75 / 76
…バカ、そういうの、まだ早いゾ!
しおりを挟む
「しまった、油断してたよ⁈
まさか二ノ宮が萌さんに告るどころかプロポーズしちまったぞ?
もう、引っ込みがつかないじゃないか?」
萌さんも萌さんだ、男兄弟の中で育ったから、俺たちみたいなガキの相手は慣れてると思いきや、ソレともガードを下げたのかな?
「…アキトさん、ここは流れに任せましょう。」
「えっ?
でもさくらさん、あのニノですよ!
【パンの二ノ宮】の次男ですよ?
…オヤジさんが、嫁が来たら4号店を出すとか豪語しているあの二ノ宮さんちですよ⁈」
「ええ、ですから萌さんをお嫁に欲しがってもおかしく有りません!
ほら、昔から言うじゃないですか!
『歳上の嫁は金の草鞋を履いて探せ!』って!」
…そ、そうなの?
でもねさくらさん、嫁さん募集してるのは二ノ宮の兄さんなんだけど…
それにしても、
地産地消を心掛けて自家製米粉パンとか、地域の特産物を取り入れたアイデアお惣菜パンで人気の手作りパン屋さん、おじいちゃんが脱サラして、この地で開業してから早幾年…パンダの着ぐるみがエプロンして、メロンパンを持って踊っている地方テレビCMまである【パンの二ノ宮】は県内に三店舗展開している!
駅前店、学園前店、そしてこの町にある本店だ。
(本店が一番規模が小さいけどね?)
「でも萌さんですよ、オレぐらいのガキなんて相手にしてくれますかね?」
「ソレは若さとガッツで押しまくるのです!」
…さくらサン、何でそんなに二ノ宮を応援してるの?
「…でもお兄ちゃん、萌お姉ちゃんね、なんか嬉しそうだよ?
ホラ、お顔は真っ赤だけど笑ってるモン!」
監視モニターを見ているメイヤがワクワク顔で教えてくれた⁈
「え、そ、そうなの?」
「…わぁー、わぁー⁈
な、なに言ってんだよ、おまえは?
ば、馬鹿じゃないか、アタシからしたらお前たち弟みたいなモンなんだゾ?
わかってるのか?」
トップレスで豊満な胸をあらわにしながらも、別の意味でかなり慌てた様子の萌サンだけど、そこまで嫌がってるって感じでもない?
「ハイ、真剣に考えての告白です!
高校卒業したら親父やじいちゃんの下で修業して立派なパン職人になりますから、そしたらウチに嫁に来てもらえませんか!」
…なんか色々と飛び越してないか、ニノ?
「…パン屋の奥さんかぁ?
うん、悪くは無いかも……いやいや、そうじゃない、そうじゃなくて!」
「…あの何か問題が?」
「こ、こんな傷だらけの女、嫌じゃないのか?」
「ハイ、むしろドンと来いです!」
「訳わかんないよ、…ソレと一人前のパン職人って、どんだけ待たされるんだアタシは?」
「…ん、今まで独学だったので、親父たちに今すぐ鍛えてもらえばそうかからないかも?
まぁ免許とかは後からでも取れるし、先に結婚しても問題は無いっス!
なので萌姐さん、交際を前提に結婚して下さい!」
「順序が逆になってるぞ⁈」
隣りで見ている一ヶ谷や三鶴城はニヤニヤと笑ってる、こうなる事は分かっていたのか?
『…オーイ若旦那、コチラ黒ワンコ、なんか馬鹿らしいから監視やめて温泉入ってもイイ?』
「ごめん、もちっと監視しててよ、せめて萌さんが✖️か○か答えるまで。」
『…了解、…若旦那?』
「ん、何かな?」
『私にもオトコ紹介して、出来れば趣味が合いそうなのと?』
「…しゅみ?
いつからココはそんな如何わしいサービスを始めたのさ?」
なんて冗談を言い合っていると…
「お願いです、オレのはじめての女になって下さい! 萌さんの純潔をオレに下さい‼︎」
アイツ、海パン一丁でナニ言ってんだよ?
「うわぁー、うわぁー、お前ナニ言ってんっだよ⁈
そういうの、まだ早いだろ!」
…もう収拾がつかない⁈
「…コレ以上、妹たちに変なモン見せられないので、ソッチでなんとかなりますか?」
『了解、そろそろウチらもアホらしくなってきた。』
まさか二ノ宮が萌さんに告るどころかプロポーズしちまったぞ?
もう、引っ込みがつかないじゃないか?」
萌さんも萌さんだ、男兄弟の中で育ったから、俺たちみたいなガキの相手は慣れてると思いきや、ソレともガードを下げたのかな?
「…アキトさん、ここは流れに任せましょう。」
「えっ?
でもさくらさん、あのニノですよ!
【パンの二ノ宮】の次男ですよ?
…オヤジさんが、嫁が来たら4号店を出すとか豪語しているあの二ノ宮さんちですよ⁈」
「ええ、ですから萌さんをお嫁に欲しがってもおかしく有りません!
ほら、昔から言うじゃないですか!
『歳上の嫁は金の草鞋を履いて探せ!』って!」
…そ、そうなの?
でもねさくらさん、嫁さん募集してるのは二ノ宮の兄さんなんだけど…
それにしても、
地産地消を心掛けて自家製米粉パンとか、地域の特産物を取り入れたアイデアお惣菜パンで人気の手作りパン屋さん、おじいちゃんが脱サラして、この地で開業してから早幾年…パンダの着ぐるみがエプロンして、メロンパンを持って踊っている地方テレビCMまである【パンの二ノ宮】は県内に三店舗展開している!
駅前店、学園前店、そしてこの町にある本店だ。
(本店が一番規模が小さいけどね?)
「でも萌さんですよ、オレぐらいのガキなんて相手にしてくれますかね?」
「ソレは若さとガッツで押しまくるのです!」
…さくらサン、何でそんなに二ノ宮を応援してるの?
「…でもお兄ちゃん、萌お姉ちゃんね、なんか嬉しそうだよ?
ホラ、お顔は真っ赤だけど笑ってるモン!」
監視モニターを見ているメイヤがワクワク顔で教えてくれた⁈
「え、そ、そうなの?」
「…わぁー、わぁー⁈
な、なに言ってんだよ、おまえは?
ば、馬鹿じゃないか、アタシからしたらお前たち弟みたいなモンなんだゾ?
わかってるのか?」
トップレスで豊満な胸をあらわにしながらも、別の意味でかなり慌てた様子の萌サンだけど、そこまで嫌がってるって感じでもない?
「ハイ、真剣に考えての告白です!
高校卒業したら親父やじいちゃんの下で修業して立派なパン職人になりますから、そしたらウチに嫁に来てもらえませんか!」
…なんか色々と飛び越してないか、ニノ?
「…パン屋の奥さんかぁ?
うん、悪くは無いかも……いやいや、そうじゃない、そうじゃなくて!」
「…あの何か問題が?」
「こ、こんな傷だらけの女、嫌じゃないのか?」
「ハイ、むしろドンと来いです!」
「訳わかんないよ、…ソレと一人前のパン職人って、どんだけ待たされるんだアタシは?」
「…ん、今まで独学だったので、親父たちに今すぐ鍛えてもらえばそうかからないかも?
まぁ免許とかは後からでも取れるし、先に結婚しても問題は無いっス!
なので萌姐さん、交際を前提に結婚して下さい!」
「順序が逆になってるぞ⁈」
隣りで見ている一ヶ谷や三鶴城はニヤニヤと笑ってる、こうなる事は分かっていたのか?
『…オーイ若旦那、コチラ黒ワンコ、なんか馬鹿らしいから監視やめて温泉入ってもイイ?』
「ごめん、もちっと監視しててよ、せめて萌さんが✖️か○か答えるまで。」
『…了解、…若旦那?』
「ん、何かな?」
『私にもオトコ紹介して、出来れば趣味が合いそうなのと?』
「…しゅみ?
いつからココはそんな如何わしいサービスを始めたのさ?」
なんて冗談を言い合っていると…
「お願いです、オレのはじめての女になって下さい! 萌さんの純潔をオレに下さい‼︎」
アイツ、海パン一丁でナニ言ってんだよ?
「うわぁー、うわぁー、お前ナニ言ってんっだよ⁈
そういうの、まだ早いだろ!」
…もう収拾がつかない⁈
「…コレ以上、妹たちに変なモン見せられないので、ソッチでなんとかなりますか?」
『了解、そろそろウチらもアホらしくなってきた。』
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。


転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す
エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】
転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた!
元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。
相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ!
ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。
お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。
金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる