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お祭りは準備している時が一番楽しい!〜看板娘ダービーは大穴ばかり!
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イベントの周知活動として、コスプレ参加者の従業員がいるお店では、投票所に展示している写真とは別バージョンの写真を展示している。
『ウチの看板娘は「孫の優子」と「シャム猫のエリー」だ!二つが一つとなった最強の姿を見よ!』ノリノリ?
貴金属の販売もしている時計屋さん、「音森時計店」は時折、ショーウィンドウに猫のエリーがお昼寝していて微笑ましくて映えスポットだ。
「靴の中嶋」さんは、入り口で豆柴の「小太郎」がお出迎え!
『小太郎のお耳を一生懸命真似て作りました!』っと、小学生最後の思い出にケモ耳コスプレしたのはお店のお手伝いもする次女の朋美ちゃん、
『 っと、皆さん各々こんな感じですが っで、ウチのメインは誰にしますか、華先輩?
いえ「大会委員長」?』
『あえて決めず、五人くらいまとめて参加エントリーして、それと関係なくフロアースタッフはケモ耳着用で接客して。
…えっと舞華は?』
『喜んでケモ耳付けて、接客中デス!
…ちなみに
「リリちゃんと足長マンチカンのメイちゃん、コラボコスプレ」にホームページのアクセスが「イヤ~ン」な事になってルっス! 触されて、イラストにして投稿してくる人もいるっス!
ただし、「闇堕ち」バージョンっスが!』
いつの間にか、仮縫い中のリリ用コス衣裳が、ウチのホームページに掲載させていた。
レッドタビーの長毛種「メイ」をイメージしたリリ用コス衣裳!
何故か肌の露出が目立つ気が!
『足立さん、お姉さんをお呼びして!
また「エロ可愛い」とか不埒なコスプレさせたのね!
あと、そのイライラスト投稿した人に削除するムネを伝えて、削除してもらって。』
誰が?奴か?
『申し訳ないのです!
でも、コレは、リリちゃんが成長したのでは?特に「お胸」が!』
つまり、採寸した時より育ってしまったのね。キャッ!
でも、それをウチのホームページに載せるとは?
『ハーフとかクォーターの子って同じ歳の子より成長早いっスね? 何気に羨ましいっス!』
『それ、妹の前では言わないであげてね、マミちゃん。』
『二葉サマはそんな事は気にしないっスよ。そんなリリちゃんを心配して、カメコを撲殺天使ってますから。』
『……ぼくさつ? 』
『た、例えばの話しっス!そのくらい周りの目に配慮しているって事っス⁉︎』
実妹はリリちゃんの為なら、「戦略核兵器」の導入も辞さないだろう?
リリちゃんが同じ歳の子と比べて「発育が良い」のは良く知っている。
一緒にお風呂に入ってますから!勿論、二葉も一緒だし。
もっとも、いやらしい目的で近づいてきた奴には、
陰ながら見守っている山王院の「特別なメイドさん」が、
容赦なく「お掃除」するし。
『リリちゃんは「お直し」が必要みたいなので、明日にでも姉に直させます!』
『お願いね。あと、「エロ」禁止で!』
『了解っス。』
リリの事だけでは無い!
何故かこんな下町のイベントなのに、「浅草サンバカーニバル」みたいな衣装で参加する者がいて、「露出が多い」とダメ出ししているのだ。
『そうだ、あの件ですが、やっぱり「子供の部」「大人の部」って分けますか? そろそろ、受賞の枠を公示しないと?』
『それ、商店街会長とも話し会わないとね。今、来店してないかしら?』
『いるっスよ。子猫と遊んでるっス。必死に。』
『必死?会長さんが??』
『お孫さんとご一緒なので、必死に猫と遊びたいらしき?逆効果っスけど。』
ここは、羽柴ビルの地下一階、「古本屋」の隣りにある空きスペースでイベントの作戦会議中。
この数日で華先輩が「足立さん」から「マミちゃん」に呼び方が自然に変わった事が嬉しい「後輩ちゃん」!
張り切ってイベントスタッフってる?
なのでバイトリーダー的存在が「ひなた」みたいになっている。
高校生バイト組で現在、一通りの業務をこなせるのが「ひなた」と「八重竈さん」だけなのだ。
『う~む?商店街の誰か、手伝いに来ないのデスか?華先輩に任せっきりですよ!いい大人が、情け無いっス!』
『そんなに怒らなくてもいいのよ、マミちゃん。
私は文化祭準備みたいで楽しいけど。
もしかして、マミちゃんは私とでは、楽しく無いかしら?』
『それだけは絶対無いですっ! むしろ「ご褒美」です!
憧れの「華お姉様」のお役にたてるのなら!喜んで「社畜」に成ります!』
どさくさに「お姉様」とか言ってるし!
『本当?なら嬉しいけど、 ん~ん……ねえ、マミちゃん?』
『は、はい!すいません、どさくさに!』
『あのね、将来的な事なんだけどいいかしら?』
『招来!じゃなく「将来的」デスか? なんです?』
『私ね、将来的に「自分の会社」を立ち上げるつもりなの。「山王院」は関係ない「私の会社」を起業したいの‼︎』
……え? 突然だけど華お姉様がご自分の「未来日記」を語り出したけど、私も登場人物なのかな?モブとして。(そう言えば、伊吹先輩や朝霧先輩が何かに誘われてるって聞いた事あるかも?)
『大学に進学して、色んな人材を見つけて、速ければ在学中に起業の足掛かりは作って起きたいの。』
先輩らしいと思う、その時はきっと舞華先輩や舞斗先輩も隣りにいるのだろう。
『凄いですね!私には卒業後の事なんて、まだ漠然としか考えてませんよ。尊敬します、お姉様!』
ウフフと笑う華お姉様が、
次にお口からお出しになられたお言葉は、
『足立 マミさん、私の会社に来る気は有るかしら!』『ハイ、喜んで!』
脊髄反射並みに即答したよ!
だって迷う理由がある?ないっショッ!
『驚いた!答えは今で無くていいと言うつもりだったのに。
…まだどう言う「会社」にするかは模索しているけど、
「森猫」や今回の事も無駄にせずにしたいとは思っているのだけど。 誘っておいておかしいけど、マミちゃんは?
将来の夢は有るんでしょう?』
『……笑わないですか? ものすごく平凡な事なんですけど…。』
その後、笑わないと約束したお姉様は、マミちゃんの「夢」を聞いて、
『わ、私もその「夢」を応援するから!もうー、絶対に!』
っと言うと「素」の性格全開で、新たな「義妹」をハグするのでした。
『あ、あの華お姉様、姉からメールで「尾北さん」のコスが完成したと連絡が有りました。ポッ。』
『さすが恵理子さん、「神速」ね! では、尾北さんを誘って「わるぷる」に行きましょう!』
『あ、店員さん! 「ネコさんの熱中症予防オヤツ」下さい!』
『ハイ!少々お待ちくださいね!』
「森猫」では、ジュレ状のネコ用ペットフードを「アイスキャンディー」の様に凍らせて、
「一本百円」でお客様に購入してもらい、猫や犬に食べさせてあげるオプションが有る。
猫が近づいて来ないお客様にオススメのサービスだ。
自宅でも出来るので、お試しあれ。
コレでやっと猫が近づいてくれた!
コレで孫も機嫌を治してくれるだろうと、安堵する商店街会長。
『ネコさん、おいで、おいで!』
女の子の差し出した、猫用アイスキャンディに複数の猫が集まってきた。
しかし、集まってきたのは、大人のネコさんだけ、子猫さんは何故か怖がって近づいてこない?
会長のお孫さんは小学校一年生、子猫さんと仲良くしたいの。
先程、会長のおじいちゃんが、 鈴の付いたネコジャラシ風おもちゃを「神風吹かん!」とばかりに、ビシッビシッと振り回していたのが恐いのだ。
孫と一緒で張り切って良いところを見せようとして、空回りしていた。
『おっきなネコさんしか来ないよ、おじいちゃん!』
『なんと!どう言う事だー!』
肝心な子猫は、お昼寝中。
タイミングが悪かったのだ。
でも、
『キャン! 大人のネコさんに「チュー」された!』
一匹のトラネコがネコ用アイスキャンディには見向きもせず、ゆっくりお孫さんに近づいて、ほっぺを舐めた。
『ニャ~ゴ、ニャニャ!』
「これで、機嫌を直してくれよ。」とでも言うのかな?
茶トラの大人猫はその子のそばに寝そべり「へそ天」した。
お腹を上にして、ゴロゴロ言いながら身をよじる?
それを見て、お孫さんがキャッキャと喜んでいる。
すると、お昼寝を終え、起き出した子猫が、トラネコの周りに集まり出した。
一匹の子猫がトラネコのお腹に顔を埋めるも、残念ながらオスネコなので期待ハズレだったけど、
『ぐるニャー。』
トラネコは子猫の背中を咥えて、お孫さん(女の子)と会長さん(ジジイ)の側まで行くと、
女の子の前で子猫を下ろした。
『子猫さん、コレ食べる?』
と、先程のアイスキャンディを子猫の鼻先に近づけると
『み!』
もう夢中で舐めまくり!
それを見て、他の子猫もたまらず近づいて、今舐めている子猫を押し退けて舐めようとする!
『店員のお姉さん!コッチも「ネコ用アイス」を!』
『私も!まとめて3つ頂戴!』
そばで見ていた他のお客様も、そんな子猫の様子を見て、たまらず注文する!
『ハイ!只今お持ちします!』
店員のお姉さん、「尾北 蒼李」は大忙しだった!
久しぶりの出勤で仕事振りは辿々しいけど、ベテランスタッフネコの「虎丸」の活躍振りを見て、自分も頑張ってみようと勇気付けられる!
『貴女の事は、私たちが守るから!私や舞華店長を信じて。』
色々と心配をさせてしまい申し訳ないと思うが、
『だからね!「コスプレコンテスト」に参加してみよう! 良い気晴らしなるから!』
バイト、正社員問わず、従業員はコスプレコンテストに参加する事になったらしい!
『え!で、でも私は…』
『諦めろ、アオイ! 華お嬢は本気だ! 自分も「コスプレ」するから、
みんな道連れにするつもりなのだ…私も「あのメイド服」をもう一度着る事となってしまったのだ!
恥ずかしいのはみんな一緒だ⁉︎』
絶対無敵な雷神幼女、「十六夜 灯火」さんは、
別に「森猫」のスタッフと言う事では無いのだけど、
「山王院 華」副店長の専属メイド兼ボディーガードらしいが、
もう一人の専属メイド兼ボディーガード兼秘書の「七神 悠佳里」さんが常に副店長の側にいるので、
十六夜ちゃんは割と自由行動だ。
見掛けると大体何か食べてるし、かなり大目に見ているも、
結果、副店長の「無茶振り」には逆らえないらしい?
噂では、「新ユニット」で参加するとか?
新しく「幼女柔道家」の子を加えて四人で「新ユニット」らしい。
でもこのユニットは「子供の部」での参加。
「大人の部」で参加するのは別の「男子ユニット」と他の従業員。
男子ユニットは、
「森川 真琴くん」「高城 ゆたかくん」「時村 司郎くん」
と、何処かの乙女ゲーみたいなメンバーだね?
何を狙っているの、副店長?
何を企んでるいるの、店長?
『どう? 久しぶりだから辛くない、アオイちゃん。』
先輩の滝井サン!
よく声をかけてくれる。
『ハイ、大変だけど楽しいです!』
皆んなの気遣いが嬉しいけど、「あの人」がまた現れないか、時々不安になる。
『「空元気も元気。」だよ!アオイちゃん‼︎』
私の表情が曇ると、気にかけて励ましてくれる。
どっちが、歳上かわからないよ。
そこに、
『あ!オキタちゃん!ちょい良きですか?』
同じくバイトの「メイド服の足立さん」がやって来た?
副店長と一緒に「イベント準備」していて、地下一階にお籠り中だったのに。
『はい?何でしょ?』
『出来たよ!アオイちゃんのコス!』
『!』
とにかく、今は頑張るって決めたんだ!
そう、副店長のような「大人の女性」になる為にも?
『…って、思っているらしいッスよ、アオちゃんは。』
『えっ!わ、私、歳上だと思われてるの? 大学生の尾北さんと高校生の私だと、普通は彼女の方が歳上でしょ?』
『仕方ないッス。「お姉様」はその辺の「就活女子大生」が羨む程に「仕事出来る女上司」感、半端無いデスからね!』
『う~ん?嬉しく無いよ!』
『素敵です、お姉様!』
『集合ー!メテオ部隊!番号!』
「キュイーン」
「キュイーン」
「キュイーン」
「キュイーン」
『ニャーン!』
「ろく、全員集合しました。」
四体の球ロボと猫とワラシちゃん?
他のロボは外を見廻り中。
『ではでは、みんなでおウチのお掃除開始! メイは「毛」が抜けるからコッチに来なさい。梳いてあげるから。』
『ニャン!』長毛種は夏大変ね。
あの後、少しして、
ワラシちゃんは、ボディーをやや少しだけ成長した機体にバージョンアップしたよ。「某ボーカルソフト」を流用した「発音器官」を取り付けた事で「それっぽい」感じで話せるようになった。
これで近所のお店にお使いに行けるよ!
『八百屋さん、お大根2本下さいな。』みたいな?
メテオも追加で計十五体配備となり(個人所有でなく、北代家用で。)、
北代家周りの警備(不審者や悪質訪問販売の発見など)や、
おじいちゃんの見守り(介護はワラシちゃんや介護士さんがやります。)、
犬猫のお世話(偶にあるおトイレの失敗フォローとか。)、
ママさんの家事サポートを頑張っている。
ちなみに、2号機に「タマゴロー」の名前がつけられた?
それと別に家族個人で各一台携帯している。
緊急時以外は半数はスリープモードで待機して、残りが色々活動してる。
「キュユユイーン、キュイーーーン!」
「ママさん、表を警戒中の五号から入電です。
「芝田のおばあちゃんち」に「リスト」にある「悪質訪問販売員」が接近してます。
指示を下さい。」
『音に消しなさい!』
数分後、近くの交番に駆け込む訪問販売員、
『お、お巡りさん、助けて下さい!』
何したの?
『ワラシちゃ~ん、ちょっと着て。』
この日、完成した「コンテスト用衣裳」をわるぷるKissの店長 恵理子さんが届けてまだ居る。
『何ですか? この「玉玉ロボ」は?』
『ん、ワラシちゃんのお友達、「メテオ部隊」よ!気をつけてね?街に蔓延る痴漢や盗撮魔に「正義の電撃」を喰らわすスゴいヤツなんだから!』
『私、気を付けないといけない側の人何ですか?…あ、あのワラシちゃん、ちゃんと出来てるか確認したいので、袖を通してもらえる?』
「ハイ、わかりました。」
黒髪のワラシちゃんは、黒毛のノワールを模して「ネコ耳コス」を製作したよ。
『柔道家ってところは今回押さえて、和服が似合うのは最大に活かしたんだけど、どうかな?』
一応、帯は黒帯‼︎
『ん~、思ったより普通?』
『な、何ですと~! この渾身の出来が「普通」ですと!』
『恵理ちゃん、ちゃんと寝てる?疲れてない?
…ん~ん、そうだ!』
リビングでワラシちゃんの衣裳合わせを中断し、何処からか「ヨガマット」を持ち出してきたママ殿。
『よし、寝ろ。』
『へ?何をいきなりデスか?』
『リフレッシュしたるけん!横になれ!もしくは死ね!』
『くへっ!』
恵理子さんにケリを入れて、マットに沈めると
『メテオ部隊、出番よ!』
倒れた喪女の背中に球体ロボ×4が飛び乗って、コロコロと圧を加え転がる、時折、弱電流を流してみたり?
『あ、あう~ん!シビれる~!
何んスか? これは?
この「転がる低周波治療機」達は?「卵らす」ッか?
う~、きくきく!
「リフレ~シュ!」って感じっス!』 低周波じゃないけどな!
『私が呼んで、「メテオ部隊」なのだよ! 超合密度合金製だお!』
『すっかりしました!』
『まだだ! 汗かいたっしょ! ウチのお風呂入ってきな!もう準備してあるから! 「温泉の湯」を汲んできて有るからね!しっかり浸かって「毒出し」しなさい。』
『生まれ変わった様です。まるで「異世界転生」したみたい?』
『安心して、スライムにも幼女にも変わってないよ。「足立 恵理子 2●歳」のままだから。』
『夢見たって良いじゃないッスか?』
『さてさて、「リフレッシュ」した目で見るのだ!ウチの「末っ子」を!』
ぐいっとワラシちゃんの前に恵理子さんを突き出す!
『何か気付かない?』
『あれ?ちょっと成長しましたか?
ほんのちょいだけど、ワラシちゃんが大人になりましたね?
ロボなのに?
マシンなのに?
何故何故ー?』
だけど可愛いゼィ!
『じゃ、それに合わして作りなおせ! すべては「Newワラシちゃん」の為に!』
『『『ただいま~』ですの。』なのだ!』
『お邪魔するぜー。姐さん、何か食べるモン有る?』
そこに北代さんちの「少女隊」が帰還した!
『よし、新生ユニットが揃った所でもう一回、その「眼」で少女たちを見なさい!なんならもう一回お風呂入る?』
『へ?』
『みんな、暑かったんじゃない?オヤツ用意するから、お風呂でサッパリして来て!恵理子お姉さんも一緒にね!』
『ええー!』
実妹と違う歳の少女たちとお風呂!
刺激が強いぜぃっ!
こうして、「新ユニット」のコスの製作が始まりました。
『…って、姉から聞きましたが、ワラシちゃんは兎も角、十六夜ちゃんも「北代さんちの娘さん」なのっスか?』
これ、回想シーンだったの?
「北代さんちの四姉妹」と言えば、私と舞華、二葉にリリちゃんだったのに!
(北代家の実娘は舞華だけだけど。)
「新生・北代さんちの四姉妹」は二葉、リリ、ワラシ、灯火らしい?(北代家名義はワラシちゃんだけ?)
『カオスね? あと、恵理子さん、盗撮とかして無いわよね?』
『その辺は大丈夫デス!話しを聞いた後に身包み剥がして確認してますから。』
それは大丈夫なの?
まぁ、半分冗談だとして、
『今回のイベントに出資して頂いたお店の方にも意見を聞きに行かないとね。』
『舞斗くん、世界武者修行の前に語学学習の為にも「我が大学」を受けてみないか?』
『はぁ、オレ、バカなんで受けても落ちますよ。それに「コイツ」翻訳アプリがインストール済みナンスよ!』
「サイリウム男」こと「野中 登」と接触する為に某大学にお邪魔している。
闇雲に探しても効率が悪いので、学内の食堂を見張っている。
『よし!ではおねいさんが「個人レッスン」してあげやう!』
『だまれ、「暴食系女子」が! それを言うなら「個人授業」だろ?君が言うとどっちも如何わしく聞こえるぞ!』
相変わらずのひよりさん、清々しいほどブレない?
『そう、それそれ! 「日和先輩の蜂蜜授業!」よね!』
『舞斗氏、アレは視界に入れてはいけない! 僕らは三千七百九十四の謎を解かねばならない使命があるのだ!
舞斗氏!流星君!
星か?幻か?探索の旅にいざ参らん!』
『ならなるほど、大事な事は自分で見つけると?』
副代表的の丹沢さん、カプセルロボに興味津々で別の意味でグイグイ来る。
まずい人に流星丸を見られたかも?今更ながらね。
『二人とも、静かに!舞斗君、彼が来た様だ。』
食事を取りに現れるのを待っていた舞斗たち。
真面目に通っている訳では無いらしく、結果的に舞斗は一週間大学に入り浸る事となった。
コラ、高校生!不登校はダメよ!
(いや、放課後や土曜の午後だけだよ。)
もちろん、「現代芸能視覚解析部」のメンバーも協力して頂いてるので、それでも今回に至る訳だ。
『此の所はあまりサークルにも顔を出してないらしい。行くかい?』
『餅のドローンっス!』
『…行こう。』
『舞斗くん、おねいさんは面白いと思うの、純朴で。』
なら、良いや。
相変わらず、カレーを食べると本当はあの喫茶店の「オムライス」が食べたかったのにと考えてしまう。
『ハァ~、何故うまくいかないんだ。誰が「彼女のデビュー」を阻んでいるんだ?』
何故、評価しないんだ!
彼女の才能を!
やっと見つけたカフェは只の猫カフェだし?
何をしてんだ、彼女は?
『ウチの看板娘は「孫の優子」と「シャム猫のエリー」だ!二つが一つとなった最強の姿を見よ!』ノリノリ?
貴金属の販売もしている時計屋さん、「音森時計店」は時折、ショーウィンドウに猫のエリーがお昼寝していて微笑ましくて映えスポットだ。
「靴の中嶋」さんは、入り口で豆柴の「小太郎」がお出迎え!
『小太郎のお耳を一生懸命真似て作りました!』っと、小学生最後の思い出にケモ耳コスプレしたのはお店のお手伝いもする次女の朋美ちゃん、
『 っと、皆さん各々こんな感じですが っで、ウチのメインは誰にしますか、華先輩?
いえ「大会委員長」?』
『あえて決めず、五人くらいまとめて参加エントリーして、それと関係なくフロアースタッフはケモ耳着用で接客して。
…えっと舞華は?』
『喜んでケモ耳付けて、接客中デス!
…ちなみに
「リリちゃんと足長マンチカンのメイちゃん、コラボコスプレ」にホームページのアクセスが「イヤ~ン」な事になってルっス! 触されて、イラストにして投稿してくる人もいるっス!
ただし、「闇堕ち」バージョンっスが!』
いつの間にか、仮縫い中のリリ用コス衣裳が、ウチのホームページに掲載させていた。
レッドタビーの長毛種「メイ」をイメージしたリリ用コス衣裳!
何故か肌の露出が目立つ気が!
『足立さん、お姉さんをお呼びして!
また「エロ可愛い」とか不埒なコスプレさせたのね!
あと、そのイライラスト投稿した人に削除するムネを伝えて、削除してもらって。』
誰が?奴か?
『申し訳ないのです!
でも、コレは、リリちゃんが成長したのでは?特に「お胸」が!』
つまり、採寸した時より育ってしまったのね。キャッ!
でも、それをウチのホームページに載せるとは?
『ハーフとかクォーターの子って同じ歳の子より成長早いっスね? 何気に羨ましいっス!』
『それ、妹の前では言わないであげてね、マミちゃん。』
『二葉サマはそんな事は気にしないっスよ。そんなリリちゃんを心配して、カメコを撲殺天使ってますから。』
『……ぼくさつ? 』
『た、例えばの話しっス!そのくらい周りの目に配慮しているって事っス⁉︎』
実妹はリリちゃんの為なら、「戦略核兵器」の導入も辞さないだろう?
リリちゃんが同じ歳の子と比べて「発育が良い」のは良く知っている。
一緒にお風呂に入ってますから!勿論、二葉も一緒だし。
もっとも、いやらしい目的で近づいてきた奴には、
陰ながら見守っている山王院の「特別なメイドさん」が、
容赦なく「お掃除」するし。
『リリちゃんは「お直し」が必要みたいなので、明日にでも姉に直させます!』
『お願いね。あと、「エロ」禁止で!』
『了解っス。』
リリの事だけでは無い!
何故かこんな下町のイベントなのに、「浅草サンバカーニバル」みたいな衣装で参加する者がいて、「露出が多い」とダメ出ししているのだ。
『そうだ、あの件ですが、やっぱり「子供の部」「大人の部」って分けますか? そろそろ、受賞の枠を公示しないと?』
『それ、商店街会長とも話し会わないとね。今、来店してないかしら?』
『いるっスよ。子猫と遊んでるっス。必死に。』
『必死?会長さんが??』
『お孫さんとご一緒なので、必死に猫と遊びたいらしき?逆効果っスけど。』
ここは、羽柴ビルの地下一階、「古本屋」の隣りにある空きスペースでイベントの作戦会議中。
この数日で華先輩が「足立さん」から「マミちゃん」に呼び方が自然に変わった事が嬉しい「後輩ちゃん」!
張り切ってイベントスタッフってる?
なのでバイトリーダー的存在が「ひなた」みたいになっている。
高校生バイト組で現在、一通りの業務をこなせるのが「ひなた」と「八重竈さん」だけなのだ。
『う~む?商店街の誰か、手伝いに来ないのデスか?華先輩に任せっきりですよ!いい大人が、情け無いっス!』
『そんなに怒らなくてもいいのよ、マミちゃん。
私は文化祭準備みたいで楽しいけど。
もしかして、マミちゃんは私とでは、楽しく無いかしら?』
『それだけは絶対無いですっ! むしろ「ご褒美」です!
憧れの「華お姉様」のお役にたてるのなら!喜んで「社畜」に成ります!』
どさくさに「お姉様」とか言ってるし!
『本当?なら嬉しいけど、 ん~ん……ねえ、マミちゃん?』
『は、はい!すいません、どさくさに!』
『あのね、将来的な事なんだけどいいかしら?』
『招来!じゃなく「将来的」デスか? なんです?』
『私ね、将来的に「自分の会社」を立ち上げるつもりなの。「山王院」は関係ない「私の会社」を起業したいの‼︎』
……え? 突然だけど華お姉様がご自分の「未来日記」を語り出したけど、私も登場人物なのかな?モブとして。(そう言えば、伊吹先輩や朝霧先輩が何かに誘われてるって聞いた事あるかも?)
『大学に進学して、色んな人材を見つけて、速ければ在学中に起業の足掛かりは作って起きたいの。』
先輩らしいと思う、その時はきっと舞華先輩や舞斗先輩も隣りにいるのだろう。
『凄いですね!私には卒業後の事なんて、まだ漠然としか考えてませんよ。尊敬します、お姉様!』
ウフフと笑う華お姉様が、
次にお口からお出しになられたお言葉は、
『足立 マミさん、私の会社に来る気は有るかしら!』『ハイ、喜んで!』
脊髄反射並みに即答したよ!
だって迷う理由がある?ないっショッ!
『驚いた!答えは今で無くていいと言うつもりだったのに。
…まだどう言う「会社」にするかは模索しているけど、
「森猫」や今回の事も無駄にせずにしたいとは思っているのだけど。 誘っておいておかしいけど、マミちゃんは?
将来の夢は有るんでしょう?』
『……笑わないですか? ものすごく平凡な事なんですけど…。』
その後、笑わないと約束したお姉様は、マミちゃんの「夢」を聞いて、
『わ、私もその「夢」を応援するから!もうー、絶対に!』
っと言うと「素」の性格全開で、新たな「義妹」をハグするのでした。
『あ、あの華お姉様、姉からメールで「尾北さん」のコスが完成したと連絡が有りました。ポッ。』
『さすが恵理子さん、「神速」ね! では、尾北さんを誘って「わるぷる」に行きましょう!』
『あ、店員さん! 「ネコさんの熱中症予防オヤツ」下さい!』
『ハイ!少々お待ちくださいね!』
「森猫」では、ジュレ状のネコ用ペットフードを「アイスキャンディー」の様に凍らせて、
「一本百円」でお客様に購入してもらい、猫や犬に食べさせてあげるオプションが有る。
猫が近づいて来ないお客様にオススメのサービスだ。
自宅でも出来るので、お試しあれ。
コレでやっと猫が近づいてくれた!
コレで孫も機嫌を治してくれるだろうと、安堵する商店街会長。
『ネコさん、おいで、おいで!』
女の子の差し出した、猫用アイスキャンディに複数の猫が集まってきた。
しかし、集まってきたのは、大人のネコさんだけ、子猫さんは何故か怖がって近づいてこない?
会長のお孫さんは小学校一年生、子猫さんと仲良くしたいの。
先程、会長のおじいちゃんが、 鈴の付いたネコジャラシ風おもちゃを「神風吹かん!」とばかりに、ビシッビシッと振り回していたのが恐いのだ。
孫と一緒で張り切って良いところを見せようとして、空回りしていた。
『おっきなネコさんしか来ないよ、おじいちゃん!』
『なんと!どう言う事だー!』
肝心な子猫は、お昼寝中。
タイミングが悪かったのだ。
でも、
『キャン! 大人のネコさんに「チュー」された!』
一匹のトラネコがネコ用アイスキャンディには見向きもせず、ゆっくりお孫さんに近づいて、ほっぺを舐めた。
『ニャ~ゴ、ニャニャ!』
「これで、機嫌を直してくれよ。」とでも言うのかな?
茶トラの大人猫はその子のそばに寝そべり「へそ天」した。
お腹を上にして、ゴロゴロ言いながら身をよじる?
それを見て、お孫さんがキャッキャと喜んでいる。
すると、お昼寝を終え、起き出した子猫が、トラネコの周りに集まり出した。
一匹の子猫がトラネコのお腹に顔を埋めるも、残念ながらオスネコなので期待ハズレだったけど、
『ぐるニャー。』
トラネコは子猫の背中を咥えて、お孫さん(女の子)と会長さん(ジジイ)の側まで行くと、
女の子の前で子猫を下ろした。
『子猫さん、コレ食べる?』
と、先程のアイスキャンディを子猫の鼻先に近づけると
『み!』
もう夢中で舐めまくり!
それを見て、他の子猫もたまらず近づいて、今舐めている子猫を押し退けて舐めようとする!
『店員のお姉さん!コッチも「ネコ用アイス」を!』
『私も!まとめて3つ頂戴!』
そばで見ていた他のお客様も、そんな子猫の様子を見て、たまらず注文する!
『ハイ!只今お持ちします!』
店員のお姉さん、「尾北 蒼李」は大忙しだった!
久しぶりの出勤で仕事振りは辿々しいけど、ベテランスタッフネコの「虎丸」の活躍振りを見て、自分も頑張ってみようと勇気付けられる!
『貴女の事は、私たちが守るから!私や舞華店長を信じて。』
色々と心配をさせてしまい申し訳ないと思うが、
『だからね!「コスプレコンテスト」に参加してみよう! 良い気晴らしなるから!』
バイト、正社員問わず、従業員はコスプレコンテストに参加する事になったらしい!
『え!で、でも私は…』
『諦めろ、アオイ! 華お嬢は本気だ! 自分も「コスプレ」するから、
みんな道連れにするつもりなのだ…私も「あのメイド服」をもう一度着る事となってしまったのだ!
恥ずかしいのはみんな一緒だ⁉︎』
絶対無敵な雷神幼女、「十六夜 灯火」さんは、
別に「森猫」のスタッフと言う事では無いのだけど、
「山王院 華」副店長の専属メイド兼ボディーガードらしいが、
もう一人の専属メイド兼ボディーガード兼秘書の「七神 悠佳里」さんが常に副店長の側にいるので、
十六夜ちゃんは割と自由行動だ。
見掛けると大体何か食べてるし、かなり大目に見ているも、
結果、副店長の「無茶振り」には逆らえないらしい?
噂では、「新ユニット」で参加するとか?
新しく「幼女柔道家」の子を加えて四人で「新ユニット」らしい。
でもこのユニットは「子供の部」での参加。
「大人の部」で参加するのは別の「男子ユニット」と他の従業員。
男子ユニットは、
「森川 真琴くん」「高城 ゆたかくん」「時村 司郎くん」
と、何処かの乙女ゲーみたいなメンバーだね?
何を狙っているの、副店長?
何を企んでるいるの、店長?
『どう? 久しぶりだから辛くない、アオイちゃん。』
先輩の滝井サン!
よく声をかけてくれる。
『ハイ、大変だけど楽しいです!』
皆んなの気遣いが嬉しいけど、「あの人」がまた現れないか、時々不安になる。
『「空元気も元気。」だよ!アオイちゃん‼︎』
私の表情が曇ると、気にかけて励ましてくれる。
どっちが、歳上かわからないよ。
そこに、
『あ!オキタちゃん!ちょい良きですか?』
同じくバイトの「メイド服の足立さん」がやって来た?
副店長と一緒に「イベント準備」していて、地下一階にお籠り中だったのに。
『はい?何でしょ?』
『出来たよ!アオイちゃんのコス!』
『!』
とにかく、今は頑張るって決めたんだ!
そう、副店長のような「大人の女性」になる為にも?
『…って、思っているらしいッスよ、アオちゃんは。』
『えっ!わ、私、歳上だと思われてるの? 大学生の尾北さんと高校生の私だと、普通は彼女の方が歳上でしょ?』
『仕方ないッス。「お姉様」はその辺の「就活女子大生」が羨む程に「仕事出来る女上司」感、半端無いデスからね!』
『う~ん?嬉しく無いよ!』
『素敵です、お姉様!』
『集合ー!メテオ部隊!番号!』
「キュイーン」
「キュイーン」
「キュイーン」
「キュイーン」
『ニャーン!』
「ろく、全員集合しました。」
四体の球ロボと猫とワラシちゃん?
他のロボは外を見廻り中。
『ではでは、みんなでおウチのお掃除開始! メイは「毛」が抜けるからコッチに来なさい。梳いてあげるから。』
『ニャン!』長毛種は夏大変ね。
あの後、少しして、
ワラシちゃんは、ボディーをやや少しだけ成長した機体にバージョンアップしたよ。「某ボーカルソフト」を流用した「発音器官」を取り付けた事で「それっぽい」感じで話せるようになった。
これで近所のお店にお使いに行けるよ!
『八百屋さん、お大根2本下さいな。』みたいな?
メテオも追加で計十五体配備となり(個人所有でなく、北代家用で。)、
北代家周りの警備(不審者や悪質訪問販売の発見など)や、
おじいちゃんの見守り(介護はワラシちゃんや介護士さんがやります。)、
犬猫のお世話(偶にあるおトイレの失敗フォローとか。)、
ママさんの家事サポートを頑張っている。
ちなみに、2号機に「タマゴロー」の名前がつけられた?
それと別に家族個人で各一台携帯している。
緊急時以外は半数はスリープモードで待機して、残りが色々活動してる。
「キュユユイーン、キュイーーーン!」
「ママさん、表を警戒中の五号から入電です。
「芝田のおばあちゃんち」に「リスト」にある「悪質訪問販売員」が接近してます。
指示を下さい。」
『音に消しなさい!』
数分後、近くの交番に駆け込む訪問販売員、
『お、お巡りさん、助けて下さい!』
何したの?
『ワラシちゃ~ん、ちょっと着て。』
この日、完成した「コンテスト用衣裳」をわるぷるKissの店長 恵理子さんが届けてまだ居る。
『何ですか? この「玉玉ロボ」は?』
『ん、ワラシちゃんのお友達、「メテオ部隊」よ!気をつけてね?街に蔓延る痴漢や盗撮魔に「正義の電撃」を喰らわすスゴいヤツなんだから!』
『私、気を付けないといけない側の人何ですか?…あ、あのワラシちゃん、ちゃんと出来てるか確認したいので、袖を通してもらえる?』
「ハイ、わかりました。」
黒髪のワラシちゃんは、黒毛のノワールを模して「ネコ耳コス」を製作したよ。
『柔道家ってところは今回押さえて、和服が似合うのは最大に活かしたんだけど、どうかな?』
一応、帯は黒帯‼︎
『ん~、思ったより普通?』
『な、何ですと~! この渾身の出来が「普通」ですと!』
『恵理ちゃん、ちゃんと寝てる?疲れてない?
…ん~ん、そうだ!』
リビングでワラシちゃんの衣裳合わせを中断し、何処からか「ヨガマット」を持ち出してきたママ殿。
『よし、寝ろ。』
『へ?何をいきなりデスか?』
『リフレッシュしたるけん!横になれ!もしくは死ね!』
『くへっ!』
恵理子さんにケリを入れて、マットに沈めると
『メテオ部隊、出番よ!』
倒れた喪女の背中に球体ロボ×4が飛び乗って、コロコロと圧を加え転がる、時折、弱電流を流してみたり?
『あ、あう~ん!シビれる~!
何んスか? これは?
この「転がる低周波治療機」達は?「卵らす」ッか?
う~、きくきく!
「リフレ~シュ!」って感じっス!』 低周波じゃないけどな!
『私が呼んで、「メテオ部隊」なのだよ! 超合密度合金製だお!』
『すっかりしました!』
『まだだ! 汗かいたっしょ! ウチのお風呂入ってきな!もう準備してあるから! 「温泉の湯」を汲んできて有るからね!しっかり浸かって「毒出し」しなさい。』
『生まれ変わった様です。まるで「異世界転生」したみたい?』
『安心して、スライムにも幼女にも変わってないよ。「足立 恵理子 2●歳」のままだから。』
『夢見たって良いじゃないッスか?』
『さてさて、「リフレッシュ」した目で見るのだ!ウチの「末っ子」を!』
ぐいっとワラシちゃんの前に恵理子さんを突き出す!
『何か気付かない?』
『あれ?ちょっと成長しましたか?
ほんのちょいだけど、ワラシちゃんが大人になりましたね?
ロボなのに?
マシンなのに?
何故何故ー?』
だけど可愛いゼィ!
『じゃ、それに合わして作りなおせ! すべては「Newワラシちゃん」の為に!』
『『『ただいま~』ですの。』なのだ!』
『お邪魔するぜー。姐さん、何か食べるモン有る?』
そこに北代さんちの「少女隊」が帰還した!
『よし、新生ユニットが揃った所でもう一回、その「眼」で少女たちを見なさい!なんならもう一回お風呂入る?』
『へ?』
『みんな、暑かったんじゃない?オヤツ用意するから、お風呂でサッパリして来て!恵理子お姉さんも一緒にね!』
『ええー!』
実妹と違う歳の少女たちとお風呂!
刺激が強いぜぃっ!
こうして、「新ユニット」のコスの製作が始まりました。
『…って、姉から聞きましたが、ワラシちゃんは兎も角、十六夜ちゃんも「北代さんちの娘さん」なのっスか?』
これ、回想シーンだったの?
「北代さんちの四姉妹」と言えば、私と舞華、二葉にリリちゃんだったのに!
(北代家の実娘は舞華だけだけど。)
「新生・北代さんちの四姉妹」は二葉、リリ、ワラシ、灯火らしい?(北代家名義はワラシちゃんだけ?)
『カオスね? あと、恵理子さん、盗撮とかして無いわよね?』
『その辺は大丈夫デス!話しを聞いた後に身包み剥がして確認してますから。』
それは大丈夫なの?
まぁ、半分冗談だとして、
『今回のイベントに出資して頂いたお店の方にも意見を聞きに行かないとね。』
『舞斗くん、世界武者修行の前に語学学習の為にも「我が大学」を受けてみないか?』
『はぁ、オレ、バカなんで受けても落ちますよ。それに「コイツ」翻訳アプリがインストール済みナンスよ!』
「サイリウム男」こと「野中 登」と接触する為に某大学にお邪魔している。
闇雲に探しても効率が悪いので、学内の食堂を見張っている。
『よし!ではおねいさんが「個人レッスン」してあげやう!』
『だまれ、「暴食系女子」が! それを言うなら「個人授業」だろ?君が言うとどっちも如何わしく聞こえるぞ!』
相変わらずのひよりさん、清々しいほどブレない?
『そう、それそれ! 「日和先輩の蜂蜜授業!」よね!』
『舞斗氏、アレは視界に入れてはいけない! 僕らは三千七百九十四の謎を解かねばならない使命があるのだ!
舞斗氏!流星君!
星か?幻か?探索の旅にいざ参らん!』
『ならなるほど、大事な事は自分で見つけると?』
副代表的の丹沢さん、カプセルロボに興味津々で別の意味でグイグイ来る。
まずい人に流星丸を見られたかも?今更ながらね。
『二人とも、静かに!舞斗君、彼が来た様だ。』
食事を取りに現れるのを待っていた舞斗たち。
真面目に通っている訳では無いらしく、結果的に舞斗は一週間大学に入り浸る事となった。
コラ、高校生!不登校はダメよ!
(いや、放課後や土曜の午後だけだよ。)
もちろん、「現代芸能視覚解析部」のメンバーも協力して頂いてるので、それでも今回に至る訳だ。
『此の所はあまりサークルにも顔を出してないらしい。行くかい?』
『餅のドローンっス!』
『…行こう。』
『舞斗くん、おねいさんは面白いと思うの、純朴で。』
なら、良いや。
相変わらず、カレーを食べると本当はあの喫茶店の「オムライス」が食べたかったのにと考えてしまう。
『ハァ~、何故うまくいかないんだ。誰が「彼女のデビュー」を阻んでいるんだ?』
何故、評価しないんだ!
彼女の才能を!
やっと見つけたカフェは只の猫カフェだし?
何をしてんだ、彼女は?
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