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楽しい遊びの結末は?

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 「ん、つまりどう言う事?」

 「えっと、私と結婚した事で、占いはインチキでしたって事なのかな?」


 女性二人はわからない様子だった?

 「そもそも、普通の小学生に降霊術はもちろん、本格的な占いや予言なんて出来る訳無いよね?

 特別な【霊感】が有るとか、【超能力】とかさぁ?」


 「でもケイちゃんは【霊感】が有るって言ってなかったけ?」

 「ケイちゃん?」


 その名前になら、俺も覚えがある。

 確か…


 「あのね、その頃クラスの【女王様】的存在かな?

 【池田 恵子】チャンって子なんだけど、お父さんが歯医者さんで…

 あぁ、でも何年か前に無くなったかな、【池田歯科医院】って?」


 「早川サン、その時にコックリさん…じゃない【エンジェルさん】をしていたのは、その池田さんとかだよね?」


 エンジェルさんは二人でやるものだったかな、たしか?


 「え、えっと、

 あっ、そうそう、たしか【橋本 由美】ちゃんだったわ!

 家が大きな文房具屋さんだっけ?」

 「今は駐車場になってるけどね。」



 フナさんが何気にに補足する?

 

 「確か、気の合う子とか波長の合う者同士がヤルとエンジェルさんが呼びやすくなるとか言っていたよね?」


 「そういえば、そんな事言っていたかも?」


 「あの頃さ、ちょっとその件で問題になっていたの知ってる?」

 また意味深な事を言うフナさん。

 …俺は知ってる、いや気が付いていたからあんな事をしたのだ。


 「ソレと早川サン、ケンちゃんがに及んだ時に、他に誰がいたかなぁ?

 例えば、君の隣にいた子とか?」

 …オイ、何を言わせるつもりだよ?

 あと、狂行言うな!


 「ん、隣り?

 トモちゃんかな?

 【倉田くらた 智美ともみ】ちゃん、大人しい子で私は仲良しだったよ!


 今は高校の時に知り合った旦那さんの実家で【種無し葡萄園】とか【梨園】とかやってるよ、たまに行くから?」

 「…千葉だな、それ?」

 アオさんがボソッと話した。

 うん、ソレは俺も知ってた。

 知りたく無かったけど、知ってしまったよ。

 本当偶然だけどな?

 「何年か前に会社の福利厚生の催しで、社員の家族とかも一緒に【ぶどう狩り】行ったヤツだよな、
 
 偶然ケンちゃんの知り合いが居たとか…アレか?」

 「黙れ、アオさん!

 ショウタと一緒に、ピザまん買わせに行かすぞ!」


 「べ、別にいいけど、俺の分は【煮込み牛スジまん】がいいな。」


 「…エリちゃんが言ってた【トモちゃん】ってその子の事?」

 ホラみろ、嫁さんが気付いてしまったでは無いか?

 
 ちなみにココで嫁が言う【エリちゃん】とは俺の妹の事だ。

 今は席を外しているが、この家で一緒に暮らしている女子大生だ。


 「…えっと、他にも周りに何人か居たんだと思うけど、大体は恵子ちゃんの【友達取り巻き】かな?

 私達は、隅の席で話してただけで、には参加していなかったけど?」 

 中々真相を話さないフナさん、まだ足らないが有るのかよ?



 「…もういいかな?

 アレはね、【恋占い】とか【お告げ】なんかじゃ無くて、ある種の【イジメ】だったそうだよ。

 例えば、彼女たちが【エンジェルさんのお告げ】で〇〇さんが好きなのは●●くんとか言う訳だけど、

 もし、その●●くんがクラスの女子に嫌われている存在だったら?

 もし、本当にその子が●●くんの事が好きだったら?

 もし、本当は〇●君の事が好きだったのに、その【エンジェルさんのお告げ】を〇●君に聞かれてしまったら…


 これって、単なる嫌がらかな?

 実際はもっと酷い事を言っていたかもね?


 恋占いなんて可愛らしいモノじゃないよね?」


 「…やっぱり、そうだったんた、

 あの頃ね、一部の女の子が恵子ちゃん達にお菓子とか新しいシャーペンや可愛いハンカチとか【プレゼント】していたから…ソレって、やっぱり?」

 口止め料的な事だろうな。

 「…父兄会で問題になっていたそうだよ。

 イジメられたく無かったらって、何か品物を要求されたってね?

 でさ、その【プレゼント】って、どうやって手に入れていたと思う?」


 「えっ、えっと、ソレはお小遣いで買うでしょ?


 …違うの?」


 「…ウチの駄菓子屋で万引きで捕まった子がいてさ、

 ソレが【天森サン】だったんだ。


 でもね、最初はのおばあちゃんは気が付いていても黙って見逃していたんだ。


 だけど、たまたまで店に来ていた父兄会の役員に見つかってね…

 近くの交番に連れていかれてさ、

 ウチのおばあちゃんは謝ってくれればソレで良いと言ったんだけど、捕まえた人が父兄会で問題にしたんだ。

 そうしたら…」


 女王様の貢ぎ物は万引きした品物…

 もちろん、全員じゃ無いだろうけど、その可能性もない訳じゃない?

 「…先生方が調べたら、池田さんは同じクラブの下級生にも同じ事をしていたみたいだね?」


 「フナさん、どこまで知ってんだ?

 そんな事があったなんて、俺今知ったぞ?」


 「…ん、学校も親たちも大事にはしたく無かったらしいよ。

 実際に【プレゼント】の為に万引きをしていたのは多分一人か二人だったんじゃないかな?

 後は親の財布からお金を盗んだとか?

 とにかくクラスの皆んなが【プレゼント】を渡していた訳では無いだろうけど、他の学年までに広まっていたからね。

 親達や先生方も公にならない様に大変だったと思うよ。

 ちなみにこの件が発覚したのは、ケンちゃんがキッカケだよ。」

 「なんでだよ!

 天森ってヤツの万引きがキッカケだろ?」


 コイツ、自分の肝心な事を話さず、俺に話のオチを押し付けて来たよ⁇


 「…ケンちゃんがあんな事をしたから、『あの事がバレたのは、木田がエンジェルさんを怒らせたから呪われたんだ!』って事になってるらしよ?

 一部の女の子の間ではね、

 だから、怖くなった子が親に素直に話したらしい。

 知らなかった、木田くんケンちゃん?」




 どうやら、何か欲しいモノが有ると弱みを持っている子をカモにしていたらしい。


 日頃から自分には【霊感】があるとか風潮していたとか?

 【エンジェルさんのお告げ】と言う事で皆んなにバラされたくなければ…

 まわりの子も、自分の身を守る為に知ってる他人の弱みを彼女たちに教えていた様だ?



 同窓会で女性の出席率が悪かったのはその所為かな?


 「…小学生女子、結構クロいな?

 で、呪いの拡散元のケンちゃんは無かったのか?」

 「…女子たちに、急に嫌われたよ?」



 アオさんの質問に上手いオチを付けたつもりだったが、


 「ケンちゃんは【意中の君】に嫌われてしまったんだよね、折角カラダを貼って邪魔したのにね?」


 「どう言う事?」

 またまたフナさんの意味深発言に早川サンが疑問に思う?


 「…あ、俺分かったッスよ!

 この子、何となく…」

 !

 コイツ、静かに卒アルを見ていたと思えば⁈

 「黙れ、ショウタ!

 今後、お前に嫁の薄い本は売らん!」


 「そんなご無体な⁈」


 「ハハハ、可哀想だよ。

 でも、さすがに愛するお嫁さんの前ではやめてあげた方が良いよ、松下くん。」


 「……あ~、そう言う事か!

 私も分かっちゃったよ!

 木田くん、【トモちゃん】の事が好きだったんたね‼︎

 だから、聞かれたく無かったんだね!」


 …なんで言っちまうんだよ、早川サン⁈


 


 
 実はあの頃、俺は池田さんに嫌われていたそうだ?

 俺には姉と妹がいる。

 どちらも学校では人気モノだったんだが、偶然にも池田さんは【クラブ】で姉ので、妹のらしいのだけど?

 俺みたいなパッとしない男子が、あの二人の肉親だって事に嫉妬していたらしい?

 だから、同学年で男子から嫌われていた女子の【天森】と結婚するとか、ソレを俺が好きな女子の前で言うとか、嫌がらせをしていただった様だ?


 なんでも【天森】と言う女子は、女の子にしてはな子だったらしい?


 あまり詳しい事をフナさんは言わなかった。

 

 「なぁ、その歯科医院や大きな文房具屋は、なんで無くなったんだ?」

 アオさんが割ともっともな疑問をに訊ねた。

 

 「簡単だよ、歯医者なんて評判が大事だからね。

 文房具店だってそうだろ?


 まぁ歯科医なんて、他の場所でも出来るだろうし?

 文房具店はを外されたら、続けるのは難しいから商売変えをしたんじゃない?」



 まさかコレが【呪い】って事じゃないよな?

 自分の子供がイジメられていた親から、有る事無い事噂されたから客足が遠退き、廃業した?

 ソレは呪いじゃなくて、復讐やりかえされたのでは?

 ソレって、因果応報だろ?

 
 

 「…でも、旦那サマがクラスの女の子に、嫌われて良かった。」


 「えっ、なんで?」


 「だって、その時の恋が実ってたら、私が旦那様と結婚出来なかったかも知れないでしょ?」


 …嫁、俺キミと会えて良かった…。


 
 
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