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バイトさん、いらっしゃる?〜面接は大変かも?

俺の妹が猫カフェ店長だった件・番外編、 親友の妹に私が甘々な話し

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 えっと私です。舞華です。

 最近、華ちゃんが何かと忙しい。
 
 今日は二葉ちゃん達のご学友さんがいらっしゃるの!
 ならば私が「姉」として!
 (いえ、義姉でした。)
 『舞華様、「お客様」が来られた様です。』

 パティ、私服もかわいい。じゃなくて何でいるの?



『みんな、よく来た。』 
 何故かリリちゃんが腕組みして出迎えしてるけど?
 
 『リリちゃん、その服凄いカッコイイけど、その眼帯は何?』みのりんが素直な気持ちで聞いてきた!

 『この服とセット!』
 ゴスロリとはちょっと違う、厨二ぽっい服とヘッドドレスがリリの銀髪をより厨二ぽっくしている。
 悪プルの店長のプレゼントらしい。リリを広告塔にするつもりかな?あとで〆る!服は可愛いけどな!

 『みなさん、お待ちしてましたわ!ひとまずリビングへ、冷たいハーブティーをご用意してありますの。』
 二葉ちゃん、ちょっと硬いかな?ココはお姉ちゃんが、アシストせねば!

 有る晴れた日曜日、北代宅はプチ乙女の園状態。図らずも暫く前にふうなが子猫を5匹出産して、皆の顔面は笑みを絶やさず弛みぱなし。
 近日中に最初の里親さんにお渡し日が決まったのでその前に見に来てくれたのね。

 愛しさと可愛さと心優しさと、そんな空気が立ち籠った不思議色ハピネスチャージな北代さんちは二葉ちゃん主催の女子会ならぬお勉強会なのだ!

 『お嬢様、御前よりお茶菓子の差し入れが御座います。御休息の御時間にお出ししますのでお楽しみになさって下さい。』

 更に何故か山王院家から執事の九院さんが来て、甲斐甲斐しく来客をおもてなししている?
 お年頃な女子小学生高学年にはアダルトな九院さんは、少女漫画の登場人物の様で「キュン」らしい。
  九院さん、子猫目当てですよね?貴方!それとも本当の本当に、山王院の御前様のガチな計らいですか?
 二葉ちゃんにだけあま~いお爺ちゃん説が濃厚なりましたよ。

 『舞華さん、何かわたくしに聴きたい事がお有りですね。』
 
 『九院執事長、旦那様が呼んでますから、ここは私に任せて下さい。』私の盾になり、パティが牽制する。
 
 『あの「死神執事」の異名を持つ執事長が、この若輩者の私を呼んでいるのですか!パティ!舞華お嬢様!』
 今更、お嬢様呼びされてもね?
って言うか、お父さんの肩書き、怖くない?ってカテゴリ増えてるし?
 
 『今日、神衣さんが「ひとふり」納めに来るらしいの、その事じゃないかな?』


 「神衣 光波」オジサマは古物商を営んでるお父さんの仕事仲間にして、自称「二番弟子」?

 お母さんに聞いたんだけど、お父さんの後輩さんって「自称」で色々名乗っているんだって。

 総じて「北代信者」って言われているそう。




 『何何何、どうしたの?今日遊びに来たら不味かった?』

 『あれ?亜衣ちゃん、いらっしゃいませ。大丈夫よ、と言うか大歓迎!』

 はとこの「浦和 亜衣」ちゃん、中学生。電車で1時間くらいのところに住んでいるで割と月一ぐらいだ遊びにくる。

 亡くなったおばあちゃんの弟さんのお孫さんで、「有る事情」でウチにチョイチョイ訪れては憂さ晴らしをする。

 『あら、亜衣お姉様。いらっしゃるなんて聞いてませんから客間に皆んなの「お泊まりセット」で散らかってますわ!』

 『えー、じゃあ私も今日泊まる!二葉ちゃん、私も混ぜてー!』


 翌日は開校記念日で休みなので希望者のみお泊まり会なのね。

 亜衣ちゃんはチョイチョイ泊まっているから大丈夫だけど?


 今日のお勉強会の参加者は、

「夏川 実里」ちゃん、商店街の「フラワーショップ なつかわ」のお嬢さん。
 パッと見、健康的美少年的女の子。ボクっ娘。

 「森川 吹雪」ちゃん、なんと!アノ「まこっちゃん」の従兄妹さん。お家は日本舞踊の家元だって。和風美幼女。

 「八重竈 亜美」ちゃん?まさかね~?でも珍しい名前だし、
 『サッサと始めましょう、時間は有限なんだから。』真面目な子らしい。

 あと、一人遅れてくるみたい?



 『課題の「この町の歴史」って、詳しい人たちに話を聞くんでしょ?先ずは何処にするの?』

 既に子猫をひざに乗せてご満悦の少女たち、そろそろ課題に取り組まないと。でもみんな子猫から目と手が離せられない。
  
 それじゃまずいと亜美ちゃんが言葉を発した…んだけど、

 『それ、「ココ」の大人の人に先ず聞いてみよう、お爺ちゃんとか?』
 みのりんは「ショットガン」とも戯れている、犬も好きらしい。

 

 『あ、みんな、いらっしゃいませ!どう、はかどってる?』
 
 『わ!ゆ、優くん、お邪魔してます!』むむ!みのりんちゃんはどうやら我が弟に恋心的な⁉︎

 『墓$?優斗は小難しい事を言うな?』リリさん、そっちの方が小難しいよ。

 
 開校記念日にちなんで「歴史」をテーマにした課題らしく、まだ十年そこそこしか人生経験を積んでないJS女子には渋い課題だね。

 『北代くんはもう課題は終わったの?』和服を着せたいブッキー、クラスは同じだけど仲の良い男子グループで課題を進めている優斗に探りを入れると、

 『終わったよ。面白い事が分かったしね。』さすが優斗!


 『さすが優斗なのだ!リリ達の課題も手伝うなら「しべりあ」三つあげるぞ!』ハハ、リリちゃん駄目よ、ズルしちゃ。


 『えっと、先ず大人の人に話を聞いてみる事にしたの。』

 『それなら、正に打って付けの人がいるよ。』
 
 ほほう、おじいちゃんかな、お父さんかな?
 
 『舞華姉さん、ちょっといい?』おや、まさかの私?

 『姉さんも僕達くらいの時に、「町の歴史」って調べたんじゃない?』

 『優斗、あのね。』

 『えっ?違ったのならごめん。』

 『それは大丈夫、有ったよ。社会学習の課題で。ううん、そうじゃなくて、優斗。』

 『何、姉さん?何か気に障ったなら謝るよ。ごめんなさい、姉さん。』

 『ううん、ちがうの!「お姉ちゃん」って呼んでよー!急に「男子」にならないでよー!「可愛い弟」で居てよー!』

 『舞華姉様、可愛いですわ。』

 『舞華さん、「弟LOVE」なんですね。』
 『ん?違うよ。「弟もLOVE」なんだよ!』

 
 『僕の知ってる舞華ちゃんだ!学校の舞華ちゃんは「学園の華」だから。こっちが「素」の舞華ちゃんRX。』

 『まこっちゃん、うるさい。』

 そうゆーまこっちゃんだって、従姉妹で妹的な吹雪ちゃんに付き添い、久々に我が家に来たじゃない?

 まぁ、あの頃とは改築とかして、子供の頃に3人で遊んでた庭は色々変わったけど。犬猫も増えたし。

 『真琴兄様は舞華お姉様と幼馴染なのです。』

 解説ありがとう、ブッキー!

 『ジジちゃまはダメなのか?優斗は意地悪なのだ!』

 『え!なんで、リリ?』最近、優斗はリリちゃんを呼び捨てだよ?何か進展有った?
 
 『ジジちゃまは孫とお話ししたいのだ!お年寄りは昔から「孫」が「子供」より可愛いのだ!』

 隣りの和室にいる両親が爆笑しているみたい。笑い声が漏れる。

 『おじいちゃんは、この町に来たのって五十年前だって、それより昔の事はわからないって。ソレなら「お姉ちゃん」が課題で調べた内容の方が詳しいと思って。』

 『私、お爺ちゃまから聞いた事が有りますの!お爺ちゃまの御出身は「新潟県の魚沼市、白倉」という部落だとか、キツネやムジナが出てくる民話や越後紬と錦鯉と美味しいお米で栄えた所だそうです。今は過疎化が進んでるそうですが。』
 
 『私、そっちの話しが聞きたいかも。民話とか伝説とか好き。』
 ビジュアルはリアル座敷童子なブッキーに優斗ミスリードかな?

 
『なら、優くんのお爺さんには課題とは別にお話し聞こうよ、ブッキー!僕はお姉さんともお話ししたいし、どうかな?』

 
 『わかった。ふーちゃんちお泊まり会第二回に取っておく。』

 『へー、知らなかった。舞ちゃんのお爺さんは雪国の人なんだ?ウチは「お醤油」の町の人だよ!』亜衣ちゃん、それはウチのおばあちゃんもだよ。お煎餅が名物だけど原材料のお米は新潟県産だったけどね。

 『昔ね、今はほとんど廃業してるけど、森林公園の向こうに「工場地区」って有るでしょ!アソコには「昭和」の頃に「集団就職」って田舎の方から沢山の人たちが働きに来たんだって。だからその前から住んでいる人はお百姓さんとかで、工場が出来る前は畑ばっかりだって、死んだお爺さんが言ってたよ。』とみのりん。

 「夏川造園」初代社長だね。
 今の社長は叔父さんで、その弟のみのりんパパが花屋さん。

 『そのまま、ここに住んだ人の子供達が今のこの町を作ったんだよね?お姉ちゃん。』優斗のパスを受け取って、

 『そんな感じでおおまか正解、でももっと知りたくない?「鶴亀町ミステリーツアー」参加者は準備して玄関にGo!』


 いきなりだけど、北代家玄関前で、

 『先ずはこの場所ね、「北代さんち」です。ここは明治時代までは畑で、大正時代に変わる頃に鶴亀駅が出来るんだけど、鉄道か通って人の出入りが活発になると、遠くから来た人たちの為に泊まる場所、つまり「宿場」ができるのね。畑で取れた新鮮な野菜が好評で、結構賑わったみたい。』

 その所為なのか、庭の家庭菜園は割といい出来なの。もちろんちゃんと肥料だの水やりだの世話してますよ。

 『宿場は宿場町になり、農業から商業へと職を変える人が増えて来たの。
 農地に家を建てて、家賃収入を稼いだり、今まで漠然と作っていた作物も高く売れる物を重点に作る様になったの。
 他所から人が来る様になって、色々情報が入ってきた事で次第に「町」として生まれ変わってきたのね。
 この場所に家と言うか、「長屋」ができたのは大正時代が終わり、「昭和」になった頃ね。』

 
 私の話しを興味深々に少女たちが聞き入ってる。
 大丈夫?私、上手く説明出来てる?

 『昔のこの辺りの地図が「鶴亀神社」に有るの。他にも駅が出来るまでの写真とか、昔どんな作物を作っていたかわかる、神社に奉納されたモノの覚え書きとか。』


 『行きます!行きたいです!「鶴亀神社」!』

 『ねぇ、あの神社って確か「ちびっ子巫女」さんがいるって噂だよね?』

 『あけのんですわ!子猫の里親予定のお宅ですの!そして「あけのん」は私の「魂の妹」、「ソールシスター」ですの!』

 この後、鶴亀神社で色々見学させていただき、「あけのん」こと「朝霧 朱野」ちゃんを拉致…じゃなくて、合流したよ。

 ここの「三番蔵」に「雷獣のミイラ」と「ムジナの剥製」など不思議動物に纏わる珍品が寄贈されている。あんまり町の歴史には関係無いけど見せてもらった。

 『フェレット?オコジョ?「しゃー!」とか言ってそう。』
 
 『ズルいよー二葉姉さま!私もお泊まり会参加するのー!』

 よしよし、私の「妹パラダイス」にまた一輪。


 『噂の「ちびっ子巫女」が同じ学校の下級生とは知らなかったわ。』態々、巫女服で来てくれた朱野ちゃんを和服を着慣れた吹雪ちゃんがマジマジ見惚れる。

 『ブッキー、朱野ちゃんの巫女さんの服、着れそうだよね?サイズ的に。』ナァーイス!みのりんちゃん!私が言いたくて言えない事をよく言ってくれました。


 『だーいっじょーぶ!まーかせて!』ん?帰れよ!私の「蕾の園」を荒らすなよ!


 『今、ここにいる少女たち人数分、ノーマル巫女服が我が愛機に搭載して有ります!どうかな?』

 『あけのん、この「妖怪 着せ替え女」を祓ってちょうだい!』
 
 『酷い!せめて「喪女」と呼称しません?』

 『うるさい、世界の喪女の皆さんに謝れ!』

 『お姉ちゃん、さすがに酷いよ。』

 『舞華ちゃん、よほど苦手なんだよ?あのお姉さんの事。でも吹雪ちゃんの巫女姿、僕もみたいかも。』何気に妹萌えな真琴くん?


 『えっ、ええっ!何何!高レベルな美少年たちがいるじゃな~い!ね?ね!君たち、半ズっ⁉︎ぐわぁ!』

 『やめなさい、先輩のお宅で変態を謳歌しないでよ、姉さん!』

 後輩ちゃんこと「足立 まみ」ちゃんの登場!





 『大変申し訳ありません、馬鹿な姉がお騒がせしました。』

 北代家のリビングで三つ指付いて深々と見事な「土下座」をなさる後輩ちゃん。

 実は今日、後輩ちゃんに午後から子猫をお迎えに来てもらう日だったんだけど、

 『いや~とても良い素材が揃っていましたから我を忘れてVーMax発動してしまいました。』

 『うるシャラップ!長女担当!』私の知らない「足立 まみ」がいる。

 『ん~?お姉さんと一緒だと後輩ちゃんがしっかり者の妹キャラに見える。』

 『お姉ちゃん、それも失礼だからね。』優斗、最近つれない。



 『ふぅちゃんのウチは賑やかだね、いつもこうなの?』

 『今日はお兄様や華姉様がいない分、ストッパーが優斗さんだけですからタダの馬鹿騒ぎですわ。』







 『隣りが賑やかだね、楽しそうだ。』

 『悪いな、急がせたか?』

 『いえ、ただ久しぶりのご用命でしたからね。ではお確かめ下さい、「村正」と言うことになっていますが、恐らく三代目以降の作で何の「因果」も感じません。』

 『そうゆー奴を探してたんだ。「隕鉄」なら更に良かったんだけど。』

 『打ち直しですか?』

 『息子たちな、俺の手持ちはもう「一振り」しかないんで、合わせて「二振り」作ってみようかと。』

 『じゃあ、「蔵薙」に?』

 『アイツの所、お子さんが産まれたそうだから「出産祝」の「ついで」だよ。』

 『出来たら私にも拝見させて頂けませんか?いい眼の肥やしになりそうだ。』

 『またまた、煽てないでくれよ。』



 『あの~、私もよろしいですか?』
 『九院、お前さんは「妖刀」って知っているかな?』


 『もちろん!鬼に会えば鬼を斬り、神に会えば神を斬る!まがまがしい「妖力」を秘めた刀剣の事です!』

 『…厨二か?ウチの舞斗でも知ってるぞ。不正解だ。』

 『いえ、歴史的に徳川家の方が刀匠「村正」の打った刀剣で命を落としている等から「徳川家に災いを呼ぶ刀」と言われるようになり、いつしか「妖刀」と称されるまでに……、執事長は意外とリアリストですか?』

 『夢見る少年じゃいられないのだよ。「妖刀」ってモンじゃ無いが「鶴亀神社」の二番蔵には「怨念」の籠った刀剣が数本、お祓い出来ずにしまってあるぜ。』

 大人たちが女子とは縁遠い話しをしている。(一部の女子には激アツかも?)

 
 

 『ねぇねぇ、最近噂で「高速たこ焼き屋」の話しを聞いたよ。誰か見た事ある?』どきどき! 

 再従姉妹の亜衣ちゃん、小学生が好きそうな話しを振ったつもりだよね。

 『亜衣ちゃ~ん、ソレそっちでも広まってたりする?』

 『ん?見つけて、たこ焼き買えたら超ラッキー、願いが叶うらしいよ?』

 猫男爵くんにそんなチートは無い!

 『リリも「たこ焼き」食べたい!でもニャン-バロンはたこ焼きは焼けないのだ。』


 『あら、リリは「たこ焼き」が食べたいの?』


 『ママさま、おかえりなさい。もしかして食べれるのか?「たこ焼き」?』


 『いいんじゃない、宿題が終わったら「タコパ」しましょう。得意よ、お父さん。「たこ焼き」焼くの。』そうだったね!
 
 『よし、もうすこしで課題がまとめられるでしょ?終わったらタコパしょう!』

 わーい、パチパチ!

 『らしいぞ。コウさん、アンタも食べてくかい?』

 『素敵なお誘いですが、この後先約が在りまして、また次の機会に。』

 『そっか。んじゃ、九院お前、嫁さんにお伺いして必要なモン買ってコイ!』焼きそばパン買いに行かせるノリだね、お父さん!

 でも、当の九院さんが嬉しそうに出かけて行ったのは引くよね。


 『最高の食材を集めて参ります!』これ、やっちゃうかな?九院さん。




 『この辺りは一度、空襲でほぼ焼けて何も無くなって、そこに「工場地区」ができたんだ。』

 お父さんがたこ焼きを焼きながら、町の歴史の追加情報を教えてくれた。

 たこ焼きの具に「チーカマ」「ウィンナー」「イカ明太」「カマンベールチーズ」など、

 『猫にはさつまいも、冷ましてからな。』

 人間の食べ物をそのまま与えてはNG !
でも、代用品でみんな一緒にタコパの始まり!
 でも、この人だけ、

 『九院、焼きそばの「麺」買ってこい!コンビニじゃなくて「浜田製麺所」の「焼きそば用中華麺」以外は認めん!』

 『お任せを!』
 まぁ本人達が楽しいなら良いか。
 
 
 ピンポーン!

 『みんな、ごめんなさい!遅くなって!』
  
 『ミャー!』『ニャー!』『ワン!』北代家名物、「キャットドラフト」お客様大好き猫の歓迎アタック、+イヌ。

 『キャー!もふもふ!』


 『また、新たな犠牲者が。』

 『助けろよ、舞華。捲れたスカートの中、「あ、ピンク!」とか思ってる暇があるなら。』

 『エスパーなの?伊藤なの?バビ○2世なの?少年同名なの?』
ピンクじゃなくてニャンコのプリントでした。

 『舞華、落ち着け。パンツ見えるぞ。』

遅れて来た二葉ちゃんのお友達を救出する際に屈んだ時、危なかったみたい。父よ、言葉選んで!
 
 『舞華ちゃん、良いなぁ。面白いお父さんで、私もここの家の子になりたい。』

 再従姉妹ほぼ毎回、この台詞を言う。

 

 『あ、あの二葉ちゃんのお姉さんですか?初めまして、私「東戸 アカリ」です。先月転校して来たばかりで、でも直ぐに二葉ちゃん達が仲良くしてくれて。』

 ニャンコもふもふ地獄から救出した子が自己紹介したので、私も名乗る!

 『ようこそ、アカリちゃん!私が「義姉」の「北代 舞華」よ!「実姉」の「山王院 華」は残念ながら今はいないけど夜には戻るから安心してね!』

 眼鏡っ子だ!きっと誰もやりたがらない委員長とか飼育係を押し付けられちゃうタイプだよ。

 『あ、えっと面白い方のお姉さんですね。』うん、その認識で間違いないさ。


 『やぁやぁ、アカリ。待っていたぞ!さぁ、リリが焼いた「イカ明太たこ焼き」を食べるのだ!』

 『リリちゃん!お邪魔します。遅くなってごめんね。』

 これで参加者は揃ったみたいね、今晩が楽しみ。



 お風呂とか。








 『リリちゃん、楽しそうだなぁ。僕もみんなと「たこ焼き」焼ければ良いのになぁ。』


 偵察用ドローン「ピーピングトム」で北代家の様子を見ていたのは、鶴亀町の都市伝説。

 『僕は一人でも大丈夫。君はリリちゃんの所に行って来れば。』

 「メインクーン」車内では居眠り気味の大型犬「ビックフット」が「僕の事は気にしなくて良いよ。」とでも言う様に尻尾を振っている。

 たこ焼き屋のキッチンカーに偽装しているだけで「たこ焼き」自体は焼きもしなければ、販売もしていない。

 『ねぇ、ビックフットはたこ焼き、食べた事有る?僕は「たべる」ことが出来ないからわからないんだ。』
  
 一応、人間の食事の中にはは犬猫にとって有害な物も有る。
 知らずにあげていた飼い主の所為で深刻な事態になるペットも少なくない。

 なのでビックフットは食べた事は無いが、
 「僕はキミが作ったたこ焼きが食べてみたいな。」と言っている様に尻尾を振っていた。 

 『「さつまいも」のたこ焼きだって!「石焼き芋屋さん」に変身するのもいいかもね。』

 羽柴ビルの地下二階の駐車場で、一台と一匹の「ナイショのお話し」は今日も楽しそうだ。





 『晩御飯が終わったら、食後のお散歩で「羽柴ビル」に行きますのだ!リリの友達を皆んなに紹介するからお楽しみだぞ!』

 本当に容姿と言葉遣いがギャップ萌えなお子さんだ!

 『アレね。「地域猫」の餌やりでしょ?』
 今日は古本屋を休みにしたが、「地域猫の晩御飯」はおやすみ出来ない。 
 タコパが終わったらお父さんと優斗だけで行くつもりだったみたい。

 『それだけでは無いのだ!二葉の「大きい方のおウチ」から「ビックフット」が遊びに来ているのだ!「アルファ」より大きいので、リリが乗っても大丈夫!タマより速いのだ!ビルからビルへ、ひとっ飛びなのだ!』
 

 『リリ、まさか俺の「書庫」で何か見たな?』

 『脳天気は、面白かったのだ。』
 
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