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恥ずかしい話デスが…嫁デス?
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「アレはアイツな強がりなんだよ。」
本当、この兄貴は何を言っているんだ?
まぁ仲直りしたと言うなら、まぁ良いけど。
姫乃さんが、
「おウチで出来るお腹に優しいヨーグルトの作り方」
と言う、お料理系動画を芸能部で作ってみたそうだ。
何があったの?
「か、家庭的な女の子をえ、演出してみました!」
ほ、本当に何があったの?
どうやら、牛乳の消費を促したいそうだ?
「美味しいヨーグルトは肌にも良いし、免疫作用も向上するのです!」
お肌に良いのは、良い事ですね。
そんな空回りしたヒトたちが右往左往している時の事、
「お兄ちゃん、ヒメのおなか大きいカモ?」
「えっ?」
「おめでとうございます。
ご懐妊です。」
獣医さんかニッコリ笑い、そう言った。
…やったな、オウジ!
猫の妊娠期間は60~70日ほどだ、妊娠の兆候が見た目に分かると、ひと月程で子猫が産まれる。
ついこの間、子猫の譲渡会(三回目)をしたと思ったら、今度はウチの子なのか?
「ヒメとオウジの子は誰にもあげないよ!」
と、光里はおっしゃっていらっしゃる訳で、
「ヒメの子猫ならソレもアリかな。」
姉さん、もしかして子猫の養育費は俺持ちですか?
「案ずるより産むが易し、だよ。」
ソレを母さんが言うのは、なんかズルい。
「姫乃が妊娠したって本当か、京多くん!
もちろん、き、君が父親なんだよね!」
「斗真さん、何処からそんなデマを?」
「ピカりんちゃんがLINEで知らせてくれたぞ!
【ヒメに赤ちゃんができたよ!】って!」
「貴方は小学生とLINEしてるんですか?」
(姪っ子とネトゲするのはアリですか?)
「「ヒメ」ってソレ、猫の事ですよ。」
「えっ、猫?」
「ほら、だから言ったでは有りませんか、斗真サンは最近すっかり【馬鹿お兄ちゃん】デスね⁈」
って、誰です、このお姉さん?
「あ、初めまして、【百瀬 古鳥】です。」
「お、俺の婚約者だ。」
おお、やっと登場か!
ことりサンは斗真さんを軽く揶揄うと、
「今、二人の新居を探してるの、この辺りで良い所はないかしら?」
つまり、斗真さんがご近所に住むという事か?
でも、使用人とかたくさんいる広くて大きな桜庭家のお屋敷で暮らすんじゃないの?
「…私、桜庭家のお屋敷で住み込みで働いている家政婦の娘なんです。
一応、幼馴染とも言えなくもないのだけど、斗真サンって基本【俺様チャン】だから肝心な事は自分でやるけど、ソレ以外は割と人任せなの。」
「はぁ、ことりサンって、気持ちいいくらい容赦ないですね?」
なんか親しみ湧くお姉さんだな?
「…ソレだといざ【子育て】の時に使用人任せっきりになりそうだし、あと二人だけでの【新婚生活】も送りたいし、なんて言うか【別宅】って事で普通の【一戸建て】を探しているの。」
…なんて言うか、庶民からすれば贅沢な話しだな?
「…ん? あのちょっと古い平屋で良ければ、心当たりが…
見てみます?」
「す、素敵!
理想的です、【昭和】って感じがたまりませんワ!」
「以前、俺の祖母が暮らしていた家なんですが、商店街に今の場所が見つかったんで、コッチは【別宅】って事で人に貸したり、倉庫代わりにしたりしていたんです。」
木造平屋建て、昭和ノスタルジーな趣きのある家だ。
築七十年ほどだけど、作りはしっかりしているので、少々手入れをすれば問題ないと思うけど。
「大丈夫です!
DIYは得意ですから!」
斗真さんが何か言う前に、ことりサンはココに決めてしまった。
三条家から歩いて十分のご近所に!
「勝手にDIYしたらダメだろ?」
「あ、そうでした!
ごめんなさい、京多くん!」
「ハハハ、修繕とかはちゃんとした大工サンにお願いしますから。」
面白いヒトだな、ことりサンは。
「そ、ソレで、ですね、京多くん?」
「はぃ?」
「ヒメちゃんがご懐妊したそうで、おめでとうございます!」
「はぁ、ありがとうございます?」
「子猫が産まれたら、是非里親になりたいのですけど!」
「…えっと、妹に聴いてみないと?」
「ひかりちゃんですね!
わかりました、早速仲良くなってお許しがもらえるよう頑張りますネ!」
…なんだろう、急に不安になって来たよ?
本当、この兄貴は何を言っているんだ?
まぁ仲直りしたと言うなら、まぁ良いけど。
姫乃さんが、
「おウチで出来るお腹に優しいヨーグルトの作り方」
と言う、お料理系動画を芸能部で作ってみたそうだ。
何があったの?
「か、家庭的な女の子をえ、演出してみました!」
ほ、本当に何があったの?
どうやら、牛乳の消費を促したいそうだ?
「美味しいヨーグルトは肌にも良いし、免疫作用も向上するのです!」
お肌に良いのは、良い事ですね。
そんな空回りしたヒトたちが右往左往している時の事、
「お兄ちゃん、ヒメのおなか大きいカモ?」
「えっ?」
「おめでとうございます。
ご懐妊です。」
獣医さんかニッコリ笑い、そう言った。
…やったな、オウジ!
猫の妊娠期間は60~70日ほどだ、妊娠の兆候が見た目に分かると、ひと月程で子猫が産まれる。
ついこの間、子猫の譲渡会(三回目)をしたと思ったら、今度はウチの子なのか?
「ヒメとオウジの子は誰にもあげないよ!」
と、光里はおっしゃっていらっしゃる訳で、
「ヒメの子猫ならソレもアリかな。」
姉さん、もしかして子猫の養育費は俺持ちですか?
「案ずるより産むが易し、だよ。」
ソレを母さんが言うのは、なんかズルい。
「姫乃が妊娠したって本当か、京多くん!
もちろん、き、君が父親なんだよね!」
「斗真さん、何処からそんなデマを?」
「ピカりんちゃんがLINEで知らせてくれたぞ!
【ヒメに赤ちゃんができたよ!】って!」
「貴方は小学生とLINEしてるんですか?」
(姪っ子とネトゲするのはアリですか?)
「「ヒメ」ってソレ、猫の事ですよ。」
「えっ、猫?」
「ほら、だから言ったでは有りませんか、斗真サンは最近すっかり【馬鹿お兄ちゃん】デスね⁈」
って、誰です、このお姉さん?
「あ、初めまして、【百瀬 古鳥】です。」
「お、俺の婚約者だ。」
おお、やっと登場か!
ことりサンは斗真さんを軽く揶揄うと、
「今、二人の新居を探してるの、この辺りで良い所はないかしら?」
つまり、斗真さんがご近所に住むという事か?
でも、使用人とかたくさんいる広くて大きな桜庭家のお屋敷で暮らすんじゃないの?
「…私、桜庭家のお屋敷で住み込みで働いている家政婦の娘なんです。
一応、幼馴染とも言えなくもないのだけど、斗真サンって基本【俺様チャン】だから肝心な事は自分でやるけど、ソレ以外は割と人任せなの。」
「はぁ、ことりサンって、気持ちいいくらい容赦ないですね?」
なんか親しみ湧くお姉さんだな?
「…ソレだといざ【子育て】の時に使用人任せっきりになりそうだし、あと二人だけでの【新婚生活】も送りたいし、なんて言うか【別宅】って事で普通の【一戸建て】を探しているの。」
…なんて言うか、庶民からすれば贅沢な話しだな?
「…ん? あのちょっと古い平屋で良ければ、心当たりが…
見てみます?」
「す、素敵!
理想的です、【昭和】って感じがたまりませんワ!」
「以前、俺の祖母が暮らしていた家なんですが、商店街に今の場所が見つかったんで、コッチは【別宅】って事で人に貸したり、倉庫代わりにしたりしていたんです。」
木造平屋建て、昭和ノスタルジーな趣きのある家だ。
築七十年ほどだけど、作りはしっかりしているので、少々手入れをすれば問題ないと思うけど。
「大丈夫です!
DIYは得意ですから!」
斗真さんが何か言う前に、ことりサンはココに決めてしまった。
三条家から歩いて十分のご近所に!
「勝手にDIYしたらダメだろ?」
「あ、そうでした!
ごめんなさい、京多くん!」
「ハハハ、修繕とかはちゃんとした大工サンにお願いしますから。」
面白いヒトだな、ことりサンは。
「そ、ソレで、ですね、京多くん?」
「はぃ?」
「ヒメちゃんがご懐妊したそうで、おめでとうございます!」
「はぁ、ありがとうございます?」
「子猫が産まれたら、是非里親になりたいのですけど!」
「…えっと、妹に聴いてみないと?」
「ひかりちゃんですね!
わかりました、早速仲良くなってお許しがもらえるよう頑張りますネ!」
…なんだろう、急に不安になって来たよ?
応援ありがとうございます!
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