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大物ゲストらしい?

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……天に星、地に華、人に愛…

 はっ、所詮は綺麗事だよね、

 ソレでも夢は見たいんだよ、みんなさぁ?

 アンタだって、昔はそうだったんじゃないのかい?





 この数日、あるが違法に金融業をしていた事が問題にされ、便宜を計ったとして関係した政治家が国会招致尋問されている様子が、テレビ等で報道されていた⁈



 「ひめ姉ちゃん、おかわり!」

 「すごいね、エイジ君!三杯目だよ⁈」

 今の我が家はそんな暗いニュースを容易く吹き飛ばす元気なガキンチョが、俺の未来の【お嫁さん】に空になった茶碗を突き出している!

 こ、こいつめっ!

 お前は、三杯目はそっと出す居候的存在だろう?


 「ひ、姫乃サン、お、俺もお願いします。」

 「は、はい!」


 「…兄ちゃんたち、夫婦みたいだな?」

 「生意気言うな、その内そうなるんだからな、俺たちは。」


 「は、恥ずかしいデスわ、皆さんの前で…… ぽぽ♡」


 「エイジ~、ケイちゃんと姫ちゃんは婚約してるの!

 そう見えて、当たり前でしょ⁈」


 「ふ~ん、

 じゃ~さ、ウチの姉ちゃんとヒデ兄ぃはいつ結婚するんだ?」


 「な、何言ってんのよ⁈

 そんなの、姉ちゃんが聞きたいわよ!」


 …騒がしい朝食であった。


 実は海外にいる【ヒデさん】も、の事件を知って、近いウチに一度帰国するかもと、ルナさんに連絡が有ったそうだ。

 特にお世話になっていたオバサンが入院した事をはなしたら、心配していたらしく、ソチラでの仕事が片付いたらすぐ帰国するとの事だった。


 小春ちゃんの件もあるので、斗真兄さんが是非ヒデさんに直接会って話しがしたいと、帰国を心待ちにしているそうだ。


 「…そうなると、ルナさん?」


 「ん? 何よ、姫ちゃん?」

 「いよいよ御結婚ですか?」


 「…えっ、ちょ、ちょっと待てよ!

 まだ、早くない?

 アイツが帰ってくるのは、そう言う理由じゃないし… ね、ねぇケイちゃん?」


 「…ん?

 ん~ん、でも、今回の件で、大きな懸念事項が一つや二つ無くなった訳ですよね?

 【義父からの干渉】とか【親類の圧力】とか?」

 「えっ、そうなるのかな?」


 「いい機会なので、いっその事、ウチの叔父に相談してみませんか?」


 そんな話をしていた数時間後、



 「たのも~!

 ごめんくださーい!」


 我が家に来客が訪れた?


 「はーい、今行きますよ~っと。」

 ガラガラガラ~¿

 玄関の引き戸を開けると、光里より少しだけ背の高い女の子がいた?

 しかも…メイド服を着ている?

 何故?

 まぁ、可愛いけど、ちょっと目つきが怖い…


 「ココ、三条サンの御宅で間違い無いか?」

 「…えっ? あ、うん、そうだけど?」




 「ふ~ん、アンタが弁護士センセーの甥かぁ?

 なんだ、普通のにいちゃんじゃないか?」

 「えっ?

 オジサンの知り合いなの?」


 「まぁな、でも今日はコトリに用が有って来たんだ。

 コッチにいるって聞いてるんだが?」


 「えっと、君だれかな?」



 「いるなら、【十六夜 灯火】が来たって、伝えてくれないか?」


 「イザヨイ トオカちゃんだね、ちょっと待ってて?」


 …てっきり光里の友達かもと思ったのだけど、



 「と、灯火ちゃん先パァ~イ、お久しぶりですネ!」


 「ちゃんは要らぬわ!

 さて、お前さんの天使に合わせてもらおうか?」



 …先輩?

 …この少女メイドが?



 「あ~!【チビって言うな!幼女メイド姫 十六夜ちゃん ノーマルモード】だ!」


 その子を見るなり、エイジのテンションが爆上がりした⁈


 「えっ、ウソ!

 モノホンの【イザヨイ トオカちゃん】なの⁈

 か、カンゲキー!

 ってか、実在したんだ⁇」  



 はぁ?

 【メイド姫】ってなんだよ?

 とにかくエイジだけでなく、他の弟くんたちやルナさんまでもが驚いている?

 「なぁなぁ、ホンモンのイザヨイちゃんだろ⁈

 なんでこんな所にいるんだ?

 今日は相棒の【鉄腕ワラシ】と【ニャンバロン】はいないのか⁈」


 こんな所で悪かったな、エイジ!

 ったく、お前といいルナさんといい、もうココが自分のウチみたいな口振りだな。


 「おいお前、よくそんなマイナーな【ローカルヒーロー番組】見てるな?

 あれ?
 まだ放送してるのか、あのケーブルTV局は?」


 「が録画しているのを繰り返し見てたんだ!

 なんでも、隅っこにのオバサンが映ってるんだってさ。」


 「…いつの話しだよ?

 ん、なんかたくさん子供がいるけど?」


 お前だって子供だろ?

 そう言うとなので、黙って見守っていた俺? 

 家に上がってもらうと、早速小春ちゃんと会いたいと言う?

 「…で、どっちの可愛い方がだ?

 …べ、別にぜ、全員でも問題無いが…」

 と言いつつ、

 「この子、ウチのメイに似てるな?」

 と子猫を抱き上げてる?



 「…灯火?」

 「…い、五十鈴か⁈

 なんで所に⁈」


 全く、どいつもこいつも⁈


 たまたま遊びに来ていたいすずちゃん?

 知り合いなの、この偉そうなメイドっ子と?


 てか、何しに来たんだよ?


 「いすずちゃん、この生意…元気の良いメイドさんはお友達かな?」


 思わず遠慮がちに聞いてしまう俺。


 「…五十鈴のお兄ちゃんの彼女サンの…
 ご家族のお姉さんです。」


 何か苦しい部分があった様だけど?

 「へ、へぇ、そうなんだね?」


 いすずちゃんの知り合いなら、一応安心だろう?


 ん、俺は【三条】でいすずちゃんは【五道】、もしかしてこの子もイザヨイって【十六夜】か?

 どれも【数】に関係しているけど、偶然だよな?
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