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姫乃サン、再び登校する!
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「あの~先生ね、みんなに伝えないといけないことが有ります!」
朝のHRで担任が嬉しそうに連絡事項を伝えようとしていた。
「みんなも心待ちにしていたと思うけど、自宅療養していた桜庭さんが来週から登校出来るそうです!」
『ウオォーーー!』
『キャーー⁈』
『よかった~!』
「ケッ、べ、別に待ってねぇし?」
相変わらず反応は其々だが、
俺の後ろの席の昴が、小声で聞いてきた。
「ケイタ、正直言ってどうなんだ、
桜庭さんの具合は?」
「ん、体力的には問題ない、あるとすれば見た目かな?」
「なるほど、でもそれほど気にする事かな?」
「ソレが乙女心だよ、昴くん。」
そう、姫乃サンが気にしているのはその見た目と声だ。
一時はソレを気にしてオレたちから遠ざかるつもりでいたくらいだ。
一度、昴と友樹くんが我が家にお見舞いに来てくれた時には、もうそんな事は気にしていない様だった。
ソレに声の方はほぼ以前と同じくらいにまで回復してきている。
五道先生が薦めてくれた体質改善サプリメントが効いているのだろうか、声帯近くにあるポリープは目立たない程に小さくなっているそうだ。
当初は完全に治るか分からないみたいな事を言っていたのに?
ソレに頭髪の方も…
「センセー、来週って何曜日なの?」
「ソレはまだハッキリとは決まってないの?
そうね、週後半かしら?」
担任が一瞬、オレを見た様なきがした?
さぁ、ソレは俺にもわからないデス。
ソレから数日、
今日はクラス全体がソワソワしている、誰が姫乃さんを校内で見かけたらしい?
そんなハズは無い?
だって、今日は朝から大きな病院で精密検査をしているのだから。
これからの学園生活の為に、ダメ押しの検査らしい?
「…で、ホントのトコロはどうなんだ?」
昴のヤツ、含み笑いで聞いてきやがった?
「姫乃サン、今日朝から検査なんやて?
少なくとも今日は来れないハズなんだよ?」
ソレに今の姫乃サンは、クラスの皆んなが覚えている姫乃サンでは無いのだ。
結局、この日姫乃サンは学園には来なかった。
おそらくは、別の長髪で茶髪の女子生徒を姫乃サンと勘違いしたのだろう?
そんな翌日、
「ハ~イ、今日は皆んなに新しいお友達を紹介しまーす!
どうぞ、入って来て!」
朝から満面の笑みで、担任女性教師が飛ばしまくっていた!
新しい… 言い得て妙だが?
教室の中に颯爽と現われたのは、間違いなく今朝俺と一緒に登校した姫乃サンだ。
しかし、クラスの皆んなは息を呑んだ?
「…く、黒い…?」
別に姫乃サンが黒ギャルになった訳でなくて、
あの艶やかな栗毛色の髪が、さらに艶やかな長い黒髪に変わっていたのだ!
別に染めている訳では無い。
そう、この一週間で姫乃サンの白髪は徐々に黒毛に変わってきたのだ?
そのメカニズムは分からんが、前例がない訳では無いそうだ。
「み、皆さん、は、はじめまして、桜庭 姫乃 Marc2デス!」
…だ、誰の入れ知恵だ?
やや、沈黙の後、
「お帰りなさい、桜庭サン!」
委員長が涙混じりて答えた!
笑い声と拍手、ソレと同時に姫乃サンに駆け寄る女生徒数人!
感動の最終回…では無いけど?
担任は泣いていた。
お日様は笑っていた?
今日はいい天気だ!
「…って、感じでした。」
「うんうん、そうかそうか。」
今日の出来事をカズ兄さんに話す、二人で「焼き芋」を食いながら?
偶々、いつもの公園前に「石焼き芋」の移動販売車が止まっていたからだ。
「その様子からするとクラスの友達は多い様だね、安心したょ。」
「そうですね、割とコミュ力は有ると思いますよ?
じゃなければ、社長なんてやりたがらないでしょうし?」
「ゴホッゴホッ!
えっ、社長?」
芋を詰まらせながら、驚いているカズ兄さんにその件も説明する。
「…姫乃は何を考えているんだ?」
「ですよね~、姉たちの影響かもしれません?
すみません、俺も知らないうちに事が進んでまして…?」
義兄とは最近は週2のペースで会って話している。
「実は先日、兄貴に会ってきたよ。」
「えっ、また何で?」
「…明日菜さんと付き合っていると言ってきた。
そしたら、なんて言ったと思う?」
「う~ん、百万払うから別れてくれ…とか?」
「おめでとう…って言われたよ。」
「アレ?」
「兄さん、婚約者の女の子に泣かれたらしいんだ?
ソレが目に焼き付いて、忘れられないって?」
「その女の子に惚れちゃったって事ですか?」
「おそらく。」
「どんな方なんです、その女性は?」
「ソレは知らない、今まで会った事も無いから。」
まぁ、コレで明日菜姉さんに妙なアプローチはしなくなるのかな?
「それにしても姫乃が社長とは?
何か考えが有っての事かな?」
「はぁ、ソレなんですけど、姫乃サン「コスプレ」にハマったらしくて… 」
…僕の妹はどこへ向かっているのか、分からなくなってきたよ?
「えっと、復帰早々アレ何ですけど、私、この度、芸能事務所の社長を務める事に成りましたので、興味ある方は是非、放課後な私の処までお越し下さい!」
「えっ?」
今度は笑いは起こらなかったが、
「桜庭サン、先生、子供の頃にアイドルに憧れて…
じゃなくて、そういう事は授業が終わってからね!」
ウチの担任も、結構美人サンなんでアリと言えばアリだけど?
「…そうです!
ミズキ先生、良ければ顧問に成って頂けませんか?」
「えっ、あ、あの桜庭サン?
何の話しをしているの?」
「ワタシ、この学園に「芸能部」を設立しょうと思いまして、その顧問を何方かにお願いするつもりなのですが、先生なら適任かも?」
「あ、あの、さく…姫乃サン⁈」
「エェ~、ミズキ先生がアイドルやるならワタシもヤリた~い!」
「なら俺も!」
「某も!」
「チッ、ふ、ふざけやがって!
…なら自分も… 」
もう授業どころではでは無かった?
「…芸能…部?」
「えぇ、姫乃サン、新しい部を作ったんですよ。
しかも、生徒会から部設立を承認されたんです⁈」
「…姫乃が壊れ…いや、生まれ変わった?
Marc2だけに?」
食べかけの焼き芋はすっかり冷めてしまった。
朝のHRで担任が嬉しそうに連絡事項を伝えようとしていた。
「みんなも心待ちにしていたと思うけど、自宅療養していた桜庭さんが来週から登校出来るそうです!」
『ウオォーーー!』
『キャーー⁈』
『よかった~!』
「ケッ、べ、別に待ってねぇし?」
相変わらず反応は其々だが、
俺の後ろの席の昴が、小声で聞いてきた。
「ケイタ、正直言ってどうなんだ、
桜庭さんの具合は?」
「ん、体力的には問題ない、あるとすれば見た目かな?」
「なるほど、でもそれほど気にする事かな?」
「ソレが乙女心だよ、昴くん。」
そう、姫乃サンが気にしているのはその見た目と声だ。
一時はソレを気にしてオレたちから遠ざかるつもりでいたくらいだ。
一度、昴と友樹くんが我が家にお見舞いに来てくれた時には、もうそんな事は気にしていない様だった。
ソレに声の方はほぼ以前と同じくらいにまで回復してきている。
五道先生が薦めてくれた体質改善サプリメントが効いているのだろうか、声帯近くにあるポリープは目立たない程に小さくなっているそうだ。
当初は完全に治るか分からないみたいな事を言っていたのに?
ソレに頭髪の方も…
「センセー、来週って何曜日なの?」
「ソレはまだハッキリとは決まってないの?
そうね、週後半かしら?」
担任が一瞬、オレを見た様なきがした?
さぁ、ソレは俺にもわからないデス。
ソレから数日、
今日はクラス全体がソワソワしている、誰が姫乃さんを校内で見かけたらしい?
そんなハズは無い?
だって、今日は朝から大きな病院で精密検査をしているのだから。
これからの学園生活の為に、ダメ押しの検査らしい?
「…で、ホントのトコロはどうなんだ?」
昴のヤツ、含み笑いで聞いてきやがった?
「姫乃サン、今日朝から検査なんやて?
少なくとも今日は来れないハズなんだよ?」
ソレに今の姫乃サンは、クラスの皆んなが覚えている姫乃サンでは無いのだ。
結局、この日姫乃サンは学園には来なかった。
おそらくは、別の長髪で茶髪の女子生徒を姫乃サンと勘違いしたのだろう?
そんな翌日、
「ハ~イ、今日は皆んなに新しいお友達を紹介しまーす!
どうぞ、入って来て!」
朝から満面の笑みで、担任女性教師が飛ばしまくっていた!
新しい… 言い得て妙だが?
教室の中に颯爽と現われたのは、間違いなく今朝俺と一緒に登校した姫乃サンだ。
しかし、クラスの皆んなは息を呑んだ?
「…く、黒い…?」
別に姫乃サンが黒ギャルになった訳でなくて、
あの艶やかな栗毛色の髪が、さらに艶やかな長い黒髪に変わっていたのだ!
別に染めている訳では無い。
そう、この一週間で姫乃サンの白髪は徐々に黒毛に変わってきたのだ?
そのメカニズムは分からんが、前例がない訳では無いそうだ。
「み、皆さん、は、はじめまして、桜庭 姫乃 Marc2デス!」
…だ、誰の入れ知恵だ?
やや、沈黙の後、
「お帰りなさい、桜庭サン!」
委員長が涙混じりて答えた!
笑い声と拍手、ソレと同時に姫乃サンに駆け寄る女生徒数人!
感動の最終回…では無いけど?
担任は泣いていた。
お日様は笑っていた?
今日はいい天気だ!
「…って、感じでした。」
「うんうん、そうかそうか。」
今日の出来事をカズ兄さんに話す、二人で「焼き芋」を食いながら?
偶々、いつもの公園前に「石焼き芋」の移動販売車が止まっていたからだ。
「その様子からするとクラスの友達は多い様だね、安心したょ。」
「そうですね、割とコミュ力は有ると思いますよ?
じゃなければ、社長なんてやりたがらないでしょうし?」
「ゴホッゴホッ!
えっ、社長?」
芋を詰まらせながら、驚いているカズ兄さんにその件も説明する。
「…姫乃は何を考えているんだ?」
「ですよね~、姉たちの影響かもしれません?
すみません、俺も知らないうちに事が進んでまして…?」
義兄とは最近は週2のペースで会って話している。
「実は先日、兄貴に会ってきたよ。」
「えっ、また何で?」
「…明日菜さんと付き合っていると言ってきた。
そしたら、なんて言ったと思う?」
「う~ん、百万払うから別れてくれ…とか?」
「おめでとう…って言われたよ。」
「アレ?」
「兄さん、婚約者の女の子に泣かれたらしいんだ?
ソレが目に焼き付いて、忘れられないって?」
「その女の子に惚れちゃったって事ですか?」
「おそらく。」
「どんな方なんです、その女性は?」
「ソレは知らない、今まで会った事も無いから。」
まぁ、コレで明日菜姉さんに妙なアプローチはしなくなるのかな?
「それにしても姫乃が社長とは?
何か考えが有っての事かな?」
「はぁ、ソレなんですけど、姫乃サン「コスプレ」にハマったらしくて… 」
…僕の妹はどこへ向かっているのか、分からなくなってきたよ?
「えっと、復帰早々アレ何ですけど、私、この度、芸能事務所の社長を務める事に成りましたので、興味ある方は是非、放課後な私の処までお越し下さい!」
「えっ?」
今度は笑いは起こらなかったが、
「桜庭サン、先生、子供の頃にアイドルに憧れて…
じゃなくて、そういう事は授業が終わってからね!」
ウチの担任も、結構美人サンなんでアリと言えばアリだけど?
「…そうです!
ミズキ先生、良ければ顧問に成って頂けませんか?」
「えっ、あ、あの桜庭サン?
何の話しをしているの?」
「ワタシ、この学園に「芸能部」を設立しょうと思いまして、その顧問を何方かにお願いするつもりなのですが、先生なら適任かも?」
「あ、あの、さく…姫乃サン⁈」
「エェ~、ミズキ先生がアイドルやるならワタシもヤリた~い!」
「なら俺も!」
「某も!」
「チッ、ふ、ふざけやがって!
…なら自分も… 」
もう授業どころではでは無かった?
「…芸能…部?」
「えぇ、姫乃サン、新しい部を作ったんですよ。
しかも、生徒会から部設立を承認されたんです⁈」
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