツリーロンドを自力で抜けて2人の元へ襲いかかってくる

「あと2匹よっコルも手伝って!!」

「分かったーハーメルン力をりるよ!【ファイヤードール・タンゴ】♪」

無数の火の人形が召喚され、数匹の火の人形は2匹のオーガの動きを止めて、残りの人形でオーガを焼き消した。

「これで任務は完了ねっ?どうだったかしら隊長ー?」

「あぁさすがだったよ!だが今までアルディートが近接攻撃を担当してきた分、2人で戦うときはどちらかが近接攻撃を練習したほうがいいな!これからの課題も見つかった。うん!初任務にしては上出来だ!」

「そうですね、近接戦かぁー魔笛使いの近接戦ってどうしてるんですか?」

「そうだなぁー、まず魔笛使いで戦闘に参加するってやつを俺は見たことがない。だがかつては、魔笛使いが魔王を倒したという伝承はあるから無理なことはないと思うが、すまない私はアドバイスが出来ないな…」

「そうですか…」

「そんな落ち込まないでよコル!近接戦は私がするから、それに騎士団は2人じゃないの、仲間もいるからコルは今まで通り後方支援、遠距離攻撃メインでいきましょ?」

「いや…誰かに頼るばかりじゃだめだ何か考えなきゃ、」

「悩むことはいいことだ、そして答えがでたときにコルテーゼは一段と強くなるだろう!俺に出来ることは協力する、何でも言ってくれ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ

!!!!!

「なに?地震?」

「いや、セラピアあれっ!!」

「サッ、サラマンダー??」

「サラマンダーってマーレが契約してたのと一緒の?」

「ええっ、サラマンダーなんてほんと生きてる中で何度もお目にかかれるものじゃないわ…」

「なるほどこれが原因だったのか…だからオーガは麓までおりてきてたんだな。」

「ねぇ…コル?わたしあのサラマンダーと契約したい…」

「えっ…契約とかできるの?」

「あぁ、聖獣と契約はできる。現にマーレもしてただろ?だがマーレは多分親から授かった聖獣だろ、このサラマンダーと契約するとなると戦ってどちらが強いかを相手に分からせる必要があるな」

「ええっだから私1人であの子と戦いたいの…ふたりとも手を出さないで?」


「そんなセラピア…ぼくもっ」

「だめだコルテーゼ!!!」

間からロイヤーがコルの言葉をさえぎ

「セラピアが1人で挑戦しようとしてるんだ、そしてサラマンダーと契約できたときには大きな自信になる。サラマンダーも、2人に倒されたなら納得してくれないかもしれない。ここは見守れ仲間なら、」

「わっ、わかりました、でも危なくなったら僕もでます!」

「あたりまえだ!でもそうはならんだろ、セラピアは強い!お前が1番分かってるだろ?」

コクリとうなずくコル


「よーし!サラマンダー!私と一緒にきなさい?」

セラピアの問いかけに耳もかたむけないサラマンダーはセラピアに向って炎を吐く、

「ふっ頑固な子ね、嫌いじゃないわよそういうとこ、【岩針雨ロックニードルレイン】」!!」

サラマンダーの背中に岩が突き刺さるがサラマンダーも尻尾を振り回しセラピアに攻撃する。

「攻撃が重いっ!うわぁー」

セラピアは岩に叩きつけられる。
追い打ちをかけるようにサラマンダーは上に向って炎を吐いた

「あれは、【フレイムシャワー】か…広範囲に炎の雨をふらすサラマンダーの得意技だ、さぁーどうするセラピア」

「なかなかやるわね、水の精霊よお願い【ウォーターシールド】」

セラピアの体を水の球体が包みフレイムシャワーから身を守る。

「まだまだよ!水の精霊もう1度頼むわ【水大砲ウォーターキャノン】!!」

ドガーーーン

サラマンダーは大きく飛び後ろの岩にぶつかる、水を大量に浴びたせいか体から出ていた炎は小さくなっているが起き上がろうとしている。

すぐさまセラピアはサラマンダーに近づくと

「こんなことしてごめんねサラマンダー癒やしの精霊よ力を貸して【光の癒やしライトヒール】」

サラマンダーの傷はみるみる癒されていくる、するとセラピアの頭のなかで声が聞こえた。

『なんで僕を回復してくれたの?』

「えっ??サラマンダーなの?私達まだ契約してないのになんで君、喋れるの?」

セラピアはサラマンダーのほうを見つめる

『君の精霊さんにお願いして君と話せるようにしてもらったんだよ。でなんで回復してくれたの?』

「それは…キミと契約したいからさっ!サラマンダーくん!」


『契約…ぼくと?』

「ええ、わたしの力になってほしいの、きみの力が必要なんだ」

『わかった…きみからは優しさが伝わる。きみの周りの精霊はみんな笑顔だっ!!宜しくたのむよセラピア!』

「ええっ、それじゃあ契約を結ぶわ」

セラピアは空中に魔法陣をかき

「敬愛なる女神よ、ここに契約を結ぶはしゅをカロル・セラピアとしサラマンダーに名をつける。その名はチョロちゃんとする!!」

コルとロイヤーは一、一瞬時がとまった気がした。

「隊長…いまチョロちゃんって」

「あぁ…おい!そんな名前じゃサラマンダーに拒否されてって……えぇぇぇぇ!!」

「どうしたんですか?隊長?」

「サラマンダーが…承諾した。」

「えっ?」

「チョロちゃんを気に入った…」

「えっ?えぇぇぇぇ!!!」

サラマンダーは赤い光となってセラピアの体内に入っていった。

そして笑顔のセラピアが喜びながら2人のもとへもどってくる。

「やったわぁー2人のとも、わたしチョロちゃんと契約できたーーーー!!!!」


「あぁ、素晴らしいことだ。セラピアは他の精霊にも名前をつけてるのかい?」

「いいえ?基本の精霊はそのままの呼び方でよんでますよ?でもサラマンダーは聖獣なのでかわいい名前つけなきゃって♡」

「そっそうなのか…素敵な名前だな…」

「ありがとう、ございます隊長!」

「コルもありがとう見守ってくれて!」

「うっうん…でもなんでこんな小さな火山にサラマンダーがいたのかな?セラピア契約したから会話できるでしょ?聞いてみてよ?」

セラピアはチョロちゃんに、なんでバルバト火山にいたのかをきいたところ、誰かと戦っていたらいきなりの眠気がきて目が覚めたらバルバト火山にいたと言っていたそうだ。

「人為的か…さらに王都のこんな近くで…2人とも!王都に帰り次第この事を団長へ報告する!帰るぞ!!」

「ええ!コル、まだあの2人にはチョロちゃんのこと言わないでね!秘密よ?」

「うん!わかったよ!それにしても疲れたねー。早く帰ってお風呂はいって寝よう!」

こうして2人は初任務をこなして王都へとかえるのであった!!チョロちゃんという新たな仲間を加えて。

そうか…任務完了か!
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