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続々•続森猫のリリちゃん、一日店長日誌?副店長は二葉じゃないの? 〜白い巨犬、立て大鉄神ニャン−バロン?
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羽柴ビル一階にはマイナーだが、やっと全国コンビニシェア一割になった「アナタの町のオアシス【ハッピーリーフ】!」と言うコンビニエンスストアが出店している。
言わずもなく山王院が関わっている系列企業のコンビニだ。
オーナー契約では無く、「ハッピーリーフ」自体に場所を貸しているので、他のお店と同じ「店子」である。
その町々での「必要品や売筋品」を重視した品揃えなので他のコンビニとは町の人も「特別視」している。
なんと過去に十六夜ちゃんもバイトした事が有るので、お年寄りにも人気だ?
そんな町の皆んなに愛されるコンビニ「ハッピーリーフ」は既に「元山王院の執事やメイドさん」が従業員。
万引きなんて「させない」「出来ない」「許さない」がスローガンである。
以前も同級生に脅され、嫌々万引きをさせられそうになった中学生を保護した事が有る。
店内外や商店街に設置した防犯カメラと収音機が、脅している同級生の様子を「検知」したからだ!
しかも、この防犯カメラ等はオンラインネットワークでカメラを設置した警備会社のメインコンピュータと繋がっており、
なんと「顔認証システム」でこの同級生たちの行動を感知、即コンピュータが彼らの速やかな「保護」を提案した、
再び顔認証システムが不審な行動、イジメと思われる行動をしている彼らを発見したからだ!
大事に至る前に「保護」した。
地元で見つかると不味いと思い、鶴亀町で万引きを強要していたらしい。
今回は大事にならず良かった。
それはさて置き!
残念な事に顔認証するのは人間だけ!
猫にはまだ認証システムが適応してない。更なる改良を望む!
『ごめんね~!ウチの防犯カメラには映って無いみたい?』
『そうなのか?お邪魔してごめんなさいなのだ。』
そう、あくまで私たちは「コンビニ店員」として振る舞う。
陰ながらお嬢様たちを御守りしている事や、お嬢様方が暮らしている「この街の治安」も守っている事も知られてはいけない!
お嬢様方に楽しく普通の生活を
お過ごしいただく為に!
の、ハズが…
『いつも、お手を煩わせてごめんなさいね。「金島さん」、お祖父様によろしくお伝えくださいな。』
そりゃバレるよね!二葉さまには。
『あ、あのお嬢様、猫ちゃんの飼い主見つかると良いですね!』
『ハイ!では!』
『…で、ついていかないのですか?十六夜先輩?』
賞味期限切れで奥に引っ込めた廃棄予定の菓子パンを遠慮なく貪る幼女⁉︎
『~♪ さ~な~ ヒュ~♪。』
口笛混じりに答える彼女は元メイド部隊の先輩!
木枯らしの様な彼女の口笛は、死に神に永遠の眠りを送る子守唄と噂する格闘家もいる?
○カイダーかイク○ー弐かよ!
『私の助けはいらない様だし、ほらよ。』
コンビニ店内で小ちゃなお姫様たちを見送ると、少し離れた所に北代さんちの次男坊と同じ歳くらいの少年が彼女たちの後を気づかれない様に付いて行った。
『姫を守る騎士役には花丸合格だろ?』
『ソレでも付いて行くのが、護衛役では?』
『何か有ったら、虎丸が教えてくれるさ?』
『虎丸さん?』
権藤興行の「虎丸 勘次さん」が何で? まかさの先輩が子分にしたとか?
この時彼女は大変な勘違いをしていたのに気がついたのは、この少し後だった。
その「虎丸」自身が目の前に現れるまで。
そう、前回自殺未遂の中学生を助けたのが、まさか猫の「虎丸」とは思いもしない。
最近のTV番組の影響か、野良猫や捨て猫の保護は「良い事」と印象を受けるも「デメリット」も何気に放送されている「ドキュメンタリー」番組も有る。
隠し事が無いのが正しいとも言えない気もする。
『迷子の子ニャンコ、この子のお家はどこなのだ?』
『なんて言ってますの?』
『わからないのだ?』
(注)リリは動物と会話する事が何となく出来る!
ただ今回は子猫が幼すぎて、家の場所が分からないのだ?
『お名前は?』
『マァヤって、「お父さん」は呼んでたって。』
『「マァヤちゃん」! 良いお名前ですの。近隣のお店を「品種」と「名前」から問い合わせますの。』
この子がペットショップでお迎えした子なら記録されてるはず!
『ポーちゃんお願い!検索ワードは「ロシアンブルー」「生後二ヶ月」「マァヤ」!』
翔太さん特製の「カプロボ」に「山王院専用回線」のスマホを接続!
ロボと対話形式で検索を開始する!
『そうですわ!ご自宅で産まれた場合も考慮して、追加ワード「三種混合ワクチン接種」!』
『そっちは二葉に任せるのだ。この子の事、皆んなに聴いてみるのだ!』
そう言うと子猫を頭に乗せて、リリは地下駐車場に行く。
『みんな~、いる~?』
リリの号令に、反応する様に地下の広場には幾つもの瞳が煌めく!
『ニャーー!』
『ワォーーン!!』
『この子のお家を探してなのだーー!』
『え! そんな、それではあの子の「お父さん」は⁉︎』
あらゆる情報を解析し、知り得た答えは子猫にとって残酷な結果だった。
『どうします?私たちであの子のママに成りますの?』
自問自答するも、「本当に子猫の為」に良いのか?
金銭的な事なら二葉自身の資産なら使っていないのと同じ感覚であの子猫の世話に出資出来るだろう。
『そう言う事では有りませんの⁉︎』
あの子猫にも二葉に取っての「北代の両親」が必要なはず!
何故か、子猫に自分の境遇が重なる想いの二葉?
『こんな時こそリリちゃんの「前向きなアキラメ」が羨ましいデスの。』
「諦めたら後回し!」
先に別の事をして、経験を積み重ねから再度チャレンジしてみる。そう言う事らしい。
亡くなった静岡のお祖父様のお言葉みたい。
私にはその様な事、教えて下さるのは北代のおウチの方々デスの。
ココはリリちゃんを見習って、
『お父様にご相談ですの!』
さすがの二葉も自分たちが保護した子猫が水神探偵事務所に依頼が来ていた「お探しの子猫」だとは思わなかったけど。
有るマンションで火災が起こった!
火は三階から出火、上の階のオーナー一家は逃げ遅れ、偶々修学旅行に行っていた娘を残し、帰らぬ人となった。
火元は一階に有るゴミ集積スペースらしく、同日に同地区で不審火が発生。放火の疑いがある。
『…なんで、そのオーナーの娘夫婦が高級品種のネコブリーダーで、産まれて二週間の仔猫が迷子になったから探してくれと依頼して来たんだが…』
『生まれて二週間の仔猫が何で迷子になった?』
『俺に分かるか!』
ここは喫茶「スピカ」、一文字探偵が金にならない仕事は手を出さない様に、相棒に釘を刺している処だ!
『難を逃れた娘さんは?』
『今、学校の担任の家で保護されてるよ。親類と中々連絡取れない様だ。』
『なら、せめて子猫は探してやろう。前金貰ったんなら娘さんに返せよ。』
『言うと思って、その担任に渡してあるさ。だけどな?』
「アルムブレンド ブラック」を飲み干して呆れ顔で再度釘を刺す一文字 影丸。
『家族を失って、この先の事が分からない少女に見つけた子猫を渡してどうなるか、お前は考えたか?』
『何か言いたい?』
『良くて、親戚に引き取られても、猫まで面倒見てくれるとは限らない。
家族を失って「ネコ」に依存してしまったら?
飼えないからと引き離されたら?
彼女の引き取り先も決まらないのに!』
『なら…』
『猫はともかく、また子供を引き取るのは無しな!
ソレは解決策じゃ無い。』
『そんなんじゃな無いよ。ちょっと思い付いただけなんだよ。』
『何を?』
『放火犯を見付けるわ。』
『ふーたーーばーーー!みっけたーーの、わかったのーーーー!』
リリのお友達「ワンニャン連合」が子猫のおウチ…成らぬ、パパ猫と兄妹を見つけ出した。
あえて言わないが、その事は二葉も検索完了済みで知り得ていたのだが…
『御手柄ですのよ、リリちゃん。でも、私達子供だけデスと何か有ったら困るので、誰かと一緒に行きましょうですの。』
『あい!やっぱり二葉は「しっかり者」なのだな!リリだけではそんな心配しないで凸撃してたのだ!』
『…で、私か?』
『皆さん、お忙しいので。』
お父様はお仕事らしく、古本屋にもいないし、連絡も取れない状態みたい。カプロボフォンがスリープモードになってるらしい。
それにしても!
当たり前の様に捕まるなよ、十六夜ちゃん!
まぁ、気が付けばいつもそこにいる神出鬼没のG幼女だし?
『アイツら、何してるんだ?「今だろ?」登場するのは?』
『何かおっしゃいましたか、灯火さん?』
『い~や、別に、何でもな~い! なぁ、この場合さぁ、私よりアイツでもいいんじゃね?』
『まぁ?』
『マンチカンに乗るの、久しぶりなのだ!』
普段は「たこ焼き屋のキッチンカー」に擬態して町内をパトロールしている特殊災害対応装甲車。
『まかせてよ!皆んな!』
新社会人と言う風のavatarボディーで4WD車に擬態した本体を運転してる風な(ややこしいな!)
僕らの味方、ニャン-バロン!
運転している風のavatarボディーの司郎君と十六夜ちゃん、二葉とリリの四人に子猫と虎丸とビックフット!(遠足ですか?ドライブですか?)
それから数十分後、
『このおウチだって、虎丸が言ってるのだ!』
そこは鶴亀町とは趣きが異なる閑静な隣町の住宅街。
まだ割と新しめな一戸建。
二葉とリリには分かる独特な「動物臭」、猫を多頭飼育しているのは間違いない(優良ブリーダーと言う意味で)。
さて、
動物とお話し出来る!
リリちゃんなら出来ると誰も疑わないし、一応信頼出来る人にしか教えてない。
『となりの街でしたのね?でも「パパ猫さん」って事は?』
『なんだ?知らないのか?
雄猫だけ借りて来て、「交尾」させるのさ。種馬ならぬ種猫って事だな。』
『灯火さん!言い方!言い方!?』
『まぁ、何だわ。用はここに子猫の父ちゃんと兄妹がいる訳だ。』
さすがの十六夜ちゃんはココに来る前に元後輩メイドに調べさせていだ。
何故、母猫の家で無くて父猫の家なのか?
(それが分かってて、此方に連れて来たなら、この二匹は「只者」じゃねぇ?)
早速呼び鈴を鳴らすリリ。
『ごめん下さいなの!子猫のパパさん、居ますか~なの!』
『そんなんで良いのか?』
『リリちゃんだからですわ!』
『ハ~イ、どちら様かな? ん? おやおや、コレはまた可愛いお客様だ…ね…。 お嬢さん、その子猫、もしや?』
子猫を抱いたリリを信じられないと言う顔でみつめる初老の男性。
物腰の優しいお爺ちゃんだが?
『まさか、君が「カオルちゃん」かい?』
『ん?リリはリリだよ?コッチは十六夜ちゃん、隣は二葉で後ろがにゃん…じゃ無くで司郎で、ビックフットと虎丸なのだよ、お爺ちゃん!』ニコッ!
『だ、誰だよ、お前!やめろよ!』
コンビニ袋に揮発性のオイルを入れたペットボトルを忍ばせて、「街乗り自転車」で移動していた元食品宅配員の男を締め上げた。
『まさかまだ燃やすつもりだったのかい、兄ちゃんよ?』
顔を殴ると会話し辛くなるので、ボディーボディー!
届けた食品に不備が有ったと評価され、配達組織から除名された事を怨みに思っての犯行だと供述した。
この男が放火したマンションは以前配達した事の有るだけで、除名のキッカケと成った低評価を付けた利用者のマンションとは別のマンションだと言う事が後に分かる。
『お前、何人死んだと思ってるんだ?よりにも非常口側のゴミ捨て場に放火しやがって!』
警察に突き出すので殺さないが、亡くなった「猫」の火事の記憶を頭の中に叩き込む!
『「奈落」 壊放。』
『情報元はメイドちゃん達かい?』
『ん? いや、あのマンションの側にある信号の所の女の子に聞いた。
しかも火事の前の日に父親を探しに出かけた子猫も見たってさ。』
『文書の前後が、全く別方向でファンタジーだな!』
『あと、お前みたいなオジサマ、素敵だってよ。』
『この辺、花屋有るか?線香とか火の気はマズいよな?』
『お前、無事だったのかい?』
『リリ達がお弁当食べてたら、この「虎丸」が連れて来たの。一緒にお弁当食べたよ!』
『「とらまる」って、この「ドラ太郎」の事かい?』
『虎ちゃん、いくつお名前がありますの?』
『ぐるぐるにゃ~ん!』
『数は忘れたって。』
『お、お嬢さんはドラ太郎と話しが出来るのかい?』
家の中に招かれて、ジュースとかご馳走になってる。
家には男性の妻らしいご婦人が、子猫の無事を涙目に喜んでいた。
『お爺さま、「カオルさん」ってどなたですか? この子猫ちゃんと関わりの有る方ですか?』
二葉の質問に答えたのはご婦人だった。
『カオルちゃんはこの子のママの飼い主のお嬢さんで、カオルちゃんが修学旅行中にこの子が逃げちゃったの。』
『お婆ちゃん、逃げたんじゃないのだ!この子はパパに会いに来たのだ!会えたらママの所にかえるつもりだって言ってるもん!』
『そ、そうなの⁉︎ えぇ、きっとそうね。 でも…、』
『ん?どうしたのだ、お婆ちゃん?』
ジジババ大好き少女のリリちゃん、迷子の子猫を届けたのに、悲しそうなお婆ちゃんを見て心配。
対象的に子猫は、パパ猫と兄妹猫と幸せそうに戯れあってる。
『カオルちゃんもココに呼んであげるのだ!』
『そうだね、そうしようか?』
『ハイ、アナタ。』
鶴亀署に大きな段ボール箱に梱包されて「放火犯」が配達された。
犯人の額にはいつも通り「黒猫カード」がペタリコされており、カードの表面に
「この者、連続放火犯人
及び、悪質配達員‼︎」
『子猫が産まれたら、父猫の「貸出料」の代わりに一匹貰う事にしたんだよ。
それでコッチの娘を「お迎え」したんだ。ウチの猫も「自分の子」だってわかるらしく大層可愛がっているよ。』
保護した子猫と同じくらいの、リボンをつけた子猫、父猫の後ろに隠れてこちらを見ていたが、
暫くすると自分の兄妹と分かったのか二匹で遊び出した。
父猫は虎丸と話してる様にみえる。
『コッチのトラ猫は以前よく餌を食べに来ていた事が有ってね。最近は殆ど来なかったのに。』
『虎丸は、今や隣町の名物猫だぜ、「森猫」でも稼ぎ頭さ。』
『おやお嬢ちゃん、森猫とは?』
『鶴亀駅そばの「猫カフェ」なのだ。ウチの舞華姉が店長さんなのだ!』
『「猫カフェ」? もしや、同じビルの最上階に「探偵事務所」があるお店かい?』
『だよなのだ?お爺ちゃん、何で知ってるのだ?』
『その探偵事務所に「猫探しの名人」がいるって聞いて、カオルちゃんのお父さんに教えてあげたんだよ。』
ソレ、パパ殿の事で間違いない、でもその前に虎丸ちゃん達が子猫を保護して連れて来た様だし?
『あ、あのお爺ちゃん、ココで子猫をお預けしても、大丈夫ですか? ご無理なら…』
『心配しないでいいよ、お嬢ちゃん。こう言うのは大人の仕事だからね。』
ご夫婦に子猫を渡して、
『さぁリリちゃん、帰りましょう。お父様にもご報告しないと。』
『二葉~。リリ、お腹ペコペッコなの~。』
『二葉~。十六夜ちゃんもハラペコペッコだぞー。』
二人のお腹のムシがシャウトしまくる前に帰宅しますよ!
『この町のパトロールだけじゃダメかな?お隣の町もパトロールしないと!』
『そこまでの必要は無いかと。その町の事はその町の人達で解決するべきです。私達「執事やメイド」は有限なのです。』
車内ではパトリシアと司郎が何やら相談しているも、
『しーー! そんな物騒な話しは他所でやれ、チビ達が起きちまう。』
お疲れか、リリと二葉は後ろの座席で夢の中だ。
『やれやれだな。さて、お前達もご苦労様だ。虎丸にビック。』
此方も二人に寄り添う様にお眠の二匹。
尊い。
『放火犯人もこの様な光景に触れていれば、「火付け」なんて愚かな事しなかったかもしれませんね。』
『どうだかなぁ。ヤル奴は何が有ってヤるもんだぜ!良くも悪くもな。』
後日、亡くなったオーナーの友人でもある父猫の飼い主が「カオルさん」を自宅に招いて無事子猫と再会出来た。
きっとお互いに良き方向に向かうだろう。
『優斗、この間の「変態ヤロー」捕まったってよ。やったじゃン‼︎』
北代学園初等科、リリ、二葉や優斗達の教室で朝から大ハシャギなクラスメイト「西川 元気」。
『ゲンちゃん、それ二人にはナイショだからね!』
fin
言わずもなく山王院が関わっている系列企業のコンビニだ。
オーナー契約では無く、「ハッピーリーフ」自体に場所を貸しているので、他のお店と同じ「店子」である。
その町々での「必要品や売筋品」を重視した品揃えなので他のコンビニとは町の人も「特別視」している。
なんと過去に十六夜ちゃんもバイトした事が有るので、お年寄りにも人気だ?
そんな町の皆んなに愛されるコンビニ「ハッピーリーフ」は既に「元山王院の執事やメイドさん」が従業員。
万引きなんて「させない」「出来ない」「許さない」がスローガンである。
以前も同級生に脅され、嫌々万引きをさせられそうになった中学生を保護した事が有る。
店内外や商店街に設置した防犯カメラと収音機が、脅している同級生の様子を「検知」したからだ!
しかも、この防犯カメラ等はオンラインネットワークでカメラを設置した警備会社のメインコンピュータと繋がっており、
なんと「顔認証システム」でこの同級生たちの行動を感知、即コンピュータが彼らの速やかな「保護」を提案した、
再び顔認証システムが不審な行動、イジメと思われる行動をしている彼らを発見したからだ!
大事に至る前に「保護」した。
地元で見つかると不味いと思い、鶴亀町で万引きを強要していたらしい。
今回は大事にならず良かった。
それはさて置き!
残念な事に顔認証するのは人間だけ!
猫にはまだ認証システムが適応してない。更なる改良を望む!
『ごめんね~!ウチの防犯カメラには映って無いみたい?』
『そうなのか?お邪魔してごめんなさいなのだ。』
そう、あくまで私たちは「コンビニ店員」として振る舞う。
陰ながらお嬢様たちを御守りしている事や、お嬢様方が暮らしている「この街の治安」も守っている事も知られてはいけない!
お嬢様方に楽しく普通の生活を
お過ごしいただく為に!
の、ハズが…
『いつも、お手を煩わせてごめんなさいね。「金島さん」、お祖父様によろしくお伝えくださいな。』
そりゃバレるよね!二葉さまには。
『あ、あのお嬢様、猫ちゃんの飼い主見つかると良いですね!』
『ハイ!では!』
『…で、ついていかないのですか?十六夜先輩?』
賞味期限切れで奥に引っ込めた廃棄予定の菓子パンを遠慮なく貪る幼女⁉︎
『~♪ さ~な~ ヒュ~♪。』
口笛混じりに答える彼女は元メイド部隊の先輩!
木枯らしの様な彼女の口笛は、死に神に永遠の眠りを送る子守唄と噂する格闘家もいる?
○カイダーかイク○ー弐かよ!
『私の助けはいらない様だし、ほらよ。』
コンビニ店内で小ちゃなお姫様たちを見送ると、少し離れた所に北代さんちの次男坊と同じ歳くらいの少年が彼女たちの後を気づかれない様に付いて行った。
『姫を守る騎士役には花丸合格だろ?』
『ソレでも付いて行くのが、護衛役では?』
『何か有ったら、虎丸が教えてくれるさ?』
『虎丸さん?』
権藤興行の「虎丸 勘次さん」が何で? まかさの先輩が子分にしたとか?
この時彼女は大変な勘違いをしていたのに気がついたのは、この少し後だった。
その「虎丸」自身が目の前に現れるまで。
そう、前回自殺未遂の中学生を助けたのが、まさか猫の「虎丸」とは思いもしない。
最近のTV番組の影響か、野良猫や捨て猫の保護は「良い事」と印象を受けるも「デメリット」も何気に放送されている「ドキュメンタリー」番組も有る。
隠し事が無いのが正しいとも言えない気もする。
『迷子の子ニャンコ、この子のお家はどこなのだ?』
『なんて言ってますの?』
『わからないのだ?』
(注)リリは動物と会話する事が何となく出来る!
ただ今回は子猫が幼すぎて、家の場所が分からないのだ?
『お名前は?』
『マァヤって、「お父さん」は呼んでたって。』
『「マァヤちゃん」! 良いお名前ですの。近隣のお店を「品種」と「名前」から問い合わせますの。』
この子がペットショップでお迎えした子なら記録されてるはず!
『ポーちゃんお願い!検索ワードは「ロシアンブルー」「生後二ヶ月」「マァヤ」!』
翔太さん特製の「カプロボ」に「山王院専用回線」のスマホを接続!
ロボと対話形式で検索を開始する!
『そうですわ!ご自宅で産まれた場合も考慮して、追加ワード「三種混合ワクチン接種」!』
『そっちは二葉に任せるのだ。この子の事、皆んなに聴いてみるのだ!』
そう言うと子猫を頭に乗せて、リリは地下駐車場に行く。
『みんな~、いる~?』
リリの号令に、反応する様に地下の広場には幾つもの瞳が煌めく!
『ニャーー!』
『ワォーーン!!』
『この子のお家を探してなのだーー!』
『え! そんな、それではあの子の「お父さん」は⁉︎』
あらゆる情報を解析し、知り得た答えは子猫にとって残酷な結果だった。
『どうします?私たちであの子のママに成りますの?』
自問自答するも、「本当に子猫の為」に良いのか?
金銭的な事なら二葉自身の資産なら使っていないのと同じ感覚であの子猫の世話に出資出来るだろう。
『そう言う事では有りませんの⁉︎』
あの子猫にも二葉に取っての「北代の両親」が必要なはず!
何故か、子猫に自分の境遇が重なる想いの二葉?
『こんな時こそリリちゃんの「前向きなアキラメ」が羨ましいデスの。』
「諦めたら後回し!」
先に別の事をして、経験を積み重ねから再度チャレンジしてみる。そう言う事らしい。
亡くなった静岡のお祖父様のお言葉みたい。
私にはその様な事、教えて下さるのは北代のおウチの方々デスの。
ココはリリちゃんを見習って、
『お父様にご相談ですの!』
さすがの二葉も自分たちが保護した子猫が水神探偵事務所に依頼が来ていた「お探しの子猫」だとは思わなかったけど。
有るマンションで火災が起こった!
火は三階から出火、上の階のオーナー一家は逃げ遅れ、偶々修学旅行に行っていた娘を残し、帰らぬ人となった。
火元は一階に有るゴミ集積スペースらしく、同日に同地区で不審火が発生。放火の疑いがある。
『…なんで、そのオーナーの娘夫婦が高級品種のネコブリーダーで、産まれて二週間の仔猫が迷子になったから探してくれと依頼して来たんだが…』
『生まれて二週間の仔猫が何で迷子になった?』
『俺に分かるか!』
ここは喫茶「スピカ」、一文字探偵が金にならない仕事は手を出さない様に、相棒に釘を刺している処だ!
『難を逃れた娘さんは?』
『今、学校の担任の家で保護されてるよ。親類と中々連絡取れない様だ。』
『なら、せめて子猫は探してやろう。前金貰ったんなら娘さんに返せよ。』
『言うと思って、その担任に渡してあるさ。だけどな?』
「アルムブレンド ブラック」を飲み干して呆れ顔で再度釘を刺す一文字 影丸。
『家族を失って、この先の事が分からない少女に見つけた子猫を渡してどうなるか、お前は考えたか?』
『何か言いたい?』
『良くて、親戚に引き取られても、猫まで面倒見てくれるとは限らない。
家族を失って「ネコ」に依存してしまったら?
飼えないからと引き離されたら?
彼女の引き取り先も決まらないのに!』
『なら…』
『猫はともかく、また子供を引き取るのは無しな!
ソレは解決策じゃ無い。』
『そんなんじゃな無いよ。ちょっと思い付いただけなんだよ。』
『何を?』
『放火犯を見付けるわ。』
『ふーたーーばーーー!みっけたーーの、わかったのーーーー!』
リリのお友達「ワンニャン連合」が子猫のおウチ…成らぬ、パパ猫と兄妹を見つけ出した。
あえて言わないが、その事は二葉も検索完了済みで知り得ていたのだが…
『御手柄ですのよ、リリちゃん。でも、私達子供だけデスと何か有ったら困るので、誰かと一緒に行きましょうですの。』
『あい!やっぱり二葉は「しっかり者」なのだな!リリだけではそんな心配しないで凸撃してたのだ!』
『…で、私か?』
『皆さん、お忙しいので。』
お父様はお仕事らしく、古本屋にもいないし、連絡も取れない状態みたい。カプロボフォンがスリープモードになってるらしい。
それにしても!
当たり前の様に捕まるなよ、十六夜ちゃん!
まぁ、気が付けばいつもそこにいる神出鬼没のG幼女だし?
『アイツら、何してるんだ?「今だろ?」登場するのは?』
『何かおっしゃいましたか、灯火さん?』
『い~や、別に、何でもな~い! なぁ、この場合さぁ、私よりアイツでもいいんじゃね?』
『まぁ?』
『マンチカンに乗るの、久しぶりなのだ!』
普段は「たこ焼き屋のキッチンカー」に擬態して町内をパトロールしている特殊災害対応装甲車。
『まかせてよ!皆んな!』
新社会人と言う風のavatarボディーで4WD車に擬態した本体を運転してる風な(ややこしいな!)
僕らの味方、ニャン-バロン!
運転している風のavatarボディーの司郎君と十六夜ちゃん、二葉とリリの四人に子猫と虎丸とビックフット!(遠足ですか?ドライブですか?)
それから数十分後、
『このおウチだって、虎丸が言ってるのだ!』
そこは鶴亀町とは趣きが異なる閑静な隣町の住宅街。
まだ割と新しめな一戸建。
二葉とリリには分かる独特な「動物臭」、猫を多頭飼育しているのは間違いない(優良ブリーダーと言う意味で)。
さて、
動物とお話し出来る!
リリちゃんなら出来ると誰も疑わないし、一応信頼出来る人にしか教えてない。
『となりの街でしたのね?でも「パパ猫さん」って事は?』
『なんだ?知らないのか?
雄猫だけ借りて来て、「交尾」させるのさ。種馬ならぬ種猫って事だな。』
『灯火さん!言い方!言い方!?』
『まぁ、何だわ。用はここに子猫の父ちゃんと兄妹がいる訳だ。』
さすがの十六夜ちゃんはココに来る前に元後輩メイドに調べさせていだ。
何故、母猫の家で無くて父猫の家なのか?
(それが分かってて、此方に連れて来たなら、この二匹は「只者」じゃねぇ?)
早速呼び鈴を鳴らすリリ。
『ごめん下さいなの!子猫のパパさん、居ますか~なの!』
『そんなんで良いのか?』
『リリちゃんだからですわ!』
『ハ~イ、どちら様かな? ん? おやおや、コレはまた可愛いお客様だ…ね…。 お嬢さん、その子猫、もしや?』
子猫を抱いたリリを信じられないと言う顔でみつめる初老の男性。
物腰の優しいお爺ちゃんだが?
『まさか、君が「カオルちゃん」かい?』
『ん?リリはリリだよ?コッチは十六夜ちゃん、隣は二葉で後ろがにゃん…じゃ無くで司郎で、ビックフットと虎丸なのだよ、お爺ちゃん!』ニコッ!
『だ、誰だよ、お前!やめろよ!』
コンビニ袋に揮発性のオイルを入れたペットボトルを忍ばせて、「街乗り自転車」で移動していた元食品宅配員の男を締め上げた。
『まさかまだ燃やすつもりだったのかい、兄ちゃんよ?』
顔を殴ると会話し辛くなるので、ボディーボディー!
届けた食品に不備が有ったと評価され、配達組織から除名された事を怨みに思っての犯行だと供述した。
この男が放火したマンションは以前配達した事の有るだけで、除名のキッカケと成った低評価を付けた利用者のマンションとは別のマンションだと言う事が後に分かる。
『お前、何人死んだと思ってるんだ?よりにも非常口側のゴミ捨て場に放火しやがって!』
警察に突き出すので殺さないが、亡くなった「猫」の火事の記憶を頭の中に叩き込む!
『「奈落」 壊放。』
『情報元はメイドちゃん達かい?』
『ん? いや、あのマンションの側にある信号の所の女の子に聞いた。
しかも火事の前の日に父親を探しに出かけた子猫も見たってさ。』
『文書の前後が、全く別方向でファンタジーだな!』
『あと、お前みたいなオジサマ、素敵だってよ。』
『この辺、花屋有るか?線香とか火の気はマズいよな?』
『お前、無事だったのかい?』
『リリ達がお弁当食べてたら、この「虎丸」が連れて来たの。一緒にお弁当食べたよ!』
『「とらまる」って、この「ドラ太郎」の事かい?』
『虎ちゃん、いくつお名前がありますの?』
『ぐるぐるにゃ~ん!』
『数は忘れたって。』
『お、お嬢さんはドラ太郎と話しが出来るのかい?』
家の中に招かれて、ジュースとかご馳走になってる。
家には男性の妻らしいご婦人が、子猫の無事を涙目に喜んでいた。
『お爺さま、「カオルさん」ってどなたですか? この子猫ちゃんと関わりの有る方ですか?』
二葉の質問に答えたのはご婦人だった。
『カオルちゃんはこの子のママの飼い主のお嬢さんで、カオルちゃんが修学旅行中にこの子が逃げちゃったの。』
『お婆ちゃん、逃げたんじゃないのだ!この子はパパに会いに来たのだ!会えたらママの所にかえるつもりだって言ってるもん!』
『そ、そうなの⁉︎ えぇ、きっとそうね。 でも…、』
『ん?どうしたのだ、お婆ちゃん?』
ジジババ大好き少女のリリちゃん、迷子の子猫を届けたのに、悲しそうなお婆ちゃんを見て心配。
対象的に子猫は、パパ猫と兄妹猫と幸せそうに戯れあってる。
『カオルちゃんもココに呼んであげるのだ!』
『そうだね、そうしようか?』
『ハイ、アナタ。』
鶴亀署に大きな段ボール箱に梱包されて「放火犯」が配達された。
犯人の額にはいつも通り「黒猫カード」がペタリコされており、カードの表面に
「この者、連続放火犯人
及び、悪質配達員‼︎」
『子猫が産まれたら、父猫の「貸出料」の代わりに一匹貰う事にしたんだよ。
それでコッチの娘を「お迎え」したんだ。ウチの猫も「自分の子」だってわかるらしく大層可愛がっているよ。』
保護した子猫と同じくらいの、リボンをつけた子猫、父猫の後ろに隠れてこちらを見ていたが、
暫くすると自分の兄妹と分かったのか二匹で遊び出した。
父猫は虎丸と話してる様にみえる。
『コッチのトラ猫は以前よく餌を食べに来ていた事が有ってね。最近は殆ど来なかったのに。』
『虎丸は、今や隣町の名物猫だぜ、「森猫」でも稼ぎ頭さ。』
『おやお嬢ちゃん、森猫とは?』
『鶴亀駅そばの「猫カフェ」なのだ。ウチの舞華姉が店長さんなのだ!』
『「猫カフェ」? もしや、同じビルの最上階に「探偵事務所」があるお店かい?』
『だよなのだ?お爺ちゃん、何で知ってるのだ?』
『その探偵事務所に「猫探しの名人」がいるって聞いて、カオルちゃんのお父さんに教えてあげたんだよ。』
ソレ、パパ殿の事で間違いない、でもその前に虎丸ちゃん達が子猫を保護して連れて来た様だし?
『あ、あのお爺ちゃん、ココで子猫をお預けしても、大丈夫ですか? ご無理なら…』
『心配しないでいいよ、お嬢ちゃん。こう言うのは大人の仕事だからね。』
ご夫婦に子猫を渡して、
『さぁリリちゃん、帰りましょう。お父様にもご報告しないと。』
『二葉~。リリ、お腹ペコペッコなの~。』
『二葉~。十六夜ちゃんもハラペコペッコだぞー。』
二人のお腹のムシがシャウトしまくる前に帰宅しますよ!
『この町のパトロールだけじゃダメかな?お隣の町もパトロールしないと!』
『そこまでの必要は無いかと。その町の事はその町の人達で解決するべきです。私達「執事やメイド」は有限なのです。』
車内ではパトリシアと司郎が何やら相談しているも、
『しーー! そんな物騒な話しは他所でやれ、チビ達が起きちまう。』
お疲れか、リリと二葉は後ろの座席で夢の中だ。
『やれやれだな。さて、お前達もご苦労様だ。虎丸にビック。』
此方も二人に寄り添う様にお眠の二匹。
尊い。
『放火犯人もこの様な光景に触れていれば、「火付け」なんて愚かな事しなかったかもしれませんね。』
『どうだかなぁ。ヤル奴は何が有ってヤるもんだぜ!良くも悪くもな。』
後日、亡くなったオーナーの友人でもある父猫の飼い主が「カオルさん」を自宅に招いて無事子猫と再会出来た。
きっとお互いに良き方向に向かうだろう。
『優斗、この間の「変態ヤロー」捕まったってよ。やったじゃン‼︎』
北代学園初等科、リリ、二葉や優斗達の教室で朝から大ハシャギなクラスメイト「西川 元気」。
『ゲンちゃん、それ二人にはナイショだからね!』
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