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その頃の人外の方々。

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 『グワハハハー、この「マリンランド」は我々「ブラックワーカー」が占拠したグル!』

 た、大変よ!
 みんなの憩いの場、この世の楽園「マリンランド」に悪者が現れたわ!

 このままでは、この後の「デカワンダーと遊ぼう!交通ルールクイズ大会」が出来ないわ!

 みんな、お姉さんと一緒に大きな声で「デカワンダー」を呼んで!

 『グワハハハーのハー‼︎
 無駄無駄だー!無駄なのだよ、
 ナレーションのお姉さんよ!
今頃、デカワンダーは鶴亀署の「スクランブルベース地下秘密基地」でエネルギー補給中だグル!
 何故なら、今日この時の為に午前中アッチコッチで「ブラックワーカー」の戦闘員社畜どもが事件を起こしていたのだ!しかも、今日は午前中「曇り」、太陽蓄電池のプラズマ回路は見事にエネルギー残量ゼロなのだグルルルル~‼︎』

 まぁなんて事なの!

 なんてわかりやすい説明セリフなのかしら!

 ソレでは、この「マリンランド平和の園」は悪の手に堕ちてしまうの?

 誰か助けてー!


 『グワハハハー、泣けよ!叫けよ!騒いだ所で誰も助けてはくれないのだグル~!』

 お願い、みんな!
 あきらめずに助けを呼んでー!



 会場のチビっ子たちが大きな声で助けを呼ぶ!

 『グワハハハー、無駄なのがわからないのかグル?
 ならば、見せしめに会場のチビっ子を一人、「悪の怪人」に変えてしまうグルルル~!』

 『待て!そんな事はさせない‼︎』


 あっ!みんな、普段ほとんど使わない10メートル飛び込み台を見て!

 誰かいるわ!


 『グルルル~、誰だ、お前は?』

 
 『聞け、悪党ども!
 オレの名は「白銀しろがね  つるぎ」、またの名を「高速剣士 シルバーソード」!』

 『何だとグル!』


 『行くぞ、トゥー!』

 






 『い~な~、ソード兄さんはavatarボディーが有って。』

 『タンクローさんには無いんですか?その人型のカラダが?』

 『オイラの電子頭脳は先代の博士が作った旧型をカスタマイズしたモノだから、最新式のavatarボディーとはリンクが難しいって博士翔太が言ってたぜ?』

 『ソレは残念ですね?
でも、春佳はタンクローさんのそのボディーもステキだと思いますよ。』

 『さすが春佳サンはわかってるなぁ。』

 ここは時村邸の地下、の「スクランブルベース」で春佳サンとタンクローがテレビ鶴亀ケーブルTVの人気番組「3時だよ、集まれこどもランド」をご視聴中だ!

 しかも今回は番組内番組「特捜ロボット刑事 デカワンダー」で新戦士が登場するとかで、生放送場所のマリンランドでは、チビっ子の期待と不安で盛り上がりはクライMAXだ!


 ステージでは飛び込み台からで飛び降りた「シルバーソード」が先ずは人間の姿で戦闘員と闘って、チビっ子をハラハラドキドキさせながら戦闘員全てを倒した。

 ついに悪の怪人と一騎打ちだ!

 変身の時だ⁈



 『ミャー!』

 『あら、おっきしたのね?』

 お昼寝から目を覚ました子猫がテレビから聞こえてくるシルバーソードの声を聞いて不思議そうにしている。

 普段はシルバーソードのボンネットの上で遊んだり、お昼寝することが大好きな子なので、寂しくなってミャーミャー泣き出してしまった。

 『あら、困ったわね、どうしようかしら?』

 今はマシーンボディーもavatarボディーもシルバーソードはマリンランドにいる。

 『タンクローさん、今日はお休みのところ悪いのですが、コレからマリンランドに行きませんか?』





 さて、ステージでは「白銀 剣」の姿から「高速剣士」の姿に変身したシルバーソードが怪人と死闘を繰り広げていた!

 『さぁ最後の闘いだ!
 ブラックワーカーの改造派遣怪人「ボウゲンカミツキガメ」!』

 『さぁ来い、このナルシストめ!』

 『超実装!』

 実際に災害地に派遣できる装備を搭載したロボットだ、本気で戦ったら本当マジモンの着ぐるみなら瞬殺だが…






 『いや~、良かったよ!ガメチャン、君の悪役振り!
 中々の役者だな!』


 『褒めても、ナニも出ないガメよ!
 次は、ぼっくんがヒーローをやるガメよ!』

 河川探索に特化したカメ型レスキューロボ「カメタロー」!

 そのままではあまりにも可愛いので、角だの牙だの太い眉毛などベタベタ付けてみたが、何とか誤魔化せた?

 『いや~、前回利用した怪人の着ぐるみが内側にが大発生してるもんで、派遣サンが着られないって泣き出した時にはどうなるかと思ったけど、予想外に大成功だったよ!』

 イベントを統括している「ハルカゼ」さんがステージ参加者を労っている。

 別の着ぐるみを使用する事にして、多少の変更でステージショーを乗り切るつもりだったが、

 『急な変更なんて聞いて無いです!やれる訳ないじゃないですか⁈』

 って言った派遣サンは泣き叫いて逃げてしまったのだ。

 以前から、舞台の段取りを間違えて、壇上でオタオタしたり、セリフを飛ばしたりしても「間違えて無い、アドリブです!」とか言い訳する迷惑な奴だったけど。

 カビたのは使い終わった後に、除菌スプレーをするのを怠った彼の所為だと思うけどなぁ?
 

 『先程、派遣会社に連絡したので、トラブルにならない様、お互い納得出来るカタチで話しを付けますよ。』

 アクション俳優を目指してますって、話しだったがメンタルが弱すぎなんだとか?

 『もうイイよねガメ?
 ふれあい動物園でうさぎサンと遊ぶガメガメ!』

 ごめんね、変な事頼んで。
 
 
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