猫カフェは探偵事務所ではありません。〜女子高生店長の奮闘記〜えっと、私、彼氏が出来ました。

猫寝 子猫

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舞華心配する。あっちもこっちも。

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 今日、士くんが面接を兼ねた「バイト見学」にマリンランドに行っている。

 べ、別に心配なんか、してないんだからね!

 いや、してる、してますよ!

 何か怪しくない?

 そう思ったのは先程マミマミ足立くんから、

 『同じクラスの女子がバイトを探しているみたいで、そうしたら男子の1人が、「今、マリンランドでバイトをか~な~り募集してるぜ!」って言い出して、自分が授業中にスマホで「面接の予約」とかした事を自慢げに話し出したんです!』

 『その話、色々質問したいけど、「遊園地のバイト」って人気有るのかな?』

 『自分も気になって、「マリンランド」「バイト」で検索したら「多種多様」に募集してるっス!例の「ゲリラライブ」で皆んな気にしてるからだと思うっス!』


 うぅ、アレか?

 その時、その場に居たけど?

 それと「瑠璃ちゃん」とも知り合ったけど、

 あの時、確か「改装中」とか「建設中」とか新しく始める施設、目に付いたモンね?

 アレが徐々に出来上がって、人員募集してるのね?

 『サイト見たら、「猫カフェもどき」が出来る見たいっス!商売敵っスね⁈』


 何かマミちゃんの「闘志」に火がついたみたい?

 確か、山王院の高道おじさんが「マリンランド」を買い取ったって聞いたけど?

 この時点で怪しく思える?

 士くんを面接に行かせちゃってヤバかったかな?




 

 今日、士がマリンランドにバイトの面接に行っている様だ!

 心配だ!

 アイツ、愛想笑いもしない「鉄面皮」の「皮肉屋」だから!

 最近は舞華の影響で良く「笑顔」を見せるし、言葉も言う様になったと思う。

 下級生の女子(舞華のファン)に話しかけられて、優しく微笑んでたとか?信じられないさ⁈

 妹が友人にいい影響を与えているのは喜ばしいが、やっぱり「彼氏彼女」の仲には敵わないのかな?

 『アイツ、いつか俺の事を「兄さん」とか呼ぶ日が来るのか、来ないのか?どっちなんだろう?』


 『どうした、舞斗?お腹でも痛いのか?』
 

 今日は久しぶりにをしている。

 この辺の事情は「過去作」を確認してくれ!

 ってな訳で、オレは公園の美化清掃を手伝っている。

 ある人と一緒に⁈


 『親父殿、腰とかヒザとか痛まないのか?
 この間、無理したんだろ?』

 『こんな良い天気の日はこのくらい身体を動かすのは良いになる。
 まぁ気遣ってくれてサンキューな、さすが我が息子だっ!』

 そう、親父殿はオレと一緒に公園掃除を手伝っているのさ。

 だから、古本屋は今日休みのハズなんだけど千鶴さんちぃちゃんを見かけた様な?

 休みって伝えたのに?

 『あ、いたいた。北代さん、あの奥の茂みに何か「小動物」がいる様で一緒に見てもらえますか?』

 『ハイ、喜んで!「犬か猫」ならコチラで引き受けますよ!』

 『去年、フェレットが保護された時は驚きましたからね?
 初めは「イタチ」だ「オコジョ」だと思って、鶴亀公園も自然豊かになったと騒いでましたが。』

 『別の意味で大騒ぎでしたね。』


 ボランティアで町内清掃をしている「鶴亀町のゴミをなくそう会」の会長さんが楽しげに父と話している。

 園内の池から外来種が見つかったとか聞いた時は「的場 ○司さんを呼ぼう!」とか「食べられるならリーダーを呼ぼう!」とか大賑わいしていたなぁ?

 ソレって、つまり誰かが無責任にペットを捨てているって事だ。

 嘆かわし、「森猫」のそばで!

 『おーい、良く出来た息子よ、行くぞー!』

 ひとまず親父殿が楽しそうだから、今は良しとしよう。

 『オーキー、ドーキー!』だったかな?

 さすがにちぃちゃんも一人で勝手な事はしないよな?




 一人ならね?

 



 『あれ、お店古本屋開いてる?兄さんかな?』

 地下の駐車場に集まる地域猫に「ご飯」をあげに来た良く出来た息子、優斗くん。

 『さてはちぃ姉ちゃんだな?
勝手にお店開けたのは?』

 一階のエレベーターホールと地下へ向かう階段の前には、

 「本日、古本屋は休業してます。」と張り紙がしてある。

 バイトのお姉さんちぃちゃんは、いち早く入荷した「お宝」を見たい欲望に勝てず、がオフでも自主的に出勤しては自主的に古本の整理をする?

 そうそう、良い品物が入ってくるとは限らないのだが、たまに有るから始末が悪い!

 不定期な営業だけど、不定期だからこそ「ふと」訪れるお客さんもいる。

 そんな時こそ、その人にとって「良品」が見つかったりする。

 『味を占められると困るんだけどなぁ~?』

 まぁ、一緒に猫たちにご飯をあげたら本の整理でもしてしてもらおう。


 『ちぃ姉ちゃん、ダメだよ!また勝手にお店開けて!   …って、君だれ?』


 『ん?こんにちは、お兄ちゃん!』

 そこにいたのは優斗より年下の女の子、猫たちと遊んでる様だけど?


 『お姉さんが「ゆうとくん、あとお願い!」って!』


 え?
 
 


 『ヒナちゃ~ん、コッチコッチ!』

 『ヤッホー、ミク姉!どうしたの、この車?可愛いけど!』

 『お祖父様の「隠し財産」だって!アニメでよくあるが運転してるらしいから購入していたみたい!』

 
 『し、知ってる!よく屋根の上に十三代目が座って「また、詰らないモノを切っちゃった。」するアレだ!』

 『そ、そうなの? えっと、初めましてだよな?
 私、「櫻井さくらい  未来みく」です、ヒナちゃんの探偵友達です!』

 『ふふ、私は「ちぃちゃん」!本名は「十鐘 千鶴」、「変装」と「格闘技」の名人!私で無ければ「ヒナ団長」の相棒は務まらん!』

 オイ!

 『私は依頼人の「鮎川 梨沙」です。滝井先輩たちからは「アユ」って呼ばれてます。』

 『何か訂正したいけど、「森猫探偵団 団長」の「滝井 ひなた」です!』

 四人仲良く自己紹介が終わったところで、未来さんの「ワーゲン」に同乗する。
 小型車ながら四人乗り、比較的小柄な女の子四人なので余裕で快適に乗れる!

 『探偵団なんだよね?コレだと私が「じげん」の役?』

 
 『なら、依頼人の私は「クラリ○」で、まだ探偵は出来ませんがきっと覚えます?』

 『あ!舞斗くんが警部で舞華ちゃんが三世だよね⁈』

 
 
 何かのアニメの話しで盛り上がっているが、これから向かう先は割とヘビーな所らしい?

 車は高速道路を使って移動、途中とある人気のサービスエリアで「お茶」する事に。


 『まさかその日のウチに居所がわかるなんて。』
 
 『調べてたの、私たちも。
 ちょっと気になるが有ってね。』

 ピンクの小さなにパクつくヒナ団長。

 『何ですか、その点って?』
 
 抹茶ソフトをミク姉とシェアしてるアユちゃん。

 『探してる人、おっきな会社の「お嬢様」だった。あんまり売れてないけど「アイドル」として活動している時期もあった、短い間だったけど。』
 
 ガッツリ焼きそばやお好み焼きを一人でモグモグしてるちぃちゃん。

 『凄いね、しっかり「探偵」してるのね、二人とも?』

 ワサビソフトをアユちゃんとシェアしてるミク姉さん。

 『ワルい奴の所から助けた後に念の為、病院で見てもらうつもりだった…ちょっと目を離したら居なくなってた。』

 今度はちぃちゃん、「揚げカマボコ」と格闘していた!

 『確証がある訳では無いけど、探し人は病院で検査されるとマズい事が有るんだと思うの。』

 サービスエリアで「タダで飲めるお茶」をしてきた団長、只者では無い!

 『まずい事ですか?』

 『たとえば「覚醒剤」を使用していたとか?』

 意味深にの中身を見る、お茶だけどね。

 『コレから行く所、そういった人の医療施設、「秘密厳守」の「面会お断り」だから本当にいるか確認出来なかった。』

 一体何処へ消えていくのか「川魚の塩串焼き」を三本を平げるちぃちゃん。

 『私、さっきネットで検索したよ。
 その「元アイドル」さん、アユちゃんがCM出演した清涼飲料水メーカーの親会社のご令嬢だね。』

 運転して疲れたのか、缶の甘酒と缶のお汁粉と缶のホットココアを立て続けて飲んでいるミク姉さん

 『私が居る芸能事務所の社長の奥さんです。アイドルだったんですね?』

 『でね、その会社が施設に「出資」しているの。怪しくないかな?』


 実は既に「水神探偵事務所」で調べは付いている。

 のひなたや千鶴に教えていないだけ。

 まさか影丸氏に内緒で「探偵団」を結成するとは?

 もちろん、北代パパさんも知らないハズだ?


 『実は「内部協力者」から女性が居るってタレコミが有った。入院した時期や外見からほぼ間違いないと思う。』
 

 『協力者?』

 『トシさんと言って大学の先輩、この人も訳有り。でも頼りになる!』

 フライドチキンと鯵の唐揚げを今食べる用と持ち帰り用に分けるちぃちゃん。

 『その人だよね?舞斗くんの「学力アップ」に貢献した人は?』

 『ヒナちゃん、私も頑張って教えた。主に理数系!』

 『舞斗くん、理数系は元々平均値よりちょい上だよ。急に良くなったのは文系かな?外語に力を入れてたみたいだけど?』

 『おや、そうだったの?』

 外のベンチで仲良く「作戦会議?」を始めている女の子たち。

 ほぼ脱線するのは致し方ない?

 ってか、そろそろ本気で始めろよ!


 『えっとね、施設には「空気清浄機の保守整備」って事で潜入します!』

 『展開早いですね!』

 コレにはさすかに依頼人のアユちゃんもビックリ!

 『実はウチの師匠が調べていた、偶然その施設がトシさんのバイト先の系列店と契約していたので、「先輩に同行する研修生」として私とアユちゃんが「トシさん」と一緒に中に入ります。』

 
 


 あの日、佐山の部下たちをご婦人の目の前でした後、お二人を救出した七神

 『まさか逃げられるとは思わなくてね?』

 されていた事を考慮して、信頼できる医師の所で診察してもらうつもりで診療所に着いたところで、
 洗面所に行きたいと言われ数分目を離した隙に姿を消してしまった。

 神原社長に報告すると、彼女の実家ではないかと調べたが、彼女の存在を確認出来ない。

 そこで他に彼女を匿える場所が無いかと調べていた矢先に顔を見せに来た「トシさん」が、

 『アレ、この写真のヒト、どっかで見たかも?』

 なんて言い出すから、思い出してもらうと、件の施設で「空気清浄機」の取り付けで入館した時だとわかった。


 『次の出口で高速を降りたら、近くのファミレスでを用意して待っているから。』

 アユちゃん達が食べているのを見て、自分も食べたくなって、車内で抹茶と山葵のソフト両方食べてるちぃちゃん。

 ソフトを落として、車内を汚さないかと心配なヒナちゃんと、別に気にして無いよと言ってくれるミク姉。

 『本当なら、ナナガミさん突入するつもりだったんだけどね、でも施設には他にも色々複雑な事情を抱えた人もいるし、騒ぎを起こしたくないの。』

 ソレについては同意見なので、

 『わかりました、私としては本人と話しが出来れば…。』

 『ソレとね、って事だとの方がソレっぽいから疑わないだろうって「師匠」が言ってたから。 あ!話しちゃった!後半のは聞かなかった事にして、アユちゃん!』

 なんだ、どうやら私が依頼する前に見つけていたらしい。

 そこに私が良く割り込んでしまったみたい?
 
 既に今日の潜入作戦は前々から決まっていたんだ、そう理解した


 『上手く潜入したら対象と接触して、アユちゃんは目的を果たして!
 私たちは対象が持って行ったを回収したいだけなの。』


 『あるモノ?』


 『さあ、着いた!このファミレスかな?』

 『確か、「社名入りの作業着」を用意してるって言ってたから、申し訳ないけど、ファミレスので着替えてね。』

 なんかスパイみたい?
 
 ちょっとドキドキ?





 
 
 『美味しいかな、リナちゃん?』

 『うん、リナね、「オムライス」大好き!ネコちゃんの絵もカワイー!』

 『それ、愛夢が描いたんだよ!』

 『ありがとうね、あいむお姉ちゃん。』

 事情がわからないでいる優斗に千鶴ちぃちゃんからメールが来た?

 夕方にはこの子のが迎えに来るので、それまでお願いね!

 って、内容だ?

 『優斗くん、優斗くん!あいむお姉ちゃんだって!へへへ‼︎』

 天馬くん以外にお姉ちゃんと言われたのが嬉しい愛夢ちゃん、天馬くんは「アイちゃん」って呼ぶからね。

 何となく舞華が事情を知っていそうなので「森猫」に連絡してみると、


 『優斗、ごめんね!』って、すっ飛んで来た。

 お腹が空いてそうなので、スピカに「出前」を頼んだら、愛夢が運んで来たので何気に「ちっこい妹パラダイス」にココロオドル姉。

 『あ!さっきの猫のお姉ちゃんだ!』

 『舞ちゃん、お仕事終わったの?
 じゃあ、みんなでネコちゃんに「ご飯」あげようよ!』

 

 えっと、私聞いて無いんですけど?

 ヒナちゃん、ちぃちゃん、おそらくアユちゃん!か

 危険な事してないよね?

 この小さい妹ちゃんを置いて何をする気なの?


 バイトが終わったら又今日も公園でバイト面接の様子を聞けるので、プチデート楽しみにしてたのに?

 コレは予定通りいかないかも?








 
 『初めまして、の娘で「春間 ティナ」と言います。こちらの「ボルタリングコーナー」のインストラクターをする予定です。』

 …ハルカゼさんの娘さんだから、「人類最強女子」みたいなヒトを想像していたが、綺麗なお姉さんだった。

 やや肌の色か濃いのでおそらく「ハーフ」、ハルカゼさんの奥さんは海外の人かもしれない。

 あと娘さんもお父さんのニックネーム、気に入ってるみたいだ。

 リリさん、グッジョブ(^。^)b

 

 それにしても「ボルタリング」と聞いて垂直な壁を連想していたが、

 『来館した方がボルタリングを始められる様に、壁の角度を45度、60度、90度と準備しましたが、バラエティ番組で見かけるゲーム性の高いコースも再現しようかと#調整中
__・__#です!』
 

 『遊びとしてチャレンジするか、本気のトレーニングにするか利用者次第ですね。』

 自慢の娘さんなのだろう。

 空気が和らいだ気がする?

 『初めまして、五道です。』

 『五道サンはもしかして「山代学園」の生徒さんですか?』

 『ハイ、それが…?』

 『今度、妹が「中等部」に編入するんです!』

  
 なんだろう、不安な気持ちが加速してるぞ?

 『妹は「可憐カレン」と言いまして、もし学園で交流する様な事が有れば仲良くしてあげて下さいね!』

 『その時は是非。 えっと、此処ではどんな仕事をすれば良いのですか?』

 『「安全面」の確保でちゃんとインストラクターの資格を持った人が常時数名待機してます。バイトの方はそのサポートや雑務ですね。結構ハードですよ?』

 コレは舞斗向きだな?

 『前向きに検討するつもりです。他にも魅力的な職場が有りましたので。』

 体力的に無理そうなのでで躱そう?

 『そうですか?五道さん、鍛えれば「腹筋」割れそうなイメージですけど?』
 
 それこそ舞斗だな。

 『実は密かに決めかけているモノが有りまして。』

 『ほぅ、気になりますな?お伺いしてもよろしいですか?』

 『「よし、わかった!」ロボットに乗るアレでしょ! 男の子なら誰でも「ガンダ○乗り」に憧れるよね!』

 アレはガン○ムと言うよりGRかAG、巨神Gのテイストだよ?

 『いえ、動物と触れ合うコーナーを希望しようかと。あの場にいた犬たちも心配ですし。』

 特に自分より小さいをその身をの様にしていた大型犬が気になる。

 『ティナ、キミが兼任するかい、「ふれあいランド」とやらを?』

 『無理無理⁈ 私、動物に好かれた事ないから!』

 『おそらく火祭くんは企画での復帰は無理だろう、後任は誰になるのか?』

 何故だろう、ひたすら悪い予感と何かビジョンがあたまをよぎった⁈

 その中心に舞華さんが見えたのは、俺の願望だろうか?


 『致し方ない時は不詳私が「もふもふランド」をプロデュースしましょう!』

 何故だろう、ハルカゼさんが熊や虎等の猛獣と死闘を繰り広げているビジョンしか浮かばないのだが?

 
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