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シークレットライブ?もうバレてますよ?
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『もう、聞いてないよ~⁉︎』
北代くんの弟さんら、チビっ子達を遊戯施設に引率するので手伝って欲しいと言われて、それが福祉部再建策に煮詰まってる私の気を紛らわせようと、彼の気遣いだとすぐに分かった。
なのでココはその思いに甘えて楽しむ事した …のだけど?
『マリンランドって、「プール主体」の遊戯施設だったの⁉︎』
『そうよ?美波ちゃん知らなかったの? アレ、もしかして泳げない?』
スタイル抜群の岬お姉さんには、きっと私の気持ちはわかりません!
『い、いえ泳げます。クロールもバタフライも割と得意です。
い、いえ、そうじゃなくて!
で、でも私、水着持って来ていないので荷物番してますね。 ほ。』
今日も割と薄着なので、自分的には頑張ったつもりなんだけど、
『あら、美波お姉様って奥ゆかしいデスの。でもご安心下さいませ!
マリンランドには水着の「レンタル」も有りますが、こんな事があろうかと私と岬さんとで皆んなの分の「素敵な水着」をご用意して有りますの!』
山王院会長の妹さんでお人形みたいに可愛い二葉ちゃん。
(ううん、皆んな可愛い子ばっかりなんてズルいよ~!)
『え?いいのよ?気を使わなくても!それにサイズとかわからないだろうし?』
何となく、お姉さんの気持ちを察して欲しいのだけども?
『アラ?私、美波ちゃんのサイズなら「日々更新」して暗記してるわよ。だから大丈夫よ!』
『え⁉︎何故?』
えっ?岬お姉さん、何を言っているの?
第一、北代くんの前で水着になるなんて!
高橋 美波の顔が朱に染まる?
『さぁ、お姉様たち、「せくしぃ」な水着でお兄様たちを「悩殺」するのデスわ!』
二葉ちゃん、何言ってるかな?かな?
『ま、待って⁉︎ 二人とも!』
『さぁ美波ちゃん、行きましょう!きっと気に入ってくれるから!』
『だから、待って!お姉さんってば~!』
かと思えば、
『オウ!ふぅちゃん、オネイさん、大感謝!
これで真琴兄様を「ドッキドキ」させられる!』
『ブッキー、何言ってるの? 僕も「せくしぃ」な水着じゃなくて、いつもので構わないから!』
『実里ちゃん、多分「無駄」かも?お姉さんたち聞いてる様で聞いてないモン?』
諦めモードの眼鏡っ子アカリちゃん、この数日で悟ったかも?。
『そうだね、覚悟を決めようか、アカリン。』
十数分後、二葉と岬に手を引かれ、「せくしぃ」な黒ビキニに着替えてプールサイドに現れた美波。
一応、パーカーなどを羽織っているけど、
他の女児たちも岬や二葉の見立てでそれぞれ可愛い水着を着用している。やや冒険している感も有るが?
『絶対、足立くんの姉さんが絡んでいるだろ?あの水着?』
『うん、ぶれないよね?あの人。』
『時には敵にもなり、味方にもなる厄介なお姉さんだよ、全く』
舞斗の予想に賛同するも、高評価では無い美少年コンビ!
『兄様、吹雪の「せくしぃ水着」はどうかな?
似合ってる?
ドキドキする?』
従兄妹同士ながら「結婚可能」なお兄さんに猛アピールする吹雪ちゃん。
この中では一番幼児体型ながら美少女なので独特な「色香」の有る吹雪ちゃんは絶対一人に出来ない、側に保護者の人がいないと!
『吹雪ちゃん、水着は可愛いけどね、「ドキドキ」したら、色々大変なんだよ。
(条例とか、倫理とか。)
そう言うのは吹雪ちゃんが、大人になってから「ちゃんと」お相手するから、ね!』
『はい! 兄様、約束!』
『ま、真琴君、スゴイわ!
古い少女漫画の王子的存在よ!』キラキラだね!
羨ましそうに讃える岬お姉さん⁉︎
かと思えば、
『優斗!リリ助!特設ステージで午後から「デカワンダーショー」が有るらしいぞ!弁当食べたら見に行こうぜ!』
施設内に掲示されていたポスターで知ったヒーローショー。
ローカルなヒーローだが、
『ゲンちゃんはまだまだ「お子様」なのだ!
アレは本物ではない!
本物は「舞斗兄ぃ」や「リリ」の…!』
『リリ⁉︎ ストップ!』
何を言おうとしてる?
心配して、後ろから抱き締める様にリリの口を手で塞ぎ止める優斗だか、内心では自分も「キグルミ」が欲しいなんて思っている様?
ただ、側からみるとちょっとエッチな感じに見えなくも無い。
『優斗くん、大胆!
兄様、アレふぶきにもやって!』
『ブッキーってば⁉︎』
『吹雪ちゃん、ココだと皆んな見てるからね。』
『真琴くん、皆んな見てないなら良いの?』
『その辺にしとけ!』
『そう言えば、兄さんの「影狼」に似てない?あのローカルヒーローの「デカワンダー」って?』
すると岬お姉さんが、
『それはそうですよ。アレ、舞斗くんの「キグルミ」の「試作品」を参考にデザインしたモノだから⁉︎』
『何ですと? まさか、本当に強化装甲服とか?』
『いえ、本当のタダの「着ぐるみ」ですから。
もっとも、「中の人」は相当の実力者だと思いますね?
アレ、相当重いんですよね。』
『なんだ?舞斗兄ちゃんも「変身」出来るのか⁉︎』
『出来なくは無い! 無いが今はその時では無い! 無いからしないぞ!
ほらゲン、ボースラ行くぞ!』
『オウ!オレが一番最初だ!』
誤魔化せたか、微妙だけど興味は移動したみたい。
『岬お姉さん、兄さんの「キグルミのプロトタイプ」って、「影狼」はお父さんの「お古」じゃないの?』
『ゆ、優斗ちゃん、(幼い頃の舞斗くんに似てるケド、どちらかで言うと舞華ちゃん寄りかしら?)
じゃなくて、
そ、ソレはね、現在の「システム」に移行するので色々と調整と改良をして、「安全確認」の為に同じ物を作ってテストを繰り返しているのね。
そんな都合で、倉庫に何個か有るモノを貸し出しているみたいよ?』
『ソレ、実質「本物」ですよね?』
『そうとも言えるケド、「電源」入れなければ「タダのハリボテ」だし、大丈夫よ?』
アレ、それだと…
いや、そんな事ないよね?
さて、他の女児たちは?
何か恥ずかしい?
自分じゃないみたいな、そんな感じ?
優斗くんの親戚のお姉さんが選んでくれた水着、普段よく選んでいるタイプとは違う、オヘソが見えちゃうタイプの水着なんだけど、濃いピンク色で着心地はスゴイ良いだけど、
なにか、「胸」がいつもより大きくなって見えるけど、何で⁉︎
『実里ちゃん、可愛い!いつもと感じが違うよね! いつもは「カッコイイ」感じだもの。』
ボイッシュな僕っ子の「みのりん」こと実里ちゃん、普段はスポーティーな「競泳水着」なのに、胸元にちょこんとちっちゃなリボンが付いてるその後ろに何気にしっかり「谷間」が出来ている⁉︎
自分達の中では、リリちゃんの次に「発育が良い」みのりんがちょっと「お姉さん」に見える⁉︎
『あ、あれ?アカリン、眼鏡は?ソレ「カラコン」?』
『お姉さんが「水中でも大丈夫なコンタクトレンズ」だって、貸してくれたの。』
ちなみに
このコンタクトレンズは山王院が出資している医療機器開発をメインにしている研究所が特別に製作したモノだったりします。
東戸 アカリちゃんと言えば「眼鏡属性枠」の内気キャラクターだったのに、リリちゃんに振り回され、二葉ちゃんに教育され、精神的に強くなったみたい。
「わるぷる特製」のバストアップ機能付きの白ワンピタイプの水着がアカリンを「ちょっと大胆」に見せてる。
しかも眼鏡をキャストオフしてるから普段の三倍増しで美少女ナリ!
ソレにしても、
『今日は舞華お姉さんや華お姉さんがいないから油断したかも?』
「ないすばでぃ」なお二人が居ないから比較されないとおもったのに!
『ねえ、実里ちゃん、アカリちゃん、ボーダースライダー行く?行かないならビーチボールで遊ばない?』
優斗くんと勇気くんがスイカ柄のボールを持って誘ってきたけど、
(ソレだと「胸」とか見えちゃうよね?)
いや、今も水着姿で身体の「線」とか丸分かりだけど?
やん⁉︎みのりんってば女の子ね! ギャップ萌えを通り抜けて、尊く愛おしい!
「わるぷる製」の水着は女の子各それぞれの体型に合わせて、「バストアップ」の効果を最大限に発揮して「少女に大人の階段をGO INに駆け上がる」様な、奇跡の水着なのさ!
『足立店長、恐ろしい人ね。ウチのメイド服の「開発」にも参加してもらえないかしら?』
なんて岬お姉さんが少女達の水着姿に同僚たちのメイド服に妄想を巡らせてる頃、
『ねぇ、何か微妙に男性客が多く無い?』
『そうなの?私、あまりこういう所に来ないから、よく分からないの?』
元同じ施設にいた二人が久しぶりに顔を合わせたのに、内容が感動的では無い?
『こんな場所は「家族」か「恋人」で来る様な場所でしょ?
ソレにしては「男性一人」で来ていそうな人が目に着くんだ?
ナンパ目的とかチャラいんじゃない、割と一途な目的がありそうな?』
『そう言えば、そうね。何かあるのかしら?』
『「愛葉 アゲハの プールサイド ワンマンゲリラライブ」をここで開催するって?』
『プールって事は「あーちゃん」、水着なんじゃないか?』
ファンの間で今日、何処かの遊戯施設でアノ「あーちゃん」こと「愛葉 アゲハ」がゲリラライブを敢行すると情報が回った⁉︎
「愛葉 アゲハ」
ここ最近、頭角を表して来たバラエティー番組でよく見かけるタレントで有る。
「アイドル」と呼ぶには少々扱いが雑ぽっい「芸人寄り」な女性タレントながらも、
番組MCの無茶振りには何でも体当たりに向かっては好リアクションで、
見る者に時には大爆笑、時には超同情、時には大感動を与え、次第に女性タレント好感度上位に駆け上がった。
彼女の転機はあるCMに起用された事だった。
有る農業重機のCMで地方限定にも関わらず、話題を呼んだからだ。
雑草生え茂る荒れた土地を颯爽に重機を操り、見事に開拓を進める様子を短いながら農家の多い地域のお茶の間に映された。
最後にその昔に流行った歌謡曲のサビを口ずさむ彼女は「農家のお嫁さんにしたいアイドル一位」の座を手にした。
またその曲をフルコーラス歌ってるバージョンをネットにアップすると人気アーティスト並みの再生回数を叩きだした。
ソレをきっかけにその曲をカバーして出したCDが売れ、「歌ウマ」タレントとして、「モノマネ番組」や「歌唱評価番組」など「バラエティー色」を残しつつも、着々と知名度を上げている。
また、その恵まれた容姿に頼らず、相変わらずの「体当たりな姿勢」は賛否両論あるが、同性からの支持も厚かった。
その彼女が
遂に正式に「アーティストデビュー」すると公表された。
そのデビューイベントとも言える「ゲリラライブ」を彼女の「思い出の地」にて敢行するとネット上で噂になった⁉︎
マスコミにも事務所から、
「某日、当事務所の愛葉 アゲハの強い希望により「ゲリラライブ」を敢行します。つきましては、当日までネット上にて「ヒント」を発表しますので我が事務所のホームページを小まめにお確かめの上、ライブにお越しください。尚、当日「ライブ参加者」は無料です!」
更には、
『皆さ~ん、ウチの社長が無駄にややこしくしてゴメンなの ~!
でも、それだけ「モノ凄いコト」起きるから、楽しみにしてネ! じゃ、あーちゃんからの「最後のヒント」いくよーン!』
前日のバラエティー番組でMCの無茶振りを軽くこなした彼女が放った言葉は
「子供の頃、遊んだデッカいプール!」だった。
その頃、業界の一部では「SUN -KING」が某ドラマに「無名の新人」を採用させる為に暗躍していると噂されていた?
ある大物俳優の娘だとか、あるミュージシャンの隠し子等、推測が飛び交うも、
『あの社長の事だから、アゲハのゲリラライブでその新人を「お披露目」なんかするんじゃないか?』
なんて予測するモノも出て来た。
『アゲハお姉さん、大丈夫ですか?顔色良くないですよ?』
『るるるるる瑠璃ちゃん、ダダダダダ大丈夫っス!本番に強いあーちゃんで有名ですから!』
健康的なボディーにセクシーな水着が不思議と「エロく」見えないのは彼女の才能かもしれない。
だが、勘違いしないでほしい!
彼女は決して「残念な」スタイルでは決してない!
最近は余り使われないワード、
「脱いだら凄いんです!」を体現するグラマラスなボディーなのだ!
そうでなくては、「山王院のメイド」として「入隊」は出来ないのだから?
『何だ、何だ?らしく無いぞー? どしたい?』
『しゃしゃしゃしゃしゃ社長、わ、私がコケたら、瑠璃ちゃんもコケちゃうかもと思うと緊張して!』
『コラ!「キャラ作り」忘れてるぞ? ソレでも「元隠密部隊」所属か?』
『おんみつ?』
『あーちゃん、元山王院の「くノ一メイド」だった過去が有りまして、ニャハハ。』
『任務失敗したんで、オレが拾ったんだわ。ウチのタレントの半数はそんな感じだ。』
『元徳社長!調子はどうよ?』
『おや、コレは権藤さん!』
楽屋に顔を出してくれたのは、何も隠さない「ゴンパパさん」こと権藤興行の会長さん。
『この度は何から何までお世話になって、感謝します!』
ヒーローショーには過ぎた「音響設備」をセッティングしてくれたのは「権藤興行」のスタッフだったりする。
『いいって事よ!才能ある若者の「晴れ舞台」を支度してやるのは「気持ちが良い」のよ!
ソレに「孫」(的な子)が産まれた時には随分と祝儀をはずんでもらったからな‼︎ 』
ソレにお互い今日この日の為に色々とお膳立てしたしな!
プールサイドに「ヒーローショー」用のステージに偽造してライブステージを用意する。
前日は念の為に「デカワンダーショー」を公演したが、思いの外、「ちびっ子」に大人気で驚いた。
今日は押せ押せだ!
今、注目度ダントツのホームコメディドラマの新シリーズに出演する為に、スポンサー枠にやや強引にねじ込んだら、共演者にトラブルが起こり、「ドラマ」そのモノが制作中止の様子⁉︎
何処かで、余計なチャチャを入れた奴がいるらしいので、傷が広がらない様に「ピンチヒッター」を導入!
知り合いの探偵を紹介したり、あからさまに怪しい奴の情報をご贈答したりと暗躍しまくったのだ!
全ては、
「可愛い義妹の為に!」
瑠璃は子供の頃から知っている。
何故なら元は俺専属の「メイド候補」の予定だった。
彼女の両親は俺の母も世話になった山王院の執事とメイドの夫婦である!
割とウチでは職場結婚は珍しく無い様で、その子供が執事なりメイドになるのも当たり前の様な反面、
結婚後に山王院の仕事から離れて、それまでの経験を活かし起業する者や、
その経歴から他企業から好条件で引き抜かれる等、
そんな中で
瑠璃の両親は
亡くなった。
それは数年前、
山王院家の「乗っ取り」を企てた「あの一派」が、後に自分達の「企て」の障害になるであろう者達を事故に見せかけて減らしていったのだ。
俺も消されるはずだった、それを自分たちの命と引き換えに守ってくれたのが
瑠璃の両親だ。
企てに気付いた高道叔父が、
「一文字」の家に再び「山王院家」に仕えないか打診した事がきっかけと成り、「北代師範」が「一派」を粛正して行った。
華たちを助ける為に、
俺はついでだったが、命拾いした。
面倒事を嫌うお袋に頼み込んで、残された瑠璃を養女にさせた。
最初は養子縁組を渋っていた様だが、
今では、俺よりも瑠璃の方が実子の如く、慈しみ可愛いがっている。
本当は娘が欲しかったとか、今更打ち明けられてもな。
『あの子、歌が上手いのよ!』
よく二人でカラオケに行くらしく、親バカっぷりを表したかと思いきや!
『あ、あのお兄様?どうでしょうか?この衣装?』
『あ、ああ。 衣装か?
…… ! ま、まて!待て待てよ⁉︎
何だ!この衣装は⁉︎
「ヘソ」が見えているではないか! それに「生足」をそんなに見せて!減ったらどうするんだ!瑠璃、着替えなさい!』
『ほへ? 社長、このくらいの露出、あーちゃんが普段から「撮影会」で着ている衣装に比べたら「まだ普通」ですよ?
ソレにこれ、「権藤興行」さんのお墨付きのデザイナーさん作の衣装っスよ。サイズが合えば、あーちゃんも着てみたいくらいです!』
『お前と瑠璃を一緒に扱うな!こんな「エッチ」なのはいけないんだゾ!ほとんど「下着」ではないか?』
『水着だっちゅうの!』
ちなみに、アゲハさんはD、瑠璃ちゃんはBなので着れないんだお。
『瑠璃、このお洋服でステージに立ちます!』
『だから水着だってば!』
『ヒナ殿、あの作業員、チャラ怪しい。』
『作業帽で誤魔化したつもりかしら?汚い金髪にだらしなく伸ばした顎髭!遊園地の作業員とは思え無いよね?…よし!』
作業服さえ着ているが、着こなしがだらし無く、落ち着きの無い感じで何処かに向かって走っている男たちを見つけた二人!
各遊戯機器の変電設備なのか?
一般の順路からは目立たない位置にあるプール施設裏の出入り口から数人の男たちが何やらバール等の工具を持って入っていた⁉︎
見張りだろうか?
一人だけ出入り口の前にソワソワ立ち尽くしている。
コレいけるな。
『あ、お兄さ~ん!すいませ~ん、道迷ったの?プールへの入り口って何処ですか~?』
可愛い女の子が恥ずかしそうに近づいてくる。
本業はホストなんでつい、
『あ~ん?仕方ないな~?えっと、コッチは関係者用なんでアチラから回って道成りに進めば入り口が見えぇ…… うぅッ。』
ドタッ
完全に油断して近づいてきたチャラ作業員、よく見るとココのスタッフが着用している作業着とは色は似ているが別物だ!
何とコイツ、近づいてヒナちゃんの肩を抱こうとかして来たので、「一文字家」で教わった「護身術」で気絶させた?
『ヒナ殿、何をしたの?「神技的打撃」?』
『いや~?こんなに上手くいくとは自分でもびっくり⁉︎』
さすが名探偵の娘!
『叔父さまに連絡しないと⁉︎』
『ヒナ殿!何か「ガソリン」臭く無い?』
『本当⁉︎ 何してるのよ、アイツら‼︎ 』
二手に分かれて、「佐山たち」を探していたが娘たちから連絡が有り、先に見つかった様だが?
『ガソリンだって?何考えているんだ、連中は?』
まさか、「ドラック」とかキメてるとか?
既に正気では無い「捨て駒」なのかも?
『アレ?この反応?何でココにアレが有るんだ?』
最悪の事態を考えて、警察や消防に連絡しようとピータンを起動させると何故かあの万能輸送車「ヘルーダッシャー」の反応が?
『ニャン -バロン、「ヘル -ダッシャー」呼んだ?』
『ううん、呼んで無いよ?
でもね「今日、大事なお仕事」が有るから「皆んな」と来てるんだって!』
『皆んな?』
そう言えば、さっき「ヒーローショー」のポスターを見たけど、ヒーローが跨っていたマシーンと背景に映っていた車両、何か見覚えあるんだけど、まさかと思うケド⁉︎
『ふ、ふぁ、ファイタス居るか?』
ピータンを通信機にして確認する?
『…マスター、そこに私はいない。』
『じゃあ、誰がいるのさ?』
『先日「再起動」したシータイガーだ。
子供達が喜ぶだろうと翔太の提案でヒーローショーに出演する!』
北代くんの弟さんら、チビっ子達を遊戯施設に引率するので手伝って欲しいと言われて、それが福祉部再建策に煮詰まってる私の気を紛らわせようと、彼の気遣いだとすぐに分かった。
なのでココはその思いに甘えて楽しむ事した …のだけど?
『マリンランドって、「プール主体」の遊戯施設だったの⁉︎』
『そうよ?美波ちゃん知らなかったの? アレ、もしかして泳げない?』
スタイル抜群の岬お姉さんには、きっと私の気持ちはわかりません!
『い、いえ泳げます。クロールもバタフライも割と得意です。
い、いえ、そうじゃなくて!
で、でも私、水着持って来ていないので荷物番してますね。 ほ。』
今日も割と薄着なので、自分的には頑張ったつもりなんだけど、
『あら、美波お姉様って奥ゆかしいデスの。でもご安心下さいませ!
マリンランドには水着の「レンタル」も有りますが、こんな事があろうかと私と岬さんとで皆んなの分の「素敵な水着」をご用意して有りますの!』
山王院会長の妹さんでお人形みたいに可愛い二葉ちゃん。
(ううん、皆んな可愛い子ばっかりなんてズルいよ~!)
『え?いいのよ?気を使わなくても!それにサイズとかわからないだろうし?』
何となく、お姉さんの気持ちを察して欲しいのだけども?
『アラ?私、美波ちゃんのサイズなら「日々更新」して暗記してるわよ。だから大丈夫よ!』
『え⁉︎何故?』
えっ?岬お姉さん、何を言っているの?
第一、北代くんの前で水着になるなんて!
高橋 美波の顔が朱に染まる?
『さぁ、お姉様たち、「せくしぃ」な水着でお兄様たちを「悩殺」するのデスわ!』
二葉ちゃん、何言ってるかな?かな?
『ま、待って⁉︎ 二人とも!』
『さぁ美波ちゃん、行きましょう!きっと気に入ってくれるから!』
『だから、待って!お姉さんってば~!』
かと思えば、
『オウ!ふぅちゃん、オネイさん、大感謝!
これで真琴兄様を「ドッキドキ」させられる!』
『ブッキー、何言ってるの? 僕も「せくしぃ」な水着じゃなくて、いつもので構わないから!』
『実里ちゃん、多分「無駄」かも?お姉さんたち聞いてる様で聞いてないモン?』
諦めモードの眼鏡っ子アカリちゃん、この数日で悟ったかも?。
『そうだね、覚悟を決めようか、アカリン。』
十数分後、二葉と岬に手を引かれ、「せくしぃ」な黒ビキニに着替えてプールサイドに現れた美波。
一応、パーカーなどを羽織っているけど、
他の女児たちも岬や二葉の見立てでそれぞれ可愛い水着を着用している。やや冒険している感も有るが?
『絶対、足立くんの姉さんが絡んでいるだろ?あの水着?』
『うん、ぶれないよね?あの人。』
『時には敵にもなり、味方にもなる厄介なお姉さんだよ、全く』
舞斗の予想に賛同するも、高評価では無い美少年コンビ!
『兄様、吹雪の「せくしぃ水着」はどうかな?
似合ってる?
ドキドキする?』
従兄妹同士ながら「結婚可能」なお兄さんに猛アピールする吹雪ちゃん。
この中では一番幼児体型ながら美少女なので独特な「色香」の有る吹雪ちゃんは絶対一人に出来ない、側に保護者の人がいないと!
『吹雪ちゃん、水着は可愛いけどね、「ドキドキ」したら、色々大変なんだよ。
(条例とか、倫理とか。)
そう言うのは吹雪ちゃんが、大人になってから「ちゃんと」お相手するから、ね!』
『はい! 兄様、約束!』
『ま、真琴君、スゴイわ!
古い少女漫画の王子的存在よ!』キラキラだね!
羨ましそうに讃える岬お姉さん⁉︎
かと思えば、
『優斗!リリ助!特設ステージで午後から「デカワンダーショー」が有るらしいぞ!弁当食べたら見に行こうぜ!』
施設内に掲示されていたポスターで知ったヒーローショー。
ローカルなヒーローだが、
『ゲンちゃんはまだまだ「お子様」なのだ!
アレは本物ではない!
本物は「舞斗兄ぃ」や「リリ」の…!』
『リリ⁉︎ ストップ!』
何を言おうとしてる?
心配して、後ろから抱き締める様にリリの口を手で塞ぎ止める優斗だか、内心では自分も「キグルミ」が欲しいなんて思っている様?
ただ、側からみるとちょっとエッチな感じに見えなくも無い。
『優斗くん、大胆!
兄様、アレふぶきにもやって!』
『ブッキーってば⁉︎』
『吹雪ちゃん、ココだと皆んな見てるからね。』
『真琴くん、皆んな見てないなら良いの?』
『その辺にしとけ!』
『そう言えば、兄さんの「影狼」に似てない?あのローカルヒーローの「デカワンダー」って?』
すると岬お姉さんが、
『それはそうですよ。アレ、舞斗くんの「キグルミ」の「試作品」を参考にデザインしたモノだから⁉︎』
『何ですと? まさか、本当に強化装甲服とか?』
『いえ、本当のタダの「着ぐるみ」ですから。
もっとも、「中の人」は相当の実力者だと思いますね?
アレ、相当重いんですよね。』
『なんだ?舞斗兄ちゃんも「変身」出来るのか⁉︎』
『出来なくは無い! 無いが今はその時では無い! 無いからしないぞ!
ほらゲン、ボースラ行くぞ!』
『オウ!オレが一番最初だ!』
誤魔化せたか、微妙だけど興味は移動したみたい。
『岬お姉さん、兄さんの「キグルミのプロトタイプ」って、「影狼」はお父さんの「お古」じゃないの?』
『ゆ、優斗ちゃん、(幼い頃の舞斗くんに似てるケド、どちらかで言うと舞華ちゃん寄りかしら?)
じゃなくて、
そ、ソレはね、現在の「システム」に移行するので色々と調整と改良をして、「安全確認」の為に同じ物を作ってテストを繰り返しているのね。
そんな都合で、倉庫に何個か有るモノを貸し出しているみたいよ?』
『ソレ、実質「本物」ですよね?』
『そうとも言えるケド、「電源」入れなければ「タダのハリボテ」だし、大丈夫よ?』
アレ、それだと…
いや、そんな事ないよね?
さて、他の女児たちは?
何か恥ずかしい?
自分じゃないみたいな、そんな感じ?
優斗くんの親戚のお姉さんが選んでくれた水着、普段よく選んでいるタイプとは違う、オヘソが見えちゃうタイプの水着なんだけど、濃いピンク色で着心地はスゴイ良いだけど、
なにか、「胸」がいつもより大きくなって見えるけど、何で⁉︎
『実里ちゃん、可愛い!いつもと感じが違うよね! いつもは「カッコイイ」感じだもの。』
ボイッシュな僕っ子の「みのりん」こと実里ちゃん、普段はスポーティーな「競泳水着」なのに、胸元にちょこんとちっちゃなリボンが付いてるその後ろに何気にしっかり「谷間」が出来ている⁉︎
自分達の中では、リリちゃんの次に「発育が良い」みのりんがちょっと「お姉さん」に見える⁉︎
『あ、あれ?アカリン、眼鏡は?ソレ「カラコン」?』
『お姉さんが「水中でも大丈夫なコンタクトレンズ」だって、貸してくれたの。』
ちなみに
このコンタクトレンズは山王院が出資している医療機器開発をメインにしている研究所が特別に製作したモノだったりします。
東戸 アカリちゃんと言えば「眼鏡属性枠」の内気キャラクターだったのに、リリちゃんに振り回され、二葉ちゃんに教育され、精神的に強くなったみたい。
「わるぷる特製」のバストアップ機能付きの白ワンピタイプの水着がアカリンを「ちょっと大胆」に見せてる。
しかも眼鏡をキャストオフしてるから普段の三倍増しで美少女ナリ!
ソレにしても、
『今日は舞華お姉さんや華お姉さんがいないから油断したかも?』
「ないすばでぃ」なお二人が居ないから比較されないとおもったのに!
『ねえ、実里ちゃん、アカリちゃん、ボーダースライダー行く?行かないならビーチボールで遊ばない?』
優斗くんと勇気くんがスイカ柄のボールを持って誘ってきたけど、
(ソレだと「胸」とか見えちゃうよね?)
いや、今も水着姿で身体の「線」とか丸分かりだけど?
やん⁉︎みのりんってば女の子ね! ギャップ萌えを通り抜けて、尊く愛おしい!
「わるぷる製」の水着は女の子各それぞれの体型に合わせて、「バストアップ」の効果を最大限に発揮して「少女に大人の階段をGO INに駆け上がる」様な、奇跡の水着なのさ!
『足立店長、恐ろしい人ね。ウチのメイド服の「開発」にも参加してもらえないかしら?』
なんて岬お姉さんが少女達の水着姿に同僚たちのメイド服に妄想を巡らせてる頃、
『ねぇ、何か微妙に男性客が多く無い?』
『そうなの?私、あまりこういう所に来ないから、よく分からないの?』
元同じ施設にいた二人が久しぶりに顔を合わせたのに、内容が感動的では無い?
『こんな場所は「家族」か「恋人」で来る様な場所でしょ?
ソレにしては「男性一人」で来ていそうな人が目に着くんだ?
ナンパ目的とかチャラいんじゃない、割と一途な目的がありそうな?』
『そう言えば、そうね。何かあるのかしら?』
『「愛葉 アゲハの プールサイド ワンマンゲリラライブ」をここで開催するって?』
『プールって事は「あーちゃん」、水着なんじゃないか?』
ファンの間で今日、何処かの遊戯施設でアノ「あーちゃん」こと「愛葉 アゲハ」がゲリラライブを敢行すると情報が回った⁉︎
「愛葉 アゲハ」
ここ最近、頭角を表して来たバラエティー番組でよく見かけるタレントで有る。
「アイドル」と呼ぶには少々扱いが雑ぽっい「芸人寄り」な女性タレントながらも、
番組MCの無茶振りには何でも体当たりに向かっては好リアクションで、
見る者に時には大爆笑、時には超同情、時には大感動を与え、次第に女性タレント好感度上位に駆け上がった。
彼女の転機はあるCMに起用された事だった。
有る農業重機のCMで地方限定にも関わらず、話題を呼んだからだ。
雑草生え茂る荒れた土地を颯爽に重機を操り、見事に開拓を進める様子を短いながら農家の多い地域のお茶の間に映された。
最後にその昔に流行った歌謡曲のサビを口ずさむ彼女は「農家のお嫁さんにしたいアイドル一位」の座を手にした。
またその曲をフルコーラス歌ってるバージョンをネットにアップすると人気アーティスト並みの再生回数を叩きだした。
ソレをきっかけにその曲をカバーして出したCDが売れ、「歌ウマ」タレントとして、「モノマネ番組」や「歌唱評価番組」など「バラエティー色」を残しつつも、着々と知名度を上げている。
また、その恵まれた容姿に頼らず、相変わらずの「体当たりな姿勢」は賛否両論あるが、同性からの支持も厚かった。
その彼女が
遂に正式に「アーティストデビュー」すると公表された。
そのデビューイベントとも言える「ゲリラライブ」を彼女の「思い出の地」にて敢行するとネット上で噂になった⁉︎
マスコミにも事務所から、
「某日、当事務所の愛葉 アゲハの強い希望により「ゲリラライブ」を敢行します。つきましては、当日までネット上にて「ヒント」を発表しますので我が事務所のホームページを小まめにお確かめの上、ライブにお越しください。尚、当日「ライブ参加者」は無料です!」
更には、
『皆さ~ん、ウチの社長が無駄にややこしくしてゴメンなの ~!
でも、それだけ「モノ凄いコト」起きるから、楽しみにしてネ! じゃ、あーちゃんからの「最後のヒント」いくよーン!』
前日のバラエティー番組でMCの無茶振りを軽くこなした彼女が放った言葉は
「子供の頃、遊んだデッカいプール!」だった。
その頃、業界の一部では「SUN -KING」が某ドラマに「無名の新人」を採用させる為に暗躍していると噂されていた?
ある大物俳優の娘だとか、あるミュージシャンの隠し子等、推測が飛び交うも、
『あの社長の事だから、アゲハのゲリラライブでその新人を「お披露目」なんかするんじゃないか?』
なんて予測するモノも出て来た。
『アゲハお姉さん、大丈夫ですか?顔色良くないですよ?』
『るるるるる瑠璃ちゃん、ダダダダダ大丈夫っス!本番に強いあーちゃんで有名ですから!』
健康的なボディーにセクシーな水着が不思議と「エロく」見えないのは彼女の才能かもしれない。
だが、勘違いしないでほしい!
彼女は決して「残念な」スタイルでは決してない!
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『おんみつ?』
『あーちゃん、元山王院の「くノ一メイド」だった過去が有りまして、ニャハハ。』
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『元徳社長!調子はどうよ?』
『おや、コレは権藤さん!』
楽屋に顔を出してくれたのは、何も隠さない「ゴンパパさん」こと権藤興行の会長さん。
『この度は何から何までお世話になって、感謝します!』
ヒーローショーには過ぎた「音響設備」をセッティングしてくれたのは「権藤興行」のスタッフだったりする。
『いいって事よ!才能ある若者の「晴れ舞台」を支度してやるのは「気持ちが良い」のよ!
ソレに「孫」(的な子)が産まれた時には随分と祝儀をはずんでもらったからな‼︎ 』
ソレにお互い今日この日の為に色々とお膳立てしたしな!
プールサイドに「ヒーローショー」用のステージに偽造してライブステージを用意する。
前日は念の為に「デカワンダーショー」を公演したが、思いの外、「ちびっ子」に大人気で驚いた。
今日は押せ押せだ!
今、注目度ダントツのホームコメディドラマの新シリーズに出演する為に、スポンサー枠にやや強引にねじ込んだら、共演者にトラブルが起こり、「ドラマ」そのモノが制作中止の様子⁉︎
何処かで、余計なチャチャを入れた奴がいるらしいので、傷が広がらない様に「ピンチヒッター」を導入!
知り合いの探偵を紹介したり、あからさまに怪しい奴の情報をご贈答したりと暗躍しまくったのだ!
全ては、
「可愛い義妹の為に!」
瑠璃は子供の頃から知っている。
何故なら元は俺専属の「メイド候補」の予定だった。
彼女の両親は俺の母も世話になった山王院の執事とメイドの夫婦である!
割とウチでは職場結婚は珍しく無い様で、その子供が執事なりメイドになるのも当たり前の様な反面、
結婚後に山王院の仕事から離れて、それまでの経験を活かし起業する者や、
その経歴から他企業から好条件で引き抜かれる等、
そんな中で
瑠璃の両親は
亡くなった。
それは数年前、
山王院家の「乗っ取り」を企てた「あの一派」が、後に自分達の「企て」の障害になるであろう者達を事故に見せかけて減らしていったのだ。
俺も消されるはずだった、それを自分たちの命と引き換えに守ってくれたのが
瑠璃の両親だ。
企てに気付いた高道叔父が、
「一文字」の家に再び「山王院家」に仕えないか打診した事がきっかけと成り、「北代師範」が「一派」を粛正して行った。
華たちを助ける為に、
俺はついでだったが、命拾いした。
面倒事を嫌うお袋に頼み込んで、残された瑠璃を養女にさせた。
最初は養子縁組を渋っていた様だが、
今では、俺よりも瑠璃の方が実子の如く、慈しみ可愛いがっている。
本当は娘が欲しかったとか、今更打ち明けられてもな。
『あの子、歌が上手いのよ!』
よく二人でカラオケに行くらしく、親バカっぷりを表したかと思いきや!
『あ、あのお兄様?どうでしょうか?この衣装?』
『あ、ああ。 衣装か?
…… ! ま、まて!待て待てよ⁉︎
何だ!この衣装は⁉︎
「ヘソ」が見えているではないか! それに「生足」をそんなに見せて!減ったらどうするんだ!瑠璃、着替えなさい!』
『ほへ? 社長、このくらいの露出、あーちゃんが普段から「撮影会」で着ている衣装に比べたら「まだ普通」ですよ?
ソレにこれ、「権藤興行」さんのお墨付きのデザイナーさん作の衣装っスよ。サイズが合えば、あーちゃんも着てみたいくらいです!』
『お前と瑠璃を一緒に扱うな!こんな「エッチ」なのはいけないんだゾ!ほとんど「下着」ではないか?』
『水着だっちゅうの!』
ちなみに、アゲハさんはD、瑠璃ちゃんはBなので着れないんだお。
『瑠璃、このお洋服でステージに立ちます!』
『だから水着だってば!』
『ヒナ殿、あの作業員、チャラ怪しい。』
『作業帽で誤魔化したつもりかしら?汚い金髪にだらしなく伸ばした顎髭!遊園地の作業員とは思え無いよね?…よし!』
作業服さえ着ているが、着こなしがだらし無く、落ち着きの無い感じで何処かに向かって走っている男たちを見つけた二人!
各遊戯機器の変電設備なのか?
一般の順路からは目立たない位置にあるプール施設裏の出入り口から数人の男たちが何やらバール等の工具を持って入っていた⁉︎
見張りだろうか?
一人だけ出入り口の前にソワソワ立ち尽くしている。
コレいけるな。
『あ、お兄さ~ん!すいませ~ん、道迷ったの?プールへの入り口って何処ですか~?』
可愛い女の子が恥ずかしそうに近づいてくる。
本業はホストなんでつい、
『あ~ん?仕方ないな~?えっと、コッチは関係者用なんでアチラから回って道成りに進めば入り口が見えぇ…… うぅッ。』
ドタッ
完全に油断して近づいてきたチャラ作業員、よく見るとココのスタッフが着用している作業着とは色は似ているが別物だ!
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『ヒナ殿、何をしたの?「神技的打撃」?』
『いや~?こんなに上手くいくとは自分でもびっくり⁉︎』
さすが名探偵の娘!
『叔父さまに連絡しないと⁉︎』
『ヒナ殿!何か「ガソリン」臭く無い?』
『本当⁉︎ 何してるのよ、アイツら‼︎ 』
二手に分かれて、「佐山たち」を探していたが娘たちから連絡が有り、先に見つかった様だが?
『ガソリンだって?何考えているんだ、連中は?』
まさか、「ドラック」とかキメてるとか?
既に正気では無い「捨て駒」なのかも?
『アレ?この反応?何でココにアレが有るんだ?』
最悪の事態を考えて、警察や消防に連絡しようとピータンを起動させると何故かあの万能輸送車「ヘルーダッシャー」の反応が?
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『ううん、呼んで無いよ?
でもね「今日、大事なお仕事」が有るから「皆んな」と来てるんだって!』
『皆んな?』
そう言えば、さっき「ヒーローショー」のポスターを見たけど、ヒーローが跨っていたマシーンと背景に映っていた車両、何か見覚えあるんだけど、まさかと思うケド⁉︎
『ふ、ふぁ、ファイタス居るか?』
ピータンを通信機にして確認する?
『…マスター、そこに私はいない。』
『じゃあ、誰がいるのさ?』
『先日「再起動」したシータイガーだ。
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