それでも振られた沖田クンが、ついに結婚する話し。

猫寝　子猫

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一年生になったら、〇〇何人出来るかな？

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　ソレは毎朝の決まりごとの様に…

　「おはようございます、タクミくん！」

　「あ、おはよう、コトミちゃん。」

　この子は【祭理マツリ　琴美コトミちゃん】。

　お父さんが大物代議士サンだとかで、いつも大きな黒い車で送り迎えされていて【お嬢様】って感じの子だ。。

　入学してすぐに声をかけて来た社交的な子だ。

　可愛い。

　「ようタクミ！　今日も元気か！」

　「おはよう、」キワミちゃん。

　うん、元気だよ。」

　この子は【斧道オノミチ　極美キワミちゃん】。

　おウチは【素人衆には手を出すな！】がスローガンらしい、江戸時代から続く健全で任侠な家柄の子だ。

　入学初日に六年生のガキ大将的上級生を取っちめたとかで有名な女の子だけと、乱暴に見えて花壇の花に欠かさずお水をあげる優しい子だ。

　可愛い。

　「おはよう、タっくん。

　宿題はやってきたかしら？」

　「おはよう、もちろんだよ、ユイちゃん。」

　この子は【天上アマウエ　唯ユイちゃん】。

　この子のママさんは【天上　スミレ】と言う大女優で、パパさんはテレビ局の大物プロデューサーらしい？

　何かと目立つ子だけど、学校の成績はさっぱりみたいだ？

　多分さっきのアレは、宿題を写させて欲しいって事だな？

　毎回、仕方ないな。

　可愛い。

　「おはよう～ございますぅ～、タクミちゃ～ん！

　いい～お天気ですわね～！」

　「おはよう、ミミちゃん。

　今日は遅刻しなかったね！」

　そしてこの子が【缶野カンノ　美味ミミちゃん】だ。

　お家が大手食品会社なんだ。

　のんびり屋さんでいつも眠そうな女の子。

　偶に授業中も寝てたりしてる。

　可愛い。

　この子たちとは幼稚園も同じだった。

　その所為か、入学初日から良くみんなで一緒に遊んだりしていた。

　嬉しい事にあの子も同じ小学校で、同じクラスだ。

　良かった！

　仲の良い友達が女の子ばかりなので、男の子の友達も作ろうとがんばってみたけど、うまくいかなかった？

　この時はまだ気が付かない、本当はこの子たちがクラスの男の子をボクに近付かない様に誘導していたみたいなのだ⁈

　そんな事に気付かず、男の子の友だちが出来るまでしばらくかかって、遂に小3のクラス替えで、ボクの生涯無二の親友が出来だ！

　その子は【阪本サカモト　蒼アオイくん】、ボクより少しだけ背が低くて、あまり身体も、丈夫ではないみたいで、よく学校を休んでいるんだ。

　仲良くなったきっかけは、アオイ君と元同じクラスのニックネーム【ブルドック】ってヤツが、休み時間にアオイ君の【上履き】を何処かに隠したのを、偶然ボクが見つけた事だ。

　でも本当に上履きを見つけてくれたのは、【瞬間セリフ覚え】という特技をもつユイちゃんと、【非情に鼻が良い】ミミちゃんのお陰なんだ。

　勉強はさっぱりだけど、教室の備品の配置がいつもとわかっていない事に気付き、教室とは別の場所を探して、

　一度嗅いだ【香り】は決して忘れないミミちゃんは、可哀想だけどアオイ君の足の【匂い】を嗅いでもらって学校中を嗅ぎ回ってもらった。

　最初はキワミちゃんがブルドックをボッコって言わせるつもりが、

　あまりの恐怖にブルドックの奴が、ビビって座りショ〇〇ンしてしまい、隠し場所の記憶が飛んでしまったらしい。

　結局あちこち嗅ぎ回って見たものの、女子も入れない【教員用男子トイレ】ではではないかと、コトミちゃんが推理した。

　
　さすがにココに入って確認するのは女の子には無理だ。

　別に【教員用】だけど、生徒が使っていけない訳ではないので、自分が中に入って上履きを探すのに何の問題もない。

　ただ一部の生徒には、何故か大変恐れられている？

　

　過去にこの場所で、1時間正座させられたガキ大将がいたとか、逸話があるとか？

　まぁその程度でも、ビビってしまう男子もいる訳だが、その当時のボクは何の躊躇なく、教員用トイレに入って中に転がっていた上履きを拾ってきたのだ。

　どうやらトイレのドアを少し開けて中へ投げ込んだだけで隠すまでいかなかった様？

　「ハイ、アオイくん！

　コレ、アオイ君のだよね！」

　
　「あ、ありがとう…

　えっと…？」

　「タクミだよ。

　【オキタ　タクミ】！」

　コレがきっかけでアオイ君とは今でも親友である。

　アオイ君の家は【シングルマザー】で、お母さんは昼間はスーパーのパートさん、夜はカラオケボックスやスナックとかでバイトをしていた。

　「アオイ君のお母さんは大変なんだよ。」

　ボクが、ついうっかり家でその事を話したら母さんが、

　「なら、お母さん同士も【お友達】にならないといけないわね。」

　と言って、もう翌日にはアオイ君たち親子をウチに招いて【お食事会】をしていた⁈

　しかも、

　「アオイ君と二人、この不景気な世の中で大変でしょ？

　私ね、【アオイ君ママ】に　もう少し負担の少なくて、お給料が良いお仕事を紹介したくて！」

　母さんがアオイ君ママに紹介した仕事は、【沖田物産ウチ】の系列である【アンテナショップ】の店長サンだった⁈

　「信頼出来る人材を探してきたのよ！

　商品展開なんかはワタシに任せて！

　東京に【道の駅】並の物産品を並べて売りまくるの！

　ね、楽しそうでしょ？」

　…と、ところが？

　「それだけではダメです！

　何か人目を引きやすい…

　マスコットキャラ…ゆるキャラなんか作って、お店の前でアピールして見てはどうでしょうか？」

　…まさかの【交ぜるな、危険！】な事が起きてしまったのだ！

　

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